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MacBook Pro Wi-Fi(11ac)の性能とWG2600HP3のレビュー

MacBookPro、iPhoneは11acに対応していますよね。無線LANルーターが11ac非対応だったので、NEC Aterm WG 2600HP3にアップグレードしました。この記事ではMacBook Pro Retinaモデルが実際にどのような転送レートになっているのか詳しく理解できます。

MacBook Pro Late 2013以降のMacBook Proは、全て11ac対応です。802.11ac Wi-Fiワイヤレスネットワーク接続、IEEE 802.11a/b/g/nに対応しています。

この記事に登場するMacBook Pro Retinaモデルは以下2機種です。
・Late2012のWI-FIファームウェアのバージョンは、Broadcom BCM43xx 1.0 (7.21.190.32 AirPortDriverBrcm4360-1315.1)です。
・Mid2015のWI-FIファームウェアのバージョンは、Broadcom BCM43xx 1.0 (7.77.61.1 AirPortDriverBrcmNIC-1305.2)です。
どちらも同じBroadcom BCM43xx系ですが、Late2012は11ac非対応、Mid2015は11ac対応の違いがあります。
WI-FIのファームウェアの情報は、このMacについてからシステムレポート...で表示されるシステム情報でわかります。

今回購入したのは11ac 1733Mbps+800Mbps 4ストリーム MU-MIMO対応のWG2600HP3です。11n 300Mbps Wi-FiルーターWR8700Nからのアップグレードです。


2018/12に購入したWG2600HP3、たまに再起動する現象が発生(2024/3)しています。Wi-Fiルーターの寿命症状の一つと思われます。TimeMachineに対応したTP-Linkへ移行しています(こちらでTimeMachine対応ってどんな感じかご紹介しています)。

WG2600HP3のパッケージ正面を撮影したもの。左下にプレミアムモデルと書いてあることがわかる

WG2600HP3のセールスポイント1(パッケージの裏側上)
WG2600HP3のパッケージ裏側の上部のセールスポイントです。上から高速通信、安定通信、広域範囲通信と並んでいます

WG2600HP3のセールスポイント2(パッケージの裏側下)
WG2600HP3のパッケージ裏側の下部のセールスポイントです。IPv6ブースト機能(通信速度が3倍)。この後は小さくビームフォーミング、有線LAN Giga4ポートがあります。



WG2600HP3の決め手は?


予算は1万円前後、次世代11ad規格が主流になってお手頃になるまで使い続ける前提で選んでいます。スペックの割に価格が安いバッファローのWSR-2533DHPL、価格の割にハイスペックなTP-LinkのArcher A10 AC2600、機能とデザインがいいASUS RT-AC85U(MacOSバックアップ対応)で悩みました。比較するとこんな感じです。
Wi-Fiルーター 1733+800Mbpsの1万前後で悩んだルーター4つ(WG2600HP3、WSR-2533DHPL、Archer A2600、RT-AC85U)の比較

WG2600HP3にした決め手はバンドステアリング機能、IPv6 High Speedモード、MU-MIMO、1733Mbps+800Mbpsです。
【悩んだポイント】
そもそも1733+800Mbpsはオーバースペックじゃない?1300Mbpsのモデルでも十分な気がしますよね。2.4GHzの800Mbpsは256QAMに対応しているデバイスのみです。持っていないので800Mbpsは出すことができません。11ac対応デバイス同士で高速通信できる環境なら2533Mbpsモデルもありかもしれません。mac野郎なのかの環境では今の所全く必要性を感じません。
MU-MIMOは必要か?1対NでMIMOに対応してくれます。ただクライアント側もMU-MIMOに対応している必要があります。MU-MIMO対応デバイスは持っていません。シンプルに不要です。ただ、無線が届きにくい場所へ中継器を設置する際、MU-MIMO対応の中継器を選ぶことで真価を発揮すると思います。(予定はありません)
ルーターのNAS機能は必要?・・・ここもとても悩んだポイントです。いままで使っていたWR8700NはNAS機能搭載です。この時はネットワークパスが好みではなかった、大容量には対応していなかった等の不満があり放置していました。RT-AC85UはmacOSバックアップ対応です。とても魅力的に感じます。

バッファローのWSR-2533DHPLはとても安くて魅力的でした。2、3年で買い換えるサイクルならきっとこれにしています。TP-Linkは世界シェアNo1って素晴らしいですね。TP-Linkは中国企業らしいので少し躊躇してしまいました。ASUSのRT-AC85UはMac持っているなら是非導入したい!って思ったmacOSバックアップ対応にとても惹かれました。せっかくの新品購入のタイミングだったので最新モデルにしたいという欲望に負けてやめました。

購入するタイミングはAmazonのサイバーマンデーと時期が被りました。Amazonで購入しようかと思ったんですがたくさんの方が購入するタイミングは配送が遅れがちなので楽天市場のJoshin webで購入(11,280円)しました。(配送は無料で佐川でした。なんかホッとしますね。)

