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2015年05月05日
金剛界 三昧耶会 三昧耶パーツ描き4(外周4)
外周 三昧耶形パーツ描き終了
子供の日いかがお過ごしでしょうか。
今回で三昧耶会外周の三昧耶形パーツ描きが終了です。
ブログにまとめるのけっこう面倒ですが、まとめることで理解が進むし、読んだ知識だけでただ漫然と描いていると分かったつもりでもなんかしっくりこない。
集中力というか、具体性というか、そういうところでなにか違うような気がします。
三昧耶会 三昧耶形パーツ
順番はいつも通り東南西北で時計回りに。金剛界曼荼羅は上が西で、今回は北側。
外周(外金剛部二十天)北方は地下天に属し、大地と地下世界の天が住している。
ただし、中央(18)は北門を守護する毘那夜迦の眷属。
16)金剛面天(こんごうめんてん)
これも着色されていないようにみえる。でも、着色がない方が形が分かりやすく描きやすいような気もする。面白い造形だ。
三形は金剛鉤
金剛面天は梵名のヴァジュラ・ムカの意訳。別名を金剛猪頭天とも。猪頭人身のヴィシュヌ神の化身。悪鬼との争いで水中に没した大地を引き上げ、人々を救いつくす神。
ヒンドゥー教の神話では鋤を持物とするが、仏教に取り入れられ金剛鉤が持物となる。
三形の金剛鉤は衆生救済の象徴。
17)炎摩天(えんまてん)
閻魔様の三大道具の一つが人頭杖だったな。でも日本でみられるのは頭が二つ付いていたような・・・残り二つは業秤と浄瑠璃鏡だけど、閻魔様は証言だけでなく、量の比較や映像といった証拠を元に科学的なお裁きをしてくださるのですな。そういえば、エジプトの死者の書にも業秤みたいなシステムがあったような・・・って話が飛びすぎ。
三形は檀拏(だんだ)、人頭杖
梵語のダンダは杖・棍棒の意。ここでは炎摩が死後の衆生を裁く正義の法を象徴する。
炎摩天は梵名のヤーマの音訳。ヒンドゥー教のヤーマは人類最初の死者にして死後世界の裁判官。仏教に転じて一切衆生の善悪の業を裁断し、煩悩を滅する。死と時間の神。
三形の檀拏は炎摩天の持物。
18)調伏天(ちょうぶくてん)
三鈷剣かっこよす。
三形は三鈷剣
調伏天は梵名ジャヤの意訳。ジャヤは調伏の意。
調伏天は象頭人身の毘那夜迦の眷属、北門の守護天。三鈷剣にて魔と闘い仏法を守護する。
拘刀毘那夜迦とも。
三形の三鈷剣は調伏天の持物。
19)毘那夜迦(びなやか)
これも描くのはらくちん。でも、三形が白描だと06の日天と全く同じにみえる・・・色をつけないと区別できない。色大事。
三形は歓喜丸、油で揚げたお団子
毘那夜迦は梵名ヴィナーヤカの音訳。
象頭人身の毘那夜迦は大自在天(シヴァ神)と烏摩妃(パールヴァティ女神)の子。
障害を引き起こし、障害を取り除く、障害を支配する智慧の神。日本では大聖歓喜天として親しまれる。
三形の歓喜丸は毘那夜迦の持物。
20)水天(すいてん)
下絵を描き直している。どれほどの違いがあって描きなおしているのかは不明。投げ縄って馴染みがないけど(古代)インドでは一般的なんだろうか?前回の風天や火天と同じく二十天のうちの水天は金剛水天としたい。ところで以上二十天の中に四大神のなかで地天のみが含まれない理由ってなんだろう?
三形は龍索、龍を模し一端に独鈷杵をつけた縄、投げ縄または捕縛縄
水天は全宇宙の水を支配する神。仏教では雨水が大地を潤して生命を生み出すように、衆生の渇いた心を潤し菩提心を生み出す力を持つとする。
三形の龍索は水と龍が密接な関係にあることから、水天の持物。
以上、北方五天でした。
これで三昧耶会外周二十天の三昧耶形パーツ描きが終了。
曼荼羅は一度にたくさんの尊格が出てきてさあ大変という弊害があるので、尊格を紹介するときは小さく区切った方がわかりやすいような気がします。
まあ、少なくとも自分で探すときはちょっと楽。でもいつか目次を作らないと混乱するな・・・
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