ガンダムシリーズの1つ、そしてアナザーガンダムの第1作。
ここからアナザーガンダムが始まったと言うことでシリーズの重要なターニングポイントになった作品。
監督が交代、格ゲーブームと言うこともあってか主人公は格闘家設定、ガンダム同士が世界の覇権をかけて戦い合うと言う世界観になっており、またキャラが基本的に超人揃いで、生身でMSと戦える言う相当思い切った設定になっています。また主人公の年齢や身長もちょっと高めの設定になっています。またカンフー映画の要素もかなり取り入れており、結果広東語の挿入歌が流れる事に。またガンダム的に最小限でとどめていた(部分的には存在した)必殺技の大幅解禁、ガンダムを使いながら熱さを求めつつ、よくよく見てみると既存のガンダムネタの塊(コロニーとの関係や東方不敗絡み以外にも、レインの終盤のアレはVガンダム知ってるとあ!ってなる)でもある。
それでいて既存の設定自体はリセットして、シンプルでわかりやすく再構成。
この世界ではガンダムファイトと言うシステムが存在し、4年ごとに各国のガンダムが戦い、優勝したガンダムの国がコロニー国家連合の主導権を握れると言うものであり、その為に各国のガンダムが地球に散らばって戦いあい、11ヶ月を生き抜いたら決勝戦に進めるというシステム。他にガンダムは頭部を破壊されたものは失格、コックピットは攻撃してはいけない(結果的に殺傷は許される、それがシナリオに関わってくる回もあり)。
その為シナリオは世界を回りながら写真の男を求めてさまよい歩く中で事件が進む前半、トーナメント形式の後半と言う流れ。
宇宙世紀と違い、地球環境が悪化した結果、富裕層が宇宙に逃れ、地球には逃れられなかった者が残ると言う世界観になっており、さらに地球はガンダムファイトによって荒れ果てている状態である。
地球と宇宙の行き来は基本的に自由ではなく、地球から宇宙に上がる場合どころか、逆も難しい模様(ネオイタリアのエピソードから考えて、宇宙に暮らしていたのがGFにならないと地球に降りられない的な話だった)。
またその悪化しまくった地球環境の話が話の根幹に関わってくる事になる。反面地球環境は最悪の状態は抜け出したと考えられるような描写も少しだが有り、地球の状況は不明瞭な部分がある。
ネタバレ予告は有名で、さらば師匠! マスター・アジア、暁に死す、Gガンダム大勝利希望の未来ねレディゴーはあまりにも有名、アニメネタバレ予告の定番みたいな扱い。
序盤あらすじ環境の悪化した未来の地球、富裕層は宇宙に逃れ各国の姿を真似て国名の頭にネオを付けたスペースコロニーを作り、大戦争を避けるため4年に一度、各国から代表のガンダムを戦わせ優勝したものがコロニー国家連合で主導権を握れると言う「ガンダムファイト」を作り上げた。
しかしそのリングは地球であり、地球で自由に戦う事が許され、ガンダムファイトでの地球の被害は顧みられなく、また強ければ代表の人格は二の次であったため、地球は荒れに荒れていた。
その第13回ガンダムファイトの中ネオイタリアのある街に1機のガンダムが降り立った、そして一人の男がその街を歩いていた、その男はネオジャパン代表ドモン・カッシュ、一人の男を求めて、その男の写真を手に彷徨っていたのである。ドモンはそこでならず者のガンダムファイターミケロを倒し、街を去っていくのであった。
その後ドモンは写真に写る男の手がかりを求め、また上の指示により、ネオアメリカ(代表チボデー)、ネオチャイナ(代表サイシー)、ネオフランス(代表ジョルジュ)、ネオロシア(代表アルゴ)等を回り続け各国のファイターと戦うも、男の手がかりは掴めない。そんな中ドモンは薬を盛られて宇宙へ連れ戻されてしまう、そしてドモンの力を引き出すためにドモンの過去を再現する幻覚を見せるのである…その過去とは、兄のキョウジュがデビルガンダムを持って逃走、その際に母は撃ち殺され、父は冷凍刑になると言う者であった、写真お男は兄であったのである、その幻覚を破りドモンはシャイニングガンダムのスーパーモードを覚醒させる事に成功、再び地球に戻る。
