概要・解説タイトルがものすごくストレートな感じ、新幹線変形ロボ。
玩具はプラレールベースでプラレールとしても使えて変形玩具にもなる1粒で2度美味しい素敵仕様だが、通常のプラレールと比べて箱が大きく値段も3倍くらいする、と言っても合体ロボとしては安価な部類。元々は小学館傘下の企業が始めた企画で、その後JRの許可が取れて、最後にタカトミが参加してきたという流れらしい。プラレールベースの玩具でありながら、実はタカトミは最後の方。
JRとのコラボの関係上レギュレーションがかなり細かく設定されているらしく、シンカリオンは基本飛んではいけない、九州だけ例外でOKが出ている等、スパロボPの寺田氏とシンカリオン関係者数名での対談で語られている。そのせいなのかクロスオメガ参戦の際には絡めるキャラがかなり制限されていた、というか鉄道系以外基本絡めない状態。
作品自体がコラボの塊で、JR、エヴァ、ボカロが本編中にコラボしている他、作品外でも色々コラボしている。
対象年齢考えると本編のコラボ先がアングラ臭がするのだがいいのだろうかって思うけどいいんでしょう。タカトミ的には2年続ける予定だったらしいが、TBSの都合(オリンピック番組をやるために)打ち切りになってしまう。これはタカトミの株主総会で語られていた内容。2年続けられていれば100話前後になり、この数字はマジンガーZのそれより多かったのだが、76話で終了となった。そのせいか70話近くなると途端に急展開になった。進級回が有る当たり60話段階では終わらせるつもりがなく作ってたのは伝わってくる。
今世紀に入ってからそもそも新作アニメが軒並み深夜送りになっているため、子供が見るアニメは大半が定番勢という事になっている事も有り、新幹線のロボット化はほとんど無かった。
そのためか新幹線路線が増えるにも関わらずロボ化されていなかった新幹線が多くなっていた。新幹線ロボはヒカリアンが引っ張り出されてくるくらいにはかなり前で、500系が新型だった頃で新幹線ロボは終わっていた。そのためE5当たりからの車両はロボ化されないままだったのである。がここで一気にまとめてロボ化されることになった。
あらすじ
新幹線大好き少年速杉ハヤトは父親が家に忘れていった「Shinca」を父の職場の鉄道博物館に届けようとした結果、地下の超進化研究所への道を開いてしまい、そのまま謎の敵と戦う為に開発されていた真贋線型ロボット「シンカリオン」のE5はやぶさの運転士として謎の巨大怪物体と戦う事になってしまう。
子供が戦うことに周囲からは反対があったものの、ハヤトの適合率は非常に高く、そのために周囲からの説得などもあり、最終的に父親のホクトはハヤトがシンカリオンに乗って戦う事に承知、母親のサクラも自分はあくまで知らないふりをするということを前提に同意、ハヤトはシンカリオンの運転士として巨大怪物体と戦っていくことになる。
そしてシンカリオンとの適合率は子供の方が高かったことが判明していき、日本中から適合率の高い子供が集まっていくことに成る。
登場メカ
全部新幹線。レギュレーションが細かく、まず新幹線として有りえないスピードを出せない、捕縛フィールドに入ってシンカリオンに変形するときは超進化速度(音速)まで加速する事が出来る。
装備に関してはえらく安直な名前が多いが、製作者曰く子供っぽいセンスになるようにダサパウダーをかけているらしい。寺田Pとの対談で言っているので、色々面白いことが聞けるのでググって読んでみるといいと思います。
シンカリオン
E-5はやぶさ:速杉ハヤト
のぞみではなくはやぶさが主人公メカになっている。多分私が知る限り初。キッズアニメの主役メカだけど緑色(ルイージや戦隊緑等に代表される不人気カラーないし量産機カラーなので主役になれる事は少ない)、しかも東北新幹線(普通東海道新幹線)というかなり主役メカらしからぬ主役メカである、よく考えると。然しライトグリーンなのでセーフ。運転手も大宮だし、冷静に考えると地味要素の塊。
E6こまち:男鹿アキタ
秋田新幹線。ミニ新幹線なので行動範囲が広い。運転士がマタギの子かつビームライフル選手なので射撃特化型。E3共々セットで行動することも多い。武装はフミキリガン、フミキリキャノン、フミキリライフル。
