そこで数ある投資手法を整理しながら、サラリーマンが年金を補完するための方法を考えてみたいと思います。
年金を補完する運用方法
年金を補うものとして、サラリーマンでもできる投資は、月々など定期的に少額で実施でき、リスクが比較的低く、将来に固定収入が期待できるものが最適です。
資産構成として、どうしても日本円の預金はある程度確保したいところです。急な出費なども考えられますからね
しかし円預金は低金利により、リターンはほぼ期待できません。また、インフレや円安に弱いため、物価変動を考慮せず長期間預金を「ほったらかし」にしておくのも危険です。
外貨預金については、どの通貨を選ぶかによって結果が大きく異なりますが、円レートの動き、通貨ごとの金利等を見ながら賢く運用すれば効果が期待できます。
とはいえ為替変動は予測しにくいもの。長期的には、売買益を狙うというよりも円のほかの通貨を一定割合持っておくというようにリスクヘッジに利用するのが良いかもしれません
FXや短期の株式投資は、年金を補完する運用方法としては対象から外れるでしょう。長期投資と並行し、チャンスのあるときに余裕資金でチャレンジするといった位置づけとなります。
株式では、将来有望な企業の株式を長期に保有することも検討できます。また安定し配当性向の高い企業の株式などはインカムゲインも期待できます。
とはいえ、長期的に伸びる会社はどこか、ということを分析するのは難しいことはいうまでもありません。「この会社の株を持っているから大丈夫」といった安心感はえにくいのが事実です。
長期投資に適した投資信託
投資信託、とくに一定の指数をベンチマークとするパッシブ型は現実的な選択です。
元本割れのリスクはもちろんありますが、一つの投資信託を買うだけで実質的に分散投資ができ、大きく資産が損なわれるリスクが小さくなります。
ただし、経済の情勢は刻々と変わっていますので、保有する投資信託を定期的に組み替えるなどの工夫は必要です。
意外と有力な不動産経営
不動産経営は、人が生活する限り需要が常にある「住居」等を対象に家賃収入を得る投資方法。
比較的安定感があり、固定収入が期待できます。利回りなど条件の良い物件を見つけることができれば、安定的に収益を得ることができるでしょう。
もちろん、不動産価格の高騰時は売却することも可能です。
また、投資額は大きくなりますが、サラリーマンや公務員など定期的な収入がある人であれば、ローンを組むことができることが多く、月々無理のない投資額で実施することも可能です
当然のことではありますが、どの運用方法、金融商品、実物資産も、決して完璧なものではありません。適切な選択をするためには、それぞれの特長をしっかり理解し、将来の目的に合わせて検討することが最も重要といえます。
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