2015年05月11日
金剛界 三昧耶会 三昧耶パーツ描き8(第二重4)
第二重の三昧耶形パーツ描き 4回目
三昧耶会第二重の三昧耶形パーツ描きをしています。
今回は賢劫十六尊のうち南側の四尊(13〜16)です。
B 賢劫十六尊の南方四尊(黄色番号13〜16)
13)香象菩薩
ぱっと見、何かの器であることしかわからない。まさか香象とは。象とともになければ思い浮かばない菩薩だなあ。
三昧耶形(三形)は塗香器
三形の塗香器は仏の慈徳が心を清め拡がることを香の清涼なかおりが身体を清め広くひろがることで象徴している。香器は誘引する象香の象徴で、ときに象の形をした香器を用いる。
香象菩薩の香象とは発情期に芳香を放ち異性を誘引する象のこと。
ここで・・・三昧耶会第二重三昧耶形4の金剛塗香菩薩も塗香器を三形としている。
金剛塗香菩薩は香りそのものまたは塗香を菩薩としたもので、香象菩薩は象の香りをもとにする。同じ三形でも由来が異なる。
14)大精進菩薩
なんとなく形がわかるけど・・・
三形は独鈷戟(とっこげき)、鏘戟(しょうげき)ともいい先端に独鈷杵をつけた槍のこと
三形の独鈷戟は精進努力を怠らず、菩提心を貫くことを象徴する。
大精進菩薩は勇猛菩薩ともいい、衆生の苦難を砕破する。
15)虚空蔵菩薩
三瓣宝珠の色は赤がいいだろうか。他の曼荼羅では金色だったり、三つそれぞれ異なる色で染められているものも見られる。宝珠の形は擬宝珠型にしたほうがいいな。
三形は三瓣宝珠、思いのままにあらゆる富喜を生み出す如意宝珠が三つ合わさった最高の宝珠
三形の三瓣宝珠は虚空蔵菩薩が二徳を豊満していることを如意宝珠があらゆる富喜を包含していることで象徴している。
虚空蔵菩薩は毘盧遮那如来の二徳(福徳と智慧)に富む菩薩で、二徳を蔵す広がりが虚空(宇宙)に等しいとする。また、虚空蔵菩薩は宝生如来の四親近筆頭の金剛宝菩薩と同体とみなされる。
16)智幢菩薩
形がわかりやすく描きやすい。幢幡は赤一色だろうか?蓮華座の花弁の色も気をつけて見ておこう。色つけになったらどの色にするかで悩むのだろうな。今は各尊の形と意味を心に留めていく段階。
三形は如意幢幡、如意宝珠を旗頭に載せた幢幡(旗)
三形の如意幢幡は仏智と衆生済度を旗印とし衆生を鼓舞し勢いもて道を突き進むことをあらわす。
智幢菩薩は梵名をジュニャーナ・ケートゥといい智慧の幢幡を意味する。ここで如意宝珠は智慧の象徴。
以上、賢劫十六尊のうち南方の四尊は仏の慈悲・智慧・福徳を観得し精進に励むことを象徴する菩薩が見られる。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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