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2023年07月06日

特捜最前線 登場人物コラム「特命課・吉野刑事」

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今週は、ドラマ解説ではなく、ちょっとした小話を書きます。題して「登場人物コラム」。
登場するのは、特命課の吉野竜次刑事です。

吉野刑事は、特捜最前線の第1回放送から出演しており、第435回の「特命課・吉野刑事の殉職!」まで8年半もレギュラーを務めました。

演じる誠直也さんは、特撮ヒーローものに出演していたこともあり、走っている貨物列車に飛び移るというハードアクションもこなした俳優です。

その吉野刑事ですが、猪突猛進型タイプの正義感の強い好漢で、やらかしも目立ちますが、神代課長はじめ先輩刑事たちは大目に見てくれます。

紅林刑事や叶刑事のようなエリートタイプが多いなかで、たたき上げでキャリアを積んでいるのが吉野刑事。同じタイプの蒲生警視(長門裕之)にも一番かわいがられました。

再録発売されたDVDシリーズでは、吉野刑事主演作の収録はあまり多くありませんが、「パパの名は吉野竜次!」や「人妻を愛した刑事!」のような傑作もあります。
→私だけの特捜最前線→83「パパの名は吉野竜次!〜子役が人間味あふれる吉野をサポート」

何といっても「特命課・吉野刑事の殉職!」が最も印象に残るエピソードということになるでしょう。特捜最前線のなかで、殉職という形で降板したのは荒木しげるさんが演じた津上刑事と吉野刑事だけだからです。

この回は、殉職すら事件の伏線にしていた津上編とは異なり、クライマックスに吉野が射殺される場面をもってきました。多くの刑事ドラマで描かれている殉職編と同じパターンになっており、特捜では唯一無二のドラマと言えます。

誠さんは、吉野の人物設定に不満があったとされ、それが降板の理由だとも言われています。客観的にも「未熟な若手刑事」の域を脱しなかったという印象があります。

例えば、女性に対するデリカシーの無い紋切り型の口調、偏見や差別的とも思えるようなセリフなどです。昭和という時代背景を差し引いても「ちょっと言い過ぎでは」と苦笑するような場面も見受けられましたね。

今回のコラムはここまでといたします

★最新回までのコラムをまとめています
noteマガジン「私だけの特捜最前線」

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マイケルオズ@フリーランスライター
「特捜最前線」がマイブームになっているオヤジです。リアルタイムの頃は津上刑事より若かったのに、今はおやっさんよりも年長者になりました(苦笑)
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