2018年06月24日
ドラクエ6を語る・主人公一派編
とても久しぶりに、夜分遅くに今晩は。
今更ながらドラクエ6について語り出してみた、「暇人の独り言」管理人です。
前回から随分時間が空いてしまいましたが、本記事ではドラクエ6の主人公とその仲間達について喋ります。
彼らや、主だったボスキャラクターについては、戦闘面での性能も含めて再プレイ日記で既に触れていますが、本ブログにおける最後のまとめということで、今一度振り返ってみましょう。
くどいようですがネタバレ全開なので、嫌な方はスルー推奨です。
・主人公
ドラゴンボールの青年期孫悟飯の如く逆立った青い髪が特徴的な、プレイヤーの分身です。
名前も、プレイヤーの好みで自由に決められます。
デモプレイ(?)では「エニクス」と名付けられていますが、DS版ドラクエ6からは「レック」という名前がデフォルトネームにされている感があるようです。
「レイドック」の王子だから、「レック」なのだろうか。
主人公は、仲間と共に魔王ムドーに挑むも敗れた…という夢を見て目覚めた、「ライフコッド」暮らしの「むらのしょうねん」だと思われていました。
しかし、村祭りの際に聴こえた精霊ルビスの声に従って旅立ったところ、その道中で、夢だと思っていたムドー戦での敗北が現実の出来事であったこと、幻の大地と現実の世界がそれぞれ自分の思っていたのとは逆であったこと、そして、自分が「レイドック」の王子であったことを知ることになります。
後にムドーの術によって引き裂かれた実体と精神の融合には成功したものの、両者が離れた時間が長すぎたために完全には元通りに戻れなかったようで、「ライフコッド」の住民とも「レイドック」の両親達とも上手く馴染めなくなるという、思わぬ悲運に苛まれました。
この主人公、本来の自分に戻ったせいで、本来の自分が親しくしていたはずの人々と溝ができるという、何とも皮肉な運命を背負っていた訳です。
もっとも、旅路を共にした仲間達や、現実世界の「ライフコッド」住民であるターニアやランドは以前と変わらず接してくれるため、救いは残っていますが。
ついでに言えば、エンディング中にミレーユに話しかけると、「私が占ってあげる。あなたのすてきな未来を。」という台詞が返って来ることから、主人公の今後も決して暗いものではない…
…はず。
戦闘に関連する特徴としては、転職の際に「ゆうしゃ」になる要件が他のキャラクターに比べて緩いことが最も見逃せない利点です。
他のキャラクターは基本職から上級職まで数多くの職業をマスターしなければ「ゆうしゃ」には転職できないところ、主人公だけは上級職のうち「バトルマスター」「けんじゃ」「スーパースター」「レンジャー」のどれか1つをマスターすれば「ゆうしゃ」になれます。
こなす職業の数で言えば、最少で下級職2つ+上級職1つの、計3つだけでも済んでしまう訳です。
すごい助かる。
終盤に近付くほど、「ゆうしゃ」で覚える「いてつくはどう」を使えなければきつい局面が増えるので、主人公だけでも早くから「ゆうしゃ」になっておくのがお勧めです。
・ハッサン
ドラクエ6で最初に仲間になる、筋肉ムキムキの「たびのぶとうか」です。
夢の世界で暴れ馬のファルシオンを捕まえるべく手を組んでから、実に頼もしい戦力となります。
なお、ファルシオンを捕まえるために手を組もうとのハッサンの申し出に対しては「はい」「いいえ」の選択肢が出ますが、たとえ後者を選んでも、ハッサンは意に介さず仲間に加わってくれます。
人の話を聞かないというか、強引というか。
ちなみにそんなハッサンは、自分達の意向に関係なくついて来たバーバラを強引なヤツだと言いつつも、「オレも人のことを言えないけどな。」とこぼしています。
自覚症状はあったようだ。
旅の途中で大工仕事が得意であることが示されたり、「サンマリーノ」の大工の家に行くとそこの息子だと思われるという伏線の通り、その正体は「だいくのむすこ」であったことが、劇中で明かされました。
ドラクエ6には珍しく、きちんと伏線回収がなされた。
ハッサンは家業を継ぐのが嫌で家出し、武闘家を自称して旅をしていたところ「レイドック」に流れ着き、そこの王子である主人公と知り合っていました。
そして、主人公やミレーユと共にムドーに挑むも敗れた…というあらすじを、「ムドーのしろ」で精神と実体の融合を果たしたことで、解説してくれます。
ラストボスの大魔王デスタムーアを打ち倒すと実家に戻り、当初は嫌がっていた大工を目指すことにしました。
エンディングでは主人公に対して「城の建て替えをする時は自分に任せてくれ」と話したり、スタッフロールの合間にも大工の修業に打ち込んでいるなど、早くも就業後の活躍を期待させてくれる姿が見られます。
それにしても、ガテン系が超似合う。
戦闘面での大きな特徴は、レベルアップやイベントをこなすだけで「とびひざげり」や「せいけんづき」といった強力な技を覚えられること。
いずれも他のキャラクターは転職を経なければ覚えられないのですが、ハッサンは自力で習得できます。
才能の塊だ。
ムキムキの体型に似合ったガチガチの前衛向きキャラクターなので、どんなプレイングをしていても外せない、素晴らしい戦力になれることでしょう。
・ミレーユ
すれ違う人々から異口同音に容姿の美しさを称えられる、「なぞのじょせい」です。
その肩書きに違わず、ゲームをクリアしても多くの謎が残るキャラクターでした。
「ガンディーノ」で城の地下牢に入れられた期間はどのくらいなのか、どのような動機と経緯で主人公やハッサンと出会ってムドーの討伐に参加したのか、実体をいつの間に取り戻していたのかなど、興味を引くのに謎のままに捨て置かれた疑問が、ざっと思い出すだけでも3つ以上。
想像する余地が残されたのだと言えば聞こえは良いですが、このレベルまでぼかされると、真面目に作る気がなかったのではと邪推させられます。
そんなミレーユについて本編中で明確に分かるのは、弟と共に「ガンディーノ」の養父母の下で暮らしていたこと、現地のヤクザ集団ギンドロ組によって城に放り込まれるも地下牢から脱出したこと、その地下牢に居合わせた老人から黄金の竜を呼ぶ笛を託されたこと、件の弟がさすらいの剣士テリーであったことくらいのもの。
という訳で(?)、テリーが仲間になると、肩書きが「テリーのねえさん」に変わります。
実力差を考えれば、テリーの肩書きが「ミレーユのおとうと」になった方が良かったと思うが…
故郷の悪政のせいでテリー共々苦しめられるも、そのことでテリーのようにひねくれたりすることもなければ誰かを恨んだりすることもなく、むしろ優しく穏やかに生き続けている、何とも強い女性です。
敵に占いをするフリをして不意打ちをかましたり女王様ごっこを始めてムチを振るったりする腹黒さはあるけども
過去の出来事に絶望せず生き続けた結果、旅路の中でかつて生き別れたテリーとの再会が叶った上、エンディングでは養父母と再会し、さらには夢占い師として新たな生き方を見出すという幸せを手にしています。
ポジションはあくまでも「謎だらけの脇役」に過ぎませんが、一時期は不幸に見舞われながらも最後は幸福に恵まれたという点は、主人公よりも主人公らしいかもしれません。
とりあえず、不運という意味でも、波乱が多いという意味でも、数奇な運命を辿ったキャラクターだと言って間違いはないでしょう。
なお、余談ではありますが、ミレーユやテリーを振り回したギンドロ組は、本編の時点では既に弱体化しています。
先王の死により王家の後ろ盾を失った上、大親分は高齢で身体の具合が悪く、唯一の跡取りである娘は家を出て堅気になるつもりでいるなど、組にとっての逆風が相次いでいるためです。
完全な消滅こそ劇中では描かれませんでしたが、強力な支援者や求心力のあるリーダーでも新たに現れない限り、それも時間の問題のはず。
よしんば勢力を回復したとしても、ギンドロ組に遺恨を持つミレーユやテリーが大魔王デスタムーアを倒せるほど強くなっている上、2人には同等の実力を持つ仲間もいます。
テリーにとっては同等ではなく格上だが
ギンドロ組が懲りずに悪行を続ければ、揃いも揃って正義感が強い彼らを敵に回すことは確実です。
つまり結局のところ、ギンドロ組は完全に潰れる未来を避けられないことでしょう。
善行にせよ悪行にせよ、やったことの報いは必ず返って来るのである。
戦闘面では、パーティ加入当初は補助・回復が得意というサポート向きの性能をしているものの、転職システムが解禁されると「せんし」や「ぶとうか」などの前衛職でもやって行ける、芸達者な人物です。
世界最強(笑)のテリーより、よっぽど強いお姉ちゃん。
しかし、美人で人となりも良く戦闘でも活躍できるという、最高に美味しい女性キャラクターなのに、いまひとつ人気は乏しい様子。
これは、本筋でさして活用してもいない「ガンディーノ」関連の設定を付けたことや、そうかと思えば実体を取り戻したタイミングなどのはっきりと描いた方が良い部分はろくに描かず放置したことなどが、仇になったのではと疑われます。
せっかくの魅力的なキャラクターをいい加減な扱いで台無しにしおって…
また、テリーに比べると外伝作品への登場も多くはなく、出演したかと思えばテリーの方が優遇されていることばかりのようで、本編でも外伝でも悲しい扱われようです。
ドラクエのスタッフって、ミレーユが嫌いなのか?