その後地球にデビルガンダムのDG細胞の感染者が現れ始め、そして新宿にて大量のデスアーミーが現れ始め、各国のファイター達もまたDG細胞に感染して操られていたのである。ドモンの師匠であり、先代キングオブハートである東方不敗の助けもあり切り抜けるが、実は師匠こそがデビルガンダムに味方していたのである。地球を遥か昔から守護していたシャッフル同盟が、同じシャッフル同盟の東方不敗の暴走を見て現れた、彼らは自らの命と引き換えにチボデー達をDG細胞から救い絶命、結果ドモンも含めて新シャッフル同盟が誕生、ドモンは彼らと共にデビルガンダムとの戦いに挑むが…。
登場メカそれぞれのガンダムはMSではなくMF(モビルファイター)と言うもので、モビルトレースシステムと言う登場者の動きをフィードバック、ダメージもフィードバックさせるシステムがある。大体はモチーフ+ガンダムと言うシンプルなネーミング。
シャッフル同盟太古の昔から人類が滅亡しないように戦っていた集団、5人おり代々紋章を受け継いでいる。ドモン以外は劇中で登場した先代シャッフル同盟のメンバーから紋章を受け継いでいる。基本的に皆明鏡止水を習得しており、ハイパーモードを発動させる事ができる。
シャイニングガンダム:ドモン・カッシュ(キング・オブ・ハート)(ネオジャパン)
主人公メカ、前半のドモンのガンダム。登場者の怒りが頂点に達することでスーパーモードになる事ができる。必殺技はシャイニングフィンガー。ギアナ高地の戦いで大ダメージを受けてゴッドガンダムに交代することになる。スタイルはオリジナルの拳法である流派東方不敗。開発はレインの父親であるミカムラ博士。
ゴッドガンダム:ドモン・カッシュ(キング・オブ・ハート)(ネオジャパン)
ギアナ高地でシャイニングガンダムと入れ替わる形で登場したガンダム、背中に光臨が展開される。必殺技は爆熱ゴッドフィンガー、及び流派東方不敗による必殺技、石破天驚拳。最終回では最強技である、爆熱ゴッドフィンガー石破ラブラブ天驚拳を披露した。明鏡止水の境地に達する事で、ハイパーモードを発動する。開発はドモンの父親であるライゾウ・カッシュ。
ガンダムマックスター:チボデー・クロケット(クイーン・ザ・スペード)(ネオアメリカ)
ボクサーモチーフのガンダム、GFはボクサーのチボデー・クロケット。ボクサーモチーフであると共に西部劇モチーフも持っているらしくギガンティックマグナム。他ボクシングがメインなのでバーニングパンチ、マシンガンパンチ等の技を使う。必殺技は豪熱マシンガンパンチ。
ドラゴンガンダム:サイ・サイシー(クラブ・エース)(ネオチャイナ)
カンフーで戦うガンダム、GFは少林寺の少年サイ・サイシー。技はドラゴンクロー、フェイロンフラッグ、ドラゴンファイヤー等。必殺技として流星胡蝶拳。ドラゴンクローを使う事でシャイニングの首を狩れる寸前、相討ち寸前にまで持ち込んだ事有り。次作のシェンロンガンダムにデザインが引き継がれたのかは不明。
サイ・サイシーの目的として少林寺再興がある。
ガンダムローズ:ジョルジュ・ド・サンド(ジャック・イン・ダイヤ)(ネオフランス)
フェンシングスタイルのガンダム、GFは騎士のジョルジュ・ド・サンド。基本的にローゼスビットで戦う。技は大体ローゼスビットの変化技。必殺技はローゼスハリケーン。
ボルトガンダム:アルゴ・ガルスキー(ブラック・ジョーカー)(ネオロシア)
パワーファイターのガンダム。GFは元海賊の巨漢アルゴ・ガルスキー。ガンダムハンマーの系統であるグラビトンハンマーを武器とする。必殺技は。炸裂ガイアクラッシャー。
