どんどん偽装メニューが明るみになるだろう。
だって納入業者も料理長もとっくの昔から慣行としてやっているのだから。
http://mainichi.jp/select/news/20131027k0000e040106000c.html
メニュー偽装:業界関係者「氷山の一角」 表記、基準なし
毎日新聞 2013年10月27日 10時21分(最終更新 10月27日 16時23分)
阪急阪神ホテルズ(本社・大阪市)が運営するホテルのレストランなどでメニュー表示と異なる食材が使われていた問題が波紋を広げている。別の高級ホテルでも同様の偽装が発覚し、ホテル業界関係者は「氷山の一角だ」と話す。問題の背景には、メニュー表記に明確な基準がなく、食材の名称に関する共通知識も乏しい外食産業の実態が浮かび上がる。落ちた「ブランド」への信頼は取り戻せるのか。【石戸諭、田所柳子、田中謙吉】
■芝エビは「通称」
「小さいエビを『芝エビ』、大きいエビを『車エビ』と呼ぶのが業界の慣行だった」。大阪市内のホテル関係者は声を潜めた。阪急阪神ホテルズでは、安価なバナメイエビを「芝エビ」と表示。ザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市)や東京ディズニーリゾート(千葉県)内のホテルでも、安価なブラックタイガーを「車エビ」と表記していた。ホテル関係者は「通称名みたいなものだ。バナメイエビと表示しても客は食べてくれない」と話す。水産庁は2003年、エビなどの海産物を正確に表記するよう販売業者らに呼び掛けたが、食品業界に詳しいコンサルタントは「調理現場の意識は変わらない。外食産業全体の問題だ」と話す。
消費者庁によると、スーパーなどで小売りされる食品は、日本農林規格(JAS)法で容器や包装の表示基準が決められているが、メニュー表示は対象外。担当課は「著しく優良であるかのように誤認させる表示は景品表示法が禁じているが、明確な基準はない」と話す。今回、冷凍保存した魚を「鮮魚」と表記していたが、法的な規制はない。ホテル関係者は「マグロは通常、冷凍で仕入れるが『鮮魚』と言えないのか」と困惑する。
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