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菌類
ロボットアニメ歴は20年くらい、ただし休止期間長が長く初心者以上上級者以下。
プロフィール

2022年07月13日

ゲッターロボ(旧アニメ版)

概要
所謂合体ロボの走り。マジンガーシリーズに続きダイナミック&東映が制作した。

本作は続編のGで終わりを告げてそれ以降の作品はパラレルで展開されるが、漫画版はその後も地続きで話が進んで行くことになる。

あらすじ
宇宙開発用ロボット「ゲッターロボ」。早乙女研究所が開発したこのロボットは開発の最終段階に入っており、早乙女博士の息子早乙女達人によって最後の試験が進んでいた。高校生流竜馬はその試験の見学をしていたが、突如恐竜帝国がゲッターロボを襲撃、ゲッターロボは破壊され早乙女達人は死亡する。しかし破壊されたゲッターロボは本物のゲッターではなかった、本物のゲッターロボは無事であり、本物のゲッターロボなら恐竜帝国と戦える。しかしゲッターロボには3人のパイロットが必要だ、流竜馬は急遽同級生の神隼人、巴武蔵を誘ってゲッターロボに乗り込み、見事恐竜帝国のメカザウルスを撃退する。しかしにわか作りのチームではまとまりもなく、特に武蔵は爬虫類嫌いで恐竜を見るとビビって逃げ出すという有様。果たしてゲッターチームの3人は恐竜帝国と戦っていけるのだろうか、ゲッターロボの戦いが今始まった。

登場メカ
ゲッターロボ
設定上宇宙開発用ロボであり、厳密な意味での戦闘用ではない。3つのゲットマシンを組み替えることで陸空海で活躍できるスーパーロボットとして開発されている。中身は結構広く、普通に中を人が移動できる。そのため竜馬が中で修理をするシーンが結構ある。

ゲッター1:流竜馬、神隼人、巴武蔵
空中型、もしくは汎用型。他2つと比べて普通の人形巨大ロボで遠距離ゲッタービームと近距離ゲッタートマホークとめっちゃ普通に使いやすいタイプ。飛行能力は最も高いが2、3も普通に飛べる。漫画版と比べるとデザインは簡素、デザインは亀の甲羅をモチーフにしているらしい。
割とネットでは初手ゲッタービームは外れるとよく言われているが、実際見てるとちょくちょく外しており「あっ」という気分にさせられる。当たるときは当たるので命中率はなんとも言えない。

ゲッター2:神隼人、巴武蔵、流竜馬
陸上(地中)型、もしくはスピード型。装備はドリル。シンプルに速い。普通に飛べて飛行速度だけ見ればゲッター1より早いような描写も劇中にある。
陸上でマッハ3、地中でのスピードが300kmと素早い。ゲッター2は「ロボットにはドリル」というイメージを植え付けた。

ゲッター3:巴武蔵、流竜馬、神隼人
水中用、もしくはパワー型。飛行能力が低く鈍足で汎用性は低いが一撃のダメージは重いので当たれば痛い系。ゲッター1が使えない時に追加ブースターで無理やり飛ばしていたが、実は追加ブースター抜きでも普通に飛べる。基本的に鈍足なのでスピードが足りずに腕で漕いでスピード上げるシーンも有る。

コマンドマシン:早乙女ミチル、巴武蔵
ゲットマシンと似たデザインのメカ。偵察機&指揮官機と言ったポジション。普段はミチルが乗っているが、最後は武蔵が乗り込んで無敵戦艦ダイと刺し違える形で失われた。

プロトゲッター:早乙女達人
早乙女達人が乗っていたゲッターロボの試作型。白色をしている。戦闘力は低くあっさり恐竜帝国に破壊された。

ナバロン砲
早乙女研究所に配備された大砲。射程、命中率、火力ともに申し分無いが、性能的にゲッターを食うせいか登場わずか3話で退場する羽目に。砲手は大枯が努めていた。

バイク
普通のバイク、マジンガーやライディーン等この次代の作品は大体バイクが目立っており、バイクに人気があった時代だなと感じる存在、歴史の証人(多分)。竜馬のバイクはサイドカー付きで武蔵やミチルを載せてることも。武蔵はバイクに乗れないので補助輪バイクに乗っていたことも。


恐竜帝国

メカザウルス
サイボーグ恐竜で恐竜帝国の主力兵器。とは言え恐竜だけではネタ不足なのか、途中からカタツムリみたいな外見など爬虫類ですら無いタイプが出てくる。

無敵戦艦ダイ
恐竜帝国の最終兵器。巨大な草食恐竜2匹の背中に大砲等の構造物を積み上げており、更に空母機能もある。恐竜の口から戦闘機を出すが、そこが弱点であり、最後は武蔵の乗ったコマンドマシンが突っ込んできて大破、恐竜帝国は滅んだ。

戦闘機
恐竜帝国の戦闘機、いろんなバリュエーションがあるようだが特に先がドリル的な雰囲気の形になっている。4人乗りのタイプは隼人によって鹵獲された事もあったが、早乙女研究所に帰還して以降の消息は不明。特攻してもゲットマシンは破壊できず、基本的にやられメカである。

その他
テキサスマック:ジャック・キング、メリー・キング
アメリカからやってきたロボット。サーベル、ハンマー、ライフル等を装備した汎用型。1度ゲッターロボと共闘して終わりの1回限りのゲスト、それ以降の消息は不明である、ちょいもったいない感ある。性能はかなり高く、メカザウルスに普通に勝ちうるレベル。

考えてみると最終回付近でもテキサスマックは特に恐竜帝国との戦闘はしていないため、何もおこらない限り最終回でも無事であろう、そのため仮に早乙女研究所を完全破壊してゲッターチームを全滅させても今度はこいつらが恐竜帝国の前に立ちはだかる可能性が大であり、別に恐竜帝国の野望は達成されていない事になる。またテキサスマックが居るということは同等の別のロボが居る可能性も高く、ゲッターロボとの戦いで多くのメカザウルスとキャプテンを失い、更に本拠地であるマシーンランドを失って満身創痍の恐竜帝国は場合によってはマックないし他のロボに倒されて結局全滅する可能性もあったのか…と思わなくもない。

登場キャラ
ゲッターチーム
流竜馬
ゲッター1&イーグル号担当。主人公。サッカー部。唯一ちゃんとしたパイロットスーツを着ている。他2人と比べる真面目な優等生的なところが多いが、どこかズレた言動をすることも多い。隼人とは喧嘩することも多々ある。

神隼人
実は着ているのはパイロットスーツではなくライダースーツである。概ね2号機乗りの典型とも言うのか、ニヒルな態度を取ることが多い。帰宅部のようだが運動神経バツグンということで、武蔵には柔道部に誘われているが全く取りあわない割と変人。常にハーモニカを携帯しており気まぐれに吹いている、毒蛇がミチルを襲おうとしたときはハーモニカを投げて撃退している。
声が若き日野キートン山田。数年前に母親を亡くしており、父親とはその事もあって関係は悪化しており、父親が早乙女研究所に依頼に現れたときは金のことしか頭にないという感じで嫌悪感を顕にしたことも。

巴武蔵
ゲッター3&ベアー号担当。防具とヘルメットで出撃しておりパイロットスーツが無い。柔道部でありホージョーという後輩がいる。自転車に乗れない上に補助輪バイクに乗ったり、太ましい体型もあってランニングが遅れたり、敵にビビってゲッターの下半身だけ操縦して逃げたり、隼人のハーモニカに対抗してラッパを持ち出してきたりと残念系要素が多い。大枯とはミチルを巡ってライバル的な関係になっている?。良くも悪くも3人の中では一番人間味があるキャラ。最終回でどうなるかはもはや皆知っているので言わない。


早乙女家
かなり大所帯だったのでいっそゲッターチームと分けた。早乙女研究所所長早乙女博士とその子供たち。

早乙女博士
ゲッター線を研究している博士。ゲッター線で動く宇宙開発用ロボット「ゲッターロボ」を開発している。下駄を履いており走ると煩い。地味に子供が養子含めて4人居るので全盛期の早乙女家はかなり大所帯だったと思われる。

早乙女ミチル
博士の娘でコマンドマシンパイロット、敵に捕まって人質になることも多々あったりするポジ。ゲッターロボの予備パイロットも兼ねているらしく、実は深夜にこっそりゲッターロボの操縦訓練をしているが、それを武蔵に目撃されておばけと思われたことも。

早乙女達人
早乙女家長男、プロトゲッターの試験中に恐竜帝国の攻撃を受けて戦死。

早乙女元気
早乙女博士の息子、昔のアニメでよく居た小学生枠だが、同じ枠の兜シローと比べると特に人質にもならず小学校描写も薄くよく言えば無難、悪く言えば空気である。

早乙女ミユキ(ゴーラ)
早乙女博士の養女。回想シーンを見る限りでは孤児を装って博士のもとに現れてそのまま養女となったようだ、その時の様子からかなり幼い頃だったと思われる。その後しばらく早乙女家で暮らして5年前に突如失踪。彼女の正体は恐竜帝国王女ゴーラで、ゲッターQの設計図を盗み出して逃走。その後ゲッターロボと戦う事になるが、2人の父を敵とすることが出来ずに自滅を選ぶ。
ミユキ回ではなんか達人の存在がぼかされているというか忘れられている感じがあり、またゲッターQ回以外では特にミユキを意識するような描写もなく、4人の子供と早乙女博士が揃うような回想シーンなどは劇中ではない。

世界発明研究所

大枯文次
発明家、ボロ小屋に済んで謎の発明を続けている怪しい男、風貌は発明家やマッドサイエンティストというよりはガラの悪いおっちゃん、しかし設定年齢は若いらしい。開発した謎の発明品は割と恐竜帝国に対抗できていたりしているので発明家としてのスペックは高い。
近くに早乙女研究所があり、毎回出撃するゲッターロボの騒音だの振動だのでキレて早乙女研究所に喧嘩売るという形で登場した。それ以降もギャグキャラ的な立ち位置で何度も登場している。
ナバロン砲という対恐竜用長距離砲が開発されたときには何故か早乙女博士の方針で砲手を担当している。中盤に集中して登場して後半は影が薄かったが、最終回付近でまた登場している。

浅太郎
大枯の開発したロボット。ボスボロット的な立ち位置の等身大サイズのギャグロボだが、AIを搭載して性能は高い、話すときは歯が光る。プロペラで大枯文次の小屋を飛ばしたり、強靭な顎で恐竜帝国のメカザウルスの羽を食いちぎったりと小さいながら意外と高性能である。ただボタン1つでバラバラになるのが弱点。

ジョーホー
武蔵の柔道部の部員、じゃがいも頭のメガネの丸坊主のチビ…で大体説明できる外見。武蔵を男にすべく活動しているが、役に立っているか不明。武蔵を男にするために大枯文次に弟子入りすることになる。一応柔道部なのだが柔道部としての活動はほとんどしておらず忘れがちになる、これは武蔵もか。

恐竜帝国
人類誕生以前に栄えた恐竜人の末裔。高い科学力を誇るがゲッター線に弱くマグマの中に逃れるしか無かった。

帝王ゴール
恐竜帝国の帝王だが、実は上に大魔人ユラーが居るため中間管理職であり、ユラーに作戦失敗の責任から追いかけ回されている悪夢を見たこともある。娘にゴーラが居るが、それ以外の家族構成は不明。