デビルガンダム関係デビルガンダム及びDG細胞によって作られたり形が変えられたりしたガンダム達。
デビルガンダム:キョウジュ・カッシュ、レイン・ミカムラ
ライゾウ・カッシュ博士が開発したアルティメットガンダムが元、これが地上に落ちて暴走が始まったところが事の発端、その後東方不敗の手に渡る事になる。DG細胞によって徐々に進化を続けている。多数のガンダムヘッドとデスアーミーを展開し攻撃を仕掛けてくる。
終盤はレインがコアとなりネオジャパンコロニーと融合してデビルコロニーとなった。
マスターガンダム:東方不敗マスターアジア(ネオホンコン)
ドモンの師匠、東方不敗マスターアジアの駆るガンダム。ブラックオックス系の耳?のようなものが付いている。戦闘スタイルはドモンの師匠らしく東方不敗、その為技は部分的にゴッドガンダムと共通。実はクーロンガンダムが変化した姿である。
グランドマスターガンダム:ウルベ・イシカワ
DG細胞によって作り出されたモンスター的なガンダム。ウルベ少佐が登場。
ガンダムヘブンズソード:ミケロ・チャリオット
DG細胞で復活したミケロのガンダム、前半OPから登場していたが、出番はそこまで長くない。
グランドガンダム:ジェントル・チャップマン
DG細胞で復活したジェントル・チャップマンのガンダム。チボデー、ジョルジュと戦う。
ウォルターガンダム:アレンビー・ビアズリー、ウォン・ユンファ
ガンダムの顔こそ持ってるものの、かなり球体的でモンスター的な外見をしている。DG細胞による暴走状態のアレンビーが搭乗していた。
風雲再起:風雲再起
モビルホースと呼ばれる馬用のモビルファイターのようなもの。師匠の馬だったが、最終的にドモンとゴッドガンダムを乗せてくれた。
デスアーミー
デビルガンダムの手下の雑兵。デビルガンダムのDG細胞から作られている。単体での戦闘力は低いが数の多さとDG細胞によりデビルガンダムに力を供給する能力を持っている。
主なガンダムシャッフル同盟及びデビルガンダム関係以外の主なガンダム達、主に派生ゲームなんかでよく出てくるMF達。
ガンダムシュピーゲル:シュバルツ・ブルーダー(ネオドイツ)
毎回ドモンたちの前に現れては様々な手助けをする謎の男シュバルツのガンダム。非常に強い。
ノーベルガンダム:アレンビー・ビアズリー(ネオスウェーデン)
セーラームーンのようなガンダム。バーサーカーモードを発動させる事で暴走する事ができる。
マンダラガンダム:キラル・メキレル(ネオネパール)
梵鐘を模したガンダム。対戦相手が謎の死を遂げて不戦勝を続けているが、実はファイターのキラルは暗殺によって不戦勝を続けていた。普通に戦っても強い。終盤のガンダム集結でも目立っていた。
ライジングガンダム:レイン・ミカムラ(ネオジャパン)
本来ウルベのガンダムだった模様、レインが搭乗して戦う。形状はシャイニングに近い。
その他のガンダム多数のチョイ役ガンダムが登場。
ネロスガンダム:ミケロ・チャリオット(ネオイタリア)
第一話に登場した記念すべきMF。必殺技は銀色の足だが、金色の腕ことシャイニングフィンガーに敗れた。
テキーラガンダム:チコ・ロドリゲス(ネオメキシコ)
ゲストガンダム、肝心のガンダムファイターのチコ・ロドリゲスは行方不明状態だった。
ファラオガンダムW世:ダハール・ムハンマド(ネオエジプト)
ダハールは第4回大会でサイ・サイシーの父親との戦いで死亡していたが、DC細胞の為に復活、近くにいたファラオガンダムXIII世を破壊、サイ・サイシーをかつて戦ったサイ・サイシーの父と思って遅いかかってくる。ネオエジプトのMFは必ずファラオガンダムと言う名前である。
ミナレットガンダム:セイット・ギュゼル(ネオトルコ)
ガンダムファイターであるセイットがDG細胞に感染してしまっており、暴走した。
ネーデルガンダム:ルドガー・バーホーベン(ネオオランダ)
