池袋。君塚。西口を出てまっすぐ出た交差点。一等地にある。
ここに立ち食いそば屋があるのは池袋を知っている人なら大体知っていると思う。一度ぐらい入った事のある人も多いと思う。
君塚は昔ながらの立ち食いそば屋だ。この数年ちょっとおいしく進化したスタンドそば屋が出て来たがそういうのではない。
が、君塚には二つ、魅力がある。
まず、メニューが多い。こういう店にあってほしい丼もの全般、もちろんカレーからハヤシもある。
それに地味にグッとくるトッピングが豊富。
天ぷらが多い。天ぷら屋にあるような天ぷら全般は網羅。ウインナー天、とり天、いんげん、メンチカツ。
組み合わせは無限と言っていいだろう。だって、麻婆丼にちくわ天とコロッケ入れてくださいとかもありだから。
そして、もう一つは「なにわ」。
うどん・そばが「なにわ」と言えば関西風になる。このなにわの存在が君塚を非常に価値あるものにしている。
きのこ天うどんに玉子。なにわ。490円。
きのこ天うどん・そばは430円。玉子が60円。なお、玉子は午後1時から2時は無料。
基本の2品のトッピング以外はワカメとかつお節とネギが入っている。
なにわ。白っぽい関西風。
うまい。
本場の関西の人には何か言い分もあるかもしれない。が、十分うまい。
うどんは実は普通。だが、十分うまい。
玉子が合う。有料だったが入れてよかった。
きのこ天はよくあるかき揚げのきのこっぽいヤツ。それ以上ではないがこれもうまい。
何か、ひさしぶりに素直にうまいもの食べた気がした。
うまいってのはこういうもんだよと自分の中で独り言。
食べログで3.53という高得点。ですよね。俺もそう思う。
普通の立ち食いそば屋だと思っている人には、確かにそうなんだが、とりあえず一度、なにわを食べてほしい。なにわを食べた後に普通の立ち食いそば屋だと思う人には、確かにそうですねと同意する。
創作料理屋ではない。こういう店にあってほしい地味なトッピングがちゃんとあるだけだ。そして「なにわ」がある価値ある一店です。