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貴重なカヤック本

カヤックfishing始める前に読む本

13feetもOK!大切なカヤックを紫外線からガード

サイズ選びなどは→コチラ参照のこと
ショットガン釣法の教科書


(一見地味な本ながら)餌なし、コマセなしの空サビキで効率よく海から魚を釣り上げることのできるショットガン釣法を学ぶことができる。魚群探知機の使用方法もよく分かるので、おすすめ。
新・四季のボート釣り
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2016年09月22日

カヤックフィッシング的ショットガン釣法。落とし込み釣りが餌要らずでお手軽簡単に!

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プレジャーボートでボート釣りをしていた頃に読んだ「新・四季のボート釣り」という本で、初めて知ったのがショットガン釣法(著者の竹内真治さんがショットガン釣法の師匠)。


21〜23フィートのプレジャーボートをレンタルして海釣りしていた頃は、実はショットガンでまとまった釣果を上げることは出来なかったのだけれど、最近はカヤックフィッシングでかなりコンスタントに釣果を上げられるようになったので、調子に乗って自分がやっている「カヤックフィッシング的ショットガン釣法」をご紹介。
◆対象魚

【今までにショットガンで釣れた魚】
アジ
ウルメイワシ
カタクチイワシ
カマス
サバ
イサキ
ワカシ
メバル
カサゴ
シロギス
ムツ
ニベ
など
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image.jpeg


【ショットガンを利用した泳がせで釣れた魚】

イナダ
カンパチ
シーバス
ヒラメ
カサゴ
ハタ
アカハタ

など
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◆ショットガン釣法とは(ざっくり言うと)


魚群探知機で魚影を発見したら、その中にサビキ仕掛け(コマセなし)を投下し、フォール中に食いつく魚を釣り上げる方法。

エサ不要の最強エコフィッシング。

◆使用する道具


@リール

中・小型のベイトリール。

スピニングでもできるけれど、フォール中に釣る(巻き上げ時に釣れることもあるが、それは偶然の産物)ので、ボトムについたら高速巻き上げて再びフォールさせる。

この動作の繰り返しなので、ハイギア仕様のベイトリールが圧倒的に便利。

自分が現在メインで使っているのはシマノ オシア カルカッタ 200HG3基。

サブとしてはオシアジガー1000、オシアジガー1500も持っているが、使い勝手はオシアカルカッタに軍配。





これにPEライン1号、仕掛けの手前2mほどにライントラブル回避のための20lbのショックリーダーを入れている。PEラインとサビキ仕掛けの愛称は最悪なのでマストではないかと。

Aロッド


今は6フィート(約1.8m)のシーバスなどライトジギング用のロッド(ベイト)を使用している。

2本携行しているが、いずれもTENRYUの「オフショアライト デルソル」というロッド。

これは現在は販売していないけれど、大事なのはガイドの仕様、長さ、そしてグリップエンドの長さ。

「ライトジギング」で検索して、それなりに名の知れたメーカーのセカンドラインあたりがお勧め。

格安ロッドの類は信頼性が劣るのでおすすめできないが、一流メーカーの最新ハイスペックロッドである必要もないかなと思うので。

ガイドは、狭く立てないカヤックの上では穂先でのライントラブルなどは二次トラブルの元になるので、ラインの絡みにくい仕様になっていることが最も重要。

そうであれば餌釣り用でも、バス釣り用でもいいと思う。

ロッドの長さは、市販品のサビキ仕掛けの場合、通常、7〜10本針なので、6フィートロッドでは扱いずらい。

仕掛けをそのままにして、ロッドを8〜9feetに長くするという選択肢もあるけれど、10本もの針がついた長いサビキ仕掛けはロッドに絡むことも多く、狭い立ち上がれないカヤックの上で、それを直すのは大変だし、バランスを崩して沈する可能性も高まるのでお勧めできない。

さらに言うと、10本も針のある仕掛けを使ってたくさんの魚を一度に針掛かりさせても、取り込むときに仕掛けが絡んだり、仕掛けがカヤックのロープ類やウェアに掛かったりして手返しが悪くなり、結果的には5本針仕掛けで手返し良く釣るのにはかなわないのではないかと思う。

さらにさらに言えば、サバやカマスが釣れると仕掛け自体が絡むことも多い。

そんな訳で、自分は手返し重視でロッドは6フィート、それに市販のサビキ仕掛け(耐久性、釣果実績から断然オススメはハヤブサの「追っかけアジ」)を半分にカットした5本針仕掛けを使っている。

◆サビキ仕掛けの2分割作業→記事


そして、グリップエンドはロングタイプがおススメ。

何度もフォールさせては巻き上げてを座った姿勢のまま繰り返すので、グリップエンドを脇に挟めるととても助かるし、不慮の大物に耐えるためにもロングタイプがいい。

B仕掛け


サビキ仕掛けは、使い比べたわけではなく、先に紹介した本の受け売りで、専らサバ皮のものを使用。

サバ皮を別に購入して、アジ針にセットして自作したり、色々な市販品を試したけれど、サバ皮の耐久性、ラインの太さなどで断トツに優れているのがハヤブサの「追っかけアジ サバ皮」。



