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2022年08月19日

私だけの特捜最前線→2「愛の刑事魂〜長坂秀佳脚本の第1作目」

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※このコラムはネタバレがあります。

特捜最前線はドラマとしての完成度が非常に高く、その柱となる脚本が優れているのが特徴です。メインライターは、特撮など数多くの番組を手掛けた長坂秀佳氏で、長坂氏の第1作目が今回紹介する「愛の刑事魂」。

特捜での長坂脚本の特徴は、ドラマに「爆弾」「誘拐」が絡むことです。この作品では、貧しい夫婦の子供(少女)が事件を目撃したばっかりに、男に連れ去られてしまうというストーリーで始まっていきます。

桜井刑事(藤岡弘、)は、子供の写真が1枚も無いと言い、誘拐後も工場で働き続ける夫婦に対し、「こんな時は仕事など出来る心境ではないはずだ」と考え、疑いを持ち始めます。

それに対し、高杉刑事(西田敏行)は、働かなければ生活できない夫婦の貧困を自身の生い立ちと重ね合わせ、桜井の疑問を否定します。そして、「子供は助けを呼んでいる」と強い口調でメンバーに訴えかけるのです。

初期の桜井刑事は若くして警部に昇格した超エリートで、抜群の推察力を持っているという描かれ方をされています。苦労人でたたき上げの高杉刑事との対比を通して、キャラクターを際立たせているといえるでしょう。

一方の高杉刑事は、普段は三枚目のキャラですが、人情味あふれる刑事として描かれています。「人情味」という部分は、この後も特捜メンバーの肝になっていき、やがて人情派ドラマと言われる所以となるのです。

人情といえば、ラストで神代課長(二谷英明)が課内でメンバーと蕎麦を食べているところに、容疑者が挨拶にやって来るシーンがありました。なぜか蕎麦は1人前余っており、課長は容疑者に食べるよう勧めます。

逮捕時に激しく抵抗し、刑事にけがまで負わせた容疑者に対し、課長は温かいまなざしをおくります。容疑者は2口だけ食べ、更生を誓って部屋を後にしたのです。何気ないシーンですが、心温まりました。

ちなみに容疑者役は、若き日の辻萬長さんが演じていました。

なお「愛の刑事魂」は、番組の第1話として放送予定でしたが、一度お蔵入りしてしまったそうです。長坂氏は降板も考えたといい、長坂氏不在だったら特捜は別の方向性を持つ番組になっていたかもしれません。

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2022年08月18日

私だけの特捜最前線→1「愛の十字架〜記念すべき第1話」

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※このコラムはネタバレがあります

特捜最前線は1977(昭和52)年に第1話「愛の十字架」が放送されました。警視庁に新設された「特命捜査課」を舞台にした刑事たちの群像劇で、神代課長以下、5人の刑事が配属されています。

第1話は、定年目前の老刑事が「再就職先の斡旋を条件に暴力団と癒着している」との情報を元に、特命捜査課が捜査に乗り出したという話。老刑事は神代の先輩で、刑事の何たるかを教えてくれた恩人でした。

神代は部下たちに「私に対する余計な斟酌はするな」と厳命し、徹底した捜査を指示します。その一方で、老刑事を懲戒処分から救うため、自らの辞表を携えて上層部との折衝にあたっていたのです。

神代らの捜査が、結果として老刑事の再就職を台無しにし、さらに暴力団関係者により、老刑事は重傷を負ってしまいます。エスカレートしていく暴力団に対し、特命捜査課は敢然と立ち向かい、最後は一網打尽にしました。

老刑事はけがのため、定年退職前の職場復帰はかないません。辞表を神代に託したのですが、神代は「ご自分で渡してください」と破り捨ててしまいます。温情溢れる思いやりに、老刑事夫婦は涙するのでした。

後の特捜最前線が「警察の不正や癒着を徹底して暴く」という姿勢を貫いたことを考えれば、この話は「身内に甘い」と言われても仕方ありません。まだ、方向性が固まっていない初期ならではの話ともいえます。

ただ、二谷英明さん演じる「課長像」については、捜査に対して冷徹ともいえる姿勢を示し、部下に厳しく指示を与えるというキャラクターを印象付けてくれました。これは最後まで変わることがありません。