E7かがやき:大門山ツラヌキ
一応大宮支部所属だが、北陸新幹線なので西日本、東日本を股にかけて走っている。もっぱらトンネル工事を破っている土建屋の息子が運転士なので武器はシャリンドリル、そしてシャリンオリルの勝率が悪く、ツラヌキがそれを愚痴るセリフが有る。
E3つばさ:月山シノブ
山形新幹線。所謂ミニ新幹線なので在来線にも入れる能力が有る。運転士が忍者の末裔なので忍者、武装もフミキリシュリケン。
シンカリオンE3つばさアイアンウィング:月山シノブ、セイリュウ
銀色の旧塗装版E3、バリュエーション機。後にブラックシンカリオンが使えない状態のセイリュウに貸し出されている。
ドクターイエロー:清須リュウジ
リュウジがN700Aのぞみから乗り換えたシンカリオン。通常より大型の5両編成かつクロス合体で7両編成での合体が可能。なので非常に巨大である。
923ドクターイエロー:速杉ホクト
終盤に登場したもう一つのドクターイエロー、リンク合体用に2両でシンカリオンになるようになっている。
N700Aのぞみ:清洲リュウジ、清洲タツミ
のぞみ、ハヤトも言っているが王道。最初はリュウジが乗っていたが、ドクターイエローに乗り換えたためにしばらく運転手不在となり最終的にタツミが運転手となった。タツミが格闘メインのため武装は格闘寄り。
800つばめ
門司支部のシンカリオン、唯一の飛行型。JR九州だけ飛行が許可されているらしく、名前もつばめだから飛行能力が追加されたらしい。
500こだま:速杉ホクト
大人で適合率の低い速杉ホクトが無理やり動かしている。元々予備戦力扱いで出番が少ない上に最後にホクトが乗り換えも行ったためにさらに出番が減った。わかる人はわかると思うが、新幹線がロボ化はこの500系以降ほとんど行われていなかった、ということで過去と未来を繋ぐシンカリオンである(適当)。
H5はやぶさ:発音ミク
基本的にE5の派生に近いのだが、より寒冷地に強い仕様になっている。ミクはあまり興味がなくその事を知らなかった。外見的にはE5と似ているために区別が付きにくいが、動きで変化を付けている。ザクで言うF型とJ型みたいな差だろう(違)。
シンカリオントリニティ:五ッ橋ギン、五ッ橋ジョウ、霧島タカトラ
700系の3機のシンカリオンがトリニティ合体した姿。適合率が完全一致じゃないと合体できないらしい。タカトラは九州出身だが、五ッ橋兄弟は広島出身である。
700のぞみ:五ッ橋ジョウ
合体前提のため1両変形。なのでえらく小さい。単独での可動はあまり多くない。EDでは小さいのでちょこちょこ走りである。
N700みずほ:霧島タカトラ
トリニティを構成する1両、タカトラが太めなせいか武装はハンマー。なんとなくリュウジの取り巻きっぽい出番が多い。
700ひかりレールスター:五ッ橋ギン
トリニティを構成する1両、1両で変形可能なのでこれも小さい。小さいので敵の隙間に入ることも可能。
ブラックシンカリオン紅:セイリュウ
シャショットの力もあって本来の力を取り戻したブラックシンカリオン。加速性能が通常の3倍らしい。
その他500TypeEVA:碇シンジ
どこかシンカリオンとは違う世界で使徒と戦っていた。
E2
試作型シンカリオン。八代イサブロウがこれの事故で行方不明になっている。
E4 MAXとき
知らんな。気にするな。そんなものはない。21年3月で引退が決まっているからなのか通常の新幹線よりでかいから玩具化がめんどくさいのか不明だが、放映当初はまだ現役にも関わらずそんなものはなかった。それ以前に上越新幹線からの参戦は特に無く、普通のときすら参戦しなかったが。理由は不明。キトラルザスファーストエネミー
最初に登場した敵なのでファーストエネミー。初期案の敵の流用である。宇宙に出ていった最初のエージェントが派遣したものらしい。が地上での活動に不向きだったためすぐに消滅。
キトラルザス地底に済む種族。種としての限界を迎えているが、内情は不明な点が多い。エージェント以外の一般人の存在が不明瞭だったりと謎がおおい。
巨大怪物体