バット将軍
将軍、出番が多い割に印象に残るシーンが少ないのはこの手の幹部の宿命だろうか。甥に命を狙われたこともある。最終回にてゴール、ガレリィとともに死亡したと思われる。

ガレリィ長官
長官、この手のキャラ全般に言えるが、概ねバット将軍とは喧嘩していることが多い。最終回にて多分死亡。

大魔人ユラー
イマイチ正体がわからないマグマの神。普通の恐竜人と比べてかなり大きく、ゴールが小人に見えるほどのサイズ。最終回にて無敵戦艦ダイとともに果てたと思われる。

地竜族
恐竜帝国内でも地位が低い種族のようだ。

氷竜族
北極で暮らす、一応恐竜人だがまるでエイリアンみたいな容姿をしているためUFO型メカに乗っけて宇宙人に偽装した作戦を展開した。

感想など
最初の合体ロボ、マジンガーZと比べるとロボットアニメとしての作りはこなれてきたなと思う反面、ロボットアニメとしては割とサラッと流して人間ドラマを作るというそれ以降のロボットアニメの流れもこの作品ですでになんとなく出来ているなと感じます。そのためメカザウルス単位で見ると機械獣と比べると良くも悪くも機能面では個性薄めで、爆撃型とか高速型とか電子線型等ある程度個性はあれど、機械獣ほど特化した性能もしていない感じです。

何故かブログがバグって書いてる途中の記事が全部吹っ飛んで最悪な気分ですわ…。

2022年07月12日

緊急発進セイバーキッズ

概要
昔の夕方アニメ×サンダーバードという感じの雰囲気のアニメ。基本的に夕方アニメのため、敵の組織vsセイバーキッズという図式が続く。発明家の老人が開発したメカを売り込み
モンキー・パンチ原作(キャラ原案)という事もあってか見た目がなんとなくルパン感があるキャラが多い。

あらすじ
ロボットのリリース企業、ぷかりんカンパニー。ところがこのぷかりんのロボが暴走する事故発生、それは世界の破滅を企むDrバグの仕業だった。リリースしたロボのアフターサービスという形で毎回ぷかりんの3兄弟は3機のセイバーとともに出撃、Drバグの悪事を挫いていく。


登場メカ

ぷかりんカンパニー
飛行船ぷかりん号で暮らし、発明品のロボットなどをリリースしている企業。儲かっている様子はあまりなく、劇中では倒産の危機が訪れている。ロボのアフターサービス等で毎回Drバグとの戦いに駆り出されている。

ぷかりん号
セイバーキッズの拠点の飛行船、3機のセイバーの格納庫と天神林家の家とぷかりんカンパニーのオフィスがある。見た目より中身が広い気がするのはこの手のメカあるある。

スカイセイバー:天神林ゴウ
主人公メカ、立ち位置的にはサンダーバード1号みたいな立ち位置。ビーム発射時に光子力ビームとゴウが叫んだこともあり。

キャリアセイバー:天神林ケン
サンダーバード2号的な立ち位置のメカ、つまり各種メカの輸送用。

ランセイバー:天神林ラン
キャリアセイバー内に搭載されている小型飛行メカ。

グレートセイバー:天神林竹男
製作者自ら封印した最強ロボ。

ウィンドセイバー:天神林梅子
グレートセイバーのスクランダーみたいな立ち位置。

マッサージロボ
ゴウが開発したマッサージおっさんロボ。ただのゲストメカだが毎回EDで映り込み続けているため目立つ。

デストロイド
Drバグが開発した破壊兵器。毎回作戦内容で玩具サイズから怪獣型、水中用から飛行型まで色々なタイプが出てくるが、概ね1話限りのやられメカ。

バキュームデストロイド
モグラっぽいやつ、1話限りのやられメカだが合体シーンがどこかで見た感じ、具体的に言うとゴッドマーズのパロディだった。

登場キャラ

ぷかりんカンパニー
天神林ゴウ
主人公。ごくごく普通の小学生だが、祖父が祖父なのか発明家でもある。多数のロボットを開発しており、一応天才少年のハズなのだが、如何せんあまり周囲に評価されていないようで舐められている描写が多いのはなんとなく時代を感じる、またちょくちょくやらかす。

天神林ケン
ゴウの兄。キャリアセイバーのパイロット。ロボットアニメ世代であり、ロボットのコックピットに乗るとテンションがあがる模様。

天神林ラン
ゴウの姉、ケンの妹、ランセイバーのパイロット。格闘能力が高く、大体ゴウに煽られている。

天神林竹男
ゴウの父、概ね営業的な活動をしている模様。最終兵器グレートセイバーのパイロット。

天神林梅子
ゴウの母、ウィンドセイバーのパイロット。

天神林松五郎
祖父、発明家。

スクラップ団
Drバグ
頭には謎の真空管が入っている。世界に破壊と混乱をモットーに毎回色々な悪さをしている。過去の世界に飛んで科学技術を利用してエジプトのファラオになったこともある。未来人に偽装したときはなぜか女装していたが趣味かは不明。頭の真空管は一定期間毎に交換しないと行けないらしく、しないと頭がメルトダウンするとかなんとか言っており、真空管を盗み出したこともある、人空間は時代遅れ故に数が少なくなって調達に難儀している模様。具体的な人となりは不明な点が多く、悪事をする理由も「夢を食うバグ」だからという感じの理由でどうも曖昧、最後まで謎の男。キャラ全体に言えるが何かとメタっぽい発言が多い。

オメガ
Drバグの手下のロボット、太い方、要するに三悪のポジ。毎回バグ共々悪さをするがやられていく。イプシロン共々アニメソニックにも登場した。ロボットだがダッシュルルと息が上がってしまうらしい。

イプシロン
Drバグの手下のロボット、細い方。同じくアニメソニックにも登場している。

その他
ルパン三世っぽい人
原作者にモンキー・パンチが関わっているためか、タイムスリップ回で登場した。銭形っぽい人や次元、五右衛門等も登場している。

遥スタンレー
謎の女性。その正体は未来人であり、過去に干渉して歴史を修正するために来た模様。

ラスト
政府の人間、セイバーキッズに頼ってばかりでは駄目だと新たな地球防衛組織を作るが…?

感想など
マイナー作品だけに、あまり感想言うことが無いです。日本のアニメとして作られたサンダーバード的な感じの内容で、4クールの夕方キッズアニメ的な内容で大体説明が付きます。かの有名なモンキー・パンチが関わっているためか大きな破綻は無いものの、逆にいうと飛び抜けた部分もなく、良くも悪くも優等生的なアニメ。

普通の真面目な子供向けアニメかつ特定のジャンルに属さないので特定のマニアがとりあえず見るタイプでもなく、おかしな描写も少なく、作画崩壊もなく、デザインもまともで、セリフ回しもまとも、キャラもまともな反面名物キャラっぽいのはあまりなく、と何もかもがまともなアニメ、まともすぎるとそれはそれで空気化するんだなと。

2022年06月29日

マジンガーZ

概要
所謂「ロボットアニメ」と「30分cm」という概念を生み出したと言われるアニメ、様子にロボットアニメの爆発の元になった作品、それ以前から巨大ロボットを題材にした作品はそれなりにあったが、マジンガー以降は我々が知っている形式に近い形のものが主流となっていく。

漫画文庫版のあとがきに書かれているがこのアニメがヒットする前は製菓会社がスポンサーだったが、ここからおもちゃ会社がメインになったそうな。当時は駄菓子が衰退してしまった結果アニメが作りにくくなっていたそうで、マジンガーからまた作りやすくなったそうだ。

その人気は絶大だったらしく、現在のアラシックスの人間からは結構「見てた」という話を聞くことが出来る。あまりこういったアニメを見てそうにない人間でも見ていたと言っているのでかなりの人気があったと言うことがわかる。その世代はみんな見てたアニメと言うタイプだ。

これ以前はロボットものというのはあったものの方向性の定義は曖昧で、ウルトラマンのような巨大ヒーローと巨大ロボットの境はとても曖昧だったが、マジンガーZ以降はロボットと巨大ヒーローは別のものになったそうだ。実際マジンガーZ以前はマンガ含めて巨大ロボットと呼べるものはほとんどなく、このブログでもマジンガー寄り古いものは鉄人、ガンガー等極わずかだったし、ガロンやアトムみたいな大型では無いロボットも多かった、鉄人も大型かというと曖昧だったし、劇中サイズに結構ムラがある。それにマジンガー以前のタイプは自立型大型戦闘ロボ、遠隔操作ロボ、金属製の生命体等、登場操縦大型ロボというものは更に少なかったが、マジンガー以降は登場型が完全に主流となった。そのためマジンガー以前のものはほとんど純粋な登場操縦型が確認できず、影響力の大きさがわかる。
マジンガー以降は続編のグレート、合体ロボのゲッター、換装系のジーグ…というようにどんどん派生していった。

同時に永井豪による漫画版も少年ジャンプで連載されたが、色々混乱の後に打ち切られたそうだ(作者が連載抱えすぎてたとか色々言われているし漫画版あとがきにもいくらか書いてあるが、なにか作者も忙しすぎてイマイチ当時の記憶がしっかりしていないそうだ)。そのためDrヘルの5大軍団のうち2大軍団までしか登場せず、打ち切り後とりあえずヘルとの決着だけ加筆されたものが現在は出回っている。私が見たのもその加筆版。

あらすじ
父を事故で無くした甲兄弟は祖父、兜十蔵と暮らしていた。兜十蔵は光子力と超合金を開発した後突如弓教授に研究所所長の役を譲って引退、なにかの研究に没頭していた。
そこに現れたのはDrヘル一味、Drヘルは古代ミケーネ文明が巨大ロボットを運用していたことを突き止め、それを発掘して戦力とし世界征服に乗り出していたのだった。しかし高い頭脳を持つ兜十蔵の存在は厄介であり、あしゅら男爵に処理を命じた。あしゅら男爵は十蔵の家を破壊するも十蔵はなんとか地下室に逃げ込み、後から危機を知ってやってきた孫の兜甲児にマジンガーZを託して死亡する。
とりあえずパイルダーをなんとか動かしてパイルダーオンをしてみる兜甲児だったが、そのままイマイチうまく操縦できないまま止まれなくなる等危なっかしい操縦をしていた。
そこに襲いかかるDrヘルの機械獣、ガラダK7とダブラスM2、この2機を危なっかしい操縦ながら性能を頼って撃破、Drヘルは最強のロボットの出現から機械獣を作り直してマジンガーZを破壊することを誓うのだった…。


登場メカ

光子力研究所
ロボットの研究所といえばこれって感じの立ち位置の研究所。元々甲博士が所長だったが、弓教授が引き継いでいる。マジンガー起動後はそのままその基地として使われた。甲博士は戦闘用のZを作るべく引退して地下に潜ったが、弓教授にはあくまで光子力の平和利用と言いつけていたため、あまり戦闘的なロボットは開発していない模様。

