2015年06月30日
「愛」がないとダメなんじゃなくて、それがないと成り立たないんだっていうもののことを「愛」っていうんですよ。by 糸井重里さん
6月28日放映の「ヨルタモリ」は糸井重里さんがゲストでした。
わたくし、糸井さんの大ファンです。
「恋愛なんて存在しないっておっしゃってたのは…」
りえママが話題を振ります。
タモリさん:「本当の愛は無条件でしょ。」
糸井さん:「愛っていうのは、愛という言葉を当てはめたらちょうどいいのにな、ということがあったときにその言葉をはめればいいだけのこと。先に言う必要はない。」
『愛』について糸井さんは以前からこんなことをおっしゃっています。
「愛」がないとダメなんじゃなくて、それがないと成り立たないんだっていうもののことを「愛」っていうんですよ。- 糸井重里 -
— 他力で生きる (@tariki07) 2014, 5月 27
「愛」っていうことばは、なにかをパッキングするとき隙間が開いちゃう場所につめるものなんだって思い当たったんです。わかんないことを説明するのに、なにかが必要な場所に、「神」を入れてきたのとおんなじ構造なんですよね。だから「神は愛なり」なんですよ。- 糸井重里 -
— 他力で生きる (@tariki07) 2014, 5月 27
【参考】ほぼ日刊イトイ新聞「脳の気持ちになって考えてみてください。」
タモリさんの言う「愛は神しか言えないことじゃないの」と同じですね。
私は以前から愛だのお友達だの親友だの夢だのという言葉を耳にすると薄ら寒くなります。そういう表現をする自分に酔うのは勝手だけど、その価値観を押し付けられるのは勘弁願いたい。
とはいえ、こんな私でも愛を渇望していた時期がありました。私が欲しいのはこんな安っぽい愛ではない、欲しいのは「崇高な愛」なのだ、それはどこかにきっと存在していると信じ、無いものねだりの状況に苦しんでいたのです。
そんなとき、本の中に自分の価値観を根底から覆す文章がありました。
私達は愛を崇高なものだと思っています。愛が全てです。何故でしょうか?もしも愛が大好物の高次元の生物がいたとすれば、どうやって人間に愛をたくさん生産させるかを考えるはずです。モンローさんは乳牛に例えています。そして高次元の存在を人間に喩えています。【もりけん語録集:モンロー研究所】
— 他力で生きる (@tariki07) 2014, 5月 9
目から鱗がぽろぽろこぼれ落ちた瞬間でした。私の思う「安っぽい愛」がはびこる理由はこれで説明がつく。とても納得できました。高次元の存在うんぬんを信じるかどうかはちょっと脇に置いといて、愛というエネルギーを搾取する何かしらの存在があってもおかしくはない。お金もエネルギーとするならば、愛という名のもとに財を搾取され、自らの身を削られている人も多いのではないでしょうか。
【参考】もりけん語録集「モンロー研究所」
では、もりけんさんにとって「愛」とは何なのか。
愛って何でしょうか?我が家にとっては「恩を売り買いしないでもすむ間柄」です。http://t.co/1FNAQvPjhS
— 他力で生きる (@tariki07) 2014, 4月 28
これにも納得。
そして以下のふたつの例。これは「愛」にも当て嵌まると思います。
「あなたは能力が高い。わしが人の病気を治す力を与えよう。」 彼女は反射的に答えました。 「私が病気を治す力を持つと言うことは、対極に病気を作り出してしまうんだよ。病気が悪だとは思わないけれど、それを利用して自分の善を積む気はしないね。」【もりけん語録集:逃避と成長】
— 他力で生きる (@tariki07) 2014, 5月 7
「あなたは私達が守ります。もう何も心配はありません。」 天地宮さんは反射的にこう言いました。 「何から守るんだい。守るということは、外の敵にガードを作るということだよ。それに私にゃ、守るべきものなんてないんだよ。とっとと別の所に行っとくれ」【もりけん語録集:逃避と成長】
— 他力で生きる (@tariki07) 2014, 5月 7
【参考】もりけん語録集「逃避と成長」
「愛」が強調されればされるほど愛の無い世界が作られていくのでは?いう危惧がむくむくわいてきませんか。
問題なんて本当はなくて、問題と思うから問題になるんじゃないだろうか。
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2015, 6月 23
最後に、聖飢魔IIの曲を貼っておきます。聖飢魔IIをただの色物バンドと思っている人がいたらぜひとも考えを改めていただきたいです。
『偽善者達は「愛」という言葉で自分達の業を肯定しようとしている。「愛」が全てなら奴等はどこに? The planet EARTH, what a beautiful graveyard this is.』
出典:歌詞GET
『Far away, in the furthest reaches of space and time. I found a beautiful planet that was being prandial by some creatures who thought themselves as intelligent. These so called intelligent creatures considered the planet as their own property, and didn't care if other creatures were sacrificed in all to maintain their peace and prosperity. They tried to justify their actions by using the word "LOVE". The planet EARTH, the graveyard of the wild. Oh, what a humane society this is.』
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