桜井刑事(藤岡弘、さん)のヘリコプターによる空中捜査や暴力団とのカーチェイスなど、ハードアクションも見られます。また、幹部役の志賀勝さんの極道ぶりもなかなかの見どころと言えるでしょう。

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★余談です。各刑事の配役と、初登場時の俳優さんの年齢を調べてみました(Wikipediaなので正確かどうかは不明です)敬称略

二谷 英明(神代恭介課長、警視正)47歳 第1回〜
藤岡 弘、(桜井哲夫刑事、警部→警部補)31歳 第1回〜
大滝 秀治(船村一平刑事、警部補)52歳 第1回〜
西田 敏行(高杉陽三刑事、巡査部長)30歳 第1回〜
誠  直也(吉野竜次刑事、巡査→巡査部長)29歳 第1回〜
荒木しげる(津上明刑事、巡査)28歳 第1回〜
横光 克彦(紅林甚一刑事、警部補)35歳 第52回〜
本郷功次郎(橘剛刑事、警部)40歳 第53回〜
桜木 健一(滝二郎刑事、巡査)31歳 第108回〜
関谷ますみ(高杉幹子婦警、巡査)24歳 第109回〜
夏  夕介(叶旬一刑事、警部補)29歳 第148回〜

※番組後期の刑事は省略させていただきます(スミマセン)

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note連載前コラム(4)日曜雑感「おやっさんに重ね合わせて」

※2021年10月のコラム「日曜雑感」より転載しました

このコラムで度々テーマに掲げている昭和の刑事ドラマ「特捜最前線」。重厚な題材を扱い、派手さはないものの、社会派あるいは人情派とも言われた刑事ドラマの傑作です。

「哀・弾丸・愛」
刑事の一人に「おやっさん」と呼ばれるベテランがいます。名優・大滝秀治さんが演じていたので、ご存知の方も多いでしょう。おやっさん主役の回に「哀・弾丸・愛」というのがあり、特捜の中でも名作と言われています。

あらすじには触れませんが、この回でおやっさんは、上層部から栄転の名の元に第一線から外すことを示唆され、その葛藤が影響してヘマをやらかしてしまいます。おやっさんは自身の老いに直面してしまうのです。

おやっさんは、同世代の事件関係者男性と親しくなります。男性も元刑事で、第一線を外されそうになった時、スッパリと警察を辞めたのです。男性との付き合いの中で、おやっさんも退職に心が傾いていきました。

しかし、上司の神代課長(二谷英明さん)は「仕事に誇りを持った人間が、そう簡単に辞められるものなのか・・・私にはできない。未練たらしい男だからね」と語り、おやっさんに翻意を促すのです。

事件はおやっさんの活躍で解決し、おやっさんは第一線に残れることになりました。少しネタバレになりますが、男性の方は辞めた後の人生がうまくいかなかった、という設定になっていたのです。

決断するということ
ここで私の話になりますが、ちょうど1年前の今頃、長く勤めていた会社に退職願を提出しました。ようやく引退の決意を明々白々にでき、スッキリとした気分になったことを思い出します。

その2年ほど前、報道畑一筋だった私は営業職へと異動させられました。おやっさんや男性のように「第一線から外される」という立場になったわけです。この時点で辞めていれば、男性と同じになります。

しかし私には、おやっさんのような気持ちの揺らぎはありませんでした。すでに、自分が引退するタイムリミットを定年退職までと決めており、異動先の営業職を「最後のおつとめ」と割り切れたからです。

ドラマでは男性が不遇の人生だったことになっていますが、刑事を辞める決断をしたのは男性自身でした。もちろん、おやっさんが辞めなかったのも、おやっさん自身の決断だったわけです。

人生何が起こるか分かりません。自分が決断した結果に対して不平不満を言っても仕方ないのです。だから決断するまで迷い、悩み、苦しむのです。「哀・弾丸・愛」を見て、そんなことをふと思いました。

それにしても、特捜最前線は名作揃いですね(笑)
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note連載前コラム(3)日曜雑感「おやっさんの言葉」

※2021年6月のコラム「日曜雑感」より転載しました

日曜雑感やオヤジの思ひ出話で以前に書いたDVD「特捜最前線」。1970〜80年代の刑事ドラマで、重厚なテーマや人情味あふれる脚本と、個性派ぞろいの俳優の名演技が人気を集めていました。