所謂毎週出てくる敵。巨大な怪しい物体。黒いナノマシン「ルクスヴェテ」によって動かされる。
クレアツルス
地中に住んでいる大型生物、地上での活動は不可能だが、黒い球体の力で地上で活動するが、それが破壊されると地底に戻る。
ブラックシンカリオン:セイリュウ
ドクター・イザが開発したシンカリオン。セイリュウが乗る黒いシンカリオン、シンカリオンの武装がフルで乗っており、性能は高い。
ブラックシンカリオンナンバーズ
複数登場したブラックシンカリオン、ジェットストリームアタックを仕掛けてくる。
ブラックシンカリオンオーガ:キリン
エージェントキリンが搭乗するブラックシンカリオン。
登場キャラキャラの大半が地方民、なので方言キャラ率が高い。然しテンプレ方言キャラの所謂関西弁キャラは居ない、何故か。
基本的に大半が地方民なので地方民とはというテーマを何かしら背負っている場合が多い。
シンカリオン運転士速杉ハヤト
E5はやぶさの運転士。新幹線好きの鉄オタの少年。なんでも新幹線に例えたがって周囲から引かれる。夢は新幹線の運転手。新幹線ラブで全力で生きてる。適合率が非常に高い。「時間と言ったことは守る男」を自称している。新幹線に乗ることが生きがいの乗り鉄。
男鹿アキタ
E6こまちの運転士。秋田から来た少年。マタギの家に産まれ、厳しい山育ち、ビームライフルの選手であり、大会で優勝して東京に出るのが夢。最初はシンカリオンに対しては乗り気ではなかった。運転士になったあとは大宮の寮暮らし。
大門山ツラヌキ
E7かがやきの運転士。土建屋の息子、それだけに建築物にはえらく詳しい、そのため橋脚やトンネルと言った鉄道関係の建築物にも詳しいためハヤトとは相性がいいのではと言われていた。四字熟語が好きで何かしら毎回俺の好きな四字熟語は○○と発言しているが、最初は「よんもじじゅくご」と言っており、途中で訂正されて「よじじゅくご」と言い直すようになった。父親が倒れてから家業を手伝っており、そのためシンカリオンには乗れないというスタンスだった。概ね貫けないツラヌキになってしまうことが多く、当人も自覚しているような発言があった。
月山シノブ
E3つばさの運転士、山形の山奥で忍者やってた少年。外見的にかなり少女っぽいため初期には誤認されていた。中の人が山形弁が得意なので山形弁でしゃべる。
発音ミク
H5はやぶさの運転士。札幌に有るクリプトンの協力で登場したミクである、初音ミクとはかなりキャラ設定が違い、歌わないし普通の人間、でも声と見た目はミク、本人ではないけど本物では有るという妙な立ち位置。喋り方もミクのままで、中の人が喋ったものにエフェクトをかけてミクっぽくしている。ミク以外のボカロもちょっと出ている。
H5の運転手だが乗り物酔いが弱点。
五ツ橋ギン
トリニティを構成する700ひかりレールスターの運転士。双子の兄の方、一卵性双生児なので声や容姿はほぼ一緒。喋り方が年寄りっぽい。
五ツ橋ジョウ
700のぞみの運転士。語尾はっちゃ。兄弟揃って漁師である。
霧島タカトラ
N700みずほの運転士。九州出身だが、トリニティという車両の都合上京都支部っぽい扱いになっている。すでに板前の修行中のみで非常に大人びた考えを持っている。
大空レイ
門司支部所属、天才少年であり自身が運転士を務める800つばめの設計も務める。あまりにも天才過ぎて怖いもの知らずであり、恐怖という概念を途中までうまく理解できていなかった。
新幹線超進化研究所速杉ホクト
ハヤトの父親、表向きは鉄道博物館職員としての肩書で生きている。妻の尻に敷かれ気味。後に500こだまの運転士にもなっている。
出水シンペイ
司令長。CV緑川。概ね真面目な人だがよくネタっぽい行動や発言をする。ブラックシンカリオンナンバーズがジェットストリームアタックを仕掛けてきたときにヒイロの声でジェットストリームアタックと言ってしまう。アニメ内ではかき消されていたが字幕は正直だった。
三原フタバ
指導長。実はローカルヒーローオタクというかなりニッチ趣味のお姉さん。
本庄アカギ
司令員、フタバに惚れているがうまくアプローチ出来ていない。
小田原キントキ
大ベテランのレジェンドな整備士の老人。
東スバル
