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2015年05月20日
金剛界 三昧耶会 三昧耶パーツ描き15(金剛輪4)
金剛輪の三昧耶形パーツ描き4
金剛界三昧耶会の金剛輪内の三昧耶形パーツ描き中。
今回はB 十六大菩薩のうちの南方宝部に位置する宝生如来の四親近菩薩(水色番号:14〜17)です。
金剛界曼荼羅は上が西です。
南方四親近菩薩
14)金剛宝菩薩
参考の絵が結構剥離しているけど、火炎三瓣宝珠で大丈夫だと思う。
三昧耶形(三形)は火炎宝珠
火炎三瓣宝珠は宝生如来の持物であり、無限の財宝の象徴。
金剛宝は梵名のヴァジュラ・ラトナの意訳。
宝生如来の北方の月輪に住し、一切の衆生にあらゆる功徳を施与する働きを誓願する菩薩。
15)金剛光菩薩
丸を描くだけなので楽。色は赤かな。剥離が激しい。少ない色数で様々な印象をシンプルに表現する力量を感じる。元の絵にも中心線がうっすらと見えるのは気のせいかな?
三形は日輪
日輪は宝生如来の三瓣宝珠の無限の輝きを象徴する。
金剛光は梵名のヴァジュラ・テージャの意訳。
宝生如来の東方の月輪に住し、一切世界を照らし衆生の迷妄の闇を破ることを誓願する菩薩。
16)金剛幢菩薩
参考にした絵の旗頭は三瓣宝珠ではなく如意宝珠だな。三瓣宝珠で描いてしまったけど、間違いではないと思う。
これもそうだけど、参考にした絵の中心部だけが擦れたように剥離しているのをみると何か指示棒のようなもので指し示しながら曼荼羅の解説や説法をするのに用いたりしたのだろうか?そう考えると特定の図像の中心部などに傷のように絵の具の剥離が見られることがある理由が納得できるのだけれど。
三形は如意幢幡(旗頭に三瓣宝珠を載せた旗)
如意幢幡は宝生如来の一切与願を象徴する。
金剛幢は梵名のヴァジュラ・ケートゥの意訳。
宝生如来の西方の月輪に住し、一切世界の衆生のあらゆる願いを円満せしめることを誓願する菩薩。
17)金剛笑菩薩
元の絵は口がほとんど見えない。心眼レベルだと思う。どのような口を描くべきかわからずなんとなくで描いたが、あたらめてみると歯の印象が強いので、歯の境界をもう少しソフトにするべきだな。ちょっと怖い。
三形は笑杵
笑杵は三鈷杵と微笑みの口のこと。衆生救済成就の嬉びを象徴する。
金剛笑は梵名のヴァジュラ・ハーサの意訳。
宝生如来の南方の月輪に住し、よく衆生済度したことを嬉び微笑む菩薩。
以上、宝生如来の四親近菩薩は、
金剛宝菩薩の位で衆生に厚く施与し、
金剛光菩薩の位で衆生の迷妄の闇を破り、
金剛幢菩薩の位で衆生のあらゆる願いを円満せしめ、
金剛笑菩薩の位でよく衆生済度したことを嬉び微笑む
流れを表している・・・ような気がする
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