ちなみに、管理人がドラクエ6に再度挑戦しようと思ったのは、ミレーユが弟持ちの姉だと聞いたからでした。
テリーを捜すために旅に出ていたり、彼が仲間入りした際には2人で馬車に向かったり、弟が1人で馬車に向かえば後を追ったり、エンディングにて占い師グランマーズや故郷暮らしの養父母を訪ねる際は、同行しようとしなかったテリーがついて来るのを辛抱強く待ったり…
期待した通り弟に対する言動の端々にブラコンの香りが漂っており、実姉キャラ好きとしては、ほっこりできます。
今後は外伝作品への登場を増やしてもっとブラコンぶりを発揮してもらいたい
・バーバラ
記憶喪失でありながらも快活で人懐っこい、魔法使いの少女です。
そうした趣旨の台詞を一言も口にしていないのに「いえでしょうじょ」との肩書きを持たされた、ある意味悲劇のヒロイン。
そんなバーバラの故郷が、かつてデスタムーアに滅ぼされた魔法都市「カルベローナ」であったことが、旅の道中で発覚します。
なお、その「カルベローナ」に、バーバラの魔法力をもってすればドラゴンに姿を変えることもできるだろうと話す住民がいることや、パーティで1人だけ「ムドーのしま」に上陸しなかったことから、主人公達を「ムドーのしろ」まで運んだ黄金の竜はバーバラなのではと見られることがあるようです。
しかし、劇中ではその真偽を見極められるような描写はなく、これもまた各プレイヤーの解釈に委ねられています。
…もはやあれこれ言うまい。
バーバラは実体を持っていない精神体であったため、エンディングでは夢の世界の消滅と共に、姿を消してしまいました。
とは言え、あくまで見えなくなっただけなので、永遠の別れではないことが救いでしょう。
戦闘面での大きな特徴は、残ったMP全てを消費して敵全体に大ダメージを与える「マダンテ」をストーリーを進めるだけで覚えられること。
しかし、大きな利点もそれくらいで、いかんせん打たれ弱さが目に付くキャラクターでもあります。
バーバラを戦闘で活躍させたければ、ステータスを鍛えることはもちろんとして、戦闘中の立ち回りを慎重に考えることも必要でしょう。
…大体は「マダンテ」を使ったら控えメンバー行き、というのがやりやすいですが。
・チャモロ
人々の怪我や病気を治す力を持った、「ゲントぞく」の少年です。
ついでに、長老の孫でもあります。
そして、それ以上でもそれ以下でもない。
SFC版では台詞の少なさもあり、影の薄さではおそらくドラクエ6のパーティキャラクター中で1・2を争える予感がします。
とはいえ、無駄に複雑な設定を背負わされたミレーユが不人気なことを考えれば、むしろこのシンプルさがチャモロの魅力だと言っても良いでしょう。
そんな、ストーリー上では全然目立たないチャモロですが、戦闘面ではミレーユと似ていて、イメージ通りの「そうりょ」や「けんじゃ」はもちろん、前衛職もそつなくこなせるという逸材。
しばしば、テリーの立場に止めを刺した張本人だと言われているようです。
戦闘面での共通点を考えると、チャモロがミレーユの弟でも、それはそれでありだったかも?
容姿を重視すれば間違いなく外されるキャラクターですが、逆に実用性を重んじれば確実にパーティから外せない人材です。
手堅く遊ぶプレイヤーなら、チャモロとは長い付き合いになることでしょう。
・テリー
最強の剣を求めて旅をしていた「さすらいのけんし」にして、ミレーユの弟です。
パーティ加入時期が遅いせいか、チャモロ以外では唯一、肩書きが変わりません。
姉をヤクザにさらわれ、下手人に抵抗し一矢報いたものの半殺しにされたという、かなり悲惨な過去を背負わされているキャラクターです。
その後「ガンディーノ」を去り、力を求める旅路の中で、いつしか最強の剣を探すさすらいの剣士となっていた様子。
…が、テリーが真に悲惨たるゆえんはやはり、戦闘面では役立たずなことでしょう。
美形・クール・キザという典型的なライバル属性を集約しているくせに、敵として相対しても弱ければ、味方になっても弱いのなんの。
挙句に鍛えても大して強くならず、テリーが多少マシになった頃には、他のキャラクター達はそれを遥かに上回る実力を付けることになります。
要するに、テリーを戦闘メンバーにする利点はほとんどないわけです。
これではドランゴを仲間にしたらテリーは用済みとするプレイヤーが出るのも、無理からぬ話である…
そんな有様を踏まえると、テリーの台詞にはネタにしてしまえる発言が雨あられ。
せっかくなので、この場でいくつか取り上げてみましょう。
・「フン…こいつもたいしたことはなかったな…。」
「たびのどうくつ」でドランゴを瞬殺したシーンの台詞です。
その「大したことなかった奴」が生きていた上に、実はテリーよりずっと大した奴だったのは、今では有名なお話。
両者が組んで八百長をやっていた疑惑は、深まる一方でございます。
・「そんな剣にたよっているようじゃまだまだってことだ。」
「氷の洞窟」で、去り際に抜かした台詞です。
この口ぶりは、自分が切れ味の良い剣に頼っているだけだと自白しているに等しいものでした。
実際、ヘルクラウド城で敵対した際、テリーの一番危険な攻撃は「らいめいのけん」をふりかざすことであって、本人が放つ「かえんぎり」や「さみだれけん」などは、到底恐れるに足りません。
