むーさんの負けてたまるか

2018年09月01日

その149　あの頃

とてもおかしな事だけど
リハ病院を出所した直後から
2年ほど歩くことが楽しくて
しょうがない時期がありました
まともに歩けないくせにです

朝起きてまず思うのは
足が良くなってないか？
手ではありませんでした
そしてまずは足の
自主トレを始めます
もう頭は足で一杯でした
左腕よごめんなさい

その頃は歩けば歩くだけ
良くなっていくという妙な
信念もあったように思います
来る日も来る日も毎日毎日
ほぼ休むこともなく歩きました
今から思い出しても当時
何を考えて歩いていたかは
思い出せません

人って本当に集中すると
周りどころか自分さえも
認識できなくなるのかも
しれません
気がついたら5時間以上休みなく
歩いていた事も何度もありました
カメラをぶら下げてですから
意識がそちらにいっていたのかも
しれません

あの頃のあたしはある意味で
高校球児のようにひたすら
甲子園だけを目指していたのかも
しれません
目指す甲子園は人それぞれに
しても脇目も振らず目指す
想いは同じだったのでしょう

通所であたしだけは真っ黒に
日焼けして異端でした
そこでも60分休みなしに
早歩きするあたしは明らかに
それも異端でした
ある意味では通所に通う方の
あこがれ的な存在だと後に
熱血PT野郎IIGさんに
聞いたことがあります

あの人は当初、歩けず車椅子の
退院も視野に入れて
いたんですよ
でもあの通りです！
ささ頑張ってみましょうね！
そんな会話がされたそうです

当然あたしには関係ないことで
あたしは歩くこと歩けることが
楽しくて仕方なく
なんの評価も報奨も不要でした
当たり前です　
歩くことが当時の自らの宿命と
さえ思ってたあの頃でした

大きな問題にぶつかっても
とにかく自分の出来ることを
脇目も振らずこなすことが
全てに繫がるのかもしれません
今、あらためてあの頃を
思い出し違う意味ですが
あの頃の自分に
戻ってみようと思います

まだ続きます

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8/28NEW!!むーさん写真の館
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