マジンガーZ:兜甲児
超合金Zで出来光子力で動くロボット。どちらも富士山でしか取れないジャパニウム鉱石が必要。コックピットが頭にあるため登場にはホバーパイルダーを操縦して頭に刺さることで始めて動かせる。途中までは飛行能力はほぼなく機械獣が出たというとイチイチ現場に走って急行していた、そのため研究所に帰るのも一苦労だった。その時の腕を上に振り上げてバタバタさせながら走るモーションは誰のプログラムなんだろうか。
途中からスクランダーの追加で飛行能力、ホバーパイルダーが溶かされた跡はジェットパイルダーでパイルダーの強化が行われている。出撃の際には池が割れて中から出てくることで有名。
初期は技名をしっかり叫んでいなかったが、途中から叫ぶようになる、初期のブレストファイヤーの演出がなんか違う等最初期は設定が固まっていないの初期の作品あるあるが見れる。

アフロダイA:弓さやか
元々ただの光子力作業用ロボット。一応途中でミサイルを搭載されたもののイマイチ。ボロットと比べるとネタ要素も少なく、武装の種類もあまり無い為イマイチ書くことがない、ギミックがおっぱいミサイルくらいしか無いので。ボロットが出てきたあたりから2人でボケキャラやるようになった。

ダイアナンA:弓さやか
アフロダイ大破後にさやかのために作られたロボット。一応戦闘用になったがそこまで活躍してない。飛行能力もなくグレートや映画版では吊り下げられて飛んでいる事が多い。スカーレットモービルというバイクがパイルダー的な役割を果たしている。

科学要塞研究所
グレートマジンガー:剣鉄也
最終回で出てきたアイツ。Zが戦う裏でこっそり開発が進んでおり、Zが大破した直後に登場し戦闘獣を全滅させてそのまま新番組グレートマジンガーに続く。もう有名過ぎて何も言うことがなにもないレベル。ググればもうネット中に説明されている超有名な奴。装甲が超合金ニューZになっておりより頑丈。

民間
ボスボロット:ボス、ヌケ、ムチャ
後の等の扱いを見るにボロットは一応ボス個人の所有物扱いっぽいので民間扱いで。3博士を拉致して作らせたおなじみの廃材ロボ。ブレストファイヤーは自身が溶ける、ロケットパンチは反動でバラバラ、光子力ビームは研究所が壊れてて使えないので非武装なことで有名。操縦は簡単らしく、すぐに覚えられるらしい。最初ボスは操縦ミスしてアフロダイ巻き込んで謎ダンスを踊っていた。初登場時は特に誰にも説明してない状態で唐突に登場したため、新しい機械獣と勘違いされてもいた。初期だけ頭の形が角ばっているが、いつの間にか概ね丸い感じのデザインになっていた。すぐ壊れるがすぐに修復されるギャグ枠である。頭が無駄に頑丈なことで有名。

Drヘル一味
元々ミケーネで使われていた巨大ロボをもとに作られたもの。元の発掘兵器をもとにした改造品か新造かは不明だが、最初にマジンガー登場時に過去の機械獣は役に立たないと一度全部壊して新造している為、少なくとも大半が新造と思われる。装甲は概ねスーパー鋼鉄製、エネルギーは原子力、超合金Z寄りは脆い。ガラダダブラスが

ガラダK7
ダブラスと同時に登場した最初の機械獣。骨のような外見をしている。最初にやられた記念すべき機械獣としてある意味愛されている約得ポジションでそれ以降のいろんな作品に登場しているが、最初にやられている上に対マジンガーを前提としていない初期型故に性能も低く、更に戦闘獣なども前提としたバランス調整もありかなり悲惨な性能にされていることも多い。

ダブラスM2
ガラダの相方の2首怪獣型機械獣、性能的にはほぼマジンガーに対抗できるものではなく、雑な素人操縦のマジンガーでも余裕で破壊可能だった。
最初の2機及び初期のDrヘルが持っている機械獣は元々マジンガーの存在を前提とせず作られており、そのためガラダ、ダブラスが破壊されたのを見たヘルは残りの機械獣を全部破壊した。それ以降の機械獣はマジンガーを破壊するために新造されたものであるようだ。

グロマゼンR9
Drヘルとあしゅらのやり取りを視る限り、最初の対マジンガー用機械獣、しかし前にガラダダブラス、跡にキングダンに囲まれるポジションでありとても影が薄い。

キングダンX10
マンガの方でも出番があったためかガラダと並びマジンガー全体でよく出番がある機械獣、アニメ版ではゴーストマジンガーを出してマジンガーZのイメージダウンを狙うという悪の王道戦術を用いていた。

デイモスF3
バラバラになる能力を持つ。鋼鉄ジーグ。

スパルタンK5
戦闘を好まない機械獣。そのせいで出撃した後そのまま昼寝しており一度は害もないとマジンガーZは一度去った。しかしシローが周囲で太鼓を叩いた結果野生の心を盛り返してしまい、結果暴走して最後は自爆して果てた。

バイコング
ある少年に愛されているラジコンロボット。しかしあしゅら男爵に巨大化させられて機械獣にされた。その際に片腕がなかったためにハンマーがつけられている。少年が欠陥を知っていたためにそこを突かれて破壊された。

グロッサムX10
原作にも登場する機械獣。客船を襲撃して破壊した挙げ句乗客を全員潜水艦で殺すというえげつないことをしている。

ゴリアスW3
電磁ムチによって内部破壊してくる機械獣。超合金の装甲が破壊できなければ内部を破壊すればいいという精神で作られている。その結果マジンガーの大半の武装を使用不能にしてミサイル以外撃てなくしていた。

チグルE7
津波の能力をもつが、結局ゴリアスの囮でしか無かった。

ベルガスV5
版が版ではバルガスV5だったが何故か頭がつながってべになっている謎。バラバラになれる機械獣その2。首だけで逃走して基地バレするガバガバ。機械獣鋼鉄ジーグみたいな奴多すぎる問題。

ミネルバX
本来のマジンガーのパートナーロボット。設計図を入手したDrヘルによって作られた、ただし光子力は原子力、超合金Zはスーパー鋼鉄で代用されている。

ユーバリンT9
超合金Z強奪のために用意された機械獣その1、ユーバリンという名前だが、外見がなんとなく作業員風であり、また仕事も穴掘り、当時はまだ夕張炭鉱が動いていた時期だと考えると夕張ンなんだろうか。

サタングロースP10
超合金Z強奪のための器械獣その2、サンタクロース。ユーバリンが強奪したジャパニウムを、破壊されながらもなんとか送り届けた。

バルモスQ7
奪ったジャパニウムで作られた超合金の器械獣。しかし強奪したジャパニウムが少ない為首などの一部スーパー鋼鉄が使われており、首は引っ込めて誤魔化していたが、そこを狙われて爆散。しかし太めの体型をしていたことを考えるともう少し細くすればなんとかなった気もする。ただミサイルランチャーも超合金のシャッターで守られており、ミサイル部分も割とウィークポイントなのは変わらないので結局負けそう。

スケルトンO7
バラバラになる機械獣、鋼鉄ジーグその3。鋼鉄ジーグの原型多すぎ問題。

ラインX1:ローレライ
Drヘルが復活させた科学者シュトロハイム博士が開発したロボ。肝心のシュトロハイム博士がローレライを実の子供のように愛してしまい逃走していた。

グシオスβIII
初登場の妖機械獣、ある種の生物的な雰囲気があり既存の機械獣とはなんとなく見た目が差別化されている。ホバーパイルダーを溶かした。

エレファンスγ3
あしゅら男爵がゴーゴンから借りた妖機械獣。あしゅら男爵の最後の回の奴だったこともあり割と有名。

ハリビューンV6
Drヘル最後の1つ前の機械獣、アンカー的な武装を装備している。

サイガO3
Drヘル最後の器械獣、格闘戦を得意とするがとりあえずボロットとダイアナンをボコりその後Zに負けるよくあるパターンで敗北。ブロッケンにも最後の切り札扱いされており、鉄仮面の戦車などで援護したがほぼ意味はなかった。正直ヘル最後の器械獣としてはなんか物足りない感じがあった。

グラトニオス&ピラニアス
ミケーネの戦闘獣の初出、Drヘルを見捨ててDrヘルが滅びた所を見計らって出撃して満身創痍のZをボコったものの突如現れたグレートマジンガーに敗北。

海底要塞サルード:あしゅら男爵
機械獣輸送用の潜水艦。

海底要塞ブード:あしゅら男爵
サルード大破後に新たに与えられたサルードの後継機。

飛行要塞グール:ブロッケン伯爵
ブロッケンの母艦、鳥型の飛行メカ。

登場キャラ

光子力研究所
兜甲児
主人公、兜十蔵の孫で兜剣造の息子。先祖代々科学者ということもありそれ以降の作品ではインテリ風なキャラになっているが、このときはかなり成績が悪く、テストで0点を取っていたりする。実はイケメン設定があるらしく、転校してきたときには女子の反応が良かったりした。バイクが好きでいつも乗り回しており、バイクでボスと決闘したりもしている。さやかとはしょっちゅう喧嘩する。
性格は正義感の強いヤンチャな好青年と言ったところで、至って真面目な主人公といった感じである。他のマジンガー作品と比べるとやや優等生よりの性格、INFINITYではその部分が強調されているフシがある。

弓さやか
弓教授の娘、アフロダイ、ダイアナンのパイロット。甲児とは同年代の少女で甲児とはよく喧嘩している。アフロダイの性能も微妙なせいかイマイチ活躍できず、ボロットが出てきてからボスとへなちょこンビ的な感じになっていることも多かった。

兜シロー
兜甲児の弟。次回作と違い実父(兜剣造)も登場せず専用機もなくなので良くも悪くも昔のアニメの子供枠的な立ち位置が多かった。

弓弦之助
弓教授。光子力研究所所長。兜十蔵にあとを託され光子力の平和利用のためにアフロダイAを作った。概ね真面目人間、一応三博士が助手なのだが、イマイチ当てにならない。本人は真面目過ぎて出番の割にイマイチ影が薄い。

三博士
もりもり、のっそり、せわしの3博士、大柄のもりもり、メガネの禿げのっそり、ちっちゃいせわし博士である、もりもり博士のみ死亡したことで有名。Drヘル曰く「間抜けな3博士」みたいな感じで結構悪い言い方されていた。所長が留守のときは留守番サボってボウリングやっていたりと少々問題児である。

ボス
兜甲児の喧嘩仲間。最初はただの悪友役と言ったところだったが、途中からボスボロットで参戦して戦闘面でもギャグ役をこなす用になっていく。本名は誰も知らない。

ヌケ
ボスの子分の見るからにヌケた顔をしている方。

ムチャ
ボスの子分のスネ夫みたいな顔してる方。3人でボスボロットを操縦している。

みさと
ボスの親戚、後半に登場する。登場回には女009とあるが多分一般人、ヘリのアクロバット飛行を披露した為にそういう扱い。グレートでは降板しており、Z後半のみの登場で専用機もなくやや影が薄い立ち位置。