自分の力や技を磨いていれば、こんなことにはならなかっただろうに…
アークボルト王が主人公達に対して告げる、「あまりに強い剣を持つとそこに油断が生まれることもある」という戒めの言葉は、見事なまでにテリーに突き刺さったのでした。
まあ、この戒めの言葉はおそらく、ヘルクラウド城での対決をプレイヤーに予想させるための伏線だったと思われますが。
・「オレをこのままにしていく気かっ!?」
ヘルクラウド城を去ろうとする主人公達を、無様に横たわった状態で呼び止めた台詞です。
この台詞に対しては「はい」「いいえ」の選択肢が出ますが、どちらを選んでも「こっちが助けてほしいときは誰も助けてくれないくせに邪魔はされる」という主旨の愚痴が返って来ます。
背景が背景だけに重みのある台詞のはずが、ネット上ではヘタレだの情けないだのの一言で片づけられている模様です。
不憫。
・「さあ 殺せ! 殺すがいい! 生かしておいたら オレは きっと あんたらを 殺すことになる。
いまのうちに 息の根を止めるのが 賢明ってもんだぜ。さあ ひと思いに 殺してくれ!」
ヤケを起こした際の台詞。
たった今負けたくせに、どうして後々主人公達に勝てる気でいるのか…
もし、ここで見逃したら再戦することになる…という展開が本当に用意されていたとしても、全く脅威にはならなかったことでしょう。
あくまで「らいめいのけん」が強いだけで、テリー自身は弱いのだから…
・「ふん! だれだか知らないが あんたに 気やすく テリーなんて よばれる すじあいは ないね。」
姉のミレーユから「私がわかる?」と訊かれた際の返事です。
初っ端から余談ながら、これまで格好悪く倒れていたものの、この台詞からは急に立ち上がってのけます。
意外と元気。
ネットを見ていると、「テリーが力を欲しがったのは姉を助けるためだった」と解釈されることが多いようです。
「ガンディーノ」での出来事が出来事だけに、そう考えていたとしても、何ら疑問はないでしょう。
…が、そうだとすると、ミレーユを姉だと分からなかったのは、あんまりな感じがします。
また、この台詞の少し前には「強くなれるなら相手が魔物だろうと構わない」とも言い放っているため、どんな目的で強さを求めたにせよ、いつからか強くなること自体が目的と化していたのは間違いないようです。
もしも「姉を守るために強くなる」のが目的だったとしたら、その手段として姉に仇なす魔物の側について強くなろうとしたのは、これ以上ない本末転倒だと言わざるを得ません。
それを理解していなかったのか、理解していてなお目を背けていたのかは判然としませんが、いずれにせよこんな矛盾を犯した点を見ると、どうやら頭の中身はよろしくなかった模様です。
ミレーユや養父母の教育が悪かったのか?
それにしても、故郷では拉致されて地下牢に押し込められ、脱出できたかと思えばどういう経緯か危険な魔物共と戦うことになり、挙句に再会したがっていた弟には忘れ去られていた(戦闘メンバーに入っている場合は直接対決までさせられる)とは、ミレーユも大概悲惨です…
・「ねえさん。 あのときのオレに 今の半分でも ちからがあったら ねえさんを 守ることができたのに…。」
ミレーユが自分の姉だと分かった際の台詞です。
上述の通り、「姉を助けるために強くなろうとした」と解釈されることがあるテリーですが、その可能性を出している台詞は、実はこれ以外にはなかったりします。
ともあれ、この口ぶりは今なら姉を守れると言っているようですが、現実にはミレーユに守られている方がはるかにお似合いです(笑)
格好悪い最強の剣士。
まあ確かに、「ガンディーノ」にいた頃に今の半分でも力があれば、いくら何でも先王やギンドロ組くらいは容易くチリにできたでしょうが…
なお、すさまじい余談ですが、テリーがミレーユを「ねえさん」と呼んでいるのはこのヘルクラウド城での会話シーンくらいのもの。
エンディングで主人公が話しかけた際や、DS版で鏡を見た時の台詞では、ミレーユのことを「アネキ」と呼んでいます。
前者はミレーユを目の前にしている時で、後者2つは彼女がいない時なので、姉がそばにいるかどうかによって呼び分けているのかもしれません。
「ねえさん」と呼ぶと育ちが良い感じですが、「アネキ」と呼ぶとひねくれた感じ。
テリーのイメージに合うのは後者なので、今後は「アネキ」呼びを大切にしてもらいたいものです。
…ネタにしがいのあるテリーの台詞は、こんなところか。
強者気取りなのに弱いということからネタキャラとして愛されているテリーですが、外伝作品では本当に強くなったり主役になったりと厚遇されており、初登場作品にして本編であるドラクエ6とは比較にならない活躍を見せています。
…本人の夢とかだったら、すごく面白いのに。
・ドランゴ
ストーリー上は必須ではないものの、とても優秀なので連れて行きたい人物(?)です。
テリーに倒されて死骸になったはずが、どういう訳か生き返ってのけたモンスター。
しかも、自分を打ち倒したテリーに従うと言い出し、懐いてしまいます。
子供を潰されて怒っていたはずなのに、何故…?