総司令官、エリートだが実は鉄ヲタでそれを隠している、そのため鉄道仲間のハヤトには正体を隠している。
その他速杉ハルカ
ハヤトの妹、いつもヘッドホンをつけている。口癖は「思われ」。
速杉サクラ
ホクトの妻、ホクト内のイメージは恐妻。
碇シンジ
ゲスト、シンカリオン500typeEVAの運転手として登場。シンカリオンの世界ともエヴァの世界とも違う世界で使徒と戦っていた。
上田アズサ
目立ちたがりの小学生YouTuber、シンカリオンの適合率は低く、もっぱらシンカリオンの動画を撮りたいが為にシンカリオンを動画を撮影しているが、当然動画制作の許可は取れていないので動画は作れない。最終回付近でシンカリオンが各地から集結する際に、シンカリオンの宣伝のために初めて動画を流す許可が取れた。
キトラルザスビャッコ
クール系のエージェント、登場期間がやや短めなせいもあってかやや影が薄い。
スザク
女エージェント、スパイ等他と比べて絡めての行動をすることが多い。セイリュウが去りビャッコ、ゲンブが石化した後、当人も半ば自暴自棄気味に。後にセイリュウの説得もありそのままセイリュウ共々超進化研究所荷厄介になり、挙げ句上田アズサの家に居候していた。
ゲンブ
キトラルザスエージェントの一人、巨漢。大のシンカリオンマニアであり、シンカリオン愛が半端ない。何度もシンカリオンと戦った後、色々あって最終的にハヤトたちと友達になるものの、ソウギョクの手によって操られ、最終的に倒される。後に復活。
セイリュウ
ブラックシンカリオンの運転士、後に超進化研究所に。
トラメ
旧世代エージェント、一度地上侵攻を企てた後失敗して移住先を探すもまた失敗、地球に帰還していた。脳筋気味で好戦的、倒されたあとの復活も特になく謎。
ソウギョク
旧世代エージェントの一人、狡猾な感じのキャラ、基本的に定見などはないらしく、最終回では自分が生き残ることしか考えていないと言われた。
カイレン
旧世代のエージェントの一人、人類を殲滅し、地球を太古の状態に戻そうとしている。
キリン
地上に潜伏していた最後のエージェント。地上への移住を考えており、ブラックシンカリオンオーガを操る。
ドクター・イザ
キトラルザスの首領と思わしき人物であり、キトラルザスに戦いの道、移住の道、変革の道の3つを示し、ブラックシンカリオンの開発なども行っている。
その正体はシンカリオンの生みの親、八代イサブロウ。感想などまず私、浦島太郎状態でした、新幹線なんて10年で4〜5往復しか乗ってない状態だったので、つまり2年に1回くらいしか乗っていない状態、それ以前は年に2往復程度でした。
なのでまずはやぶさってなーに状態、まずやまびこで頭が止まっているみたいで。E5が出てくる前当たりで車両に対する認識は止まっています。
500系が最新型だったくらいの頃で頭が止まってます。北陸新幹線が無かった頃、まだ長野新幹線でまだ信越本線が割と生きていた頃で記憶が止まってます。なので本作で私の新幹線の認識は10年分以上更新差れていません。
なのでシンカリオンで一気に現代に飛んできました。本当にあさまで終わりでしたから。
そしてこの時代にここまでストレートに王道路線が出来るんだってのがまず感動もんですよ、最近は王道が壊滅しているって嘆いてはや10数年ですからね、ロボットアニメに限らず。
そもそも私がロボヲタを自覚し始めた時期にはもうこのジャンルは新規が入らなくなって、当時厨房工房ながらにこのジャンルも先細りだなー、王道やらないとどうしようもないよって思ってました、半ばこのジャンルがどこまで行けるかを見届けるつもりでロボットアニメ界隈に突撃したので、あーまだやれるんだって思えたのがこの作品。
なんというかテイルズとガンダムとFFの存在意義が曖昧になったのって、結局王道が衰退した結果王道前提の作品群が巻き込まれて衰退して、結果王道とも逆張りとも違うなろうみたいなのが台頭がしたのかなってのが私の感想なんですよね。
なんというかこれとマジンガーINFは「こう言うので良いんだよ」感があります…。
あと歴史好きとしてはカーチャンの歴女キャラはもうちょい濃いめと言うか、ガルパンの歴女チームくらいは濃くて良かったなぁ(小声)…。