所謂合体ロボの走り。マジンガーシリーズに続きダイナミック&東映が制作した。
本作は続編のGで終わりを告げてそれ以降の作品はパラレルで展開されるが、漫画版はその後も地続きで話が進んで行くことになる。
あらすじ
宇宙開発用ロボット「ゲッターロボ」。早乙女研究所が開発したこのロボットは開発の最終段階に入っており、早乙女博士の息子早乙女達人によって最後の試験が進んでいた。高校生流竜馬はその試験の見学をしていたが、突如恐竜帝国がゲッターロボを襲撃、ゲッターロボは破壊され早乙女達人は死亡する。しかし破壊されたゲッターロボは本物のゲッターではなかった、本物のゲッターロボは無事であり、本物のゲッターロボなら恐竜帝国と戦える。しかしゲッターロボには3人のパイロットが必要だ、流竜馬は急遽同級生の神隼人、巴武蔵を誘ってゲッターロボに乗り込み、見事恐竜帝国のメカザウルスを撃退する。しかしにわか作りのチームではまとまりもなく、特に武蔵は爬虫類嫌いで恐竜を見るとビビって逃げ出すという有様。果たしてゲッターチームの3人は恐竜帝国と戦っていけるのだろうか、ゲッターロボの戦いが今始まった。
登場メカ
ゲッターロボ
設定上宇宙開発用ロボであり、厳密な意味での戦闘用ではない。3つのゲットマシンを組み替えることで陸空海で活躍できるスーパーロボットとして開発されている。中身は結構広く、普通に中を人が移動できる。そのため竜馬が中で修理をするシーンが結構ある。
ゲッター1:流竜馬、神隼人、巴武蔵
空中型、もしくは汎用型。他2つと比べて普通の人形巨大ロボで遠距離ゲッタービームと近距離ゲッタートマホークとめっちゃ普通に使いやすいタイプ。飛行能力は最も高いが2、3も普通に飛べる。漫画版と比べるとデザインは簡素、デザインは亀の甲羅をモチーフにしているらしい。
割とネットでは初手ゲッタービームは外れるとよく言われているが、実際見てるとちょくちょく外しており「あっ」という気分にさせられる。当たるときは当たるので命中率はなんとも言えない。
ゲッター2:神隼人、巴武蔵、流竜馬
陸上(地中)型、もしくはスピード型。装備はドリル。シンプルに速い。普通に飛べて飛行速度だけ見ればゲッター1より早いような描写も劇中にある。
陸上でマッハ3、地中でのスピードが300kmと素早い。ゲッター2は「ロボットにはドリル」というイメージを植え付けた。
ゲッター3:巴武蔵、流竜馬、神隼人
水中用、もしくはパワー型。飛行能力が低く鈍足で汎用性は低いが一撃のダメージは重いので当たれば痛い系。ゲッター1が使えない時に追加ブースターで無理やり飛ばしていたが、実は追加ブースター抜きでも普通に飛べる。基本的に鈍足なのでスピードが足りずに腕で漕いでスピード上げるシーンも有る。
コマンドマシン:早乙女ミチル、巴武蔵
ゲットマシンと似たデザインのメカ。偵察機&指揮官機と言ったポジション。普段はミチルが乗っているが、最後は武蔵が乗り込んで無敵戦艦ダイと刺し違える形で失われた。
プロトゲッター:早乙女達人
早乙女達人が乗っていたゲッターロボの試作型。白色をしている。戦闘力は低くあっさり恐竜帝国に破壊された。
ナバロン砲
早乙女研究所に配備された大砲。射程、命中率、火力ともに申し分無いが、性能的にゲッターを食うせいか登場わずか3話で退場する羽目に。砲手は大枯が努めていた。
バイク
普通のバイク、マジンガーやライディーン等この次代の作品は大体バイクが目立っており、バイクに人気があった時代だなと感じる存在、歴史の証人(多分)。竜馬のバイクはサイドカー付きで武蔵やミチルを載せてることも。武蔵はバイクに乗れないので補助輪バイクに乗っていたことも。
恐竜帝国
メカザウルス
サイボーグ恐竜で恐竜帝国の主力兵器。とは言え恐竜だけではネタ不足なのか、途中からカタツムリみたいな外見など爬虫類ですら無いタイプが出てくる。
無敵戦艦ダイ