摩訶不思議な経緯で仲間入りするドランゴですが、主とみなしたテリーとは真逆で、鍛えればきちんと強くなる逸材。
加入した時点でのレベルは僅か5という低さで、装備品も身に着けていないものの、それでも「ちから」や「みのまもり」は初期レベルかつ初期装備のテリーより上。
もちろん、育てればテリーをあらゆる面で上回ります。
世界最強(笑)のテリーの立場がない…
他のキャラクターが貴重なアイテム「ドラゴンのさとり」を使わないと就けない職業「ドラゴン」に最初から就いており、そのまま戦闘を繰り返すだけで強力なブレス系の攻撃を覚えられるのも、大きな魅力。
とどめに、当たれば会心の一撃となる「まじんぎり」や、死人を確実に蘇生させる「ザオリク」といったありがたい技を、転職をせずともレベルアップだけで習得してのけます。
そりゃテリーがドランゴ引換券になるわけだ…
その高い戦闘能力のおかげで、「ゆうしゃ」にまでならずとも大活躍することができるキャラクターです。
実利で考えるなら、テリーを鍛えるより、ドランゴを鍛える方が良い事は言うもさらなりでしょう。
ドラクエ6の主人公一派についての語りは、このくらいにしておきます。
ここまで御覧くださった訪問者様、ありがとうございました。
次回はムドーやジャミラスなど、ドラクエ6の敵達について、今回のような調子で語ってみようと思います。
御興味があれば、そちらもよろしくお願いします。
それでは、また。
今更ながらドラクエ6について語り出してみた、「暇人の独り言」管理人です。
前回から随分時間が空いてしまいましたが、本記事ではドラクエ6の主人公とその仲間達について喋ります。
彼らや、主だったボスキャラクターについては、戦闘面での性能も含めて再プレイ日記で既に触れていますが、本ブログにおける最後のまとめということで、今一度振り返ってみましょう。
くどいようですがネタバレ全開なので、嫌な方はスルー推奨です。
主人公一派を語る
・主人公
名前も、プレイヤーの好みで自由に決められます。
デモプレイ(?)では「エニクス」と名付けられていますが、DS版ドラクエ6からは「レック」という名前がデフォルトネームにされている感があるようです。
「レイドック」の王子だから、「レック」なのだろうか。
主人公は、仲間と共に魔王ムドーに挑むも敗れた…という夢を見て目覚めた、「ライフコッド」暮らしの「むらのしょうねん」だと思われていました。
しかし、村祭りの際に聴こえた精霊ルビスの声に従って旅立ったところ、その道中で、夢だと思っていたムドー戦での敗北が現実の出来事であったこと、幻の大地と現実の世界がそれぞれ自分の思っていたのとは逆であったこと、そして、自分が「レイドック」の王子であったことを知ることになります。
後にムドーの術によって引き裂かれた実体と精神の融合には成功したものの、両者が離れた時間が長すぎたために完全には元通りに戻れなかったようで、「ライフコッド」の住民とも「レイドック」の両親達とも上手く馴染めなくなるという、思わぬ悲運に苛まれました。
この主人公、本来の自分に戻ったせいで、本来の自分が親しくしていたはずの人々と溝ができるという、何とも皮肉な運命を背負っていた訳です。
もっとも、旅路を共にした仲間達や、現実世界の「ライフコッド」住民であるターニアやランドは以前と変わらず接してくれるため、救いは残っていますが。
ついでに言えば、エンディング中にミレーユに話しかけると、「私が占ってあげる。あなたのすてきな未来を。」という台詞が返って来ることから、主人公の今後も決して暗いものではない…
…はず。
戦闘に関連する特徴としては、転職の際に「ゆうしゃ」になる要件が他のキャラクターに比べて緩いことが最も見逃せない利点です。
他のキャラクターは基本職から上級職まで数多くの職業をマスターしなければ「ゆうしゃ」には転職できないところ、主人公だけは上級職のうち「バトルマスター」「けんじゃ」「スーパースター」「レンジャー」のどれか1つをマスターすれば「ゆうしゃ」になれます。
こなす職業の数で言えば、最少で下級職2つ+上級職1つの、計3つだけでも済んでしまう訳です。
すごい助かる。
終盤に近付くほど、「ゆうしゃ」で覚える「いてつくはどう」を使えなければきつい局面が増えるので、主人公だけでも早くから「ゆうしゃ」になっておくのがお勧めです。
・ハッサン
ドラクエ6で最初に仲間になる、筋肉ムキムキの「たびのぶとうか」です。
夢の世界で暴れ馬のファルシオンを捕まえるべく手を組んでから、実に頼もしい戦力となります。
なお、ファルシオンを捕まえるために手を組もうとのハッサンの申し出に対しては「はい」「いいえ」の選択肢が出ますが、たとえ後者を選んでも、ハッサンは意に介さず仲間に加わってくれます。
人の話を聞かないというか、強引というか。
ちなみにそんなハッサンは、自分達の意向に関係なくついて来たバーバラを強引なヤツだと言いつつも、「オレも人のことを言えないけどな。」とこぼしています。
自覚症状はあったようだ。
旅の途中で大工仕事が得意であることが示されたり、「サンマリーノ」の大工の家に行くとそこの息子だと思われるという伏線の通り、その正体は「だいくのむすこ」であったことが、劇中で明かされました。