チョイ役、決勝まで風車に擬態する事で生き残ったが、それ以降は噛ませ。デザインがデザインなのでチョイ役の割によくネタにされる。最終決戦で大量に出現した。
バイキングガンダム:エリック・ザ・バイキング(ネオノルウェー)
決勝リーグが近くなる中登場したガンダムの一つ。シュバルツ相手にそれなりに持ってたのでそこそこ強いと思われる。
ゼウスガンダム:マーキロット・クロノス(ネオギリシャ)
優勝候補らしい。ファイターのマーキロットは3mを超える超巨体であるため圧倒的な存在感。
ジョンブルガンダム:ジェントル・チャップマン(ネオイングランド)
銃撃に特化したMF。3回連続優勝者ジェントル・チャップマンの搭乗機だが、既にチャップマンは度重なる戦いで体はボロボロだった。
コブラガンダム:チャンドラ・シジーマ(ネオインド)
ドモンの負傷時の対戦相手。外見はそのまんまコブラ。
ガンダムゼブラ: (ネオケニア)
シマウマ風ガンダム、ちゃんと人型。
スカルガンダム:ガラ・ガーラ(ネオマレーシア)
タッグでアシュラガンダムと組んで登場、噛ませ1号。
アシュラガンダム:ラセツ・ダカッツ(ネオシンガポール)
噛ませ2号。
マーメイドガンダム:ハンス・ボルガー(ネオデンマーク)
マーメイドと言うより半魚人みたいな外見のガンダム。既に機体はボロボロであり、サイ・サイシーとの戦いで限界が来た。
ジェスターガンダム:ロマリオ・モニーニ(ネオポルトガル)
チボデーの対戦相手。対戦相手の動きを真似する事を得意とする。チボデーのピエロに対するトラウマを利用して優位に戦った。
マタドールガンダム:カルロス・アンダルシア(ネオスペイン)
基本脇役。牛とマタドールがモチーフ。
ランバーガンダム:アンドリュー・グラハム(ネオカナダ)
斧を二つ装備したガンダム。話的にはアルゴとの因縁があり印象に残るものの、デザインはネタっぽいガンダムが多い中比較的地味でそんなに印象に残らない。ガンダムファイターのグラハムだが、ガンダムでグラハムと言うと某乙女座の人が引っかかる現状、かと言ってアンドリューだと某砂漠の虎になってしまいいろいろピンチ。
ミラージュガンダム:ジャン=ピエール・ミラボー(ネオフランス)
ネオフランス代表戦でジョルジュと戦ったが、客席を盾に取る等したために国王に咎められて暴走し大きな被害を出した、が収監中にミラボーは脱走、DG細胞と感染して再びジョルジュと戦う。
過去のガンダム達
多数のガンダムがゲストで登場する。主に冒頭のストーカーの話のところや終盤のガンダム軍団の中にしれっと混じっている。と言うよりガンダムですらないザンボット等も写りこんでいる、次回作のウィングガンダムすらも紛れている。暇なら探してみよう。
通常のMS・MA・その他メカブッシ(ネオジャパン)
ネオジャパンの量産型MS、ザク。
ノブッシ(ネオジャパン)
ネオジャパンの量産型MS、ジム。
ファントマ:ウルベ・イシカワ(ネオジャパン)
ネオジャパンのMA。珍しいMAであり、性能は割と高め。デビルガンダムに対する攻撃の為に多数のブッシを引き連れて出撃したがあっけなく破壊され、パイロットのウルベは重症を負った。
マーフィー(ネオアメリカ)
ネオアメリカのモビルスーツ。可変機。
自由の女神砲(ネオアメリカ)
ネオアメリカの最強兵器、自由の女神の炎の部分からレーザーを発射する。マンハッタン戦闘エリアに置かれている。
感想等かなり久しぶりに視聴。安定した面白さを持つ良作で安心して見れます、話やギミック、ネーミング等がシンプルでわかりやすく整理されているので見易いです。二週目なので一週目では気がつかなかったポイントも見れて楽しい。しかし時期的に格ゲーブームの頃と言う事で、全体的に格ゲー的な雰囲気が。
そして最後までよくわからない本物のシュバルツの事。いや彼は一体何者なのよいろんな意味で。