2015年04月30日
金剛界 三昧耶会下絵 文様パーツ描き
三昧耶会 文様パーツ
三昧耶会で描くパーツは中下段六会で共通に用いるパーツが多い。
外周四隅の三鈷杵は上段三会とも共通。外周の諸天の間に見られる火炎三鈷杵は三昧耶会中では全て同型。
第二重の月輪の間に描かれている蓮華文様も上下左右で対称同型。金剛輪外の四方にみえる四大神(地・水・火・風天)の三昧耶形である赤蓮華も成身会以外では共通に用いられる。
また、金剛輪内の内の四供養菩薩の月輪円を取り巻く風雲文様は中下段六会全で共通に用いることができる。
三昧耶会 文様パーツ描き
1)火炎三鈷杵
三昧耶会外周の諸天の間にある火炎三鈷杵
左が元絵で右が描いたパーツ。
どうして三昧耶会外周(第三重)の諸天の間に火炎三鈷杵を描くのかの意味がはっきりしない。
数多ある諸天を象徴するのか、金剛界の堅固な智慧を象徴するのか、それとも他の理由があるのか・・・
三鈷杵のイメージがいまいちつかめない。三鈷杵買おっかなぁ。
2)第二周蓮華文様
上二つが三昧耶会 第二周蓮華文様の上下の元絵とパーツで、下二つが左右の元絵と描いたパーツ。
荷葉(蓮の葉)の意匠がイマイチだな・・・精進精進
蓮華の茎があるのだと思うのだけど、あったほうがいいか、ないほうがいいか思案中。
3)赤蓮華(四大神の三昧耶形)
左が元絵で右が描いたパーツ。もう少し花弁に丸みをつけるべきか。
中下段六会のうち成身会の他の五会では全て四大神を赤蓮華で表現する。四大神はどれも同じく赤蓮華なので、成身会をみないとどれがどれだかわからない。
これは文様というより三昧耶形なのだけれど、四大神で区別がついていないので、厳密な意味では三昧耶形とも言えないと思う。もちろん文様でもないのだけど・・・
元図を見ると中心に十字が切ってあり、コンパスで中心位置を決めているように見える。下絵がなく直接絵絹に書いているもよう。それに、赤蓮華の下絵の位置をずらして描き直しているのがわかっておもしろい。
4)風雲文様
左が元絵で右が描いたパーツ。風雲が隅々まで行き渡る印象に。
風雲文様は東南、南西、西北、北東の四方向でそれぞれ反転して描く。
ここもよく見ると金剛輪の大円を大きく描きなおし、それに伴い内の四供養菩薩の月輪の位置もずらしていることがわかる。
下絵の書き直しを見ると限られた道具や材料、時間の中でより良く描こうとした苦労が偲ばれ大変興味深い。
と、以上、今回新しく描いた文様パーツは四種類。
次回からは三昧耶形のパーツ描きだけど・・・多いな・・・どこから描こうかなあ
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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