中古購入した2人乗りホビーカヤックミラージュオアシスのラダーレバー固着トラブル。
後部座席の固着はなんとか解消。
これなら余裕だと前座席のラダーレバーの分解にも着手。
しかし、最初のピンを取り外すだけでも後部座席とはレベルの違う固着っぷりで、サビ取りや、クレ556をしつこく使い、最後はハンマーでたたくなどしてようやく取外し成功。
そして、後部座席同様に、レバー本体と筒状の部品との固着部分にクレ556を吹きかけ、しばし放置した後、六角レンチを使って動かそうとするも・・・
※この画像は後部座席のときのものです。全く動かない。筒状の金属は6角ナット形状なので、ペンチなどで掴んで固定してレバーを回そうと周辺を少し削ってみたり、色々試したけれど、いたずらに傷が増えていくばかりで全くダメ・・・
錆取り剤もダメ
凍結浸透ルブもダメ
最後はさびた部分を削り取るしか方法がなくなってしまった。
まさかここまで難儀するとは・・・
でもこのラダーレバーの構造をしっかり理解してみると、案外うまくいきそうな気もしたので、思い切ってドリルを使って筒状の金属部品を削り取ることにした。
慎重に少しずつ筒状の金属に穴をあけて、ようやく全て除去完了。
そして無残に開いた穴・・・
一見、ひどい状態に見えるけれど、この穴の周囲は船体の樹脂が他の部分の数倍厚くできていて、この程度の傷はなんでもない感じ。ホビーカヤックはとてもよく出来ていると感心してしまった。
そしてこれがラダーレバーの本体。これが取っ手部分と連動して左右に動くことでラダーケーブルを操作している。
あとはこのレバー本体を船体の穴に通して、上端付近の穴にステンレスピンを差し込めばスプリングの力である程度固定されるので、そのままでも使用できそうな感じ。
でもやっぱり筒状の金属が果たしていた役割が無くなると、軸部分のブレが出て、長い目で見ると問題が生じそう。
そこで、ステンレスワッシャーを筒状の金属の代わりに船体に埋め込むことにした。
ちょうといいサイズのステンレスワッシャーがあったので、
ヒートガンで温めて、元々、筒状の金属があった部分に埋め込む。
そして、その埋め込んだワッシャーの上にもう一枚、ステンレスワッシャーを乗せておく。
ここまで来たらもう大丈夫。
あとはシリコングリースを塗りながら組み上げていく。
こちらもゴムワッシャーをDIY製作。
レバー操作でラダーがしっかり操作できるようになり、これで以外にも難航した「ラダーレバーが動かない」問題は解決した。
今回は、ホビーカヤックのラダの構造を理解するいい機会になった。
このトラブルはレバー取っ手の下という、日ごろ手の届かない部位だけに年数が経過したホビーカヤックならいつ起こってもおかしくない気がする。
高価な足漕ぎホビーカヤック。
長く使うなら、こういう部分も定期的にメンテナンスしたほうがいいのだろう。