兜十蔵
本編開始時には光子力研究所を退いていた。実はこっそりマジンガーZを作っており、Drヘルに対抗する準備を勧めていた。良くも悪くも見た目も性格も善人であり、狂人である漫画版と比べると行動原理から違う(漫画版のZ建造理由はある意味狂気とも言えるもので、孫に遺産として最強の力を残したと言った口ぶり)。序盤で死亡してしまうため本編での活躍はほぼ無い。

科学要塞研究所
グレートの舞台となる研究所。最終回にちょっとだけ顔見世。

兜剣造
兜甲児の父、死んだと思われていたが…。

剣鉄也
最終回に突然グレートに乗って登場、グレートマジンガーに続く。

Drヘル一味
世界征服を企んでいる悪の科学者軍団。一応幹部が3人いるが幹部がフルに揃うことはなかった。

Drヘル
見るからに誰が見ても悪い人。古代ミケーネ帝国のロボットを発掘してそれをもとに気怪獣軍団を作り世界征服に乗り出した。
毎回機械獣を出しては破壊されての繰り返しだが、それには理由がある。彼は兜甲児の家も何もかも確認しているが、あくまで自分の機械獣でマジンガーZを破壊することを目的としており、兜甲児の暗殺は駄目らしい。あくまで機械獣でマジンガーを破壊することが生き甲斐らしい。

あしゅら男爵
お許しくださいDrヘルでお馴染みの半分男半分女の怪人。ミケーネ貴族のミイラが両方片側だけ腐って使えなかったためまとめて1人の人間として復元したらしい。最初はあしゅらしか幹部が居なく、ほぼあしゅら一人でなんでもやらされていた。部下は鉄仮面軍団。最初はDrヘルに大してかなり忠誠心が低く反乱を起こそうとしたりもしていた。毎回機械獣をつれて出ては負けて帰ってお許しくださいDrヘルという感じのキャラになっていた。最後はゴーゴンに妖機械獣を借りて最後の戦いを挑むも敗北し死亡した。Drヘルはあしゅらの像を建てて弔ったが、その像はヘル死亡後どうなったかは不明。

ブロッケン伯爵
Drヘルの新しい幹部。ナチスの軍人を復活させたものらしい、首が外れて普段は首を抱えて立っていることが多い。あしゅらとはよく喧嘩をしている。途中であしゅら、ピグマンが死亡した為終盤は彼しかヘルの幹部は居なくなっていた。その為ヘル死亡時はブロッケンしかそばに居なかった。部下は鉄十字軍団。

ピグマン子爵
一応Drヘルの幹部の1人だが影が薄いことで有名。登場が終盤だったためろくに出番がなく、光子力研究所を乗っ取るもそのままDrヘルに大して反乱、生身でマジンガーに挑んで小さいが故の回避率と幻術で翻弄するものの敗北する。それ以降の作品ではピグマンだけハブられる率が高いが、アニメ本編での出番が少なすぎて影が薄い事に加えてジャンプ版では出番なし、更にキャラデザ(マサイの下半身に首からピグミーの体が生えている際どいもの)もあり、いまいち扱いにくいキャラなので仕方ない。また登場があしゅら死亡後の83〜87話のため、Drヘルの幹部がフルに揃うことは無かったりする。

鉄仮面軍団
剣を装備した雑兵、あしゅらの部下。

鉄十字軍団
ブロッケンの部下、銃を装備。

ミケーネ帝国
Drヘルの機械獣の元になった古代兵器を残した謎の文明。滅んだとされていたが地底に潜っており、途中から尖兵のゴーゴン大公がDrヘルと接触している。

ゴーゴン大公
下半身がトラ。ミケーネ帝国の尖兵として登場。妖機械獣を操りDrヘルの同盟者としてマジンガーらと戦うが、最後はDrヘルを見捨てて戦闘獣を呼び出して光子力研究所を攻撃する。
この時代は幹部っぽい雰囲気があったが、グレートマジンガーではイマイチな感じになっており、最後はなんとも残念な死に方をしている(戦闘獣を庇って重症後死亡、肝心の戦闘獣はその数秒後に死亡)。

暗黒大将軍
ミケーネの将軍でグレートマジンガーのレギュラー、最終回に先行登場した。

感想等
最初のスーパーロボットとでも言うべき作品。なのでこの作品で大体の基礎が作られた。それまではジャンルとして確立されていなかったものなので、本作でジャンルとパターンが確率、それに追加のアイディアが加わり(ゲッターの頃)以降このフォーマットの上にどう上乗せしていくかになって(長浜の頃)、最後はフォーマットをどう崩すかという流れになっていった(ガンダムの頃)…と認識しています。

1つのジャンルの始まりだけにエピソード毎に結構ムラがあり、当たり外れ的なものは結構あります、特に前半は手探り感が強くどう動かすかを模索している感じで、後半はネタ切れとの戦いになってきている感じはあります。その中で基礎が作られていった感じがあります。

マジンガーについてリアタイ世代の話をある程度聞いた身としては、この時代というのはまだ「世代のアニメ」というものがあった時代なんだろうなという感じです。
私?もうアニメよりゲーム世代って何度も書いてます、世代のゲームはあるんですけど、世代のアニメって言われるとなんかあれもこれも違うなぁって感じ、なんか平成になって世代のアニメって半ばなくなったんだろうなという感じはあるんですよね。そして私より下の世代はもう世代のゲームも若干曖昧になってきてる感じ。

2022年06月18日

最近のキッズ向けロボットアニメだと、シンカリオンが一番出来が良かったなと思う理由

タイトルのとおりです。

要するによくある子供向けアニメなんですよシンカリオンって、だから子どもたちの無限の未来っていうよくある子供向けアニメのテーマを持ってるです。

でもシンカリオンはここからが普通じゃない、シンカリオンに出てくる子供たちの多くが地方の家業がある家の子供で、最初から運命が決まっている、大人になったら就職する職業が決められている、一部の子供はすでに働いている、そしてその事に文句も言わない、むしろ自分の仕事に誇りと拘りを持っている、それどころかそのこだわりから喧嘩を始める、そういう子供が目立つんです。

未来のある子供たちをテーマにして、基本敵は人工の怪物的なもので物が変化したものだし、捕縛フィールド内で処理するから誰も死なないし、基本的に子供向けの明るいアニメなんですけど、レールの上を走る子供という視点はなかなか無かった。

大体レールが決められてそれに反発する子供みたいな作品が多い中で、シンカリオンは逆に自分のレールを受け入れた上でどう生きるかっていうテーマで描いている傾向があるんですよ。こういう基本的なテーマがしっかりしている作品はなんだかんだ評価できます。ある意味子供向けアニメの基本テーマに逆張りしながらも、ただの逆張りで良しとせずテーマを表面から見据えて構成してるから面白いんですよね。

2022年06月11日

超獣機攻ダンクーガノヴァ

概要
昔制作された超獣機神ダンクーガの続編?もしくはリメイク的な作品だが、オリジナルとの繋がりや要素はかなり少ない。

あらすじ
世界で紛争が続く未来、ダンクーガノヴァという存在が紛争で負けている方に味方してひたすら紛争を長引かせていた。その中でダンクーガノヴァのパイロットとして4人の若者が突如ダンクーガノヴァの基地、ドラゴンズハイヴに集められる。4人はそれぞれ何かしら過去やもやもやとしたものを抱えており、そこからダンクーガに乗ることを承諾した。そして各地の紛争に介入を続けるが、ひたすら戦いを長引かせるだけのダンクーガに疑問をいだき始める。そこに現れたもう一つのダンクーガ、一体ダンクーガとは何者なのか、ダンクーガの目的は、その謎を抱えたまま4人は戦っていく事になる。

登場メカ

ノヴァイーグル:飛鷹葵
頭になる小型飛行メカ。

ノヴァライガー:館華くらら
右足になる。断空砲アルティメットフォーメーションを担当。

ノヴァライノス:加門朔哉
左足になる。しかし必殺ざわが無く寂しかったためか7話でブーストノヴァナックルが追加された。

ノヴァエレファント:ジョニー・バーネット
元がビッグモスなので大型、ダンクーガノヴァの大半がこいつ。

ダンクーガノヴァ:飛鷹葵、館華くらら、加門朔哉、ジョニー・バーネット
4機のヴァリアブル・ビースト・マシンが合体して誕生する。毎回紛争地帯に現れては負けている方に味方する謎のメカ。その目的は戦いを繰り返すことで力をため、より強い真の敵と戦うための準備でしか無かった。

ダンクーガノヴァ・ゴッドビーストモード:飛鷹葵、館華くらら、加門朔哉、ジョニー・バーネット
ダンクーガノヴァの合体元の4機の顔が現れる強化形態。

ダンクーガマックスゴッド:飛鷹葵、館華くらら、加門朔哉、ジョニー・バーネット、エイーダ・ロッサ
Rダイガンを加えたダンクーガノヴァの最終形態。

Rダイガン:エイーダ・ロッサ
中盤からダンクーガの前に立ちはだかるもう一つのダンクーガ。

登場キャラ

チームD
ダンクーガチーム、このチーム以前にも複数のチームがおり、中には全員小学生だったこともあったらしい、どこの地球防衛組だ。今回のチームは見た目重視という反応があり、全体的に外見が良いのが揃っている模様。

飛鷹葵
かなり有名なレーサーだったが、チームDにスカウトされる、赤ちゃんポストに入れられていた孤児であり、それ故にどこか人を信用できず。いつも男をとっかえひっかえしており、チームDに入ったときにも一人別れている。レーサーは途中で引退している。

館華くらら
麻薬捜査官、かつてかなり苦しい生活をしており、そこから無力を憎むようになった。幼女に見えるが既に大人。身体能力は多分チーム1高く、麻薬捜査官としていつも派手なアクションをこなしている。

ジョニー・バーネット
エリートサラリーマン、何故かチームDにスカウトされた、仕事はかなり有能で表のエイーダの仕事が一つ流れたのは彼が絡んだからとか。最終的に会社を辞めている。男の〜というタイトルの雑誌を複数購読しており謎の知識がやたら豊富である。途中でエイーだと良い雰囲気になり、エピローグでは更に関係が進展している模様。

加門 朔哉
普段はダンボールハウスに住んでいるホームレス。何故かチームDにスカウトされた。チームDでは彼らの日常暮らしている部屋がそのまま再現されるサービスがあるのだが、彼の場合ダンボールハウスなので広い部屋のど真ん中にダンボールが置いてあるだけという貧相なものだった。
自分のノヴァライノスだけ合体後武器が無くてそれが悩みだったが、その相談をする際にセイミーを勘違いさせて怒らせてしまう。
イザベルがダンクーガを嗅ぎ回っていた時に接触しており、騒動終了後はイザベルと距離を詰めた模様。

田中
OPに出てくる不敵な笑いのメガネの司令、中間管理職の中年。あくまで中間管理職なのであまり情報をもらっていないようで、なにか色々言われると中間管理職ですのでと逃げる事が多い。

FS
見た目はともかく声が矢尾一樹であり藤原忍を思わせる男でダンクーガの計画を遂行している人物。

ルゥ・リルリ
カウンセラーの少女。通称ルリルリ、当人はルリルリと言われるたびに否定している。

WILL
宇宙に多数存在している人工知能的な生命体。このWILLはその1つで、太古の昔地球に飛来して人類の進化を見守ってきた存在。

??
エイーダ・ロッサ
アイドル、ジョニーとは元々商売敵だったが、いつしか徐々に距離が縮まっていい感じになる。その正体はRダイガンのパイロットだった。戦後はジョニーとの距離が詰まっている模様。


