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2017年03月22日

国立近代美術館「茶碗の中の宇宙樂家一子相伝の芸術」に行ってきました

美術館まで
竹橋駅より1bか1a出口から出てすぐに美術館は見えてます。出口から徒歩2分くらい、ただし信号待ち次第ですが。

特別展へ
特別展、「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」が行われている。樂家と言う千家十職の一つで、茶碗を作り続けて現在15代目と言う歴史を重ねてきたと言う家で、その歴代の茶碗が時系列順に並んで展示されています。
最初は長次郎、初代だそうで、父親である阿米也(あめや、明出身)から陶芸技術を受け継いで茶碗等を作成開始。そして同じ窯の経営者で陶芸家だった田中宗慶(長次郎の妻の祖父)が長次郎の死後に窯を受け継ぎ、その息子が二代目として樂家を継代を重ねていったようです。
血縁的には樂家の祖先は田中宗慶だそうですが、樂家の系図からは排除されているようです。
その後は二代目、三代目と続いていったようですが、何度か婿養子を取ったりしつつ現代へ。途中京の大火、幕末から明治の風潮による茶道の凋落による仕事の激減、第二次世界大戦によってまともに炭すら手に入らない状況と幾度となく訪れた危機を乗り越えながら今に至るそうです。

そして15代と後に継ぐ予定の16代目、系図には加えられていない宗慶、交流のあった木阿弥作品等が展示されています。流石に安土桃山時代の初代の頃の作品はかなり時が経っているため傷んでいる感じ、とりあえず綺麗に見えてくるのは五代目くらいから、新しいなって思えるのは10代目くらいから、まだピカピカなのは13〜14代目くらいの作品という感じです。世代を交代し続けて作風は引き継がれて行き、また作風は時代とともに変化していくという事がわかるようになっています。

といっても私の素人目には厳密な差はわかりませんが。

最後に15代目吉左衛門の作品群が展示されているのですが、相当なクオリティ。重厚感と安心感が両立されており、見ごたえのある作品が多数。技術力とデザインセンスが両立されている感じで、片方だけじゃないからこそ生まれる安心感なんでしょう、多分。

混雑度はやや混んでいると言うくらいですが、平日と言うことを考えると混んでいる部類。そして非絵画系の芸術系の展覧会としてはかなり混んでいる方な気がします。

最後にアルミで再現された初代の作品が記念撮影コーナーに。ほか茶室VRなるものもあるという。

常設展と企画展
そのまま常設展へ、毎度ここの常設展はクオリティの高い作品が多いです。しかも有名な画家がこれでもかってくらい展示されているので、なんかで見たことあるどこかで聞いたことある絵や画家が多数。

企画展はマルセル・ブロイヤーの家具、建築家マルセル・ブロイヤーのキャリアの出発地である家具類の展示と、一部の建築の写真、彼の人生が1室を使い展示されています。1室なので10分かからずに見終わります。
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