恐竜帝国の最終兵器。巨大な草食恐竜2匹の背中に大砲等の構造物を積み上げており、更に空母機能もある。恐竜の口から戦闘機を出すが、そこが弱点であり、最後は武蔵の乗ったコマンドマシンが突っ込んできて大破、恐竜帝国は滅んだ。
戦闘機
恐竜帝国の戦闘機、いろんなバリュエーションがあるようだが特に先がドリル的な雰囲気の形になっている。4人乗りのタイプは隼人によって鹵獲された事もあったが、早乙女研究所に帰還して以降の消息は不明。特攻してもゲットマシンは破壊できず、基本的にやられメカである。
その他
テキサスマック:ジャック・キング、メリー・キング
アメリカからやってきたロボット。サーベル、ハンマー、ライフル等を装備した汎用型。1度ゲッターロボと共闘して終わりの1回限りのゲスト、それ以降の消息は不明である、ちょいもったいない感ある。性能はかなり高く、メカザウルスに普通に勝ちうるレベル。
考えてみると最終回付近でもテキサスマックは特に恐竜帝国との戦闘はしていないため、何もおこらない限り最終回でも無事であろう、そのため仮に早乙女研究所を完全破壊してゲッターチームを全滅させても今度はこいつらが恐竜帝国の前に立ちはだかる可能性が大であり、別に恐竜帝国の野望は達成されていない事になる。またテキサスマックが居るということは同等の別のロボが居る可能性も高く、ゲッターロボとの戦いで多くのメカザウルスとキャプテンを失い、更に本拠地であるマシーンランドを失って満身創痍の恐竜帝国は場合によってはマックないし他のロボに倒されて結局全滅する可能性もあったのか…と思わなくもない。
登場キャラ
ゲッターチーム
流竜馬
ゲッター1&イーグル号担当。主人公。サッカー部。唯一ちゃんとしたパイロットスーツを着ている。他2人と比べる真面目な優等生的なところが多いが、どこかズレた言動をすることも多い。隼人とは喧嘩することも多々ある。
神隼人
実は着ているのはパイロットスーツではなくライダースーツである。概ね2号機乗りの典型とも言うのか、ニヒルな態度を取ることが多い。帰宅部のようだが運動神経バツグンということで、武蔵には柔道部に誘われているが全く取りあわない割と変人。常にハーモニカを携帯しており気まぐれに吹いている、毒蛇がミチルを襲おうとしたときはハーモニカを投げて撃退している。
声が若き日野キートン山田。数年前に母親を亡くしており、父親とはその事もあって関係は悪化しており、父親が早乙女研究所に依頼に現れたときは金のことしか頭にないという感じで嫌悪感を顕にしたことも。
巴武蔵
ゲッター3&ベアー号担当。防具とヘルメットで出撃しておりパイロットスーツが無い。柔道部でありホージョーという後輩がいる。自転車に乗れない上に補助輪バイクに乗ったり、太ましい体型もあってランニングが遅れたり、敵にビビってゲッターの下半身だけ操縦して逃げたり、隼人のハーモニカに対抗してラッパを持ち出してきたりと残念系要素が多い。大枯とはミチルを巡ってライバル的な関係になっている?。良くも悪くも3人の中では一番人間味があるキャラ。最終回でどうなるかはもはや皆知っているので言わない。
早乙女家
かなり大所帯だったのでいっそゲッターチームと分けた。早乙女研究所所長早乙女博士とその子供たち。
早乙女博士
ゲッター線を研究している博士。ゲッター線で動く宇宙開発用ロボット「ゲッターロボ」を開発している。下駄を履いており走ると煩い。地味に子供が養子含めて4人居るので全盛期の早乙女家はかなり大所帯だったと思われる。
早乙女ミチル
博士の娘でコマンドマシンパイロット、敵に捕まって人質になることも多々あったりするポジ。ゲッターロボの予備パイロットも兼ねているらしく、実は深夜にこっそりゲッターロボの操縦訓練をしているが、それを武蔵に目撃されておばけと思われたことも。
早乙女達人
早乙女家長男、プロトゲッターの試験中に恐竜帝国の攻撃を受けて戦死。
早乙女元気
早乙女博士の息子、昔のアニメでよく居た小学生枠だが、同じ枠の兜シローと比べると特に人質にもならず小学校描写も薄くよく言えば無難、悪く言えば空気である。
