2015年05月16日
金剛界 三昧耶会 三昧耶パーツ描き12(金剛輪1)
金剛輪の三昧耶形パーツ描き1
金剛界三昧耶会の金剛輪内の三昧耶形パーツ描きをしています。
今回は@ 五仏(白番号:1〜5)です。
順番は中央を1とし2〜4は東南西北の時計回りで、金剛界曼荼羅は上が西です。
三昧耶会 金剛輪 三昧耶形パーツ
1)金剛界毘盧遮那如来
仏塔は仏舎利(釈尊のお骨)を安置する建物のイメージだが、古代インドで仏塔というと円墳のような墳墓を指す。ここは南天鉄塔を示していると思っている。
三昧耶形(三形)は横たわる五鈷杵の上に建つ仏塔
横たわる五鈷杵は本有菩提心を表し、仏塔は釈尊とのつながりを示す。また、仏塔は『金剛頂経』が感得された南天鉄塔を示すとも考えられる。南天鉄塔は南天竺(インド)の鉄の塔の意で、アマラーヴァティー大塔を示すとの説がある。
毘盧遮那(びるしゃな)は梵名のヴァイローチャナの音訳。「遍く照らす」の意。
五仏(五智如来)の中心にあり、法界体性智(法と如来の智慧そのもの)を体現する。
2)阿閦如来
五鈷杵は金剛智の象徴であり、金剛界曼荼羅は五元論を基本とする。アクショーブヤとヴィパッサナーの関係ってあるのかな?
三形は横たわる五鈷杵の上に立てた五鈷杵
横たわる五鈷杵は本有菩提心を表し、立てた五鈷杵は修生菩提心をあらわす。
阿閦(あしゅく)は梵名のアクショーブヤの音訳。アクショーブヤは「瞋りに心を動かさないもの」の意。
東方解脱輪の中央の月輪に住し、大円鏡智(すべてをありのままに映す鏡のごとき如来の智慧)を体現する。
3)宝生如来
宝生と平等性智の関係ってどういう論理なのだろうか。
三形は横たわる五鈷杵の上に三瓣宝珠
横たわる五鈷杵は本有菩提心を表し、三瓣宝珠は一切の財宝の象徴。
宝生は梵名のラトナサムバヴァの意訳「財宝を生み出すもの」より。
南方解脱輪の中央の月輪に住し、平等性智(すべてのものが差別なく平等であるとする如来の智慧)を体現する。
4)阿弥陀如来
阿閦如来のように横たわる五鈷杵の中心に開敷蓮華独鈷杵を立てるようにした方がよいかも。
三形は横たわる五鈷杵の上に独鈷杵を茎にした開敷蓮華
横たわる五鈷杵は本有菩提心を表し、独鈷杵を茎にした開敷蓮華は開かれた如来の智慧(悟り)の象徴。
阿弥陀(あみだ)は梵名のアミターユスの音訳。アミターユスは「永遠のいのち(光)」の意。
意訳より無量寿如来、無量光如来ともいう。
西方解脱輪の中央の月輪に住し、妙観察智(すべてを見通し明らかにする如来の智慧)を体現する。
5)不空成就如来
これも羯磨杵を横たわる五鈷杵の中心に立てるべきか。
三形は横たわる五鈷杵の上に羯磨杵
横たわる五鈷杵は本有菩提心を表し、羯磨杵は如来の働き(業)の象徴。
不空成就は梵名のモーガシッディの意訳「必ず(空しくなく)成就する」より。
北方解脱輪の中央の月輪に住し、成所作智(すべて正しく感じ、真実の行いをなす如来の智慧)を体現する。
五智如来の五智は釈尊の悟りへの道程をあらわすとも解釈され、また、五相成身観との関わりもあり大変重要な概念です。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3490692
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック