ヤフオクでみつけて衝動買いという衝撃の(自分としては、かなりの暴走)ホビーカヤック レボリューション13購入から1週間。待ちに待ったこの日が来た。
ホビーカヤックを受け取ってからこの日まで、ようやく基本的な艤装だけは終わらせていたので、とにかく待ち遠しかったこの日。
朝4時に目が覚めて、カートに乗せた新たな相棒のホビーカヤックを引いて4時半に海岸へ。
海岸はなんとなぁく、下水くさいような、気のせいか・・・まぁ、あれだけ長い期間、下水直接放流してたんしゃ仕方ないね。
今日は暑くなる予報だったけれど、何となく素足を付けるのははばかられたので、下半身はリトルプレゼンツのDSパドリングパンツを履いたドライ仕様。
初めてレボリューション13をカートに乗せて引いてみた感じとしては、フェニックス140とかなり近い感じ。幅は1cm狭くなり、長さが1feet短くなっただけなので、まぁ、そんなところだろう。
重量は少し重たくなったはずだけれど、カートに乗せてしまえばほとんど差は感じない。
慣れない初の足漕ぎカヤックなので、出船準備に少々手惑い、4時45分頃、ついに初のホビーカヤックフィッシングに出発。。
さんざん、初足漕ぎとワクワクしていったのだけれど、海岸からのエントリーなので、最初はミラージュドライブを装着できず、パドリングでの出船であることに気づいてちょっと興ざめ。
波のブレイクするエリアを超えたところまで慣れ親しんだ手漕ぎパドリングをして、いざ、ミラージュドライブを装着。
いざ、足漕ぎの旅へ!
ワンツーワンツーと足で漕ぎ始めるが、アラララ〜、全然まっすぐ進まない。
普通の手漕ぎカヤックはラダーがなく、手漕ぎて調整するか、足元にラダーのペダルがあるのだけれど、足漕ぎのホビーカヤックは、ラダーを手元にある小さなノブで調整する(ホビーから延長用ノブが出ているので、それを装着すると操船しやすくなるのでお勧め)。
このラダーの使い勝手が、フェニックス140(ラダー付き)時代とはまるで違う。
ホビーカヤックのラダーを見たとき、フェニックスの長くて立派なラダーに比べて、クローバーの葉っぱ一枚みたいな形をした小さいものなので、こんなんで効くのかねぇ〜?と思っていたのだけれど、これがものすごく効く。
そこに足漕ぎのものスゴイ推進力が加わるので、さらに効く。
そんなわけで、フェニックス140時代の、ラダーを曲げてしばらくパドリングを続けると、ようやく行きたい方向に船首が向く、という感覚のままで、ホビーカヤックのラダーを使うと、曲がり過ぎで、蛇行運転になってしまう。
もはやカヤックのラダーというよりは、プレジャーボートのハンドル操作と同じような感じで、行きたい方向に少しラダーを操作して、瞬時に船首がそちらの方向を向き始めるので、すぐにラダーを戻せばいい。
これに気が付いてようやく真っすぐ進むことができるようになった。恐るべし、足漕ぎカヤック。
あたふたとラダー操作に翻弄されているとき、慣れない足漕ぎを続けていたのだけれど、思ったより高い位置に足をキープして動かしているので、思っていたより全然足がシンドイ!
しばらくして、少しは脚の力を抜いて漕ぐことができるようになったけれど、結局移動するのにはエネルギーが必要なんだという、当たり前のことに気づいた。
まぁ、慣れてしまえば足の筋力のほうが圧倒的に大きいのだから、手漕ぎパドリングより楽になるんだろうけど。
そんな感じで、基本的な操作をマスターするまでに思ったより時間がかかったけれど、ひとまず下水垂れ流しの湾内から出て、逗子沖に向かってみる。
そうそう、今まで当たり前のように装着していたパドリンググローブ、この手ぶら状態には無用なのか?
ミラージュドライブ故障時は手漕ぎすることになるわけだし、当面つけておこうか?
