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2016年06月28日
amazon primeミュージックの音質ってどうなの?プレイヤーの使い勝手は?
amazon primeミュージック(music unlimited)の音質ってどうなの?
そう思って、CD音源をFLACでウォークマンに転送したものとプライムミュージックで再生したものとを録音して、波形を比較してみました。
FLACファイル
amazon prime ミュージック(端末ダウンロード)
amazon primeミュージック(ストリーミング・音質重視設定)
このとおり、amazon primeミュージックでは、17kHzあたりでばっさりとローパスフィルターで高音域がカットされて、そのうえで圧縮されているようです。
最適化の仕方がamazonらしい合理的な仕様といえばamazonらしい。
特に端末ダウンロードとストリーミングでの波形の違いも見受けられませんでした。
この点については、ダウンロードは音質がストリーミングの音質重視設定より悪くなっているという事前情報もあったので、安心です。
音質の体感的には「リズム楽器の多い曲は苦手で、こもったような音や圧縮音源特有のノイズを感じる曲もあるためLAMEの--preset extremeには劣る」という印象です。
曲によって音質が違うなーと思ったのですが、どうもローパスフィルターでばっさり切られていない曲があるようです。
きゃりーぱみゅぱみゅのKPP BESTですが、このようなスペクトルになっていました。
プライムミュージックはこれはこれでありかな、と思っていたのですが、数日使っていてオフライン再生時に「例外#180」というエラーが出て、解決策が明示されないので、私の中での満足度が星5つから星3つに低下しました。
さらに数日使っていたところ、だいたい不具合の発生の条件が把握できました。
プライムミュージックのプレイヤーは、ダウンロードした曲目と同じアルバム名、曲名のデータが端末にあると、アプリがうまく認識できず、すでにCDから取得して保存してある曲にもamazonプライムのロゴが表示されたり、#180エラーが出てオフライン再生ができなかったり、ライブラリからの削除もできなくなったりと、様々な不具合が出ます。
「CDからデータを転送する前にプライムミュージックのライブラリからは削除しておく」という手順が必要になります。(さもないとアプリごと削除して再インストールする羽目になる。)
また、不具合を感じていろいろいじっているうちに、アプリから「アルバムを削除」等を実行すると、プライムミュージックからダウンロードした楽曲以外の曲もごっそり削除してしまうことが可能になっています。
本来、プレーヤー上でダウンロードした曲とそれ以外の手段で端末に入れた曲とを一緒に扱えることは便利なことなのですが、amazonの管轄外の曲だろうがお構いなしに削除できるのはちょっと余計なお世話。
プライムミュージックの使い勝手は以上の点を理解していれば、非常に便利なものだと思います。
amazonさんの中では、プライムミュージックはあくまで一時的な利用のもので、気に入ったらCDを買ってね、ということなのでしょう。または、FireTVのようにプライムミュージックに特化したデバイスが、超低価格で販売されたりするんでしょうか。
手軽さでは申し分ないですが、やはり繰り返し聞く曲はCDからFLACで保存の方がよいです。
<追記>
2017年11月から、amazon prime music の超強い版!music unlimitedが開始されましたよ!
