実際、以下の記事でも、旧耐震の住宅を診断して1.0の評点(新耐震基準並み)と判断されるものは建築士の経験としてもないというのだから。
それは、新耐震というように以前の基準にはなかった耐震性能を高めるための基準になったため、従来の設計では対応できるものがほとんどないからだ。
一般的に、特別に耐震に考慮した木造住宅を新耐震以前に作ったということはないだろう。
従って、新耐震以前の木造住宅の耐震診断をした瞬間に、耐震改修にいくらかかるか、どこまでのレベル(評点)を目指して改修をするのか、それとも、耐震ベッドなどの対策をとるのか、ということを予算をある程度立てて考えることが必要だ。
Yahoo!より、
能登半島地震で住宅の耐震化に関する相談が急増するが古い住宅に住む高齢者には厳しい現実が
1/26(金) 19:13配信
静岡朝日テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e7c7d26e6da644930870be1697ebcc89f081a05?page=2
記事より、
県建築安全推進課 鈴木貴博課長
「県内の市町から補助金の関係についての問い合わせが来ているし、(住民から)市町の窓口に(耐震に関する)相談が増えているのは聞いている。今回の能登半島地震の報道を見て、皆さん防災意識がかなり向上してきている」
県は2001年の開始から県内全域で9万戸以上を診断してきました。
ただし、対象は1981年5月以前に建てられた木造住宅となります。
県建築安全推進課 鈴木貴博課長
「今、残っている(耐震化していない)方は何らかの課題を持っている方で、なかなか耐震化に踏み切れていないと思っているので、そういった方にぜひ耐震診断をやっていただきたい」
1975年に建てられた鍋田さんのお宅。
26日家の隅々まで診断を行い、1週間後をめどに
正式な診断結果が届くということです。
ただ、結果については厳しい見立てが…。
池ヶ谷一級建築士事務所 池ヶ谷紀行さん:
「この診断の基準になっている元の法律が平成20年(2000年)の法改正が基準になっているものが多く、(この家は)昭和50年の建設から50年近く経っているので、その間に大きな地震がいくつかあったので、その間に法改正が何度かされていて、かなり厳しい診断になる。たぶん合格するのがあまりない。この無料診断をして1.0以上(合格点)になるというのは、僕がやった経験上はあまりない」
鍋田正夫さん(77歳)
「高齢者だから、あと何年生きられるか…。(結果を見て)ちょっとこれから考えたいと思う」
今後のことを見据えると、耐震化すべきか迷っているといいます。
とはいえ、現在の家の状況を把握できたことは前向きに捉えています。
「ちゃんと調べてもらって、なんか安心した。これから(耐震化を)やるやらないは別としていい経験をしたと思う」
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