ムーン・WILL
月にいるもうひとりのWILL、人類を見守ってきたWILLと違い人類を殲滅しようとしている模様。

その他
イザベル・クロンカイト
ジャーナリスト、ダンクーガを追いかけているが、そのダンクーガは世界規模で運営されているため情報統制が敷かれており局側にも釘を差されている。何度もダンクーガにアタックをかけては失敗を繰り返し、最後は一応ダンクーガの情報をドラゴンズハイヴ側に教えてもらえるが、公開するのが不可能な内容だったため公開を保留した。

クライン・サンドマン
グラヴィオンのキャラ、ダンクーガのスポンサーの1人として登場しているが、グラヴィオンと同一人物7日は不明。

感想など
不評なのは確認済みで視聴。

最初は割と良くない?不評だけどという感想でした、しかし最後まで見るとなんとなく不評な理由がわかりました。パーツ単位で散りばめてあってすり合わせが適当だったため、話が進むごとにそのパーツ単位のズレが大きくなっていった感じでしょうか。つまり前半の内容と後半の内容が噛み合ってないというのが感想です。

各地の戦場に介入する理由が表向きは「スポンサーの要求」真の目的が「データ収集」、シナリオ上の意義が「チームの結束固め」的な部分があるので、如何せん介入そのものがシナリオに大して関わってこないんですよね、この部分が多分微妙言われる所以。全体としては意味深なパーツを各所に散りばめて、一応回答はあるものの雰囲気重視という感じで、一昔前の深夜アニメやJRPG的なシナリオの作り方。

ただ全体として大張作品によく見られる感じの作りではあります、前半リアル系より、後半スーパー系より、で今ひとつ前後の噛み合いが良くないって言うとオーディアンと似ているとも思いました。
00はその辺介入部分がガッツリシナリオに関わって来るんですが、ただ尺が短いのでしゃーない部分あり。

逆に言うと前半だけ見ると結構面白いし、後半もそんなんに悪くないです、ただ前半と後半の継ぎ目があら過ぎただけで、キャラエピソード単位で見ればまとまってます。

旧ダンクーガとはあまりにも何から何まで違いすぎてあまり比較できないと言うか、実際にあまり比較されているところは見かけなかったですね。

闘神機ジーズフレーム

概要
元々中国製のアニメらしく、中国版タイトルは「斗神姫 Ancient G’s Frame」らしい。そのため大半のスタッフは中国人。

あらすじ
ネルガルなる組織が地球圏を脅かす時代、唯一対抗できたのが発掘兵器ジーズフレーム。しかしそのジーズフレームは一部の少女しか起動できず、その少女エンシェントガールズたちからなる部隊、AG部隊を組織して対抗していた。雨宮麗香の姉、雨宮麗雨はエンシェントガールズの1人として戦い、行方不明となっていた。麗香は姉の行方を知りたくてエンシェントガールズ試験を受ける。一度はその立場故に落とされそうになったが、ジーズフレームの1機神農(シェンノン)が反応、結果エンシェントガールズ入りすることになる。
そして訓練を受けるAG候補達だったが、シェンノンの起動で木星から反応があった為、新造艦アトラハウシスに4機のジーズフレームを載せて調査へ向かう。しかし最初の宇宙での戦闘で教官のジョティスが麗香を守るために地球に墜落、その後は残されたエンシェントガールズ3名を載せたアトラハウシスは火星のニビル人の遺跡を経由し木星へと向かう。

登場キャラ

エンシェントガールズ
ジーズフレームを起動できる少女。彼女らが所属する部隊をAG部隊と呼ぶ。

南宮麗雨
麗香の姉、かつての戦闘で行方不明になっており、麗香は彼女の行方を知りたくてエンシェントガールズに入ろうとした。

ルナ・マリアナ・ペレス・ルピアノ
3人のリーダー角の少女。

アルヘナ・ハキーム
ニビル人の末裔であり、手品師の少女。元がマジャンなので艦内で披露していたこともある。

アミナタ・ケイタ&マリアム・ケイタ
双子でアナンシのパイロット、小説版キャラ、本編には登場しない。

エリザヴェータ・ザギトワ
同じく小説版キャラでアニメ本編には出番なし。オーディンのパイロット。

軍人その他

アレックス・ロビンソン
アトラハーシスの艦長である。いつも要求が過大らしい。

リョウ・タカギ
28歳のシェンノンのメカマン、結構イケメンらしい。

ゾーイ・ピーターソン
ノルマンディ艦長。

民間人
南宮巌
麗雨、麗香の父親。DGエネルギー関連は多くが彼が開発している。しかしDGエネルギーに問題があることは知っているようで…。

王梨花
麗雨、麗香の母親。

ニビル人
厳密な意味でのニビル人はもう残っていないらしく、エアはあくまでG'sフレームのCPUにすぎない模様。火星までなんとか逃げ延びたニビル人だがそこで追っ手から逃れるために一部が僅かに残った力でかろうじて地球へのがれいつか残った火星のニビル人を迎えに行くと約束したが果たせず火星のニビル人は全滅した。生き残りの地球に逃れたニビル人は地球人の血に混じって現在に至る。シュメール人はニビル人に作られたとアルヘナの父が語っていた。

エア
白い巨人の生きてるCPU。火星に漂着したニビル人の一部が更に地球に脱出した際の生き残りの模様。如何せんニビル人に対する設定、描写が少なすぎて細かい設定は不明。

ルア
火星のニビル人の遺跡で一人地球に飛び立った者たちの帰還をまっていた少女。外見はエアに似ている。すでに肉体は朽ち果てていた。

登場メカ
G'sフレーム
ジーズフレームと読む。ニビル人が残した人形兵器であり、少なくとも8機が発掘されている模様。発掘順にAGー01、02とナンバーがついており、現在08まである。基本的に発掘した国の有名な神の名前がつけられている模様。

01はすでに戦力外、04は行方不明、03は序盤で地球に墜落。02と05は小説版のみの出番という状態なので、本編中に現在事実上稼働しているのは主に08シェンノン、07ククルカン、06パピルサグの3機である。

AG-08 シェンノン
三星堆遺跡で発掘された。シェンロン(神龍)じゃなくてシェンノン(神農)なのか…私の耳ィ。神農は三皇五帝の三皇の1人で、伏犠、女媧とセットの神である。

AG-08X ダイシェンノン
シェンノンが支援メカと合体することで誕生、あえていうとタウバーンとかに似ているシェンノンとは似ても似つかない外見で、完全にスーパー系といった趣で、ざっくりいうとグルンガストみたいな感じの外見になる。

ニゥワ&フーシー
無地林のジーズフレームでダイシェンノンの合体パーツ、無人機であり人は乗れないせいか他のジーズフレムと同じ扱いはされてはおらず、数にはカウントされていないようだ。曰く「シェンノンのお友達」ただし「麗雨のお友達ではない」らしく、出撃したときはついてきてくれなかったりする。

AG-01 アプスー:エア
劇中で白い巨人と言われる最初のジーズフレーム。基本的に回想シーンでの活躍ばかりで今は起動せず、アトラハウシスのユニットと化している。

AG-06 ククルカン:ルナ・マリアナ・ペレス・ルピアノ
チェチェンイッツァで発掘された蛇人間型ジーズフレーム。

AG-07 パピルサグ:アルヘナ・ハキーム
マダイン・サーレハ遺跡で発掘された4足のジーズフレーム。

AG-03 ガンダルヴァ:ジョティス・パール
ジョティスのジーズフレーム、大型の羽がついたやつ。麗雨を守るために地球についたらくして序盤退場だったためあまり出番は無い。その後ジョティスを保護して海の底に眠っていた。

AG-04 アセナ:雨宮麗雨
麗香の姉、麗雨のジーズフレーム。木星のトロヤ群の戦闘で行方不明になる。

AG-05 オーディン:エリザヴェータ・ザギトワ
ロシアのコラ半島のピラミッドで発掘。小説版のみ。

AG-02 アナンシ:アミナタ・ケイタ&マリアム・ケイタ
西アフリカのバンディアガラにて発掘。小説版のみ。

その他兵器
アトラハーシス:アレックス・ロビンソン
AG部隊の母艦。白い巨人がエネルギー源として搭載されており半永久的に稼働する。

ノルマンディ:ゾーイ・ピーターソン
アトラハーシスが火星に向かうときに護衛についたが、自爆してネルガルを道連れにしようとする。

アビサリティ:カルロス・グレコ・ペレス・ガルシア
本編開始前に月で沈んだ船。ネルガルが内部に侵入されていたようだ。

感想など
最近の深夜の百合系ロボアニの中でも地味というか、普通というか、イマイチパットしなかった感じの作品だったと思います。如何せんなんか全体的に優等生的というか、癖の強い要素がほぼ無いせいで見やすい反面記憶に残りにくい、Vガンダムの逆のタイプだった感じがあります。

なんか本当に癖がないというか…癖がなさすぎるというか、そんなアニメ。

2022年06月08日

ゲッターロボ號

概要
ゲッターロボのリメイク作品。90年代になって制作されたゲッターロボで、旧シリーズやマンガ等との世界観は共有していない閉じた作風。

もともとマジンガーの予定がゲッターに変更された経緯があるようで、マジンガー要素がかなりあり、敵がマッドサイエンティストに率いられた爵位持ち怪人の集団だったり、博士の助手にギャグっぽい雰囲気の博士がついてたりとマジンガー的な要素が散見される。玩具がかなりアニメの合体を再現できるものになって居るのが特徴。また渡辺宙明が音楽担当だったり神谷明が声をやっていたり。

初期は合体能力がなく、あまりスーパー系っぽさがないが途中から大改造を経て柄合体可能になり、ゲッターロボらしくなっていく。

あらすじ
北極のG鉱石採掘場を天才科学者プロフェッサー・ランドウが制圧、G鉱石で作られたメタルビーストを使い世界征服を開始した。NISARではG鉱石を使った宇宙開発用ロボット「ゲッターロボ」でしか対抗できない、しかしゲッターロボの開発者橘博士は軍事転用を嫌っていたが、息子信一の死などを見て最終的に同意、最終的に非武装のゲッターロボを改造して合体能力を付与しスーパーロボットへと変貌させる。
ランドウ一味との戦いの中で、基本的にランドウとその身内だけで構成されていたランドウ一味に謎の男ナルサスが加入、ナルサスはランドウに心服しておらず、何かを企み暗躍し続けるのだったが…。


登場メカ

ゲッターチーム
旧ゲッターをイメージしつつもいくつかの点で違いがあり、2に相当するゲッター翔が飛行型と1と2の役割が入れ替わっている。今まで無理があるおなじみのゲッター合体あったのが、本作ではちゃんと普通に合体できるような合体プロセスになっている。 