別にプライム会員でなくても利用できる(料金が異なる)ことや、echo専用プラン、ファミリープラン(家族6人までOK)というようなプランがあり気になりますね。コスパは最強クラスかと思います。あとは品ぞろえと音質・・・。
お願いします!amazonさん!ハイレゾとか贅沢言いませんから、AAC990kbpsとかFLACでCDとイコールな音質とかのサービスも拡充してください。微妙に新曲がタイムリーに来ないという使い勝手が悪いCDレンタルとか切れますんで。
そう思って、CD音源をFLACでウォークマンに転送したものとプライムミュージックで再生したものとを録音して、波形を比較してみました。
FLACファイル
amazon prime ミュージック(端末ダウンロード)
amazon primeミュージック(ストリーミング・音質重視設定)
このとおり、amazon primeミュージックでは、17kHzあたりでばっさりとローパスフィルターで高音域がカットされて、そのうえで圧縮されているようです。
最適化の仕方がamazonらしい合理的な仕様といえばamazonらしい。
特に端末ダウンロードとストリーミングでの波形の違いも見受けられませんでした。
この点については、ダウンロードは音質がストリーミングの音質重視設定より悪くなっているという事前情報もあったので、安心です。
音質の体感的には「リズム楽器の多い曲は苦手で、こもったような音や圧縮音源特有のノイズを感じる曲もあるためLAMEの--preset extremeには劣る」という印象です。
曲によって音質が違うなーと思ったのですが、どうもローパスフィルターでばっさり切られていない曲があるようです。
きゃりーぱみゅぱみゅのKPP BESTですが、このようなスペクトルになっていました。
プライムミュージックはこれはこれでありかな、と思っていたのですが、数日使っていてオフライン再生時に「例外#180」というエラーが出て、解決策が明示されないので、私の中での満足度が星5つから星3つに低下しました。
さらに数日使っていたところ、だいたい不具合の発生の条件が把握できました。
プライムミュージックのプレイヤーは、ダウンロードした曲目と同じアルバム名、曲名のデータが端末にあると、アプリがうまく認識できず、すでにCDから取得して保存してある曲にもamazonプライムのロゴが表示されたり、#180エラーが出てオフライン再生ができなかったり、ライブラリからの削除もできなくなったりと、様々な不具合が出ます。
「CDからデータを転送する前にプライムミュージックのライブラリからは削除しておく」という手順が必要になります。(さもないとアプリごと削除して再インストールする羽目になる。)
また、不具合を感じていろいろいじっているうちに、アプリから「アルバムを削除」等を実行すると、プライムミュージックからダウンロードした楽曲以外の曲もごっそり削除してしまうことが可能になっています。
本来、プレーヤー上でダウンロードした曲とそれ以外の手段で端末に入れた曲とを一緒に扱えることは便利なことなのですが、amazonの管轄外の曲だろうがお構いなしに削除できるのはちょっと余計なお世話。
プライムミュージックの使い勝手は以上の点を理解していれば、非常に便利なものだと思います。
amazonさんの中では、プライムミュージックはあくまで一時的な利用のもので、気に入ったらCDを買ってね、ということなのでしょう。または、FireTVのようにプライムミュージックに特化したデバイスが、超低価格で販売されたりするんでしょうか。
手軽さでは申し分ないですが、やはり繰り返し聞く曲はCDからFLACで保存の方がよいです。
<追記>
2017年11月から、amazon prime music の超強い版!music unlimitedが開始されましたよ!
別にプライム会員でなくても利用できる(料金が異なる)ことや、echo専用プラン、ファミリープラン(家族6人までOK)というようなプランがあり気になりますね。コスパは最強クラスかと思います。あとは品ぞろえと音質・・・。
お願いします!amazonさん!ハイレゾとか贅沢言いませんから、AAC990kbpsとかFLACでCDとイコールな音質とかのサービスも拡充してください。微妙に新曲がタイムリーに来ないという使い勝手が悪いCDレンタルとか切れますんで。
2016年06月26日
無線LANのデュアルチャネル機能ってどれぐらい効果あるの?
無線LANのデュアルチャネル機能はどれぐらい効果があるのか試してみました。
親機:Aterm WR9500N 子機:amazonFireタブレット8GB
2.4GHz帯デュアルチャネル機能オフ
12回平均でダウンロード40.11Mbps、アップロード45.83Mbps
2.4GHz帯デュアルチャネル機能をオンにして測定
12回平均でダウンロード54.32Mbps、アップロード61.81Mbps
ダウンロードでおよそ1.354倍、アップロードでおよそ1.349倍の速度が出ることがわかりました。
ところが・・・
XperiaZ4の場合
2.4GHz帯デュアルチャネルなし
5回平均値、ダウンロード82.14Mbps、アップロード83.55Mbps
2.4GHzデュアルチャネルあり
5回平均値、ダウンロード72.42Mbps、アップロード50.34Mbps
・・・デュアルチャネルでかえって悪化している。
続いてXperiaZ4
5GHz帯デュアルチャネルなし