幹糸5号、ハリス3号、10本針の仕掛けを買って、2分割して使っている。

この仕掛けなら、釣れた時に、多少乱暴に魚を外してもサバ皮が切れたり取れたりすることはめったにないし、長時間使用してもサバ皮がふやけないので、使用後、真水で洗って乾燥させておけば何度でも再利用できてしまう。

ネットでは3号ハリスの10本針が見つからないことが多いので、上州屋などに行って見つけたときは必ずストックするようにしている。

ちなみに、この3号ハリスで、60cmクラスのシーバス、同サイズのヒラメは問題なく釣り上げることができた。

オモリはナス型オモリの12〜15号で水深30mくらいまでは大丈夫。

重いほうが早く群れに届く反面、沈降速度が速すぎるのと、食いが悪くなる傾向があるように思う。

一石二鳥を狙って、ジグをオモリとして使うジグサビキも多様するけれど、ジグの形状によっては沈降速度が遅くなりすぎたり、早すぎたりするので、ちょうどいい物を探すのが大事。

ちなみに自分の場合は、色々試した結果、ジャクソン ギャロップ アシスト 40gを愛用中。


水深30m位までを想定するとナスオモリの12号(45g)で対応できるので、40gのジグなら特段問題なし。

C魚群探知機


当然ながら、この釣りをするためには魚群探知機は必須。

魚群探知機なしに、魚の群れが居そうなところ、いつも魚が居るところに仕掛けを落として釣れることもあるだろうけれど、自分の思うショットガンとはちょっと違う。

ショットガンの場合、魚群探知機で魚群を発見して、魚がいることを前提に群の中にピンポイントで仕掛けを落とすので、変な言い方だけれど、「釣れて当たり前」、釣れないと「何で?」となる。

これがショットガンの醍醐味だと思うので、ショットガンには魚群探知機が必須と言いたい。

現在使っている魚群探知機はHONDEXのPS-611CNという機種。

等深線入り海図と魚探画面の2分割表示で使い勝手向上! HONDEX 5型ワイドカラー液晶 GPS内蔵 ポータブル魚探 PS-611CN

乾電池で使えるポータブル魚群探知機ながら、カラー表示で見やすく、GPS機能も搭載しているので、釣れたポイントのマークを繰り返していくと、いいポイントが画面上にくっきり浮き上がってきて、オリジナルいいポイントマップになる。



魚群探知機に現れる反応から魚の種類を見分けるのはなかなか難しいけれど、自分の感覚としては、以下のような感じで見分けている。

一番簡単に見分けがつくのがカマス。スリムな体型と同じで、群れもスリムな横長。中層から海底付近の間に横に細長い反応が連続して出ているときは、大抵カマス。

image.jpeg


カタクチイワシはこれでもかと言わんばかり、密度濃く泳いでいるので、魚群探知機には大きな丸い真っ赤な固まりとなって現れることが多い。

水深30m位のところで、海底から水深5mあたりまでビッシリとカタクチイワシがいて、魚群探知機が水深5m(それ以下のカタクチイワシの群れ部分を海底)と判断するようなことも多々ある。

image.jpeg


小型のアジは、縦長の楕円か三角っぽい形で出ることが多く、特に浅い根の上に集まっていることが多い。

でも大型のアジは海底付近にベタっといることが多いようで、あまり魚群探知機では見つけられない気がする。

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ウルメイワシは、カタクチイワシのように大きな塊になることもあるけれど、海中いたるところばら撒いた(ちりばめた)ような感じでまとまりない反応として出ることが多い。

とかなんとか言っても、漁師じゃないんだから、とにかく、魚の反応を見つけたらショットガンを落とす、そうすれば何の魚か分かるから良いじゃないか、と思う。

そんな当てずっぽうは嫌だ、という場合は是非この「魚探反応丸わかり図鑑」で研究されたし。



◆釣り方


まず思うに、この釣り方はカヤックフィッシングにものすごく適している。

なぜなら、カヤックは移動スピードがゆっくりなので、魚の群れの反応が魚群探知機に出てきてすぐに仕掛けを落としながら水に足をいれるなどして速度を落としても、それほど大きくは仕掛けが流されない。

あとはカヤックの移動音が小さいので、魚の群れを散らさないで近づくこともできる。

実際の釣り方はいたってシンプルで、魚群探知機に反応が出たら仕掛けをフォールさせるだけ。

フォール中にヒットしなければ、さっさと巻き上げて、またフォールさせる、その繰り返し。

ただし、魚の反応が海底付近だけのような場合には、完全に上まで巻き上げずに中層からフォールを繰り返すこともある。

◆ショットガン⇒泳がせ釣り


ショットガンでイワシやアジなどの小魚を釣った後で、それを活餌として泳がせ釣り(ムーチング)するのが一番お気に入りの釣りだけれど、これにも2つのやり方がある。

1つ目は、ショットガン仕掛けに魚を付けたままでフォールさせるやりかた。

2つ目は、ショットガン仕掛けから魚を外して、泳がせ専用の仕掛けに付替える釣り方。

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今までの経験からすると、青物はどういうわけかショットガン仕掛けのままのほうが釣れて、ヒラメ、カサゴなどの根魚は泳がせ専用の胴付仕掛けに付替えたほうが釣れるようだ。