これらのゲッターの大きさは20m前後とゲッターロボというよりはマジンガーサイズの模様。

プロトゲッター:一文字號
最初は宇宙開発のためのロボットであり、非武装。G鉱石を使っているため、ランドウにG鉱石採掘場を抑えられた結果メタルビーストに対抗できる唯一のロボになってしまったので、旧ゲッターのプロトゲッターの立ち位置だが、このゲッターが改造されて合体可能の所謂ゲッターロボへと生まれ変わった。
非武装故に最初はまともに戦闘も出来なかったが、大改造以前にジーグが使っていたロケットパンチであるナックルボンバーなどのいくつかの装備を開発している。

ゲッターロボ號:一文字號
大改造により生まれ変わったゲッターロボ。ゲッター1に相当するがフィールドが空ではなく陸になっている。概ねプロトゲッターの特徴を引き継ぎついでいるが、3つのメカが合体する関係上突起物などが増えている。合体ロボになったのは資材不足の為に3機のロボが用意できずに1機を使い回すための苦肉の策という設定がある。ナックルボンバー他ブーメランソーサー、電撃攻撃のマグフォースサンダー、足の刃物で攻撃するレックブレード等。

ゲッター翔:橘翔
立ち位置的にはゲッター2だが、2と違い2が高速、ドリル、地上(地中)なのに対して、翔は高速、ドリル、空中といくらかの違いがある。フィールドが空になり、パイロット名も翔でロボ名も翔。空中用は使い勝手が良いためか出番はそこそこ多い。見た目はゲッター2をベースに女性的にした感じ。見た目の通りドリルロボなので武装もドリル攻撃のトルネードアタック、胸ミサイルのブレストボンバー等がメイン。

ゲッター剴:大道剴
ゲッター3の立ち位置。如何せん水中戦はあまりやらないので出番は少ない。装備はほぼブレストファイヤーのブレストビーム、チェーンを発射するハープーンキャノン、ミサイル発射のインパクトキャノン等ゲッター3よりの武装が多め。

ガードロボ:一文字號
ゲッターロボ改造中にネイザー基地の警備のために用意されたロボット。サイズは大型だが目立った特徴はなく、グレネードランチャーなどで装備している。本来のパイロットは由自だが號が搭乗、改造までの時間を稼いだ。

バトルヘリ:武藤由自、橘信一
プロトゲッター時代にゲッターロボを支援していたヘリ。一応G鉱石製なので他の兵器より頑丈である。信一はこれに乗ってゲッターを支援するが敵を破壊するのには成功したものの信一も戦死した、やはりこのポジションは生き残れないのか。

Gアームライザー
ゲッターロボ號の支援メカ。ゲッターロボ號をスーパーゲッター號にして磁鋼剣ソードトマホークを使用可能にする。

敵・メタルビースト
G鉱石を使って作られた侵略メカ。G鉱石の鉱山をそのままランドウ一味が奪ったため対抗できる兵器が世界中でほぼない状態のためゲッター以外相手なら無双できる模様。アイキャッチではSD化されたメタルビーストが多数登場している。基本的に1話限りのゲストが大半である。

登場キャラ
ゲッターチーム
一文字號
主人公。90年代の主人公タイプの熱血バカ系、ただ作風が真面目よりのためあまり崩れるシーンは多くない。概ね運動能力高くてペーパーは苦手なタイプ。大道剴ほどではないが他のバージョンとはかなり見た目に差があり、このアニメ版の彼は昔ながらの正統派主人公タイプである。

大道剴
CV神谷明(要するに旧TV版流竜馬の人)なのでなんか聞いててなんとも言えない気持ちになってくる。声は流竜馬だが、立場的には武蔵の立ち位置でもある。性格は真面目枠。ゲッター剴の出番が少なめということもありイマイチ目立たない立ち位置。鍛えているので脱ぐとかなりマッチョである。真面目過ぎて緊張しすぎてミスったりすることもある。概ね他のバージョンの大道剴は太いが、このアニメ版は細マッチョ体系でほぼ別人。

橘翔
橘博士の娘で信一の妹、もともとパイロットではなくメカニックだったが、改造してゲッター翔が登場して以降パイロットへと転身する。立ち位置的には隼人とミチルの要素を合わさっている。翔が2と1の立ち位置ということもあり使い勝手が良いため出番はまあまあある。

橘信一
翔の兄、旧ゲッターロボにおける早乙女達人の立ち位置。1話では生存して早乙女達人のように死なないと安心させておいて次の出撃でバトルヘリに乗ってゲッターを支援するもローターの効果でメタルビーストの特殊能力を止めることに成功したが撃墜されて死亡、やはりこのポジションは死を免れないのか…。

橘博士
翔、信一の父でありネイザーの代表でゲッターロボの開発者。初期は平和利用のゲッターロボの戦闘転用を渋っていた。

武藤由自
メガネの少年、ネイザーの情報処理班チーフということだが、ゲッターの予備パイロット的なポジションも兼ねており、輸送機やバトルヘリなどを操縦する等割となんでも屋ポジでありガンダムにおけるジョブジョン的な立ち位置でもある。

リー・フォア・メイ
医療班の女性。中華風の名前だが金髪。

Drタマ&ポチ
二頭身のちっこい博士2人組。マジンガーの3博士的な立場のキャラ。

その他
シュレンドルフ・オカザキ
ゲストキャラ。戦闘機乗りでゲッターチームへと入る予定であった。一度ゲッターチームと共闘してメタルビーストを撃退するもその後結局軍に残りゲッターチーム入りへはしなかった。そのため女性陣をガックリさせている。

吉井博士
ランドウにレミを人質に取られて研究に協力させられていた。

吉井レミ
吉井博士の娘、吉井博士とともに捕らえられていた事もあった。終盤国連に追われるゲッターチームを匿い、本人もベガゾーンへGアームライザーにのって侵入、科学者を救出する。その後まだ残っているものが居ないか再び戻るが、そこで途方に暮れていたラセツ伯爵と出会う、ラセツの独白を聞きラセツの父に捨てられた悲しみを理解し彼女を救おうとするが、爆発に飲まれ死亡する。

敵(ランドウ一味)
マジンガーの企画だった部分が残っているのか、ゲッターというよりはマジンガー色が強い集団になっている。男爵、伯爵等爵位がある、男女でまとめられた幹部、マッドサイエンティストの悪のボス等マジンガーを彷彿とさせる要素が多い。

プロフェッサー・ランドウ
敵のボス。かなり人間離れしているが、一応人間だったらしく、かつては科学者として活動していた。5年前に突然行方をくらましていたが、CPと脳を直結した挙げ句に北極のG鉱石採掘場を占領して世界征服を始める。
しかし突然現れた謎の男ナルキスに出し抜かれ肉体を失い志ンだと思われていたがラセツの男の部分に乗り移っており魂だけ生存、機動要塞のコンピューターと融合して復活した。
ヤシャ、ラセツに対しては子供と言っているが、具体的な関係は不明。ヤシャの死亡時は悲しんで葬式を行っていた。ラセツは最後にお父様と言っており、父として慕われていたことがわかる。しかし最後にはラセツを不要な部品と切り捨てている。

ヤシャ男爵
2つの顔を持つ鬼のような男、イメージ的にあしゅら男爵的な部分がある。ラセツとは一応兄弟という関係らしいが、仲は良いとは言えない。ヨーロッパの大半が吹っ飛ぶらしい核ミサイル基地へ陸上艦と量産型メタルビーストとともに突撃するも失敗、戦死する。

ラセツ伯爵
表面上女だが、中に男が入っておりあしゅら男爵的な側面がある、ただし男の部分はかなり空気。ヤシャ死亡後も生きていたが、ランドウが死んだときは普通にナルキスの言いなりになっている、しかしランドウの魂が実はラセツの男の部分に乗り移っておりランドウが復活。しかしランドウは復活後ラセツを切り捨てたため途方に暮れる。
死亡時の発言によると「肉体と機械の融合体に過ぎない」「人間に生まれたかった」などと言っているため、ランドウに作られた有機物と機械の融合体の人工生命体的なものだったのだろうか。ランドウに捨てられた

ナルキス(子爵)
途中から突然現れた謎の美青年。ランドウに協力して子爵としてランドウ一味の幹部となった。終始他の幹部の行動を邪魔するような行動をしたり、ランドウに対しても忠実とは言い難く何かを企んでいる様子であったが、最終的にランドウを出し抜いて殺しランドウの基地を乗っ取る。目的は地球そのものの神となることであり、あくまで世界征服が目的のランドウと違い人類の殲滅望み、終盤には国連を降伏させている。
他の幹部とは出自が違い、果たしてこの世界の住民かも不明であり、人の姿をしているが人間かどうかも不明。
ピグマン子爵の側面と所謂美形悪役の立ち位置を併せ持っている立ち位置であり、所謂真ボスも兼ねている。しかしやたら思わせぶりな描写が多かった割に結局何者なのか一切わからないまま死亡している。
「だからわからせてあげたい」などという発言をゲッターチームに言っている、趣味はわからせることらしい。

ディアナ
ナルキスとセットで行動する謎の巨女。色が黒くナルキスのピグマン子爵要素になっている。しかしセリフはほとんどなく、ナルキスに対しては忠実故だが彼女に明確な意思があるかもわからない。またいつナルキスと行動をともにするようになったかなど関係性は謎のまま終わってしまった。ナルキスが死ぬときに撫でて抱きかかえているシーンが有り、なにか愛情のような仕草をしている。

感想など
とても真面目なロボットアニメ。すごく真面目な内容でした。90年代初頭の単発作品は概ね似た構造な気もします。あまりギャグ調ではなく、硬めの作風。後敵の正体がイマイチわからないまま終わったのもなんとなく当時風を感じました…ナルキスは何者だったのか。

新ゲッターロボ

概要
04年に製作されたゲッターロボのOVA、全13話。これ単独で成立する閉じた世界の物語。

実は原作者存命中に制作された最後の作品らしい。スパロボに参戦済み、何故かエルドランシリーズなどと一緒に。


あらすじ
空手道場を営む流竜馬は道場の借金から追ってくるヤクザと喧嘩の日々を続けていた。しかしある時そのいつものヤクザとは違う寄りできる暗殺者に襲撃を受けるが撃退、彼らは早乙女博士が放った刺客であり、竜馬の強さを確認するためのものだった。その圧倒的な力からゲッターロボのパイロットに選ばれた竜馬は、同じくパイロットに選ばれたヤバい奴ら、神隼人、武蔵坊弁慶の3人とゲッターロボに乗って鬼と戦っていく事になるが、ある時平安時代に移転してしまう。その平安時代は一般に知られている平安時代と違い銃や飛行船が存在し、平安京ではなく黒平安京があり、鬼が跋扈し、源頼光が女という異様な時代だった。そして平安時代を脱出した竜馬だったが、今度は竜馬は現代に戻るどころか廃墟が広がりゲッターが徘徊してお互いに食い合う地獄のような世界に飛んでしまう…。

登場メカ
真ゲッターと旧ゲッターのデザインを足して割ったようなデザインをしている。

ゲッター1:流竜馬他2人
おなじみゲッターロボ。デザインは過去のゲッター1を足して割った脳な雰囲気になっている。終盤はほぼこの形態である。

ゲッター2:神隼人他2人
おなじみ陸用、如何せん尺不足もあり売りの穴掘りを活かしきれなかった感がある。

ゲッター3:武蔵坊弁慶他2人
水中用ゲッター、水中戦のシーンも少なく、後半は竜馬が覚醒気味でゲッター1形態での戦闘が多いためイマイチ影薄め。見た目は真ゲッター3に近い