舞台となる特命捜査課の中に、定年目前のベテラン刑事という設定の船村刑事がいます。神代課長(二谷英明さん)はじめ、全員が「おやっさん」と親しみを込めていた刑事で、名優・大滝秀治さんが演じていました。

他の刑事ドラマでは、暴走しがちな若手刑事をなだめる役割をベテランが担っていますが、特捜の船村刑事はひと味違います。普段は温厚な人情派なのですが、スイッチが入ってしまうと自分が暴走してしまいます。

そんな「おやっさん」の印象的な回に「乙種蹄状指紋の謎!」があります。ある事件の容疑者を巡り、物証などでクロだと見る若手刑事たちに対し、おやっさんは頑として「彼はシロだ」と主張を曲げません。

若手刑事たちとの対立の中で、おやっさんはこう語り掛けます。「能力において頭脳において、議論でも腕力でも君らには負けるだろう」。そして語気を強めながら「だが、心では私は決して負けない」と言い切ります。

この言葉は、おやっさんと同世代になった私の琴線に触れました。

自分自身に例えれば、記憶力や体力、瞬発力などは若い頃に比べ、衰えているのは事実です。しかし、人の気持ちを思いやったり、相手の身になったりする「心」は、若い頃より勝っていることに気づけたのです。

リアルタイムで同じドラマを見ていた時は、若手刑事たちと同世代でしたので、ここまで「おやっさんの言葉」が引っ掛からなかったでしょう。おやっさん目線で「特捜最前線」を見る楽しさを実感しています(笑)

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note連載前コラム(2)日曜雑感「特捜最前線のDVD鑑賞」

※2021年5月のコラム「日曜雑感」より転載しました

最近、マイブームになっているのが「特捜最前線」のDVD鑑賞です。特捜最前線は、昭和の時代(1970〜80年代)に「太陽にほえろ」や「西部警察」などと並ぶ刑事ドラマとして人気がありました。

特捜最前線については、以前にコラム「オヤジの思ひ出話」でも書かせていただきました。刑事ものとしては地味ですが、社会問題や家族関係などテーマを深掘りした脚本と個性的な出演者が特徴のドラマです。

DVD購入のきっかけは、YouTubeでテーマ曲とタイトルバックの映像を見たことです。リアルタイムの時も大好きだったテーマ曲だったので、見ているうちに「本編も見たい」と思うようになりました。

DVDは41本も出ていることが分かり、早速試しに数本を購入しました。リアルタイムで見ていたものの、地味な内容のせいか、ほとんど印象に残っている作品がなく、かえって新鮮味を覚えながら作品に見入っています。

その後、週一ペースで数本ずつ購入し、気が付いたら20本を超えてしまいました(苦笑) ただ、重苦しかったり、考えさせられたりするテーマが多いため、一日1〜2作品見るのが精いっぱいという感じです。

レギュラー出演者では、二谷英明さん(神代課長)をはじめ、刑事役の大滝秀治さん、本郷功次郎さん、夏夕介さん、荒木しげるさんが故人になられています。蒲生警視でゲスト出演した長門裕之さんも鬼籍に入られました。

そうした往年の名優に加え、ドラマの舞台となる「昭和の東京」の風景など、映像資料としても貴重な作品となっています。手元にはまだ10数作品の未見分があるので、今日も1作品見ることにしましょう(笑)
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note連載前コラム(1)オヤジの思ひ出話「特捜最前線」

※2021年4月のコラム「オヤジの思ひ出話」より転載しました

昭和の時代を代表する刑事ドラマとして、「太陽にほえろ」「西部警察」と並ぶ人気だったのが「特捜最前線」です。10数年前に作品の一部がDVD化されており、先日数本を購入いたしました。

警視庁特命捜査課を舞台に、神代課長(二谷英明さん)ら刑事たちの群像劇として描かれています。大滝秀治さんの「おやっさん」をはじめ、藤岡弘、さん、本郷功次郎さんら名優がレギュラー出演していました。

「太陽にほえろ」や「西部警察」で見られる銃撃戦のような派手な演出がない一方で、犯罪の謎解きや背景に主眼を置いたり、人間の内面を鋭く描いたりする社会派ドラマとして根強い人気がありました。

