池袋。「シアターカフェ天狼院(てんろういん)」。
東口。「WACCA池袋」の4階。
天狼院はもちろん基本は天狼院書店という書店だがただの書店ではなく、カフェもありイベントもありこたつもある。
ここはシアターカフェ。シアターのあるカフェではなく、劇場ー映画、演劇、落語ーに特化したブックカフェで、シアターに関する情報拠点であり、憩いの場であり、入り口の役目を果たすカフェ。
こたつ。今は布団はない。窓の外には「Hareza池袋」が見える。非常にくつろげる。
「まんぷくセット(ドリンク付き)」。1,650円。
食事のメニューは「天狼院のスタッフが彼を落とすために作った」「バターカレー」や「やりすぎ」「豚汁セット」や「白パンバーガー」など。
バターカレーと豚汁に心が動いたのでその両方がつく「まんぷくセット」にする。「豚汁セット」にはおにぎりがつくが「まんぷくセット」にはそれはつかない。「おにぎりがつきませんが大丈夫ですか?」と丁寧に確認される。はい。大丈夫です。そんなにいらないと思う。
「バターカレー」。
過剰に具沢山。液体より個体に近い。このバターカレーは飲み物ではない。
これは好みが分かれると思う。
普通のカレーやよくあるバターカレーをイメージしていたら、けっこう違う。
人によっては最初、引くかもしれない。
しかし、このギャップに心が動く人もいると思う。
このバターカレーの見た目はなかなか野趣に富む。想像してみてほしい。一見、普通そう、あるいはおとなしそうな人が、このバターカレーを作った場面を。
おとなしそうな人「カレーできたよ」
主人公「あぁ……えっ?(バターカレーの外観に驚く。俺のイメージしていたカレーはこれじゃない)」
おとなしそうな人「どう?」
主人公「(いや……どう? って言われても。とりあえず食べるけどさ……。うん。……味は……)けっこうおいしい」
おとなしそうな人「よかった」
この「おとなしそうな人」は「普通の人」でも「地味な人」でも「派手な人」でもいろいろなタイプにキャストチェンジ可能。
ちなみにこのシアターカフェ天狼院の料理はカウンターで受け付けてくれた店の人が、その後、カウンターで自分で作っていた。まさかのワンオペ。手作りだった。これは心動く。文句なんか言えるわけがない。
豚汁。
「やりすぎ」とメニューに書いてある。「実家の味」と。
これも過剰に具沢山。液体から個体に一歩近づいている。
バターカレーと芸風が同じ。どう見ても同じ作者の料理。汁気が少なく、豚汁というより煮崩れた肉じゃがに一歩近づいている。この豚汁は飲み物じゃなく食べ物だ。
これもバターカレーと同じパターン。好みが分かれると思う。引く人は引き、心動く人は心動く。
おとなしそうな人「豚汁できたよ」
主人公「あぁ……えっ?(またかよ。だから俺のイメージする豚汁はこういうんじゃない。豚汁ってのはその名の通り、汁だ。みそ汁の上級版だ。飲み物だ)」
おとなしそうな人「どう?」
主人公「(いや……どう? って言われても。……うん)……うまい」
おとなしそうな人「よかった」
この「おとなしそうな人」もいろいろなタイプにキャストチェンジ可能。騎士でも魔法使いでも村娘でも王女でも女王でも忍者でも侍でも。
アイスコーヒー。これは飲み物だった。よかった。落ち着く。
非常にゆったりくつろげる。居心地がいい。こういう時間は大事だと思う。
ここ、いい空間だ。
そして、本当に腹いっぱい。「まんぷくセット」字面よりガッツリ腹いっぱいになる。
食べログで3.04。居心地とオリジナリティとホスピタリティに敬意を表して3.5。
居心地のよさはトップクラス。あぁ。人によると思う。静かなところが好きな人向け。ブックカフェが好きな人向け。
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