ドラクエ6には珍しく、きちんと伏線回収がなされた。
ハッサンは家業を継ぐのが嫌で家出し、武闘家を自称して旅をしていたところ「レイドック」に流れ着き、そこの王子である主人公と知り合っていました。
そして、主人公やミレーユと共にムドーに挑むも敗れた…というあらすじを、「ムドーのしろ」で精神と実体の融合を果たしたことで、解説してくれます。
ラストボスの大魔王デスタムーアを打ち倒すと実家に戻り、当初は嫌がっていた大工を目指すことにしました。
エンディングでは主人公に対して「城の建て替えをする時は自分に任せてくれ」と話したり、スタッフロールの合間にも大工の修業に打ち込んでいるなど、早くも就業後の活躍を期待させてくれる姿が見られます。
それにしても、ガテン系が超似合う。
戦闘面での大きな特徴は、レベルアップやイベントをこなすだけで「とびひざげり」や「せいけんづき」といった強力な技を覚えられること。
いずれも他のキャラクターは転職を経なければ覚えられないのですが、ハッサンは自力で習得できます。
才能の塊だ。
ムキムキの体型に似合ったガチガチの前衛向きキャラクターなので、どんなプレイングをしていても外せない、素晴らしい戦力になれることでしょう。
・ミレーユ
すれ違う人々から異口同音に容姿の美しさを称えられる、「なぞのじょせい」です。
その肩書きに違わず、ゲームをクリアしても多くの謎が残るキャラクターでした。
「ガンディーノ」で城の地下牢に入れられた期間はどのくらいなのか、どのような動機と経緯で主人公やハッサンと出会ってムドーの討伐に参加したのか、実体をいつの間に取り戻していたのかなど、興味を引くのに謎のままに捨て置かれた疑問が、ざっと思い出すだけでも3つ以上。
想像する余地が残されたのだと言えば聞こえは良いですが、このレベルまでぼかされると、真面目に作る気がなかったのではと邪推させられます。
そんなミレーユについて本編中で明確に分かるのは、弟と共に「ガンディーノ」の養父母の下で暮らしていたこと、現地のヤクザ集団ギンドロ組によって城に放り込まれるも地下牢から脱出したこと、その地下牢に居合わせた老人から黄金の竜を呼ぶ笛を託されたこと、件の弟がさすらいの剣士テリーであったことくらいのもの。
という訳で(?)、テリーが仲間になると、肩書きが「テリーのねえさん」に変わります。
実力差を考えれば、テリーの肩書きが「ミレーユのおとうと」になった方が良かったと思うが…
故郷の悪政のせいでテリー共々苦しめられるも、そのことで
過去の出来事に絶望せず生き続けた結果、旅路の中でかつて生き別れたテリーとの再会が叶った上、エンディングでは養父母と再会し、さらには夢占い師として新たな生き方を見出すという幸せを手にしています。
ポジションはあくまでも「謎だらけの脇役」に過ぎませんが、一時期は不幸に見舞われながらも最後は幸福に恵まれたという点は、主人公よりも主人公らしいかもしれません。
とりあえず、不運という意味でも、波乱が多いという意味でも、数奇な運命を辿ったキャラクターだと言って間違いはないでしょう。
なお、余談ではありますが、ミレーユやテリーを振り回したギンドロ組は、本編の時点では既に弱体化しています。
先王の死により王家の後ろ盾を失った上、大親分は高齢で身体の具合が悪く、唯一の跡取りである娘は家を出て堅気になるつもりでいるなど、組にとっての逆風が相次いでいるためです。
完全な消滅こそ劇中では描かれませんでしたが、強力な支援者や求心力のあるリーダーでも新たに現れない限り、それも時間の問題のはず。
よしんば勢力を回復したとしても、ギンドロ組に遺恨を持つミレーユやテリーが大魔王デスタムーアを倒せるほど強くなっている上、2人には同等の実力を持つ仲間もいます。
ギンドロ組が懲りずに悪行を続ければ、揃いも揃って正義感が強い彼らを敵に回すことは確実です。
つまり結局のところ、ギンドロ組は完全に潰れる未来を避けられないことでしょう。
善行にせよ悪行にせよ、やったことの報いは必ず返って来るのである。
戦闘面では、パーティ加入当初は補助・回復が得意というサポート向きの性能をしているものの、転職システムが解禁されると「せんし」や「ぶとうか」などの前衛職でもやって行ける、芸達者な人物です。
世界最強(笑)のテリーより、よっぽど強いお姉ちゃん。
しかし、美人で人となりも良く戦闘でも活躍できるという、最高に美味しい女性キャラクターなのに、いまひとつ人気は乏しい様子。
これは、本筋でさして活用してもいない「ガンディーノ」関連の設定を付けたことや、そうかと思えば実体を取り戻したタイミングなどのはっきりと描いた方が良い部分はろくに描かず放置したことなどが、仇になったのではと疑われます。
せっかくの魅力的なキャラクターをいい加減な扱いで台無しにしおって…
また、テリーに比べると外伝作品への登場も多くはなく、出演したかと思えばテリーの方が優遇されていることばかりのようで、本編でも外伝でも悲しい扱われようです。
ドラクエのスタッフって、ミレーユが嫌いなのか?