胴付仕掛けは底付近で使うからかとも思うけれど、胴付仕掛けを中層にぶら下げてもあまり釣れた記憶はないから不思議だ。

青物の場合は、とにかくその釣れた群れから小魚を出すことなくその場で泳がせることが重要なのかもしれない。

ちなみに、カタクチイワシやアジ、サバ、カマスはショットガン仕掛けから外して泳がせることができるけれど、ウルメイワシはこれができない。

ウルメイワシはとにかく弱るのが早い。

ショットガンに掛かった時点でパニックなのか猛烈に暴れていて、伝わってくる振動が半端じゃないので、興奮しすぎて疲れ死にするのかなんだかわからないけれど、ウルメイワシの場合には触らないでそのままフォールさせるしかない。それでも時間が経つと勝手に死んでしまう(カタクチやアジは傷ついていない限りは、ずっと元気)。

ただ、なんとか泳がせ用の仕掛けに付替えて釣ろうとしていたころは、ウルメイワシはカタクチイワシに大きく劣ると思っていたのだけれど、それを諦めて、ショットガンのまま泳がせてみると、ウルメイワシもカタクチイワシ同様、大型魚から人気があることがわかってきて(しかも、干物にしても激ウマ)、今ではウルメイワシも嫌いじゃない。

◆まとめ


とまぁ、これが自分がカヤックフィッシングで楽しんでいるショットガン釣法。

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年数を経るごとにコツがつかめてきて、知っている海域で、季節を間違わなければ竹内師匠の海が「生け簀」という感覚に近づいている感じがする。



冬になって小魚が少なくなってくるとほとんど出番がなくなり、春までお預けになってしまうので、楽しめるうちに思いっきり楽しんでおきたいところ。
この記事へのコメント
ご返信ありがとうございます!
そうなんですね!
かなり興味深いですので、私も挑戦してみたいと思います。
今年は風が強い日ばかりで機会がありませんが、気長にチャンスを待とうと思います!
Posted by Kita at 2018年09月21日 19:59
Kitaさん
コメントありがとうございます。
泳がせ釣りが長いハリスで食い込ませて釣ったりするのと比較すると15cmもないハリスの仕掛けで釣れるのは不思議ですよね。
私も最初不思議で、釣れるのは奇跡的な事かと思ってましたが、今は魚の活性が高い季節、時間に当たると、生きのいい小魚が食べやすい状況にありさえすれば、むしろサビキ仕掛けのままの方が勝ると思ってます。
そういう状況では一気に丸呑みしてしまうようで、胃袋を釣れと言われるほどのヒラメでさえハリスの長さなどは関係なくなるようです。
逆にそういう状況で良かれと思って長ハリスの仕掛けに付け替えて落とすと全然釣れません。
付替が餌の小魚にストレスを与えて、元気がなくなるのが原因ではないかと思ってます。
長い時間魚群探知機に小魚の群れが映り続けるような状況であれば、試してみる価値はあると思います。
逆に初春や晩秋、あとは反応がまばらな時などは長いハリスの泳がせ仕掛けを使うようにしています。
偉そうにアドバイスするような身分でもないのですが、少しでもお役に立てれば幸いです。
Posted by 管理人 at 2018年09月18日 19:55
いつも楽しく拝読させて頂いております。
ありがとうございます。
私はカヤックフィッシングを始めたばかりの初心者です。

ご質問があるのですが、差し支えなければ教えていただけませんでしょうか?

サビキで釣ったベイトをそのまま泳がせて大物を釣ってらっしゃいますが、フッキングは問題ないのでしょうか?
泳がせ釣りも経験が少なく、バラしやすいという印象しかありません。にもかかわらずサビキハリを口にかけたままで大物があがるというのがすごいと思いました。

ご迷惑でなけばアドバイス頂けますと幸いです。
Posted by Kita at 2018年09月18日 19:28
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昭和40年代生まれ。幼少期から釣りを始め、オカッパリでの海のエサ釣り⇒ブラックバス、シーバスのルアーフィッシング⇒海のレンタルボート(シースタイル)釣り⇒を経てカヤックフィッシングにたどり着いたのが2011年。自己流で危ない目にも遭ったりしたけど、オカッパリ時代とは比べ物にならない釣果にもう逆戻りは不可。カヤックフィッシング最高! ちなみに鎌倉カヤックフィッシングクラブ会長(会員2名、うち1名は愛媛に長期出張中)
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