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激動





5月に入って、向こうのご両親に仕事を辞めた旨を夫婦二人で直接伝えに行くことにした。
「こんにちは」と挨拶する。
しかし、相手の母親は無視している。なんだか妙だなと感じる。今まで普通に話せる人だった。別に、婿姑関係の悪さはなかったつもりだ。もちろん話が合わないことはあるが、それはそういうものだろうと思っていた。
そういえば、一度向こうが一方的に腹を立てたことはあった。向こうの家で飼っていた犬が死んで悲しんでいる向こうの父親に「また飼うことは考えてらっしゃらないんですか?」と聞いたのがきっかけだった。犬父親は乗り気だった。そうしたら、「せっかく臭い犬が死んで私のストレスがなくなったのにびっくり」って腹をたて始めた。その時は、(そういう人もいるんだな)ぐらいにしか思ってなかった。
さっそく話があるっていうのを聞かせてもらおうか」椅子にどっかり座り見下ろす。怒
「あの、実は3月いっぱいで今の仕事を辞めたことを報告させていただきに来ました」
「何?公務員を辞めてどうするの?」
「ええ、国家資格をとって独立しようと思いまして」
なんだかこの高圧的な態度を見ると、ひょっとしたら私が説明する前になにがしかの情報が妻から伝わっていたのではないかと思った。
独立ってね。簡単に言うけどそんな簡単なもんじゃないのよ。どうせ、FXとかやって月に100万稼いだことがあるからって、甘く考えてるとしか思えない怒
この人は、私がFXをやっているというのも前々から不満のようだった。
「いえ、別にFXで食べていこうとしてるのじゃなくて、今までの知識や経験を生かして独立したいと思ってるんです








「今の世の中、弁護士でもなかなか難しいって言うのに、その資格で何が独立?」
「もちろん、ダブル資格の取得で今後仕事の幅は広げていこうと考えてます」
「その平均年収はどのくらい?」やっと向こうの父親が発言する。
「平均はあくまで平均ですが、300万円と言われています。もちろん、仕事のやり方によりますし、ダブル資格の取得をするともっと安定します」
「バカみたい。そんな、公務員を辞めて独立するなんて、娘にそんな苦労させるなら、離婚させるびっくり私たちがまだ面倒も見れるし、孫も私たちが育てるびっくり
愕然、茫然、唖然とした。瞬間的に、憤懣もうずまいた。怒り
そんなこと、母親のあなたが言い出すことではないだろ
そもそも、今まで夫婦の間で、離婚の『り』の字さえ出たことがないのだ。そういう夫婦間において、母親がそこまで口を出す権利があると言うのだろうか?
娘・・・・・・私の妻だがは、黙っている。何も言わない。
その後は、一方的に人身攻撃、私の目指す仕事への攻撃が始まった。その場には向こうの両親と何故か妻の兄弟まで同席していた。その兄弟までもそういう母親に同調する。
まるで家族裁判だ。しかも、審判をするのは一方当事者でしかない。もともとこの家は家族経営の会社で、結びつきは過度と言っていいほど強い。ただ、今までその兄弟たちとも楽しくやってきていた。笑い
正直言って、ショックだった。相手の言い分は、あたかも公務員でない私自身は何の価値もない人間であるかのように思っているよう感じたからだ。ここで、ほぼ正確に記述することはできる。しかし、止めておく。あまりに具体的すぎるから。あれから2か月たった今でも鮮明に思い出すことができる。それほど衝撃的な光景だった。
私は、かろうじて「私が目指そうとしている職業について、そのように悪く言っていただきたくはないですね」と振り絞った。それを言うのが限界だった。かろうじて冷静を保った。しかし、その形相が変わっているだろうことは、鏡がなくても自分でわかった。カバン
もともと、なんだかんだで気は強い。ただ、極端な平和主義者だ。自分から争うのを好まない。
そういや、転校先でいじめられた時、いじめてきた奴二人を、一人でボコボコにして、いつしか俺自身がガキ大将になっていたことがある。でも、俺から喧嘩をしかけたことはない。相手が攻撃してきた時に初めて応戦するだけだ。本来、ほんとに争いたくないのだ。クローバー
殴り合いの喧嘩も、相手を怪我させるまでやらない。相手がもう向ってこなくなったら止める。ただ、中学1年生の時に、正当防衛だが相手に大怪我させてしまってからは、応戦するのも止めた。それ以降、喧嘩を売られてもじっとこらえた。ガキ大将の名も返上した。
もし人類が暴走して、再び核戦争をし始めたとしたら、という前提で大学時代友人と議論したことがある。「そんな、歴史に学ばない馬鹿な人類の中では、俺は別に生きたくない。素直に死ぬ」と答えた。友人は驚いていた。悲しい
しかし、性分は性分なのだろうか。あまりの侮辱に目は吊り上る。表情は強張る。それが自分でもわかる。
それは向こうも察しただろう。こう言い出した。
「娘の意見が聞きたいからあなたは帰って。あなたがいると娘が率直に話せないから
やむなく、帰ることにした。ここへは車で来たので、別々に帰るとすると電車かと思いながら。
すると、向こうの父親が言ってくれた。
「駅まで送ろうか?遠いからね」自動車
私はこの父親に常々温かみを感じていた。苦労している人だろうに、人柄がいい。いや、苦労しているからこそ人柄がいいのか。この家族経営の会社も、実質的にはこの人物の仕事なのだ。ある意味、独立開業しているという意味で言うと憧れているところがある。あの家族裁判みたいな状況でも、この人物だけは別に非難めいたことを言っていない。どちらかというと、理解を示そうとしているような雰囲気だった。ただ、こと家族関係でいうと、あまり発言権がないのか。落ち込み
半ば茫然自失としながら家路についた。あまり途中のことは覚えていない。それほどにショックだった。公務員を辞めたということだけで、ここまで攻撃されるとは思っていなかった。
仕事を辞めた後も、生活費は十分に渡しているし、水道光熱水費・通信費等もすべて私の口座から引かれる。今まで妻に生活費を出させたことすらない。結婚して、妊娠して6か月ぐらいになるまで妻は私の家近くで働いていたが、その金も一切使ってないはずだ。妻の小遣いは除いて。
国家資格の取得、そして開業登録にかかるぐらいまでの生活費の貯金はある。その後も、しばらくは軌道に乗らなくとも大丈夫なぐらいな蓄えはある。これは、独身時代からこつこつと貯めてきたものがほとんどだ。お金
公務員の給与というのは、世間で言われているほど高給ではない。よく、公務員の平均給与とかがマスコミで放送されるが、それも平均は平均だ。今の組織は、やはりまだ高齢の人が多い。今の若者の採用人員は抑えられている。だから高くなるのだ。基本的にリストラはないし。
しかし、その平均と言われている年収もほんと?って思ってしまう。数年前まで、給与明細は電子上ではなく紙で配布していた。私がその役目をしたこともあるのだが、部長級(定年間近)で700万円代だ。カバンまさか、マスコミで発表されているように、平均で40代前半700万ってことはないはずだが・・・・・・・。どこの公務員の話??注意
かくして、私は突然離婚を一方的に通告されるのだが。どうなるびっくり




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