描かれているテーマには、倒産による失業者の話、加害者を憎悪する被害者家族の話、世の中に絶望した路上生活者の話など、今の時代に通じる社会問題も多くあり、「昔のドラマ」という感じがしません。

リアルタイムで見ていた20歳前後の頃は、単純にドラマとしての面白さを楽しんでいましたが、今改めて見直してみると、ドラマに託された制作意図がくみ取れるようになり、違った楽しみ方ができています。

最も、リアルタイムの頃は若手刑事に年齢が近かったのですが、今は神代課長や「おやっさん」の年代になっているわけですね(苦笑)
今日も1本、鑑賞したいと思います! 
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特捜最前線をリアルタイムで見ていた頃

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「特捜最前線」を見ていた頃の私について触れてみたいと思います。

特捜最前線は、1977(昭和52)年にスタートしました。当時私は高校生で、番組は午後10時からの放送だったので、初期の頃はおそらくリアルタイムでは見ていなかっただろうと思います。西田敏行さんの高杉刑事の印象が薄いのも、そのせいかもしれません。

特捜最前線が全盛期だったと言われるのは、1980年〜85年の約6年間、刑事の入れ替わりがなくメンバーが固定化されていた頃だったとされます。殉職などで次々とメンバーが入れ替わり、若い世代向けになっていた「太陽にほえろ」とは対照的なドラマでした。

当時の私は大学生で、リアルタイムで番組を見ていたかどうかは定かではありませんが、昼間の再放送を欠かさず見ていたという記憶があります。ただし、ドラマの内容はほとんど記憶になく、今回DVDを買って作品を見ても、覚えているシーンはほぼありませんあせる

地元に戻って就職してからは、昼間の再放送を見る時間もなくなり、やがて特捜から離れていったと思います。1985年10月にニュースステーションの放送開始で、放送時間が変更されてからは全く見ていません。その1年半後に特捜は終了しました。

オープニングの音楽がとても印象に残っていたのですが、たまたまYouTubeでオープニング映像を見てから、ドラマをもう一度見たくなり、DVD化していることを知って試しに2本買ってみました。それから・・・気が付いたら42巻全巻揃っていたのでした。

(2021年11月8日、ブログ「気まぐれトーク」より転載)

「私だけの特捜最前線」ブログ開設にあたって

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当ブログを運営するマイケルオズと申します。

「特捜最前線」は、1977(昭和52)年 4月から1987(昭和62)年 3月まで11年間放送されたドラマで、昭和を代表する刑事ドラマの一つです。2000年代になっていくつかの作品がDVD化され、現在までに全509話のうち、約150話を鑑賞できます。

2021年、突然マイブームがやってきて、約半年かけてDVD全41巻を取り揃えました。特捜最前線は、社会派あるいは人情派ドラマとも言われ、辛口のストーリー、トリックや展開の妙、後味の悪いラストなど、他の刑事物とは一線を画しています。そんな魅力にどっぷりハマってしまったわけです(笑)

同年11月から、noteで「私だけの特捜最前線」という週1連載コラムを始めました。ドラマのストーリーなどを解説しながら、私なりの解釈、感想、思い入れを書き綴っています。当ブログは、note版のバックアップ用も兼ねて、ブログというフィールドでも特捜最前線の魅力を紹介していきたいと考えています。

ちなみに、タイトルはエンディング挿入歌「私だけの十字架」(歌・チリアーノ)から頂戴しました。
どうぞ、よろしくお願いいたします(2022年8月18日 マイケルオズ)

★追記(2022年8月31日)
8月中にnote版「私だけの特捜最前線」の全コラムの移行掲載作業が完了いたしました。
9月からは、note版との共通記事として、毎週木曜日にストーリー解説を載せていきます。
併せて、ブログ版限定のコラムを書きたいと考えています。お楽しみに!

★最新回までのコラムをまとめています
noteマガジン「私だけの特捜最前線」

★宣伝です。私の会社員人生晩年を振り返り、教訓を導いた著書が発刊されました。よかったら読んでみてください(リンク先のブログ内にあるアフリエイト広告からお求めください)
初の著書「『定年』は自分で決めよう!」が発刊されました!
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プロフィール
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マイケルオズ@フリーランスライター
「特捜最前線」がマイブームになっているオヤジです。リアルタイムの頃は津上刑事より若かったのに、今はおやっさんよりも年長者になりました(苦笑)
プロフィール
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