ゲッター聖ドラゴン:流竜馬
竜馬が迷い込んだゲッターロボ同士が殺し合う地獄のような世界を作り出した存在。

プロトタイプゲッター:早乙女達人
序盤に大量に登場したがあっさり全滅している。結構な数の残骸が研究所の下に眠っているようだ。

寄せ集めゲッター
エピローグで竜馬が乗ってた奴、この名前は本編では語られてない。

登場キャラ
ゲッターチーム

流竜馬
主人公、道場が借金まみれでありそれでヤクザと争っていた。その戦闘力を見込まれて早乙女博士に刺客を送られそれを撃退したことで合格になりゲッターロボのパイロットへ。基本的に超脳筋であり、戦闘狂中の戦闘狂、とにかく暴れられればいい感じの思考回路、それだけに明確なエピソードも逆に無く出てきた敵に対してガンガン突撃していく。短い話ということも相まって喧嘩っ早くて悩まない性格はかなりマッチしていた気がする。
現代から平安時代に飛ばされ、その後は未来の地獄のような世界へ飛ばされ、再び現代へ帰還し、エピローグではまた別の次元で戦うというかなり忙しく色々移転を繰り返している。

神隼人
元テロリスト、かなり残虐な性格で例の有名なシーンも再現されている。ゲッター線の秘密を狙い早乙女研究所に侵入するも捕まりゲッター2へ。概ね他の2人寄り頭が良いため、他と比べて色々と考えて行動する。平安時代に飛ばされたときもゲッターロボの場所をちゃんと確認したりと情報収集は怠っていなかった。

武蔵坊弁慶
武蔵+弁慶+獏というゲッター3のちゃんぽんなキャラ。元々鬼の子と呼ばれるような荒くれ者で色々と悪さをしていたがある僧に引き取られて修行の身になるも、その後も全然真面目に修行をやらず師匠を困らせていたようだ。その後彼の居た寺が鬼に襲撃されて寺の僧が師匠含み全員鬼になり、なんとか逃げ延びたときに竜馬と出会う。口癖は「情けない」。かなり女好きでありまた肉も酒も好きな破戒僧であり、結構手当たり次第に女に手を出しているが、平安時代に飛ばされたときは妻帯し、尻に敷かれていた、情けない。源頼光の刀を持っている。
メンバーの中では比較的常識人でおとなしい性格、あくまで相対的なものだが。

早乙女研究所

早乙女博士
ゲッターロボを開発した人、ゲッターの影響もあり結構狂っている。

早乙女達人
歩く死亡フラグなので案の死亡。

早乙女ミチル
おなじみ博士の娘。本作では研究所の研究員の1人で鬼の研究をしているようだ。結構な女傑として描写されている。父と比べれば割と冷静。

平安時代

源頼光
鬼退治の英雄、よりみつではなくらいこうと呼ばれている。平安時代で黒平安京を史j廃する安倍晴明と戦っているが、四天王も冒頭で綱が死んで残り1人という状況でかなり劣勢な様子である。平安時代に飛んだ竜馬と出会い戦いになるが、そこで胸を触られる形で女とバレる、周囲には普通に知られているらしい。平安時代に飛ばされてきた竜馬と共闘する事になる。

坂田金時
金太郎、頼光四天王の一人。

渡辺綱
頼光四天王の一人で竜馬が平安時代に飛ばされたときに最初に出会った人間。鬼に噛まれて鬼化しそうになったため竜馬に斬られるが、そのせいで竜馬は綱殺しの濡れ衣を着せられる事に。

安倍晴明
敵参照


イマイチ組織とか体系とかわからないが一応敵。

安倍晴明
有名な陰陽師だが、本作では過去の鬼の支配者である。黒平安京を支配して源頼光と戦っており、平安時代に飛んだときに竜馬と戦い、その後現代の戦闘でゲッターロボに破れる。

多聞天、広目天、持国天、増長天
四天王、安倍晴明を倒したゲッターの前に現れた、正直本編の描写ではなんかすごそうなもの程度のことしかわからず。結局ゲッターロボに破れる。

感想など
なんかすごくさっぱりしたエグみがあり、ダイナミック感が凄い。あんまり細かい情報が無く、設定とかよくわからなくても勢いで押し切れるような内容で、やってることはかなりエグいのに表現がえらくさっぱりしているのはすごくダイナミック。1クールと短くややこしい要素もない(あっても勢いで流せる)話で、さっぱりとエグい内容で視聴終了後も終わってない話の割に妙なさっぱり感があり、他の関連作もほぼなしの閉じた世界の作品なので視るものが無いならとりあえず見てみては?という内容。


2022年03月29日

水星の魔女、ガチで女主人公だった・・・ということでこの間の記事の続きを書きます

過去に水星の魔女が仮に女主人公だった場合についてあれこれ書きました。今回はその続きについて書いていこうかと思います、PVも30秒程度のものですが発表されましたし。

PVの長さはAGEもファーストPVはこんなもんだった気がします、鉄血はもう少し長かった感じ。ほとんど情報は内に等しいです。

過去記事要約すると

ロボットアニメと女主人公は「機械」がテーマという意味で根本的に相性が悪いが、88年の泉野明とタカヤノリコの2名が未だにロボアニメ女主代表選手というのはどうかと思うので、もしガチで女主ならば新しい代表になるように行こう…って感じ。

キャラデザは割と思ってたよりいい感じがあります

まず心配になるのがキャラデザなんですよ。なんせガンダムの女主なんてほぼ実績がないことですから、一応実績として上げられるセレーネ・マクグリフは、種の外伝ということでデザインが種に寄せてあるので完全新規的な感じではないんですよ。

で今確認できる部分だけ見た正直な感想なんですが、想像してたより大分良かったです。結構良い落とし所何じゃないかこの見た目?って思いました。

正直女主人公は男主人公以上にある意味デザインが難しい、女主ということで所謂美少女アニメというかエロゲみたいなのはというと、如何せんこれはガンダム、ガチガチの深夜アニメ通り越してエロゲ的なデザインはそれはそれでキツイので厳しい、夕方放映出来ない、も少し小綺麗というかさっぱりした感じが求められます。

かといってガンダムゲーでよく見るタイプのキャラデザは00年代的なノリが残ってて22年の今の目線で見ると昔の絵柄だなぁと感じてしまいます、宇宙世紀なら昔作られた世界観だからそれに合わせてといえるのですが、アナザーの完全新作向けとしては微妙な感じ。

では日常系の女の子は…ガンダムですからちょっと緩いので無理ですね、アイドル系はマクロスの領分ですのであまり踏み込まないほうが良いかと、仮にやるとしてもちょっとガンダムでやるには可愛らしすぎます。
普通の深夜アニメ系も概ねゆるふわだったり逆にグラマーすぎたり、なんというか良い落とし所あまりない。

ではガンダムの過去の女性パイロットはと言うと、これも難しい、今までのガンダムの女性パイロットは多くが、まず主人公の男主ありきでそこから作られていたんです、ところが今回の子(名前教えてくれ五飛)はそれがまず主体であり中心であるのでかなり変わってきます。例えば00はメインキャラデザがBL系の人なので、女性パイロットはメインにはしにくい、宇宙世紀系は先にガンダムゲーで書いたようにベースのデザインが古いので今の完全新作で10代向けというには古いし、AGEはベースが子供向けで水星より対象年齢低めのデザイン、鉄血は青年漫画系…まあなんというか、女主を主体として描ける感じのデザインではないです。ということで既存ガンダムのどれも参考にできないんです。

後述しますが、女主である以上男性向けのキャラか女性向けのキャラかというのがあるのですが、ガンダムという作品の性質上「男性向けとしつつも女性に反発されるタイプのはあまり良くない」という感じになります。ポケモンの女主みたいなものですね、立ち位置としては。だからこざっぱりした小綺麗で可愛らしい外見のあまり胸が強調されてないタイプが求められます。その上で10代をターゲットにと言っていますし、完全新作ですからあまり古い感じがしてしまうのも駄目、またガンダムが持っている作風から極端に美少女系もまずいけど、かといってあまり垢抜けてない、可愛くないのも需要面から駄目、あと地味すぎると埋もれる…という結構な制約があるんです私が思いつくだけでも。

となると結構落とし所としては妥当な外見してると思うんですよね、地味すぎず程々に派手で、露出は少なめ、ある程度可愛らしさを残しつつ、比較的今のふわっとした少女という感じを出しつつ、清潔感を維持していると言いますか。一つ気になるのが目立つ太眉毛ですね、これはポケモンの杉森が言うところの完全にかっこいいデザインだと忘れられる理論に近い感じの要素だと思います。

商品としてのガンダムから考える主人公像

この子は主人公であるという問題があるんです、女主というものを考えると、要は男性向けか女性向けかどっち?だと私は水星発表時に書きました。この辺がまず難しい。基本的にアニメのキャラって子供向けや漫画原作を除けば概ね主人公とは異性向けになります。

そして今までガンダムが女性主人公を採用できなかった理由を考えると、商品としてのガンダムが男性向けかつ少年層を考慮していくらか女性客も考慮したものだったからです。

主力商品はガンプラかつ模型趣味なんて大半が男性客という環境下だった上に、子供(男児)層も考慮しないと行けないので、どうしても青少年主人公に落ち着き、かつMSでは釣れない女性層を考慮して見た目は良いほうが良い、あとその時代の流行な雰囲気も取り入れて…と突き詰めていくと最終的に00当時の00みたいな感じになります、正直00は当時のガンダムを取り巻く環境を突き詰めていくとああなるなと今更ながらに思います。

この辺は前回の記事で散々書いたことですが、商品的に考えるとある程度パターンが固定化されるんですよ、でもガンダムの場合はニチアサキッズタイムほど層を限定していないコンテンツでもあります、だから女主が入り込む余地が常にわずかにあったのですが、僅かな余地に入るかというと、まあ入りません。

またこれも前に書きましたが、男性向けのアニメにおける女性主人公、要するにエロ系のキャラはロボが邪魔です、仮にロボアニメ的な戦闘をやりたいならシンフォギアみたいな感じで良くなっちゃんですよ。女性向け作品の女性キャラの場合はそれこそロボ邪魔です。つまり女性主人公前提に考えると80年代のメカと美少女時代ならともかく21世紀の現在だと、邪魔なんです。

なぜこのタイミングで女主か?と考えると出てくるガンダムの行き詰まり

要はロボットアニメとは相性が悪く、さらにガンダムとは商品的な意味で相性が悪いガンダムの主人公に女主を採用した理由を考えます、そうなると出てくる答えがガンダムの行き詰まりです。

