2009年09月26日
そんなに「金融資本主義」が嫌いですか?
鳩山総理の外交デビューが終わりました。アメリカの市場原理主義?を徹底的に批判するのではという私の心配は杞憂に終わりましたがw、各国首脳の腹のうちはどうでしょうか。
さて9月25日付けNIKKEI BPNETに龍谷大学の竹中教授が「そんなに「金融資本主義」が嫌いですか?」というタイトルのコラムを寄稿しています。なかなか面白い内容でした。
「「資本主義」に「金融」の名を冠すると、なにかとても悪性のものにイメージが変異するようだ。なぜだろう? 「強欲な金融業者」を叩いてやりたい気持ちが、そういうイメージを生むのかもしれない。」
「金融の1つの顔は、「規律、効率性、合理性、機会」を象徴している。」
「もう一方の顔は、「バブルと崩壊、強欲、搾取」を象徴している。今回の金融危機でもっぱら叩かれているのはこちらの面である。」(同コラム)
私は鳩山総理の市場原理主義批判論文にものすごい違和感を感じました。たしかにサブプライム問題は、飽くなき投資リターンの追求によって引き起こされたものかもしれませんが、昨年の今頃騒がれていたような恐慌にまでは至らなかったように思います。
アメリカはどうか分かりませんが、私には日本では政治家、メディアこぞって感情論が先走っているような印象を受けます。
「今回の米国の景気後退は、資産価格の大きな下落で家計消費に負の資産効果が働いているので、回復には時間がかかるのではないか、というような議論ならば真っ当な議論なのだが、「米国は金融資本主義だから凋落する」というのはトンデモ論に近い。」
「金融・保険業が米国経済に占める割合は、GDPのシェアで見ても、実質成長率の寄与度で見ても、特異なものではなく、日本と比べても大差がない。これがマクロの経済データに基づく事実なのだ。金融機関の儲けが多少減っても長期的な経済成長には影響はない。」
私には感情論で国政が左右される日本のほうが凋落していくような気がします。新たに当選した衆議院議員の先生方には、もっと冷静かつ合理的な議論をしてもらいたいものです。
このコラムの最後に書かれていた小話が一番面白かったです。
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政治・経済・歴史・投資などの幅広いジャンルをテーマとする総合情報誌
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「「資本主義」に「金融」の名を冠すると、なにかとても悪性のものにイメージが変異するようだ。なぜだろう? 「強欲な金融業者」を叩いてやりたい気持ちが、そういうイメージを生むのかもしれない。」
「金融の1つの顔は、「規律、効率性、合理性、機会」を象徴している。」
「もう一方の顔は、「バブルと崩壊、強欲、搾取」を象徴している。今回の金融危機でもっぱら叩かれているのはこちらの面である。」(同コラム)
私は鳩山総理の市場原理主義批判論文にものすごい違和感を感じました。たしかにサブプライム問題は、飽くなき投資リターンの追求によって引き起こされたものかもしれませんが、昨年の今頃騒がれていたような恐慌にまでは至らなかったように思います。
アメリカはどうか分かりませんが、私には日本では政治家、メディアこぞって感情論が先走っているような印象を受けます。
「今回の米国の景気後退は、資産価格の大きな下落で家計消費に負の資産効果が働いているので、回復には時間がかかるのではないか、というような議論ならば真っ当な議論なのだが、「米国は金融資本主義だから凋落する」というのはトンデモ論に近い。」
「金融・保険業が米国経済に占める割合は、GDPのシェアで見ても、実質成長率の寄与度で見ても、特異なものではなく、日本と比べても大差がない。これがマクロの経済データに基づく事実なのだ。金融機関の儲けが多少減っても長期的な経済成長には影響はない。」
私には感情論で国政が左右される日本のほうが凋落していくような気がします。新たに当選した衆議院議員の先生方には、もっと冷静かつ合理的な議論をしてもらいたいものです。
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