今日はほぼ無風、べた凪だったのだけれど、軽く漕ぐだけで、GPSで見ると時速5〜6kmも出ている。
少し頑張ると、7〜9km。
まぁ、フェニックス140もかなり速いので、それと比べると、1〜2km早いくらいだけれど、足漕ぎの場合はパドリングと比べて圧倒的に長い時間その速度をキープできる。
軽く逗子沖に到着したけれど、魚群探知機を見ていると、ところどころに小さなカタクチイワシの群れがいる。
ジグサビキのショットガンを落とすと、カタクチイワシや赤ちゃんワカシが釣れただけで、盛り上がりは感じられない。
そこで、今日は気候条件がめったにないほど恵まれているので、調子に乗って沖の根に向かってみることにした。
そして、これがまた、驚くほと簡単に到着。
フェニックス140時代、パドリングで行くのはちょっと面倒だったあの距離が、ホビーカヤックならこんなに簡単に移動できるのか、とため息が出る。
魚の反応はというと、これが猛烈。
海底から水深5m位の範囲がカタクチイワシの反応で埋め尽くされている状態がかなり広範囲に広がっている。
とりあえず、イワシに何かフィッシュイーターがついているだろうから、ジグサビキのショットガンでそれを狙いつつ、アンチョビ&酢締め用のカタクチイワシをキープしていくが、ジグには何の反応もない。
サウスウインドの店員さんが驚異の爆釣を見せるグリーンゴールドのTGベイト。在庫が少ないので発見したら捕獲がいいかと。
DAIWA TGベイト 60g (タングステン メタルジグ)
それにしてもこの足漕ぎホビーカヤック、どんどん人気化している理由がよく分かる。
小まめにラダーを使って風上に船首を向けていれば、軽く足漕ぎすることで、ポイントの上にとどまることができる。スパンカーがあればもはや最強なはず。
図体が大きくて風の影響が大きいスパンカーのないプレジャーボートよりははるかに釣り船としての能力が高い。
しかし、べったりべた凪の中、気温も上昇してきて、下半身のドライ仕様が辛くなってきたころ、突然、少し離れた場所でガボっという捕食音とともに水柱が数発出る。そして、徐々にナブラ化。
シーバス?
魚体はあまり見えないがたまに見えるとソーダやサバとは違うし、シイラともまた違う。
でもシーバスってあんな水柱みたいになるか?しかもかなり高速で移動していて、近づこうとしても間に合わない。
たった一度、すぐ近くでナブラになったのだけれど、ちょうどその直前、ラインがラダーに絡まって切れたところで、ラインシステムを作っている最中。
こういうもんなんだよなぁ〜と思いながらようやくルアーを付けて慌ててキャストしたら、リールのベールが返ってしまったり、前代未聞のヘタレ状態でチャンスを逃してしまった。
悔しすぎる。
そして、その後がまた笑える。ムーチングしようとカタクチイワシをつけた仕掛けがラダーに絡まったので、ラインを切っていたのだけれど、ラダーから仕掛けがぶら下がって、水深1mあたりでムーチング状態継続状態。
それを見つけた海鳥たちがイワシ目当てにカヤックを追いかけてくる。
あのイワシを食べた海鳥にフッキングしてしまって、それを引きながら陸に戻るなんて悪夢がすぐ目の前に迫っている。
どうにか逃げようとするけれど、水中を2〜3羽の海鳥が泳いで追いかけてきて、ついにカタクチイワシを捕食。ああぁ〜、と思ったら、幸いにもカタクチイワシが針から外れてフッキングは回避。
逃げるために必死で漕いだのと、気温上昇、そして、下半身ドライ仕様がたたって、もう暑くて死にそう。
このままでは危ないということで、9時頃、納竿して陸に向けて足漕ぎ開始。
ところが、今度は脚がヘトヘト。
軽く漕いでも時速5kmくらい出るとはいえ、初足漕ぎで調子にのって漕ぎまくったおかげで、長い時間漕ぎ続けるのはつらい状況になってしまった。
まぁ、それでも何とか30分ほど漕いで、ようやく着岸。
結局、この日のカヤックフィッシングの釣果はカタクチイワシが数十匹のみと、新たなパートナーであるホビーカヤック レボリューション13の進水デーとしては残念な結果に終わったけれど、いいパートナーになれそうな予感は十分にあったので、次回以降に期待したい。
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はじめまして。コメントありがとうございます。フェニックス140ラダー、全く同じなんですねぇ。とても気に入ってましたので、私も随分長い間悶々と検討してました。やはり140に乗ると、レボ13あたり、気になりますよね。何度か乗ってみて、比較できたら書きますね。1回乗った限りではまだまだあのフェニックスの軽快な漕ぎ味とパドリングの運動した爽快感にも未練感じちゃいましたので。
ぜひ艇の違い、良い所、悪い所 ブログにのせて下さい。 これからも楽しみに読ませて頂きます!