いつか君と愛を語ろう

それは仕事で遅くなり、終電に近い時間の出来事だった。
連日の疲れから、ウトウトしながら電車に乗っていた。

電車の中で転寝をすると、
なぜか降車駅を１つ過ぎたところで目が覚め、
悔しい思いをすることがある。

その日はラッキーなことに、数駅前で目が覚めた。
（よし、今日は乗り越さないぞ！）と思いながら
手にしていた本を持ち直した。

その時だ、前に座っていた男性の姿が視界に入った。
プレスの効いた品のいいスーツ、趣味のいいネクタイ
嫌味なく、さらりと組まれたおみ足。

そして、その膝にある文庫本。
まるで広告写真でも見ているようなワンショットである。




つい見とれていたら、
その本をめくる指先のなんと美しいことか。
長く細い指がしなやかに反って、ゆっくりとページを繰る。
何気なく添えられている指先にさえ風情がある。
エルセーヌＭＥＮ


視線が釘付けになるとは
まさにこういう場面で使うのだろう

どのくらいの時間だったろうか、
気が付いたら降りるべき駅を過ぎていた・・・
ＴＢＣメンズエステ




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