5回平均、ダウンロード84.34Mbps、アップロード78.53Mbps
5GHz帯デュアルチャネルあり
5回平均、ダウンロード192.91Mbps、アップロード146.44Mbps
5GHz帯ではダウンロード2.28倍、アップロード1.86倍とデュアルチャネルの名に恥じない速度になった。
まとめ
2.4GHz帯では電波が混雑している場合が多く、デュアルチャネル機能によって通信が不安定化するケースも多いといわれている。
Fireタブレットにとっては1.3倍だが、XperiaZ4にとってはマイナス寄与だったのもそういう理由だろうか。
このようにデュアルチャネルに設定してシングルチャネルに比して十分な速度が得られない場合には、「デュアルチャネルを使用しない」に設定する方が、結果として自分とお隣さん達の通信高速化と安定化に寄与するかもしれないです。
2.4GHzはデュアルチャネルなしを検討、5GHz帯はデュアルチャネル必須ですね。
親機:Aterm WR9500N 子機:amazonFireタブレット8GB
2.4GHz帯デュアルチャネル機能オフ
12回平均でダウンロード40.11Mbps、アップロード45.83Mbps
2.4GHz帯デュアルチャネル機能をオンにして測定
12回平均でダウンロード54.32Mbps、アップロード61.81Mbps
ダウンロードでおよそ1.354倍、アップロードでおよそ1.349倍の速度が出ることがわかりました。
ところが・・・
XperiaZ4の場合
2.4GHz帯デュアルチャネルなし
5回平均値、ダウンロード82.14Mbps、アップロード83.55Mbps
2.4GHzデュアルチャネルあり
5回平均値、ダウンロード72.42Mbps、アップロード50.34Mbps
・・・デュアルチャネルでかえって悪化している。
続いてXperiaZ4
5GHz帯デュアルチャネルなし
5回平均、ダウンロード84.34Mbps、アップロード78.53Mbps
5GHz帯デュアルチャネルあり
5回平均、ダウンロード192.91Mbps、アップロード146.44Mbps
5GHz帯ではダウンロード2.28倍、アップロード1.86倍とデュアルチャネルの名に恥じない速度になった。
まとめ
2.4GHz帯では電波が混雑している場合が多く、デュアルチャネル機能によって通信が不安定化するケースも多いといわれている。
Fireタブレットにとっては1.3倍だが、XperiaZ4にとってはマイナス寄与だったのもそういう理由だろうか。
このようにデュアルチャネルに設定してシングルチャネルに比して十分な速度が得られない場合には、「デュアルチャネルを使用しない」に設定する方が、結果として自分とお隣さん達の通信高速化と安定化に寄与するかもしれないです。
2.4GHzはデュアルチャネルなしを検討、5GHz帯はデュアルチャネル必須ですね。
2016年06月25日
Flacのすすめ
■「MP3は128kbpsでCD並の音質!」はWindows95時代のうたい文句
今を遡ること20年前、Windows95の時代のパソコン雑誌の表紙には、「MP3は128kbpsでCD並の音質!」このようなうたい文句が踊っていた。
その影響か、今でもMP3は128kbpsでCD並の音質と書いているサイトやブログが少なからず存在する。
実際には、MP3の128kbpsを聞くと、元データにはない雑音が加わって「シュワシュワ」「チリチリ」と常時聞こえる・・・。書いてる人は実際に128kbpsで聞いてCD並の音質だと思っているのだろうか・・・。
(いや、絶対ない。ライター達は自分用にはちゃんとした高音質音源を使っている。)
「安いプレーヤーやイヤフォンではどうせ差がわからない!意味がない!」と書いてあることもあるが、100均のかろうじて音が鳴ってるだけのイヤホンならともかく、イヤフォンを家に忘れて間に合わせに買ったコンビニの1000円のイヤフォンや、ヤマダ電機で1500円のイヤフォンでも十分128kbpsはわかりますって・・・。
何万円もヘッドフォンにかけないと違いが判らないような世界では決してないので、だからこそ、音源のファイルをあまり粗末にしないでもらいたいという話である。
圧縮音源に人間が気が付かないってエピソードは、人間のいい加減さを強調する方向で、話が盛りに盛られてることが多々あるのだ。
LAMEエンコーダーの320kbps、または--preset extremeを使っていれば、気が付けない、というのには同意するが、いくらなんでも128kbpsでCD相当だったりは盛りすぎである。
敢えていうなれば、MP3はPentium90MHz、HDD250MBの時代の遺物なのである。
携帯音楽プレーヤーの容量が64MB(メガバイト)だった時代ならともかく、64GBのマイクロSDカードが1980円で買える2016年にあっては、1曲を3メガバイトに圧縮する必要性は全くもってなくなったのだ。
もちろんスマホの通信料が厳しく制限されているこの時代に、ストリーミング用にチューニングされた256kbpsの音源を使うことにケチをつける趣旨ではないし、ましてやプレゼンテーションのファイルに無圧縮のWAV効果音をつけてバカでかいファイルサイズのメールを送り付けるという無神経な行為を推奨するという趣旨でもない。
持ち歩く音源としてのMP3はもう、役目を終えたのではないかということである。
■MP3による劣化具合を体感する
でもすでにMP3で構築したライブラリはどう考えるべきなのか?
