2021年09月15日
LDL(悪玉)コレステロールに要注意! コレステロールが高い原因と下げる方法を解説
脂肪(脂質)の一種である、コレステロール。
コレステロール値は、法定健診の血液検査に必ず含まれる項目で、コレステロール値が高くなると、『脳梗塞』や『心筋梗塞』など、命に直結する大きな病気を引き起こす原因となるため、高齢の方のみならず、若い人も注意が必要な血液検査の値の一つです。
では、実際にコレステロールが高くなってしまうと、どんなことが起きるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
【コレステロールとは|生命維持に必要な脂質の一種】
そもそも、コレステロールとは、一体どんなものなのでしょうか?
コレステロールは生命の維持になくてはならない、体の中にある脂質の一種です。
細胞の働きの調節や栄養素の吸収などに関わっており、全身の細胞膜(細胞への物質の出入りを調節する)の成分となります。
また、コレステロールは数種類のホルモンとビタミンDの生成を助け、脂肪の消化を助ける胆汁酸をつくり出す際にも役立つため、体内には一定量のコレステロールが保たれていなければなりません。
コレステロールが生まれる場所ですが、体外から取り入れるもの(食事)と、体内(主に肝臓)で合成されるものの2つに大別ができ、前者がコレステロール全体の3分の1、後者が3分の2を占めるといわれています。
【善玉と悪玉の違いは「役割と大きさ」】
ここで、よく耳にする「善玉コレステロール」と「悪玉コレステロール」について説明します。
名前が異なるので2種類のコレステロールが存在すると思われがちですが、体内における役割の違いで善玉と悪玉に分けられているだけで、コレステロールは1つです。
コレステロールは血液に乗って必要な体の各所に運ばれますが、コレステロールは脂質であり血液に溶けにくいため、「リボたんぱく質」という成分と結合する必要があります。
例えるなら、リボたんぱく質はコレステロール(船員)を乗せる船です。
リボたんぱく質は2種類あり、分子量(サイズ)の大きいものが「HDL(善玉)」、分子量が小さいものが「LDL(悪玉)」と呼ばれます。
この2つのリボたんぱく質の“船”のどちらかにコレステロールが“乗船”し、「HDL(善玉)コレステロール」「LDL(悪玉)コレステロール」となって、血液中に運ばれる(航海する)というわけです。
【LDLコレステロールはなぜ「悪玉」と呼ばれるのか】
「善玉」のHDLコレステロールは、血管にある余分なコレステロールを肝臓に戻す「回収係」の役割を持っています。
HDLコレステロールがコレステロール回収してくれることで、動脈硬化の防止につながります。
一方、「悪玉」のLDLコレステロールは肝臓から全身の細胞にコレステロールを届ける役割を果たしていますが、細胞に必要以上にコレステロールが増えてしまうと、使われずに残った血液の中にある過剰なコレステロールが動脈の壁に次々と入り込み、動脈硬化を引き起こします。
これが、LDLコレステロールが「悪玉」と呼ばれる理由です。
人間が健康を保つためには、コレステロールが過剰にならないよう、HDLとLDLがバランス良く機能していることが大切です。
【あなたは高い?低い?コレステロール数値表】
LDLコレステロールや血液中の中性脂肪が基準より高い、またはHDLコレステロールが基準より低い状態のことを「脂質異常症」といいます。
よくいわれる「コレステロールが高い」状態とはこの「脂質異常症」を指しており、脂質異常症になると動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすリスクが高くなります。
◆HDL(善玉)コレステロール(単位mg/dl)
・異常なし:40以上
・要経過観察:35〜39
・要医療:34以下
◆LDL(悪玉)コレステロール(単位mg/dl)
・異常なし:60〜119
・軽度異常:120〜139
・要経過観察:140〜179
・要医療:59以下、180以上
◆中性脂肪(TG)(単位mg/dl)
・異常なし:30〜149
・軽度異常:150〜299
・要経過観察:300〜499
・要医療:29以下、500以上
◆Non-HDLコレステロール(単位mg/dl)
・異常なし:90〜149
・軽度異常:150〜169
・要経過観察:170〜209
・要医療:89以下、210以上
【コレステロールを下げる方法】
コレステロールを下げる方法は、『運動』と『食生活』の生活習慣の見直しで改善できます。
《運動》
運動による、LDL(悪玉)コレステロールを含む動脈硬化に関連するコレステロールの低下とHDL(善玉)コレステロールの増加も認められています。
一般的には有酸素運動と呼ばれる様な、早歩きのウォーキング(歩行中に会話はできるが歌えないくらい)などが、始めるのにあまり準備なども必要なく比較的安全なので、コレステロール値を下げるために推奨されることが多いです。
はじめは週3回、1回20-30分程度から始めて、体調などを見ながら少しずつ増やしてみるのが良いでしょう。
《食事》
食事療法などで一般的に勧められるのは、「地中海食」と呼ばれる様なフルーツ、野菜、全粒の穀物、豆類、ナッツ、種子類を多くして、オリーブオイルを主にした脂質と、魚、鶏肉、乳製品によるタンパク摂取を主にした食事です。
また、食物繊維は胆汁酸の再吸収を抑制し、糞便への排泄を増加させる働きがあるので、血中コレステロ−ルの低下に役立ちます。
野菜、海藻、きのこ、こんにゃくなどを十分に食べるようにしましょう。
また、肉類の脂の多い部分やラ−ド、バタ−、生クリームなどの動物性の脂やマーガリンなどは、控えた方が良いです。
日常的に、ケーキやスナック菓子を食べている方は、かなり危険な状態になっていることがあるので、生活習慣の見直しをおすすめします。
ちなみに、サプリメントなどでも、コレステロールを下げる効果があるものもありますので、不安な方は、『株式会社ヴィジョンステイト』のコレステロックです。
コレステロックは、機能性表示食品で、継続して飲み続けることで、悪玉コレステロールを抑える効果があります。
詳しくは、こちらからどうぞコレステロック 公式ホームページ
*サプリメントは、コレステロールのバランスを容易に改善してくれますが、基本的には、生活習慣の改善が重要です。
【まとめ】
コレステロールが高い状態(脂質異常症)では、動脈硬化のリスクが高くなります。
動脈硬化のリスクが高くなると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高くなり、生命の危機にさらされる確率も高まります。
動脈硬化は、自覚症状がないまま全身の動脈がむしばまれて進行していく「沈黙の病」と言われています。
症状がないうちから健診を受けたり、生活習慣を見直したりして、予防に取り組んでいきましょう。
今回のブログは、以上です。
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