メカデザインがマジンガーZっぽいことが有名になってる感がある伝説の韓国アニメ。劇場公開用作品。
商業的には成功しており後にシリーズ化されているが、毎回どこかで見たようなデザインの主役メカが登場する模様。ただこの辺りは情報が錯綜しているというべきか、70年代から80年代にかけて制作された一連のシリーズなのがテコンV1作の要素として捉えられているフシがある模様、この無印テコンVではよくネタにされるアッガイ、ビグロ等は登場しない。よく知られている?ザブングルっぽいメカは後に制作されたスーパーテコンVであり本作のテコンVではない。
韓国製としては初のロボアニメであり、日本以外製のスーパーロボットとしては多分かなり初期(若しくは初)の作品だと思われるが、よくわからない、データがない。
2010年に日本で劇場公開された際に日本語吹き替え版が制作されている。
キャラデザはマジンガーよりもタツノコ風の妙に濃い感じの画風、また雰囲気的に白蛇伝的な印象もある。作画面では全体的に厳しく、特に動きの面に関しては生身アクションの出来が今ひとつ良くない(例外あり)、ロボットに関しては劇場版なので動きが良い所もある。
そしてそこはかとなく漂う黄金バット臭は監督が黄金バットのスタッフの1人だったかららしい、分かる人はわかる黄金バット臭。
総合的に予算とノウハウ不足が感じられる内容で、劇場アニメの割に結構何度も見るバンク、散見される作画ミス、演出ミス、その他謎のカットが散見される。
敵勢力が「赤色帝国」で赤い星がトレードマークで冷戦時代が露骨に出た設定。
あらすじ
テコンドーの達人キム・フンはテコンドーの大会に出場して優勝するが、対戦相手を怪我させてしまう。その対戦相手が手術前に突如何者かに拉致された、その後も格闘家達の拉致が続く中で、キム・フンの父親キム博士の元に父親の旧友の娘マリーが訪ねてくる。実は彼女はアンドロイドでキム博士の設計図を狙っていた、一度はセキュリティシステムで助かったキム博士だが今度はロボットの部下を連れたマリーが再び乗り込んできてキム博士を殺害、更に研究所からデータを奪い逃走する。然しマリーは一度博士に救われていたときに優しい心に目覚めつつあったが故に葛藤し始める。
キム博士が事切れる前に開発中のロボットテコンVを託されたキム・フンはマリーの背後に居る巨大な敵「赤い帝国」との戦いに身を投じていく。
登場メカ
テコンV:キム・フン、ユン・ヨンヒ
金博士が作ったロボット。割となかなか出てこない。見た目がマジンガーぽいことで有名な奴。名前の通りテコンドーで戦う。
自動追尾システムがありターゲットを自動で追尾するシステムがある。頭と胴体に別々のコックピットがある、胴体部のコックピットはかなり広く機体に入らなそうである。搭乗時に使うメカはパイルダーっぽい何かである。スクランダーは存在せず飛行時は謎パワーで飛ぶ。
赤色帝国(赤い帝国)
敵組織、名前がいくらなんでもストレートすぎる。マルコム将軍の演説中は巨大ロボット軍団がわーいわーいしていたりする。沢山ロボット持ってる割に最終決戦では3機しか投入してきてない、その前のカットでは少なくとも6機居たのに。ちなみにロボット名は日本語版のものなので原語版の名前がこれで良いのか知らん。
テコンドーZ:リチャード
敵メカ、基本的に負けたほうを採用している。負のエネルギーで動いている感じのニュアンス。
マッスルW
レスリング世界一になれなかった男が乗るロボット。一度破壊されたはずなのにジェットロンもびっくりの作画ミスで復活している。
ネンドーA
剣道世界二位のメキシコ人が乗っている。
巨大マリー(名称不明)
マリー専用巨大ロボット。
軍隊
軍隊、それ以上でもそれ以下でもないが、当時の韓国軍ってなんの兵器使ってたんだろうという疑問が、軍ヲタじゃないのでその辺よくわかりません。
登場キャラ
キム・フン
主人公、テコンドー使い。
キム博士
キム・フンの父親。ガタイの良いハゲオヤジ。動物に好かれる人徳者。テコンVを開発するも暗殺されてしまう。
マリー
アンドロイド。キム博士のロボット設計図を奪おうと企むも部屋のセキュリティシステムにやられて失敗、サ軍と比べると警備は厳重な模様、その後一度キム博士は彼女を許すも再び設計図を奪うために部下のロボット兵とともに新入試て今度は成功するが、キム博士に対して好意的になっていた為に博士を射殺した部下を破壊している。表記がメリだったりメリーだったりマリーだったり安定しない。最期は自爆して果てるが、コアシステムが無事だったため修復可能だということが示唆されている。
正直行動がガバガバ言うか全体的にミスないし意味がなかったシーンが多く(SWEP8のローズみたいな感じの立ち位置と言えばわかるかな?)どうも残念臭がするサブヒロイン。
ユン・ヨンヒ
ヒロイン、テコンVのサブパイ。マリーと比べてネタ要素は乏しい。
ユン博士
ユン・ヨンヒの父。敵に捉えられていたがマリーによって救出される、その後また敵に見つかってマリーによって救出…というかマリーが高いところにたってやられているスキをついて敵を撃退、更にモブ兵士をマリーの剣(ビームが出る)と格闘術を使って蹴散らしながら脱出している、武闘派博士。
チョル
ヤカン被ってロボットごっこしてる少年。ヤカンV、武装は胡椒。
カープ博士
キム博士の旧友だったが…。
マルコム将軍
赤色帝国の将軍、実はカープ博士が入っている人形ロボット。
感想など
正直マジンガーZがどうというより中途半端に多いツッコミどころのほうが気になったアニメ。ちょくちょく残念なカット、作画ミスや演出ミス、少々抜けた展開などが散見される。
破壊シーンなんかは割といい感じだったりなんか出来てる部分とダメな部分が混在している。
総合的にアニメそのもののノウハウ不足、元のマジンガー自体が割とノウハウ不足な中で作られたのに、それを更にノウハウ不足なスタッフが似せて作った結果感がある。
見た感じマジンガー以外にも日本のアニメの影響?があるのかなという感じ、黄金バットさん臭は実は監督が黄金バットのスタッフだそうでそれが原因。
ベテランが作ったB級作品みたいなのってまず感想書けないんですよ、内容は破綻してないけど強烈な部分もないから、こういう拙さがある作品は大体感想が伸びる、書くことが多いので。
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