2022年08月18日
note連載前コラム(3)日曜雑感「おやっさんの言葉」
※2021年6月のコラム「日曜雑感」より転載しました
日曜雑感やオヤジの思ひ出話で以前に書いたDVD「特捜最前線」。1970〜80年代の刑事ドラマで、重厚なテーマや人情味あふれる脚本と、個性派ぞろいの俳優の名演技が人気を集めていました。
舞台となる特命捜査課の中に、定年目前のベテラン刑事という設定の船村刑事がいます。神代課長(二谷英明さん)はじめ、全員が「おやっさん」と親しみを込めていた刑事で、名優・大滝秀治さんが演じていました。
他の刑事ドラマでは、暴走しがちな若手刑事をなだめる役割をベテランが担っていますが、特捜の船村刑事はひと味違います。普段は温厚な人情派なのですが、スイッチが入ってしまうと自分が暴走してしまいます。
そんな「おやっさん」の印象的な回に「乙種蹄状指紋の謎!」があります。ある事件の容疑者を巡り、物証などでクロだと見る若手刑事たちに対し、おやっさんは頑として「彼はシロだ」と主張を曲げません。
若手刑事たちとの対立の中で、おやっさんはこう語り掛けます。「能力において頭脳において、議論でも腕力でも君らには負けるだろう」。そして語気を強めながら「だが、心では私は決して負けない」と言い切ります。
この言葉は、おやっさんと同世代になった私の琴線に触れました。
自分自身に例えれば、記憶力や体力、瞬発力などは若い頃に比べ、衰えているのは事実です。しかし、人の気持ちを思いやったり、相手の身になったりする「心」は、若い頃より勝っていることに気づけたのです。
リアルタイムで同じドラマを見ていた時は、若手刑事たちと同世代でしたので、ここまで「おやっさんの言葉」が引っ掛からなかったでしょう。おやっさん目線で「特捜最前線」を見る楽しさを実感しています(笑)
日曜雑感やオヤジの思ひ出話で以前に書いたDVD「特捜最前線」。1970〜80年代の刑事ドラマで、重厚なテーマや人情味あふれる脚本と、個性派ぞろいの俳優の名演技が人気を集めていました。
舞台となる特命捜査課の中に、定年目前のベテラン刑事という設定の船村刑事がいます。神代課長(二谷英明さん)はじめ、全員が「おやっさん」と親しみを込めていた刑事で、名優・大滝秀治さんが演じていました。
他の刑事ドラマでは、暴走しがちな若手刑事をなだめる役割をベテランが担っていますが、特捜の船村刑事はひと味違います。普段は温厚な人情派なのですが、スイッチが入ってしまうと自分が暴走してしまいます。
そんな「おやっさん」の印象的な回に「乙種蹄状指紋の謎!」があります。ある事件の容疑者を巡り、物証などでクロだと見る若手刑事たちに対し、おやっさんは頑として「彼はシロだ」と主張を曲げません。
若手刑事たちとの対立の中で、おやっさんはこう語り掛けます。「能力において頭脳において、議論でも腕力でも君らには負けるだろう」。そして語気を強めながら「だが、心では私は決して負けない」と言い切ります。
この言葉は、おやっさんと同世代になった私の琴線に触れました。
自分自身に例えれば、記憶力や体力、瞬発力などは若い頃に比べ、衰えているのは事実です。しかし、人の気持ちを思いやったり、相手の身になったりする「心」は、若い頃より勝っていることに気づけたのです。
リアルタイムで同じドラマを見ていた時は、若手刑事たちと同世代でしたので、ここまで「おやっさんの言葉」が引っ掛からなかったでしょう。おやっさん目線で「特捜最前線」を見る楽しさを実感しています(笑)
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