お題目上は「MP3は人間に聞こえない音を削っているから、違いなんてわからない」
こうであるが、果たして本当にそうだろうか。
そこでMP3の中では最高音質とされるLAMEエンコーダーで--preset extremeで取り込んだデータをWAVEに戻して、元データとの差分を作り出して聞いてみることにした。
お題目が本当なら、差分から音はしないはず・・・。
簡単なので、以下の手順で作って聞いてみてほしい。
作り方(sound engine使用)
1.MP3のデータをWAVに戻したものを「波形反転」する。
2.元データ(CDからWAVにしたもの)とミックスする。
3.名前を付けて保存して、差分の出来上がり
波形表示
1.元データ
2.MP3
3.差分
リズム楽器の高音部だけでなく、伴奏や、あろうことか主旋律さえところどころ聞こえてくるところがポイントである。
つまりこれがMP3が「人間には聞こえてないだろうと決めつけてカットした音」の正体である。
本来鳴っているはずの音がこれだけカットされていて、音質に影響がないなんて言えるのだろうか?
事実上MP3で最高音質と言われるLAMEの--preset extremeでこれなのだから、MP3でどんなに高音質を志向しようと、削除して捨てている音がこんなにもあるということになる。128kbpsで差分を作ったらもっとひどいことになったのは言うまでもない。
MP3(128kbps)
差分
また、作られた差分の「音」の全体の大きさが320kbpsの時とくらべものにならないほど上がっているのもわかるだろう。
これがMP3に変換する際に削除された音である。
「MP3は人間の耳には聞こえない16kHz以上の高周波のデータを削除しているので容量が小さくなる」と説明されてきたが、実は聞こえない高音域以外についても「回りで大きな音がなっているから聞いてないだろうと思われる成分」とみなしてバシバシ切り捨てることによって、高い圧縮率を獲得しているというのが実態なのである。
Oh、なんてことだ・・・。
■MP3を捨ててCDからのリッピングはFLACに
ポータブルオーディオプレーヤーの容量も128GBまで到達し、FLACを使えばCDと変わらない音質がCDの約7割のサイズ(800〜1100kbps)で持ち運べるようになった今、データを破壊してまでMP3に拘るメリットはなんだろうか?
MP3が320kbpsであることを考えれば、容量はその3〜4倍程度である。
2000円を切るような普及価格帯になった64GBのマイクロSDカードでだって、CDそのものの音質で軽くアルバム100枚は持ち運べるのである。
とてもじゃないが聞ききれる量ではない。
かくして、MP3の登場によってCDから音質的に後退したポータブルオーディオの世界が、記録媒体の容量拡大という技術革新によって、20年の時を経てCD水準まで戻ってくることができたのである。
ここで大きな問題になるのは、MP3へのCDリッピングと異なり、FLACにはスタンダードになるような使い勝手のいい「リッピングソフト&エンコーダの組み合わせ」がないことだと思う。
リッピング・タグ付け、カバーアート付与、FLAC化、ライブラリ管理までの工程を自動で行ってくれる物はないだろうか、と探して、私はsony謹製のMedia Goを使用することにした。これが意外に簡単で便利なのである。
ユーザー設定からCDのインポートを「FLAC」に設定するだけ。もちろん無損失圧縮。簡単である。
圧縮率が選べないことには目を瞑ろう。出来上がりの容量は、ざっとアルバム一枚の容量で比べたところ当方の環境では最高圧縮(8段階)とメガバイト単位まで同じだった。
MediaGoの入手先
http://mediago.sony.com/jpn/download
また、購入したハイレゾのFLAC楽曲は高音質をアピールするためか.flacファイルでありながら「無」圧縮の場合があるので、取り回しを考えてxrecode IIで最高圧縮率のFLACにエンコードしてしまうのも手である。
※FLACはMP3と異なり、可逆圧縮なので、音を破壊しない。ようは、MP3のように捨てている音がない代わりに圧縮率が非常に低いのである。
