2015年05月19日
金剛界 三昧耶会 三昧耶パーツ描き14(金剛輪3)
金剛輪の三昧耶形パーツ描き3
金剛界三昧耶会の金剛輪内の三昧耶形パーツ描きをしています。
今回はB 十六大菩薩のうちの東方金剛部に位置する阿閦如来の四親近菩薩(水色番号:10〜13)です。
金剛界曼荼羅は上が西です。
東方四親近菩薩
10)金剛薩捶
これは・・・三鈷杵にしか見えないけど、金剛薩埵の持物は五鈷杵と五鈷鈴だから五鈷杵と思う。『西院本曼荼羅』全体にいえることだけど、三鈷所と五鈷杵の明確な区別ってつけていないように思う。ここではそのまま三鈷杵に描いているけど・・・五鈷杵かな。
三昧耶形(三形)は五鈷杵
五鈷杵は本有菩提心をあらわす。
金剛薩捶(こんごうさった)は梵名のヴァジュラ・サットヴァの訳。
金剛(ヴァジュラ)が意訳で、薩捶(サットヴァ)が音訳。薩捶は衆生の意で金剛薩捶は衆生の代表。
阿閦如来の西方の月輪に住し、衆生の本有菩提心の象徴。毘盧遮那如来の教えを衆生に伝える菩薩。
11)金剛王菩薩
これもそうだけど、参考の絵で三形が蓮華座の向こう側にあるように見えるのは絵の具の剥離の仕方の違いによるものだと解釈している。
三形は双立金剛鉤
双立金剛鉤は如来と衆生の二つを行に引き寄せる象徴。
金剛王は梵名のヴァジュラ・ラージャの意訳。
阿閦如来の北方の月輪に住し、衆生をを引き寄せ仏道になびかせる働きを誓願する菩薩。
12)金剛愛菩薩
三鈷杵の刃をもっと細くするべきか。
三形は双立三鈷杵
双立三鈷杵は愛のごとき菩提心の象徴。
金剛愛は梵名のヴァジュラ・ラーガの意訳。
阿閦如来の南方の月輪に住し、衆生に菩提心への愛着をもたせる働きを誓願する菩薩。
愛染明王と同体。
13)金剛喜菩薩
指先はつけなくても良かったみたい。実は調べるまでこの手の形は何かを象徴する印(契)の一つだと思っていた。ちなみに弾指と指パッチンは全然違う。
三形は二手を並べ相弾指(たんじ)する形
二手を並べ相弾指する形は如来へ入り口に至る挨拶の象徴。
弾指は古代インドから訪問の合図に相当する挨拶の意味を持つ。
金剛喜は梵名のヴァジュラ・サードゥの意訳。サードゥは「よきかな」の意。
阿閦如来の東方の月輪に住し、衆生衆生の迷妄を除去し歓喜せしめる働きを誓願する菩薩。
以上、阿閦如来の四親近菩薩は、
金剛薩埵の位で衆生に菩提心を発せしめ、
金剛王菩薩の位で衆生を引き寄せ、
金剛愛菩薩の位で衆生に菩提心への愛着をもたせ、
金剛喜菩薩の位で衆生を歓喜せしめる
流れを示している。
参考にした絵と雰囲気が変わってしまっているが、さて、どうしよう。
全く同じ絵が描けるわけでもないので、いまさらな気もするし、コピーを作るのが目的でもないし・・・
とりあえず下絵が最後まで行ってから考えようっと。所詮下絵だし。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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