このところ心理療法強化期間のようで、ほぼ毎週末、技術向上の
ため、何かしらの心理療法の研修（実習）を受けてます。

複数の療法を学んでいて、それぞれ技法や方法論は違うのですが、
根本の目的はただ１つ。相談者が、相談前より少しでも気持ちが
前向きになり、自ら進んでいこうとする力を取り戻すお手伝いをする事
です。

そしてどんなやり方にせよ、やはり共通して重視するべき事があります。

今、最も必要な事に対して、最優先でフォーカス（焦点）を当て、それを
具体的に突き詰めていく事

こう書くと、これは心理療法だけの話のようですが、これは日常生活での
多くの場面に当てはまる事です。


例えば、何かについて悩んだり、迷ったりした時、その原因になっている
モノは具体的に何なのか？　それを解消するためには、何が必要か？
さらに今すぐ自分自身で可能な取り組みは、具体的にはどんな事か？

それらを徹底的に明確にしていくと、大抵は何かしらの答えが出るモノ
です。

頭でだけで考えて、なかなか色々な思いが巡ってみて分らなかったら、
紙にどんどん書いてみて、ビジュアル化する事で見えてくる事もあります。

そうする事で一見、大きな問題だと思った事でもフォーカス（焦点）を絞って
いけば、案外大した事ではなかったり、解決法はすぐ近くに存在していた、
ってはしばしばあります。

よく「答えは、自分自身の中にある」と言う事がありますが、自分の潜在
意識は全て分かっているんでしょうね


人間誰でも、自分の事は簡単なようで、最も分からない存在です。だから
こそ迷った時や岐路に立たされた時、悩みの中にいる時、そんな状況に
おいても、普段の視点ではなく、自分の事を客観視出来るような懐の深い
自分でありたいモノです