FLACは圧縮率の指定を高くしても、効果に対して処理時間がかかるので意味はないといわれてきたが、こちらもCPU回りの技術革新によって、最高の圧縮率を設定しても全くと言っていいほど時間がかからなくなってしまったのだから、素直に最高圧縮率の8段階に設定すればいい。96kHz24bitのハイレゾ楽曲で4608kbpsのファイルが2600〜3200kbps程度にまでは縮んでくれる。
xrecode IIの入手先
http://xrecode.com/
今を遡ること20年前、Windows95の時代のパソコン雑誌の表紙には、「MP3は128kbpsでCD並の音質!」このようなうたい文句が踊っていた。
その影響か、今でもMP3は128kbpsでCD並の音質と書いているサイトやブログが少なからず存在する。
実際には、MP3の128kbpsを聞くと、元データにはない雑音が加わって「シュワシュワ」「チリチリ」と常時聞こえる・・・。書いてる人は実際に128kbpsで聞いてCD並の音質だと思っているのだろうか・・・。
(いや、絶対ない。ライター達は自分用にはちゃんとした高音質音源を使っている。)
「安いプレーヤーやイヤフォンではどうせ差がわからない!意味がない!」と書いてあることもあるが、100均のかろうじて音が鳴ってるだけのイヤホンならともかく、イヤフォンを家に忘れて間に合わせに買ったコンビニの1000円のイヤフォンや、ヤマダ電機で1500円のイヤフォンでも十分128kbpsはわかりますって・・・。
何万円もヘッドフォンにかけないと違いが判らないような世界では決してないので、だからこそ、音源のファイルをあまり粗末にしないでもらいたいという話である。
圧縮音源に人間が気が付かないってエピソードは、人間のいい加減さを強調する方向で、話が盛りに盛られてることが多々あるのだ。
LAMEエンコーダーの320kbps、または--preset extremeを使っていれば、気が付けない、というのには同意するが、いくらなんでも128kbpsでCD相当だったりは盛りすぎである。
敢えていうなれば、MP3はPentium90MHz、HDD250MBの時代の遺物なのである。
携帯音楽プレーヤーの容量が64MB(メガバイト)だった時代ならともかく、64GBのマイクロSDカードが1980円で買える2016年にあっては、1曲を3メガバイトに圧縮する必要性は全くもってなくなったのだ。
もちろんスマホの通信料が厳しく制限されているこの時代に、ストリーミング用にチューニングされた256kbpsの音源を使うことにケチをつける趣旨ではないし、ましてやプレゼンテーションのファイルに無圧縮のWAV効果音をつけてバカでかいファイルサイズのメールを送り付けるという無神経な行為を推奨するという趣旨でもない。
持ち歩く音源としてのMP3はもう、役目を終えたのではないかということである。
■MP3による劣化具合を体感する
でもすでにMP3で構築したライブラリはどう考えるべきなのか?
お題目上は「MP3は人間に聞こえない音を削っているから、違いなんてわからない」
こうであるが、果たして本当にそうだろうか。
そこでMP3の中では最高音質とされるLAMEエンコーダーで--preset extremeで取り込んだデータをWAVEに戻して、元データとの差分を作り出して聞いてみることにした。
お題目が本当なら、差分から音はしないはず・・・。
簡単なので、以下の手順で作って聞いてみてほしい。
作り方(sound engine使用)
1.MP3のデータをWAVに戻したものを「波形反転」する。
2.元データ(CDからWAVにしたもの)とミックスする。
3.名前を付けて保存して、差分の出来上がり
波形表示
1.元データ
2.MP3
3.差分
リズム楽器の高音部だけでなく、伴奏や、あろうことか主旋律さえところどころ聞こえてくるところがポイントである。
つまりこれがMP3が「人間には聞こえてないだろうと決めつけてカットした音」の正体である。
本来鳴っているはずの音がこれだけカットされていて、音質に影響がないなんて言えるのだろうか?
