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2016年12月09日

阪神・江越が結婚 一般女性と2年半の遠距離恋愛実らせた

阪神・江越が結婚 一般女性と2年半の遠距離恋愛実らせた


 阪神の江越大賀外野手(23)が結婚したことが8日、分かった。お相手は駒大4年生のときから交際していた1歳上の一般女性で、この日、婚姻届を提出。金本監督から大きな期待をかけられる来季3年生。生涯の伴侶を得て、糸井加入で激戦必至の外野のポジションを奪いに行く。

 江越が二人三脚で来季に「挑む」ことを決めた。横浜市の会社に務めていた一般女性と2年半の遠距離交際を実らせてゴールイン。この日、婚姻届を提出し、新婚生活はすでに兵庫県内でスタートさせている。

 一世一代のプロポーズは“ど真ん中のストレート”だった。結婚指輪を添えて、「結婚してください!」。今シーズン中の、ある休日。大自然が一望できる温泉旅館で和食料理に舌鼓を打ち、露天風呂に浸かったあと、部屋のテラスでサプライズ的に告げた。

 一瞬の沈黙はあったものの「はい」とうなずいた彼女は、「(プロポーズは)“まだだろうな”と思っていましたが、いずれこうなることは分かっていました」とすでに心は決まっており、そのシーンをうれしそうに振り返った。

 駒大4年の春に出会った。友人を介した食事会がきっかけだった。第一印象は「笑顔がすごく素敵で、気がきく人」―。彼女も江越の風貌から想像していた性格と、実際のギャップに心を打たれていた。「すごく誠実で優しくて。少し意外でした」―。すぐに意気投合し、寮生活のため限られた時間の中でデートを重ねていった。

 阪神に入団後も支えてくれた。この2年間は好不調の波が大きく、悩む時期が多かった。そんな状況でも彼女からの電話やLINE(無料通話アプリ)は「頑張って」や「大丈夫?」という言葉ではなく、あえて野球以外のふつうの世間話だった。「どんな時でも自然体で、笑い話をするようにしていました」

 こまやかな気遣いに江越も「自然に接してくれて、気持ちがすごく楽になりました」と感謝する。プロ野球選手になってからは月に1度くらいと会う機会は減ったが、心と心でつながっていた。彼女の優しさにふれる内に、結婚を意識するようになった。

 今オフは無休でトレーニングに励み、打撃向上にも努める。金本監督からの期待値はかなり高いが、糸井の加入で外野のレギュラー枠はさらに狭くなる。それでも覚悟は決まっている。

 「これからは自分だけの人生じゃない。絶対に結果を出さないといけないし、今年のようにチャンスはもらえないと思う。何としても自分でつかみにいきたい。来年ダメだったら終わりの気持ちでやっていきます」

 唯一無二の存在が、モチベーションになる。

 ◆江越 大賀(えごし・たいが)1993年(平5)3月12日、長崎県生まれの23歳。海星では甲子園出場なし。駒大では1年春からレギュラー入りし、3度のベストナイン獲得。4年時の明治神宮大会で13年ぶりの優勝に貢献した。14年ドラフト3位で阪神入団。今季は4月9日の広島戦(甲子園)で4試合連続本塁打を放った。1メートル82、80キロ。右投げ右打ち。
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