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恋の駆け引き

ひとりの恋敵がいた。

彼女は、それまでの私が、思いもよらなかったことをつぶやいた。

「身体で誘って何が悪いの?」

今ではもう、この言葉をショッキングに受け止める人も少ないのかもしれない。

ひと昔もふた昔も前の話である。


彼女の言い分はこうだ。

人を好きになる理由なんて、優しいとか思いやりがあるとか、さも性格が良いから

みたいなことを言うけど、綺麗ごとでしょ、実際にはブスは相手にされないよ。

男の人なんて、まず顔とかスタイルの良さなんかに惹かれる訳でしょ。

スタイルは、ある程度本人の努力で変えられるけど、

顔なんて、美容整形でもしなくちゃ変わらないでしょ。

だったら、ブスは身体で勝負したほうが近道じゃない。だから、身体で誘ったの。

それに遊びたかったし。始まりなんて、顔でも身体でも同じじゃない。

とにかく、相手の心を掴んだ方が勝ちでしょ。




聞いてるうちに、彼女の言ってることも一理あると思えてきた。

その時、ふいに生島治郎の私小説 『片翼だけの天使』 を思い出した。

作品には、客として通っていた自分(生島)と、元風俗嬢の妻との、

出会いから結婚までが描かれている。


身体から始まる恋だってあるだろう。

彼女は、それを仕掛け成功した訳だ。

”勝ち負け”という表現にはひっかかったし、

”遊びたかった”という気持ちも理解できなかったが、

”今は愛してる”という彼女を前に、返す言葉が見つからなかった。

切なく苦い思い出である。






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