事実上MP3で最高音質と言われるLAMEの--preset extremeでこれなのだから、MP3でどんなに高音質を志向しようと、削除して捨てている音がこんなにもあるということになる。128kbpsで差分を作ったらもっとひどいことになったのは言うまでもない。
MP3(128kbps)
差分
また、作られた差分の「音」の全体の大きさが320kbpsの時とくらべものにならないほど上がっているのもわかるだろう。
これがMP3に変換する際に削除された音である。
「MP3は人間の耳には聞こえない16kHz以上の高周波のデータを削除しているので容量が小さくなる」と説明されてきたが、実は聞こえない高音域以外についても「回りで大きな音がなっているから聞いてないだろうと思われる成分」とみなしてバシバシ切り捨てることによって、高い圧縮率を獲得しているというのが実態なのである。
Oh、なんてことだ・・・。
■MP3を捨ててCDからのリッピングはFLACに
ポータブルオーディオプレーヤーの容量も128GBまで到達し、FLACを使えばCDと変わらない音質がCDの約7割のサイズ(800〜1100kbps)で持ち運べるようになった今、データを破壊してまでMP3に拘るメリットはなんだろうか?
MP3が320kbpsであることを考えれば、容量はその3〜4倍程度である。
2000円を切るような普及価格帯になった64GBのマイクロSDカードでだって、CDそのものの音質で軽くアルバム100枚は持ち運べるのである。
とてもじゃないが聞ききれる量ではない。
かくして、MP3の登場によってCDから音質的に後退したポータブルオーディオの世界が、記録媒体の容量拡大という技術革新によって、20年の時を経てCD水準まで戻ってくることができたのである。
ここで大きな問題になるのは、MP3へのCDリッピングと異なり、FLACにはスタンダードになるような使い勝手のいい「リッピングソフト&エンコーダの組み合わせ」がないことだと思う。
リッピング・タグ付け、カバーアート付与、FLAC化、ライブラリ管理までの工程を自動で行ってくれる物はないだろうか、と探して、私はsony謹製のMedia Goを使用することにした。これが意外に簡単で便利なのである。
ユーザー設定からCDのインポートを「FLAC」に設定するだけ。もちろん無損失圧縮。簡単である。
圧縮率が選べないことには目を瞑ろう。出来上がりの容量は、ざっとアルバム一枚の容量で比べたところ当方の環境では最高圧縮(8段階)とメガバイト単位まで同じだった。
MediaGoの入手先
http://mediago.sony.com/jpn/download
また、購入したハイレゾのFLAC楽曲は高音質をアピールするためか.flacファイルでありながら「無」圧縮の場合があるので、取り回しを考えてxrecode IIで最高圧縮率のFLACにエンコードしてしまうのも手である。
※FLACはMP3と異なり、可逆圧縮なので、音を破壊しない。ようは、MP3のように捨てている音がない代わりに圧縮率が非常に低いのである。
FLACは圧縮率の指定を高くしても、効果に対して処理時間がかかるので意味はないといわれてきたが、こちらもCPU回りの技術革新によって、最高の圧縮率を設定しても全くと言っていいほど時間がかからなくなってしまったのだから、素直に最高圧縮率の8段階に設定すればいい。96kHz24bitのハイレゾ楽曲で4608kbpsのファイルが2600〜3200kbps程度にまでは縮んでくれる。
xrecode IIの入手先
http://xrecode.com/
2016年06月24日
Spybot - Search & Destory が無理やり再インストールされる場合に削除する方法
Spybot 2が原因でエクスプローラーが落ちるという事態が発生してしまったのでやむなくアンインストールをしたのですが、再起動のたびに「re-installer」なるものが起動して、勝手にSpybot 2- Search & Destoryが再インストールされてしまうというスパイウェアも真っ青な(windows10アップグレード並の)しつこさで困ったので、解決方法を記載しておきます。