ちなみに、管理人がドラクエ6に再度挑戦しようと思ったのは、ミレーユが弟持ちの姉だと聞いたからでした。
テリーを捜すために旅に出ていたり、彼が仲間入りした際には2人で馬車に向かったり、弟が1人で馬車に向かえば後を追ったり、エンディングにて占い師グランマーズや故郷暮らしの養父母を訪ねる際は、同行しようとしなかったテリーがついて来るのを辛抱強く待ったり…
・バーバラ
記憶喪失でありながらも快活で人懐っこい、魔法使いの少女です。
そうした趣旨の台詞を一言も口にしていないのに「いえでしょうじょ」との肩書きを持たされた、ある意味悲劇のヒロイン。
そんなバーバラの故郷が、かつてデスタムーアに滅ぼされた魔法都市「カルベローナ」であったことが、旅の道中で発覚します。
なお、その「カルベローナ」に、バーバラの魔法力をもってすればドラゴンに姿を変えることもできるだろうと話す住民がいることや、パーティで1人だけ「ムドーのしま」に上陸しなかったことから、主人公達を「ムドーのしろ」まで運んだ黄金の竜はバーバラなのではと見られることがあるようです。
しかし、劇中ではその真偽を見極められるような描写はなく、これもまた各プレイヤーの解釈に委ねられています。
…もはやあれこれ言うまい。
バーバラは実体を持っていない精神体であったため、エンディングでは夢の世界の消滅と共に、姿を消してしまいました。
とは言え、あくまで見えなくなっただけなので、永遠の別れではないことが救いでしょう。
戦闘面での大きな特徴は、残ったMP全てを消費して敵全体に大ダメージを与える「マダンテ」をストーリーを進めるだけで覚えられること。
しかし、大きな利点もそれくらいで、いかんせん打たれ弱さが目に付くキャラクターでもあります。
バーバラを戦闘で活躍させたければ、ステータスを鍛えることはもちろんとして、戦闘中の立ち回りを慎重に考えることも必要でしょう。
…大体は「マダンテ」を使ったら控えメンバー行き、というのがやりやすいですが。
・チャモロ
人々の怪我や病気を治す力を持った、「ゲントぞく」の少年です。
ついでに、長老の孫でもあります。
そして、それ以上でもそれ以下でもない。
SFC版では台詞の少なさもあり、影の薄さではおそらくドラクエ6のパーティキャラクター中で1・2を争える予感がします。
とはいえ、無駄に複雑な設定を背負わされたミレーユが不人気なことを考えれば、むしろこのシンプルさがチャモロの魅力だと言っても良いでしょう。
そんな、ストーリー上では全然目立たないチャモロですが、戦闘面ではミレーユと似ていて、イメージ通りの「そうりょ」や「けんじゃ」はもちろん、前衛職もそつなくこなせるという逸材。
しばしば、テリーの立場に止めを刺した張本人だと言われているようです。
戦闘面での共通点を考えると、チャモロがミレーユの弟でも、それはそれでありだったかも?
容姿を重視すれば間違いなく外されるキャラクターですが、逆に実用性を重んじれば確実にパーティから外せない人材です。
手堅く遊ぶプレイヤーなら、チャモロとは長い付き合いになることでしょう。
・テリー
最強の剣を求めて旅をしていた「さすらいのけんし」にして、ミレーユの弟です。
パーティ加入時期が遅いせいか、チャモロ以外では唯一、肩書きが変わりません。
姉をヤクザにさらわれ、下手人に抵抗し一矢報いたものの半殺しにされたという、かなり悲惨な過去を背負わされているキャラクターです。
その後「ガンディーノ」を去り、力を求める旅路の中で、いつしか最強の剣を探すさすらいの剣士となっていた様子。
…が、テリーが真に悲惨たるゆえんはやはり、戦闘面では役立たずなことでしょう。
美形・クール・キザという典型的なライバル属性を集約しているくせに、敵として相対しても弱ければ、味方になっても弱いのなんの。
挙句に鍛えても大して強くならず、テリーが多少マシになった頃には、他のキャラクター達はそれを遥かに上回る実力を付けることになります。
要するに、テリーを戦闘メンバーにする利点はほとんどないわけです。
これではドランゴを仲間にしたらテリーは用済みとするプレイヤーが出るのも、無理からぬ話である…
そんな有様を踏まえると、テリーの台詞にはネタにしてしまえる発言が雨あられ。
せっかくなので、この場でいくつか取り上げてみましょう。
・「フン…こいつもたいしたことはなかったな…。」
「たびのどうくつ」でドランゴを瞬殺したシーンの台詞です。
その「大したことなかった奴」が生きていた上に、実はテリーよりずっと大した奴だったのは、今では有名なお話。
両者が組んで八百長をやっていた疑惑は、深まる一方でございます。
・「そんな剣にたよっているようじゃまだまだってことだ。」
「氷の洞窟」で、去り際に抜かした台詞です。
この口ぶりは、自分が切れ味の良い剣に頼っているだけだと自白しているに等しいものでした。
実際、ヘルクラウド城で敵対した際、テリーの一番危険な攻撃は「らいめいのけん」をふりかざすことであって、本人が放つ「かえんぎり」や「さみだれけん」などは、到底恐れるに足りません。
自分の力や技を磨いていれば、こんなことにはならなかっただろうに…
アークボルト王が主人公達に対して告げる、「あまりに強い剣を持つとそこに油断が生まれることもある」という戒めの言葉は、見事なまでにテリーに突き刺さったのでした。
まあ、この戒めの言葉はおそらく、ヘルクラウド城での対決をプレイヤーに予想させるための伏線だったと思われますが。
・「オレをこのままにしていく気かっ!?」
ヘルクラウド城を去ろうとする主人公達を、無様に横たわった状態で呼び止めた台詞です。
この台詞に対しては「はい」「いいえ」の選択肢が出ますが、どちらを選んでも「こっちが助けてほしいときは誰も助けてくれないくせに邪魔はされる」という主旨の愚痴が返って来ます。
背景が背景だけに重みのある台詞のはずが、ネット上ではヘタレだの情けないだのの一言で片づけられている模様です。
不憫。
・「さあ 殺せ! 殺すがいい! 生かしておいたら オレは きっと あんたらを 殺すことになる。
いまのうちに 息の根を止めるのが 賢明ってもんだぜ。さあ ひと思いに 殺してくれ!」
ヤケを起こした際の台詞。
たった今負けたくせに、どうして後々主人公達に勝てる気でいるのか…
もし、ここで見逃したら再戦することになる…という展開が本当に用意されていたとしても、全く脅威にはならなかったことでしょう。
あくまで「らいめいのけん」が強いだけで、テリー自身は弱いのだから…
・「ふん! だれだか知らないが あんたに 気やすく テリーなんて よばれる すじあいは ないね。」
姉のミレーユから「私がわかる?」と訊かれた際の返事です。
初っ端から余談ながら、これまで格好悪く倒れていたものの、この台詞からは急に立ち上がってのけます。
意外と元気。
ネットを見ていると、「テリーが力を欲しがったのは姉を助けるためだった」と解釈されることが多いようです。
「ガンディーノ」での出来事が出来事だけに、そう考えていたとしても、何ら疑問はないでしょう。
…が、そうだとすると、ミレーユを姉だと分からなかったのは、あんまりな感じがします。
また、この台詞の少し前には「強くなれるなら相手が魔物だろうと構わない」とも言い放っているため、どんな目的で強さを求めたにせよ、いつからか強くなること自体が目的と化していたのは間違いないようです。
もしも「姉を守るために強くなる」のが目的だったとしたら、その手段として姉に仇なす魔物の側について強くなろうとしたのは、これ以上ない本末転倒だと言わざるを得ません。
それを理解していなかったのか、理解していてなお目を背けていたのかは判然としませんが、いずれにせよこんな矛盾を犯した点を見ると、どうやら頭の中身はよろしくなかった模様です。
ミレーユや養父母の教育が悪かったのか?