カタログ上のスペックはWG2600HP3、WR8700Nそれぞれ以下の違いがあります。

 WG2600HP3WR8700N
無線LAN
実効
スループット
1430Mbps186Mbps
有線LAN
実効
スループット
940Mbps940Mbps
MU MIMO対応
ストリーム数41?
11ac対応
IPv6 High Speed
オートチャネルセレクト
バンドステアリング
TVモード
簡易NAS機能


1733Mbps+800MbpsとMacBook Pro Wi-Fiの性能


1733Mbps+800MbpsのWG2600HP3に置き換えてMacBook Pro Mid2015(11ac対応)とLate2012(11ac非対応)をWi-Fi接続して確認しました。macOSはWiFiアイコンをOPTIONキーを押しながらクリックすることで詳細な情報を得ることができます。


Mid2015WG2600HP3WR8700N
5GHz転送レート1300Mbps243Mbps
2.4GHz転送レート217Mbps130Mbps

=>5GHz:1300Mbpsでした。WiFi接続としての転送レートはWG2600HP3に変えたことで大幅に上がりました。
=>2.4GHz:217Mbpsでした。3x3 MIMO 帯域幅20MHzっぽい感じです。

WG2600HP3+11ac対応のMacBook Pro Retina Mid2015 macOS Mojave 10.14.2と11ac非対応のMacBook Pro Retina Late2012 macOS Mojave 10.14.2の5GHzでのWiFi接続状態はこのようになります。

5GHz接続Mid2015Late2012
チャンネル5GHz 80MHz5GHz 40MHz
RSSI −39dBm−27dBm
ノイズ −92dBm−87dBm
転送レート1300Mbps405Mbps
PHYモード802.11ac802.11n


2.4GHzでのWiFi接続状態はこのようになりました。
2.4GHz接続Mid2015Late2012
チャンネル2.4GHz 20MHz(*1)
RSSI −41dBm−30dBm
ノイズ −83dBm−74dBm
転送レート217Mbps217Mbps
PHYモード802.11ac(*2)802.11n

*1 スキャナ機能(OPTIONキーを押しながらWiFiマーククリック>ワイヤレス診断を開く ウィンドウ>スキャン)で確認したところチャンネルは2.4GHz 40MHzになっていました。WG2600HP3自体は40MHz(デュアルチャンネル機能)で動いているようです。
*2 2.4GHzは11nでの接続のはずなので、PHYモード11acになっているのはおそらく何かしらの不具合かと思われます。

転送レートから接続できる帯域幅、アンテナ数がわかります。規格にマッチングさせると以下のようになります。Mid2015、Late2012どちらとも3本のアンテナが内蔵されているようです。
11n 20MHz MIMOなし 72Mbps
11n 20MHz 2x2 MIMO 144Mbps
11n 40MHz MIMOなし 150Mbps
11n 20MHz 3x3 MIMO 217Mbps <= 2.4GHz MacBook Pro Retina Mid2015、Late2012
11n 40MHz 2x2 MIMO 300Mbps
11ac 80MHz MIMOなし 433Mbps
11n 40MHz 3x3 MIMO 450Mbps <= 5GHz MacBook Pro Retina Late2012?
11ac 80MHz 2x2 MIMO 867Mbps
11ac 80MHz 3x3 MIMO 1300Mbps <= 5GHz MacBook Pro Retina Mid2015
11ac 80MHz 4x4 MIMO 1733Mbps

デュアルバンド(40MHz)対応は、5GHz帯のみ。2.4GHz帯はシングルバンド(20MHz)。
アンテナ数は3本で、MIMO対応ってことがわかりました。

専用回線、NURO光10G、auひかりX 10G、auひかりV 5G、NURO光2Gなどバックボーンが速い回線ならインターネットの速度も上がりますが一般的なひかりは1Gbpsです。なのでこれ以上の速度は期待できません。1733Mbpsのメリットはローカルネットワーク(同一セグメント内)での通信速度の向上です。例えばNASへのアクセスが安定する、大量のファイルコピーが少し速くなった、リモートデスクトップがキビキビしている?といったちょっとしたことが改善するかと思います。

Mac野郎なのかの環境で実際に体感できる?画面共有のレスポンスがよくなりました。ネットワークストレージへのアクセスは速くなったと感じています。

ここまで1733Mbps+800Mbps WiFi無線LANにMacBook Proを繋げた性能をご紹介してきました。使っているとデメリットというかよくないポイントもあったのでプレミアムって言葉に少し乗せられたのかもって感じています。

1733Mbps+800Mbps WG2600HP3のデメリットとメリット


WG2600HP3はプレミアムモデルとパッケージに書いてありました(このページのはじめの方にあるパッケージの写真の左下に書いてあります)。でも機能的にはWR8700Nの方がよかった点が多いです。