1.CTRL+ALT+DELETEを押してタスクマネージャーを起動
2.スタートアップのタブからspybotの再インストーラーを探して無効化→再起動でエントリが消滅します。
セキュリティに寄与するソフトだと思っていたのにこのありさまではがっかりですね。
1.CTRL+ALT+DELETEを押してタスクマネージャーを起動
2.スタートアップのタブからspybotの再インストーラーを探して無効化→再起動でエントリが消滅します。
セキュリティに寄与するソフトだと思っていたのにこのありさまではがっかりですね。
2016年01月01日
minenoからauに最後のMNPしてみる話になりそうだ
mineoをauプランで使って約1年半たったのであるが、端末とプランをVoLTE対応にしたいと思い立った。
単純にVoLTE対応simに変更して、現在使用しているXperia Z3に挿しかえればいいかというと、そうもいかず、auでsimロック解除したVoLTE対応端末でないと使用ができない。
しかも、simロック解除は、購入から180日経過した特定の端末に限られるという制約もあるのだ。
ここで、端末を格安でかつ早期に確保する方法はないだろうか。
あった。
mineo(auのAプラン)
→mineo(docomoのDプラン)
→auへのMNP(端末確保&キャッシュバック獲得による、半年分の通信料の確保)
→180日経過後端末のsimロック解除(auで契約中なのでsimロック解除は無料)
→mineoのAプラン・VoLTE対応simへの再MNP(そのころ良キャッシュバック案件があれば他キャリアへMNPも視野)
完璧な計画だ。(完璧に抜けた計画だった。このときは、「MNP購入サポート特約」なるものの存在を知らなかったのである・・・。)
ということで、手続きを開始した。
心配なのは、
(1)mineoのDプランへの変更から即日MNPした場合に、12か月規制にあたってMNP転出に伴う手数料を割り増し(12400円)で請求されないか
(2)mineoのDプランからauへのMNPで端末の一括0円やキャッシュバックの特典が適用されるのか
(3)半年後のmineoへの再MNPの際に、拒否されないか。(現時点では知る由もない)
まずは、mineoでDプランへの切り替えを行う。
年末だからかちょっと時間がかかったのか、申し込みから2日後の12月30日時点でマイネオのマイページが、回線変更中のためにアクセスできなくなった。
12月31日22時30分のマイネオマイページ
どうやら無事Dプランに変更され、契約期間も17か月目として継続されているようだ。
同日23時ごろの端末
アンテナピクトの上の4GLTE表記が消え、データ通信ができなくなっている。
ちなみにこの時点でDプランのsimカードはまだ届いていない。
1月1日9時
郵便局のおじさんが年賀状よりも早く「おめでとうございます」とsimカードを持って来てくれた。
回線切り替えをマイネオマイページ上で行う。
APN設定をしてDプランに転入完了
こんなこともあろうかと、手元に残しておいたxperia acroに無理やり(sim変換アダプタという名のプラスチックをかませて)nanosimを入れて稼働させる。
同日13時時点のマイネオマイページ。
まだステータスはMNP転入手続き中となっている。
このステータスが完了になかなかならなかったので、待っていたが、夕方にMNPの予約を行ったところ、すんなりできた。
実質的にDプランへの切り替えが終わっていればステータス更新を待つ必要はなかった模様。
翌日中にはMNP予約番号がメールで送られてくるそうなので、心待ちにする。
実は翌日の1月2日13時頃にはすでにMNP予約番号が発行されていたのであるが、通知が「@mineo.jp」のメールアドレスにのみ送られているということに気が付かずに、4日を迎えてしまっていた。
の通り、年末年始にも関わらず素早い対応だったのである。
そして、気になるMNP予約番号ですが、
「11」から始まる(docomo回線を意味する)番号がちゃんと振られました。
そして店舗で手続きを実施。
xperia Z4でキャッシュバックは60000円!
