2015年12月18日
池袋 福義 ワンタンメン 570円
池袋。福義。
東口、三越やビックカメラの裏辺りにたい焼き屋があるのはみんな見かけた事があると思う。そのうち、中に入った人はどのぐらいいるだろうか。
自分も長年スルーしていた。たい焼きを買う習慣がない。
予備知識として、ラーメンもやっている。やっていない時もある。というのはいつからか頭に入っていた。
このたい焼き屋、福義が「池袋 ランチ」のランキングに入っている。ずっと。今日は81位。3.52という高得点。
こういう古くからやっている店の評判はあてにならない。
同情や応援、ネタで高得点になる事がある。
他の店でそういうパターンになり、残念な結果になった事が少なからずある。「お口に合いませんでしたか」とか「おいしくないですよね」的な思いを店の人に思われるのは気まずい。口で「まずい」と言わなくても、店の人には通じる。
食べログに入っている以上、そのうち行こうと思いつつ、今一つ踏み込めなかったのは、まず、たい焼き屋でしょという前提。そこのラーメンって、どう考えても、ある方向のイメージになる。そして、やっていない事もあるという。行くのが迷惑ならそれは不本意だ。
今日は「坐唯杏(ざいあん)」か「俺の出番」かと低めのテンションで歩いていたら道を間違えた。外で検索する程でもないので一回りすると福義の近くに来た。
店員さんが暖簾をかけたところだったのか、店内に入っていくのが見えた。とりあえず、やってそうな雰囲気。入ってみます。
店内に入ると不愛想な男の店員さんが一人と奥でたい焼きを焼いているおじさん。何となく、おばあちゃんが一人でやっているイメージだったが、それはちょっと違った。
ワンタンメン570円を注文。ちなみにラーメンは460円。チャーシューメンは720円だった。この三者が並ぶとチャーシューメンの720円が何だか高く見えるがそれは実物を知らないので判断できない。
店の外からたい焼きが買えるシステムで、ワンタンメンを待つ間、たい焼きを買って行く人がぼちぼちいた。
ワンタンメン。570円。
思った通りの方向。スーパーでも今売っているのかなと思うような前時代的な一品。
シンプルで濃いスープ。気持ち、柔らかめの麺。ヒョロヒョロで中身の存在感の薄いワンタン。凝っていないチャーシュー。
うまい。
一口めこそ懐疑的に食べ始めたが、うまい。
これは、こういう方向で完成度が高い。このイメージの再現というか。
麺はコシがないんだ。でも、それをメンマが補う。ヒョロヒョロのワンタンと武骨なチャーシューもお互いを引き立たせる。
そして、シンプルで濃いスープがうまい。複雑な風味とかない。正しい醤油ラーメンのスープだ。
本当、おいしかったです。素直に。
他のメニューはどうなんだろう。このワンタンメンに限るとマジうまかった。
帰る際には不愛想な店員さんが少し軟化していた。おいしかったですというのが通じたんだろう。
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