正直私もこんなブログ書いているからこそわかるんですが、ガンダムというよりロボアニメというジャンルが行き詰まってます。ここ10年くらいの作品って大半がイマイチな成果で終わってるんですよ、理由を考えると大体ネタ切れ、言葉で書くと「過去作と差別化出来てないタイプ」「逆に差別化にこだわって誰得になってしまっているタイプ(四次元殺法コンビが貼られるタイプ)」というのがかなり多いんです。要はネタ切れ、既存作通りにやると過去作品を地味にしたような感じになってしまうし、外すと誰得感が出てしまう。
原作付き系の作品はある程度話題になる反響があるのですが、オリジナル単発系は本当に反響がない、最近やっている境界戦機なんかもそれに当たります。

コードギアスやグレンラガンがやっていた時期はまだオリジナル単発系でも反響がある作品があったのですが、10年代に入るとそういうのもめっきり減ってしまいました。ホビアニ系で多少あったり(ダン戦、シンカリオン)、荒れつつも反響はまだそれなりにあったヴヴヴ等、00年代と比べてもイマイチ地味感は拭えません。

ではガンダムを見ていくと、某実況者も言っていましたが、最近のは全体的にイマイチ盛り上がらない感じはあります。ある程度当たるのはあっても決め手にかけるといいますか、停滞感を打破できるレベルのものがないと言いますか。そしてロボアニメ全般のネタ切れ、この中で女主を採用したのでしょう。


行き詰まりは改革を生む、しかし行き詰まった時は改革する余裕がない

ガンダムはGガンダムのときに「改革する余裕がある状態」があるまま行き詰まれたのが幸せだったと思います、SDガンダムのおかげで売れてはいる筈なのに、アニメに新規がつかなくてジリ貧!っていう感じの行き詰まりだったので改革する余裕がなんとかあったということですので。

FFなんかはやばくなった時期が映画の直後で、そこから概ね迷走していますが、映画で金が無くなって、更に少し前からFFと縁が薄いポケモンキッズが台頭してきてそっちをうまく確保できないうちにそのキッズは四散してしまった。この世代の動物園組の実況者がマスターデュエルとかやっているのを見ると、FFあまりこの辺を確保できなかったのがすごく納得なんですよね、実際この世代はヒカセンよりずっとデュエリストが多いので、その一部がガンダムに流れたんですよ、種の頃に。
そんな状況下でもFFは古参は文句言いつつ書い続けていたのですぐに売上が落ちない反面改革する資金もなく、塩漬けにしてしまった結果いつの間にかすっかり影が薄くなってしまった歴史があります。

今のガンダムは行き詰まりだけどまだ余裕はある状態なのでそういうタイミングなんだろうなと思います。ガンダムの歴史を見ると、10年の内前半盛り上がって後半は停滞期みたいな感じはありますので、今の盛り上げが31年頃までのガンダムの勢いに直結するのでかなり大きなポジションでもあると思います。

如何せんターゲット層設定が謎
現在わかっている要素を羅列しますと

ターゲット→10代
主人公→TV放映としては初かつロボットアニメというジャンルでは成功例が少ない女性主人公
メカデザ→アニメーター泣かせだったバルバトスに色々似ている

大体この手の外見の主人公だと所謂百合路線になりがちで、実際にそういう予想がかなり多いですが、その系統の作品はすでにいくつかあるんですよ、グランベルムとかレガリアとか、ただあまり有名な作品はありません。
また玩具販促+百合というのは実績が殆どないと言いますか、どう転ぶのかさっぱりなんですよね…。


MSについて

MSのデザインについてですが、こっちに関しては人間デザインと違い、デザインできる人が限られている分野なのでどうしてもある程度既存のデザインに近くなります。ガンダムではないのにガンダムにそっくりな某ヒュッケバインのように関係ないメカでも結構にていることはザラです、それこそ∀並に意識し無い限り。なので人間キャラのキャラデザと比べるとコメントすることがあまり無いんですよ、ましてこんなブログ書いてるとメカが見慣れに見慣れてしまったので。

そして見るとネットで散々言われている「バルバトスにGセルフ埋め込んだような」デザイン。問題は昨画面でめんどくさくて出番がえらく少なかったバルバトスと似ているということは同じ懸念があるということ。特にMSにおいてMSの姿を隠すことで作画を楽にするためのギミックであるシールドのデザインが結構複雑。1st見てると定期的にシールドにガンダムの姿が隠れているシーンがあります、これはシールドの作画のほうがMS本体を描くより楽なのでそうなっているのですが、このシールドだとあまりらくできないような…正直心配要素ですね。

現在3機のMSが紹介されていますが、2機がガンダム、1機は不明ですが何者なんですかね、通常の量産機にしてはギミックが多い気がするので高級機ですかね?謎ですね。

2021年10月19日

思春期美少女合体ロボ ジーマイン

概要
サンライズが99年に制作した所謂「メカと美少女」系のロボットアニメ。タイトルだけが有名?担ってしまった感じがある作品。
実はサンライズのオリジナルOVA作品としては初らしい、(それ以前はガンダムとかのシリーズ系ばかりだったため)。

タイトルから受ける印象から見るとかなり中身は真面目な作品、しかし第二部構想のようなラストだったが、第二部はつくられず多くの伏線が未消化のまま放置されている。

タイトルがなんか色々とファ?となる感じなので、最後の感想欄に書きます。

あらすじ
花川戸一家は花見に来ていたが、父親辰之介は酔っ払って機嫌悪いものの平凡な日常だが、三姉妹はなにかに呼ばれて居る気がしていた。ところが長女あやめは突如謎の黒服に拉致されて連れ去られてしまう。追いかける花川戸一家だが、謎の少年に救出される。あやめはその少年に一目惚れっぽい雰囲気から辰之介と喧嘩して家出、ところが家出先の身内の屋形船で仕事していたら、突如謎の怪物オーガピエンスが出現、屋形船を追ってくる、そこにまたも謎の少年が出現、あやめを救ってそのまま謎のロボット「ジーマイン」の元へ導くのであった。

登場メカ

ジーマイン:花川戸さつき、れんげ、すみれ、さつき
マインアタッカー、マインバトラー、マインクラッシャーが合体して誕生する合体ロボット。中心部にブラックボックスがあり、そこになにか秘密が隠されているらしい。そのブラックボックスはいわば4人目のコックピット的なものだというのは判明したが、それ以上のことはよくわからず。発見されたのは月であり、また姉妹はその事に対する夢を見ているがそれについてもよくわからないまま終わっている。

Z1マインアタッカー:花川戸さつき
1話から登場、さつきに反応して起動した。

Z2マインバトラー:花川戸れんげ
2話から本格登場、1話では無人、それぞれ一度はれんげ、すみれに反応しなかったが、さつきの危機に2人に反応して起動。メカ名か各々パイロット組が勝手につけた。

Z3マインクラッシャー:花川戸すみれ
マインバトラー共に登場した、やはり最初は起動せず。

ジーベース:ジム・ペキンパー
ジーマインの基地兼母艦、独自に動くことができる。一応ペキンパーが艦長的な立ち位置。

登場キャラ
花川戸あやめ
長女、Z1に搭乗する。露出の少ない服のロングヘアーの真面目系、街がオーガピエンスの襲撃を受けた際にZ1を起動させてしまいそのままオーガピエンスと戦うことになってしまった。妹たちは戦わせたくないと言うことで妹たちが戦うことに反対していたが最後は納得して三姉妹で出撃することになる。

花川戸れんげ
あやめの妹、ショートヘアのへそ出しの方。

花川戸すみれ
あやめの妹、へそ出してないほう。基本的にれんげとすみれはセットで行動している事が多く、双方あまり個性がない。容姿、声こそ別なものの尺不足もあってか独自の人間関係が無い。そのため出番が多いわりにイマイチ影が薄い。

花川戸さつき
花川戸姉妹の末っ子。母親の亡霊のようなものが取り付いており、ジーマインの4人目のパイロットの立ち位置になっている。よく辰之介にお小遣いもらって姉のことをスパイしている。

花川戸辰之介
姉妹の伯父で両親を失った姉妹を引き取って育てている。江戸っ子のおっさん。

花川戸琴
辰之助の妻。姉妹をかなり大事にしている聖人。

花川戸琴
辰之介、琴の息子。

梅乃
祖母、肝っ玉ばあちゃん。

ゆりこ
姉妹の母親、コーン博士が死亡した際に同じく死亡。その後何故か幽霊のような状態でちょくちょく出現する。

ロバート・コーン
ジーマインの研究者。本来パイロットではなかったがなぜか彼以外にジーマインが反応しなかったためパイロット役をやっていた、オーガピエンスの侵攻の際にジーマインに乗って出撃、そのまま戦死した。

甲児
名前のモデルは兜甲児だと思われる。ただし甲児君要素はない。未来から来たらしく、あやめを守ろうとしていた。正体は敵のオーガピエンスの尖兵だったが、未来で人間の手で改造されてあやめを守るために過去に送り込まれた模様。ただ未来の世界で何が起こっているのかは断片でしか語られない。またオーガピエンスに正体を明かされてオーガピエンスによって再調整されて戻された際も普通にオーガピエンスの言うことを全く聞いてなかったり、イマイチ立ち位置がわからない。
ジム・ペキンパー
長官、あやめたちの父の死について辰之助に伝えている。ジーマインが再起動した際にはあやめたちの元に現れてジーマイン搭乗を依頼する、あやめたちが搭乗して以降はGベースの艦長的立ち位置に収まっている。あやめたちの勝手につけたメカ名に困っていたが、最後はその名前で発信コールしている。

プリンス・シャーキン
ライディーンのキャラ、劇中劇扱いでゲスト出演していた。

敵(オーガピエンス)
敵組織、敵種族の名前、てるてる坊主と劇中では呼ばれている、金属製の赤子のような外見をしている。未来の世界で地球を侵略しているようだが詳細は不明、最後までどういった組織なのかはっきりしなかった。

感想など
この作品、かなり低評価だということを前提に書きます。この作品が低評価な理由は多分7割タイトルのせいに感じます、タイトルがふざけすぎてそれがそのまま評価を下げる原因になっている印象があります。

正直タイトルが最大の個性であり、タイトルで損をしている作品でもあり、タイトルが普通だったら多分誰も存在に気が付かない作品という意味でタイトルで得した作品とも言える感じです。タイトルは決して嘘はついていないのですが、タイトルから受ける印象と実際の中身は別物。思春期というワードも中身を見るといかがわしい意味ではないのですが、如何せんこのタイトルだといかがわしいイメージを抱かれてしまう。美少女というのも、エヴァの数年後の作品と考えると少々垢抜けていない。

物語の内容はかなり普通です、なんか父親がロボット動かせる人物で、その子供の娘たちもロボット動かせるから乗ってくれという感じで導入は普通ですし、話のはこび方も普通ですし、ロボットのデザインも普通というか勇者やエルドランで出てきそうな感じですし、キャラデザもタイトル無視すれば普通ですし、作画すら普通、BGMも普通、キャラも普通、タイトル以外すごく真面目なんですよね。ただその上で難点を言うと、未消化の伏線がちょくちょくあり、消化不良感はあり。


なんかここまでチグハグだと最初はもっと真面目なタイトル考えてたけど商品としてのインパクトがほしいってなって急遽この名前になったのでは?と思わなくもないです。


なんかほぼタイトルについてしか感想言ってなかった気がしますが、如何せんタイトルの破壊力だけが独り歩きしてしまっている感じがある作品なので仕方ない。
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