内訳は基本4万円+下取りで2万円を増額!(店舗での説明によると、下取りで2万円になるのは2016年1月12日までだそうだ。)
条件は各種パス加入、コンテンツ5個×2か月
「MNP 購入サポート特約」で12か月までの解約では高額違約金が発生するという条件が付いたのだが、ここまで来てはもう後には引けないのだ。経過月数で違約金が 徐々に減額されるという内容であるし、そこまで重たい話ではないものの、気軽にMNPするわけにはいかなくなったのも事実。
キャッ シュバックの6万円でほぼ年間のスマホ代は出るわけだし、なんだかわからないがVoLTEに対応したいという欲求は満たせるわけだし、下取りは手元にあっ たXperia acroだし、先代のXperia Z3と先々代のHTC J ONEが手元に残ることを考慮すれば十分にお釣りがくるトレードだと言い聞かせて、MNPの舞台は整ったのである。
これにてmineo(Aプラン)からmineo(Dプラン)を経由してauにMNPする話は終了である。
〜後日談〜
1年後の2017年1月23日に無事auからmineo(Aプラン)に再転入できました。
単純にVoLTE対応simに変更して、現在使用しているXperia Z3に挿しかえればいいかというと、そうもいかず、auでsimロック解除したVoLTE対応端末でないと使用ができない。
しかも、simロック解除は、購入から180日経過した特定の端末に限られるという制約もあるのだ。
ここで、端末を格安でかつ早期に確保する方法はないだろうか。
あった。
mineo(auのAプラン)
→mineo(docomoのDプラン)
→auへのMNP(端末確保&キャッシュバック獲得による、半年分の通信料の確保)
→180日経過後端末のsimロック解除(auで契約中なのでsimロック解除は無料)
→mineoのAプラン・VoLTE対応simへの再MNP(そのころ良キャッシュバック案件があれば他キャリアへMNPも視野)
完璧な計画だ。(完璧に抜けた計画だった。このときは、「MNP購入サポート特約」なるものの存在を知らなかったのである・・・。)
ということで、手続きを開始した。
心配なのは、
(1)mineoのDプランへの変更から即日MNPした場合に、12か月規制にあたってMNP転出に伴う手数料を割り増し(12400円)で請求されないか
(2)mineoのDプランからauへのMNPで端末の一括0円やキャッシュバックの特典が適用されるのか
(3)半年後のmineoへの再MNPの際に、拒否されないか。(現時点では知る由もない)
まずは、mineoでDプランへの切り替えを行う。
年末だからかちょっと時間がかかったのか、申し込みから2日後の12月30日時点でマイネオのマイページが、回線変更中のためにアクセスできなくなった。
12月31日22時30分のマイネオマイページ
どうやら無事Dプランに変更され、契約期間も17か月目として継続されているようだ。
同日23時ごろの端末
アンテナピクトの上の4GLTE表記が消え、データ通信ができなくなっている。
ちなみにこの時点でDプランのsimカードはまだ届いていない。
1月1日9時
郵便局のおじさんが年賀状よりも早く「おめでとうございます」とsimカードを持って来てくれた。
回線切り替えをマイネオマイページ上で行う。
APN設定をしてDプランに転入完了
こんなこともあろうかと、手元に残しておいたxperia acroに無理やり(sim変換アダプタという名のプラスチックをかませて)nanosimを入れて稼働させる。
同日13時時点のマイネオマイページ。
まだステータスはMNP転入手続き中となっている。
このステータスが完了になかなかならなかったので、待っていたが、夕方にMNPの予約を行ったところ、すんなりできた。
実質的にDプランへの切り替えが終わっていればステータス更新を待つ必要はなかった模様。
翌日中にはMNP予約番号がメールで送られてくるそうなので、心待ちにする。
実は翌日の1月2日13時頃にはすでにMNP予約番号が発行されていたのであるが、通知が「@mineo.jp」のメールアドレスにのみ送られているということに気が付かずに、4日を迎えてしまっていた。
の通り、年末年始にも関わらず素早い対応だったのである。
そして、気になるMNP予約番号ですが、
「11」から始まる(docomo回線を意味する)番号がちゃんと振られました。
そして店舗で手続きを実施。
xperia Z4でキャッシュバックは60000円!
内訳は基本4万円+下取りで2万円を増額!(店舗での説明によると、下取りで2万円になるのは2016年1月12日までだそうだ。)
条件は各種パス加入、コンテンツ5個×2か月
「MNP 購入サポート特約」で12か月までの解約では高額違約金が発生するという条件が付いたのだが、ここまで来てはもう後には引けないのだ。経過月数で違約金が 徐々に減額されるという内容であるし、そこまで重たい話ではないものの、気軽にMNPするわけにはいかなくなったのも事実。
キャッ シュバックの6万円でほぼ年間のスマホ代は出るわけだし、なんだかわからないがVoLTEに対応したいという欲求は満たせるわけだし、下取りは手元にあっ たXperia acroだし、先代のXperia Z3と先々代のHTC J ONEが手元に残ることを考慮すれば十分にお釣りがくるトレードだと言い聞かせて、MNPの舞台は整ったのである。
これにてmineo(Aプラン)からmineo(Dプラン)を経由してauにMNPする話は終了である。
〜後日談〜
1年後の2017年1月23日に無事auからmineo(Aプラン)に再転入できました。