早乙女ミユキ(ゴーラ)
早乙女博士の養女。回想シーンを見る限りでは孤児を装って博士のもとに現れてそのまま養女となったようだ、その時の様子からかなり幼い頃だったと思われる。その後しばらく早乙女家で暮らして5年前に突如失踪。彼女の正体は恐竜帝国王女ゴーラで、ゲッターQの設計図を盗み出して逃走。その後ゲッターロボと戦う事になるが、2人の父を敵とすることが出来ずに自滅を選ぶ。
ミユキ回ではなんか達人の存在がぼかされているというか忘れられている感じがあり、またゲッターQ回以外では特にミユキを意識するような描写もなく、4人の子供と早乙女博士が揃うような回想シーンなどは劇中ではない。
世界発明研究所
大枯文次
発明家、ボロ小屋に済んで謎の発明を続けている怪しい男、風貌は発明家やマッドサイエンティストというよりはガラの悪いおっちゃん、しかし設定年齢は若いらしい。開発した謎の発明品は割と恐竜帝国に対抗できていたりしているので発明家としてのスペックは高い。
近くに早乙女研究所があり、毎回出撃するゲッターロボの騒音だの振動だのでキレて早乙女研究所に喧嘩売るという形で登場した。それ以降もギャグキャラ的な立ち位置で何度も登場している。
ナバロン砲という対恐竜用長距離砲が開発されたときには何故か早乙女博士の方針で砲手を担当している。中盤に集中して登場して後半は影が薄かったが、最終回付近でまた登場している。
浅太郎
大枯の開発したロボット。ボスボロット的な立ち位置の等身大サイズのギャグロボだが、AIを搭載して性能は高い、話すときは歯が光る。プロペラで大枯文次の小屋を飛ばしたり、強靭な顎で恐竜帝国のメカザウルスの羽を食いちぎったりと小さいながら意外と高性能である。ただボタン1つでバラバラになるのが弱点。
ジョーホー
武蔵の柔道部の部員、じゃがいも頭のメガネの丸坊主のチビ…で大体説明できる外見。武蔵を男にすべく活動しているが、役に立っているか不明。武蔵を男にするために大枯文次に弟子入りすることになる。一応柔道部なのだが柔道部としての活動はほとんどしておらず忘れがちになる、これは武蔵もか。
恐竜帝国
人類誕生以前に栄えた恐竜人の末裔。高い科学力を誇るがゲッター線に弱くマグマの中に逃れるしか無かった。
帝王ゴール
恐竜帝国の帝王だが、実は上に大魔人ユラーが居るため中間管理職であり、ユラーに作戦失敗の責任から追いかけ回されている悪夢を見たこともある。娘にゴーラが居るが、それ以外の家族構成は不明。
バット将軍
将軍、出番が多い割に印象に残るシーンが少ないのはこの手の幹部の宿命だろうか。甥に命を狙われたこともある。最終回にてゴール、ガレリィとともに死亡したと思われる。
ガレリィ長官
長官、この手のキャラ全般に言えるが、概ねバット将軍とは喧嘩していることが多い。最終回にて多分死亡。
大魔人ユラー
イマイチ正体がわからないマグマの神。普通の恐竜人と比べてかなり大きく、ゴールが小人に見えるほどのサイズ。最終回にて無敵戦艦ダイとともに果てたと思われる。
地竜族
恐竜帝国内でも地位が低い種族のようだ。
氷竜族
北極で暮らす、一応恐竜人だがまるでエイリアンみたいな容姿をしているためUFO型メカに乗っけて宇宙人に偽装した作戦を展開した。
感想など
最初の合体ロボ、マジンガーZと比べるとロボットアニメとしての作りはこなれてきたなと思う反面、ロボットアニメとしては割とサラッと流して人間ドラマを作るというそれ以降のロボットアニメの流れもこの作品ですでになんとなく出来ているなと感じます。そのためメカザウルス単位で見ると機械獣と比べると良くも悪くも機能面では個性薄めで、爆撃型とか高速型とか電子線型等ある程度個性はあれど、機械獣ほど特化した性能もしていない感じです。
何故かブログがバグって書いてる途中の記事が全部吹っ飛んで最悪な気分ですわ…。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image