WR8700N比で機能が落ちていると感じるポイント
  • ポイント1)ログ機能がない。

    ログなんて要らないよねって思う方もいるかと思います。問題発生時の切り分けにログを確認することが多いのでログ機能が管理画面にないって使って初めてわかりました。


  • ポイント2)5GHzのチャンネルを固定できない、指定できない(W52,W53,W56のみ設定できます)

    5GHzのチャンネルを固定化できませんでした。W52,W53,W56などのチャンネル配置?は指定可能でした。W53でxxチャンネルにしたいってことができません。2.4GHzはチャンネル指定ができました。オートチャンネルセレクト機能でW52とW53を使うような指定もできなかったのが残念でした。


  • ポイント3)端末名を設定する意味がない

    従来から端末名を設定することができます。これはPCリモート起動設定用です。プレミアムモデルになりMACアドレスフィルタリング等で端末名を表示してくれるのかなぁ?と進化を期待していましたが、従来通りMACアドレスのみでした。見えて安心ネット(アプリ)だと端末名を設定できますが、設定した端末名の反映はアプリ内のみです。クィック設定WebではMACアドレスです。


  • ポイント4)何か強制されていると感じてしまう

    ルーターモード、ブリッジモード(APモード)で使うことができます。多段ルーター構成にしたいのですが、多段ルーターの2段目としてWG2600HP3を接続するとブリッジモードへの切り替えを推奨しますというメッセージが管理画面に表示されます。ランプも赤点滅しているので強制感があります。好きにさせて欲しいです。


  • ポイント5)クィック設定Web(管理画面)で完結できない

    ハンドステアリング機能の端末ごとの周波数帯の指定、こども安心ネットタイマー、管理画面から設定することができません。見えて安心ネットアプリからのみ可能でした。本体の機能としてはシンプルにしたかったんでしょうかね?全部クィック設定Webで完結させたいところです。


W56を使いたくない理由は、Kindle Fire HDの存在です。2017年モデルは5GHz W56だとアクセスポイントを検出できなかったです。


プレミアムだったらあるのかぁと勝手に期待していてがっかりしたポイント1)クライアントの接続状態を詳しく知ることができません。見えて安心ネットアプリで5GHz、2.4GHzどちらで接続しているかを知ることができます。もう一歩踏み込んだリンク状態(1300Mbps接続中)を知りたかったんですけど・・・


ポイント2)オートチャネルは完全オートです。巡回するチャンネルを指定できません。MacのWi-Fiスキャナーではオススメのチャンネルが表示されますよね。これを個別に指定して巡回させたいと思っていたんですができませんでした。



プレミアムを感じたのは、管理画面(クィック設定Web)の反応速度がとても速いところです。IPv6動作モードでND Proxyを設定できるのいいです。
WG2600HP3はIPv6プラス、transixサービス、IPv6 IPoEやiPv4 over IPv6に対応しています。またPPoEルーターとしても使うことができます。今は使っていませんが今後あってよかったとなると思っています。ハンドステアリング機能は端末ごとに接続周波数帯(自動、2.4GHz、5GHz)を指定することができるのである程度の自由度があります。


以前からIPv6使っています。WR8700NではIPv6ブリッジ(パススルー)で使っていました。<=セキュリティがかなり緩めだったようです。
WG2600HP3にはND Proxyがありました。これによりDHCPv6サーバ機能、IPv6ファイアウォール機能、IPv6パケットのフィルタリングが使えるので安心できましたよ^^



AppleのiPhoneはMIMO対応802.11ac Wi-Fi対応です。最新XRでもWifiは2x2 MIMOでMU-MIMOには対応していません。Apple以外に目を向けるとXperia Z5などMU-MIMOに対応しているスマホも登場しています。MU-MIMO対応のWi-Fi子機もあります。



まとめ


ここまででMacBook Pro Retina Mid2015、Late2012のアンテナ数は3本、MIMO対応、最大1300Mbps(11ac対応モデル)で接続できるってことがわかったかと思います。
WG2600HP3の愚痴とよかった点もご紹介してきました。
・MU-MIMOのルーターを選ぶべき?対応デバイスは少ないです。敢えて選ぶ必要はないかと思います。選定したWi-Fiルーターと価格差がない、中継器目的ならありです。
・2.4GHz 800Mbpsは必要?256QAMに対応したクライアントは少ないです。中継器目的ならありです。
・ハンドステアリング機能は混雑したエリアに設定するなら強力な味方です。
・IPv6 High Speedってどう?購入した時点で有効になったファームウェアだったので効果はよくわかりません。

今の環境ではWG2600HP3の全ての恩恵を受けることができませんが先々プレミアムモデルにしてよかったということになることを期待していますよ。

 

 

MacBook Pro Wi-Fi(11ac)の性能とWG2600HP3のレビュー
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