映画マディソン郡の橋
お気に入りの映画が何本かある。
その時の心境に応じて、時折、無性に観たくなる。
例えばそれは、子どもの頃に食べた、ベビースターラーメンの味、
駅のホームで食べた、立ち食いそばの味、のようなものだ。
訳もなく食べたくなる味。
私にとっては、理屈抜きに心が欲する映画なのだ。
その中の一本に、『マディソン郡の橋』(1995年)がある。
クリント・イーストウッド監督主演、メリル・ストリープ共演のラブストーリーだ。
詳細については、割愛させていただくが、ざっくりお伝えするならば、
世界を旅する写真家のキンケードと、アイオワの農家の主婦フランチェスカの、
4日間だけの、しかし運命的な愛に落ちた大人の物語である。
映画は、フランチェスカの死後、娘と息子が弁護士から遺言書を受け取るシーンから始まる。
次に、運命の4日間が始まる1日前の家族の様子が、フランチェスカの日常を映し出す。
ここで彼女の満たされない思い、諦めなどが見え隠れする。
この導入があるからこそ、後にフランチェスカが、キンケードに惹かれていく心情が
手に取るように分かる。全体の構成はこんな感じだ。
私がこの映画の中で、もっとも好きなシーンは、
ロバートが、自動車に積んであるビールを取りに家を出る時、
そのドアを静かに閉めるシーンである。
夫や子ども達は、無造作に閉める習慣があるのだろう、
ドアが「バタン」と大きな音を立てて閉まることを想定し、フランチェスカは身を縮める。
しかし、ロバートは音をたてないように、そっとドアを閉める。
このちょっとした行為に、フランチェスカはロバートから優しさを感じる。
さりげないシーンではあるが、妻が夫に対して抱いている、
ため息のような一抹の満たされない思いと、
だからこそ恋に落ちる女心を、鋭く描き出しているように思う。
行為は単なる習慣なのか、それとも配慮の問題なのか、
深く追及するとロクなことにはならないので、今日は、この辺りで止めておく。
≫≫≫≫≫≫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【伝言板】
ヤッホー画像をクリックしてみてね
母、また一歩前進!!!
君の好きなお菓子、送るね。
素適な青虎眼のお数珠も・・・。
その時の心境に応じて、時折、無性に観たくなる。
例えばそれは、子どもの頃に食べた、ベビースターラーメンの味、
駅のホームで食べた、立ち食いそばの味、のようなものだ。
訳もなく食べたくなる味。
私にとっては、理屈抜きに心が欲する映画なのだ。
その中の一本に、『マディソン郡の橋』(1995年)がある。
クリント・イーストウッド監督主演、メリル・ストリープ共演のラブストーリーだ。
詳細については、割愛させていただくが、ざっくりお伝えするならば、
世界を旅する写真家のキンケードと、アイオワの農家の主婦フランチェスカの、
4日間だけの、しかし運命的な愛に落ちた大人の物語である。
映画は、フランチェスカの死後、娘と息子が弁護士から遺言書を受け取るシーンから始まる。
次に、運命の4日間が始まる1日前の家族の様子が、フランチェスカの日常を映し出す。
ここで彼女の満たされない思い、諦めなどが見え隠れする。
この導入があるからこそ、後にフランチェスカが、キンケードに惹かれていく心情が
手に取るように分かる。全体の構成はこんな感じだ。
私がこの映画の中で、もっとも好きなシーンは、
ロバートが、自動車に積んであるビールを取りに家を出る時、
そのドアを静かに閉めるシーンである。
夫や子ども達は、無造作に閉める習慣があるのだろう、
ドアが「バタン」と大きな音を立てて閉まることを想定し、フランチェスカは身を縮める。
しかし、ロバートは音をたてないように、そっとドアを閉める。
このちょっとした行為に、フランチェスカはロバートから優しさを感じる。
さりげないシーンではあるが、妻が夫に対して抱いている、
ため息のような一抹の満たされない思いと、
だからこそ恋に落ちる女心を、鋭く描き出しているように思う。
行為は単なる習慣なのか、それとも配慮の問題なのか、
深く追及するとロクなことにはならないので、今日は、この辺りで止めておく。
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君の好きなお菓子、送るね。
素適な青虎眼のお数珠も・・・。