2015年05月24日
金剛界 三昧耶会 三昧耶パーツ描き18(金剛輪7)
金剛輪の三昧耶形パーツ描き7
金剛界三昧耶会 金剛輪内の三昧耶形パーツ描きの最後。
今回は三昧耶会の金剛輪諸尊で最後となるC 内の四供養菩薩(桃色番号:26〜29)です。
内の四供養菩薩は四印会でもほぼ同様の三昧耶会を既に描いているけど、今回はすこし小さい。
金剛界曼荼羅は上が西で、東南(26)から時計回り。
三昧耶会 金剛輪 三昧耶形パーツ
26)金剛嬉菩薩
金剛杵が曲がっているだけで独特の生命観が宿るように思える。
三昧耶形(三形)は曲がった三鈷杵
嬉びに踊り曲がる三鈷杵で遊戯・愛楽の嬉びをもって供養することを表現している。
金剛嬉は梵名のヴァジュラ・ラースヤーの意訳。
毘盧遮那如来が遊戯・愛楽の嬉びをもって阿閦如来を供養するために出生した女尊。
金剛輪東南の月輪に住す。
27)金剛鬘菩薩
ほとんど剥離して図像が見えないけど多分こんな感じ。
三形は宝鬘、金剛華鬘
宝鬘をもって供養することを表現している。
金剛鬘は梵名のヴァジュラ・マーラーの意訳。
毘盧遮那如来が華鬘・宝鬘をもって宝生如来を荘厳し供養するために出生した女尊。
金剛輪南西の月輪に住す。
28)金剛歌菩薩
これはほぼ元の絵が残っていてわかりやすい。
三形は金剛箜篌(こんごうくご)
金剛箜篌の奏でる妙音歌詠をもって供養することを表現している。
金剛歌は梵名のヴァジュラ・ギーターの意訳。
毘盧遮那如来が歌詠・偈頌をもって阿弥陀如来を供養するために出生した女尊。
金剛輪南西の月輪に住す。
29)金剛舞菩薩
これはもう少し柔らかく描いた方が良いか。筆墨下絵になったら望まずともより柔らかな線になると思ってソリッドなものはよりソリッドな下絵にしている。
三形は十二鈷杵
十二鈷杵の象徴する一切障害を砕破する如来の神通力をもって表される精進を供養することを表現している。
金剛舞は梵名のヴァジュラ・ヌリトヤーの意訳。
毘盧遮那如来が舞踊・技芸をもって不空成就如来を供養するために出生した女尊。
金剛輪西北の月輪に住す。
内の四供養菩薩は毘盧遮那如来が四方如来を供養するためにそれぞれ、
阿閦如来の瞋恚の炎を滅した徳を嬉びで供養し、
宝生如来の一切財宝の施しの徳を宝鬘で供養し、
阿弥陀如来の極楽不死の徳を歌詠偈頌で供養し、
不空成就如来の精進・済度の徳を舞踊で供養している。
・・・たぶん
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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