それにしても、故郷では拉致されて地下牢に押し込められ、脱出できたかと思えばどういう経緯か危険な魔物共と戦うことになり、挙句に再会したがっていた弟には忘れ去られていた(戦闘メンバーに入っている場合は直接対決までさせられる)とは、ミレーユも大概悲惨です…
・「ねえさん。 あのときのオレに 今の半分でも ちからがあったら ねえさんを 守ることができたのに…。」
ミレーユが自分の姉だと分かった際の台詞です。
上述の通り、「姉を助けるために強くなろうとした」と解釈されることがあるテリーですが、その可能性を出している台詞は、実はこれ以外にはなかったりします。
ともあれ、この口ぶりは今なら姉を守れると言っているようですが、現実にはミレーユに守られている方がはるかにお似合いです(笑)
格好悪い最強の剣士。
まあ確かに、「ガンディーノ」にいた頃に今の半分でも力があれば、いくら何でも先王やギンドロ組くらいは容易くチリにできたでしょうが…
なお、すさまじい余談ですが、テリーがミレーユを「ねえさん」と呼んでいるのはこのヘルクラウド城での会話シーンくらいのもの。
エンディングで主人公が話しかけた際や、DS版で鏡を見た時の台詞では、ミレーユのことを「アネキ」と呼んでいます。
前者はミレーユを目の前にしている時で、後者2つは彼女がいない時なので、姉がそばにいるかどうかによって呼び分けているのかもしれません。
「ねえさん」と呼ぶと育ちが良い感じですが、「アネキ」と呼ぶとひねくれた感じ。
テリーのイメージに合うのは後者なので、今後は「アネキ」呼びを大切にしてもらいたいものです。
…ネタにしがいのあるテリーの台詞は、こんなところか。
強者気取りなのに弱いということからネタキャラとして愛されているテリーですが、外伝作品では本当に強くなったり主役になったりと厚遇されており、初登場作品にして本編であるドラクエ6とは比較にならない活躍を見せています。
…本人の夢とかだったら、すごく面白いのに。
・ドランゴ
ストーリー上は必須ではないものの、とても優秀なので連れて行きたい人物(?)です。
テリーに倒されて死骸になったはずが、どういう訳か生き返ってのけたモンスター。
しかも、自分を打ち倒したテリーに従うと言い出し、懐いてしまいます。
子供を潰されて怒っていたはずなのに、何故…?
摩訶不思議な経緯で仲間入りするドランゴですが、主とみなしたテリーとは真逆で、鍛えればきちんと強くなる逸材。
加入した時点でのレベルは僅か5という低さで、装備品も身に着けていないものの、それでも「ちから」や「みのまもり」は初期レベルかつ初期装備のテリーより上。
もちろん、育てればテリーをあらゆる面で上回ります。
世界最強(笑)のテリーの立場がない…
他のキャラクターが貴重なアイテム「ドラゴンのさとり」を使わないと就けない職業「ドラゴン」に最初から就いており、そのまま戦闘を繰り返すだけで強力なブレス系の攻撃を覚えられるのも、大きな魅力。
とどめに、当たれば会心の一撃となる「まじんぎり」や、死人を確実に蘇生させる「ザオリク」といったありがたい技を、転職をせずともレベルアップだけで習得してのけます。
そりゃテリーがドランゴ引換券になるわけだ…
その高い戦闘能力のおかげで、「ゆうしゃ」にまでならずとも大活躍することができるキャラクターです。
実利で考えるなら、テリーを鍛えるより、ドランゴを鍛える方が良い事は言うもさらなりでしょう。
次回は敵勢力について喋ろう
ドラクエ6の主人公一派についての語りは、このくらいにしておきます。
ここまで御覧くださった訪問者様、ありがとうございました。
次回はムドーやジャミラスなど、ドラクエ6の敵達について、今回のような調子で語ってみようと思います。
御興味があれば、そちらもよろしくお願いします。
それでは、また。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7658575
この記事へのトラックバック