ネパール人の夫1人と5人の子供たち

先日、次女の保育園の卒業式でした。
コロナの影響で、来賓の方々もなく、卒園児、在園児、そして父兄のみの参加でした。
それでも、卒園式を開いてくださったことに本当に感謝します。

長女の時は、卒園式前にネパールへ引っ越ししたため、私も主人も初の卒園式参加でした。
次女が家で
「さよなら、ぼくたちの保育園〜」
と歌っているのを聴いて、いいなあ、私も卒園式やりたかった、ともらしていました。

次女が通っていたのは総勢わずか8名の園児がいた僻地保育園。
3名が卒園、５名が見送りをしました。

将来の夢の発表、修了証書授与、なども子供の成長を感じ、目を細めながら見ていました。
「感謝のことば」
がはじまると、途端に目頭が熱く…。
自分の子ではなくても、一生懸命、親、兄弟、家族に感謝を述べている6歳の子たちを目の前にして、気が付いたときにはこらえていた涙が…。

我が家の次女の発表。
やや緊張した面持ちながら、最後まで言うことができました。
先生に「お母さんやお父さんに内緒よ」と言われていたのか、内容について私は全く知りませんでした。

将来、次女が反抗期になったときにも、この文を思い出したら自分自身が頑張れそうな気がしたので、
ここに記しておくことにしました。


おおきくなったら　わたしは東京のディズニーランドで
ケーキ屋さんになって、ママの作ってくれるようなチョコレートケーキを作りたいです。

パパへ
公園に連れて行ってくれたり、東京ではディズニーランドでゲームやハンバーガー食べさせてくれて、
いっぱい遊んでくれてありがとう。楽しかったです。

ママへ
かわいい○○ちゃん（次男：7カ月）のお世話をしてくれてありがとう。
サンタのマラソンに連れて行ってくれてありがとう。

わたしが大きくなったらケーキ屋さんでもらったお金で
パパには　みんなで乗れる大きな車を
ママにはピンクのドレスを買ってあげるね。

○○ちゃん（長女）にネコのぬいぐるみを
○○ちゃん（長男）には赤の車のおもちゃを
○○ちゃん（三女）には白の大きな車を
○○ちゃん（次男）には　ちりんちりん　のおもちゃを
かってあげるね。楽しみにしていてね。

わたしもパパやママのようにいろんな国の言葉を覚えてお話のできる人になりたいです。



気が付いたら主人の目にも涙が。

式が終わり、帰宅後に主人は
「ネパールの学校ではこんなに感動する式はない」
と話しました。
ネパールにある全ての学校やモンテッソリースクールがそうとは限らないと思いますが、主人の話によると、
ネパールでは、いかに先生たちが素晴らしくできる先生なのか、そんな先生方に指導を受けることができる、君たち生徒は幸せだよ、という雰囲気なのだそうです。
確かに、2年ネパールに住んだ際に今回の卒園式で味わったような感動を、ネパールの学校で感じたことはなかったのですが、それでも、一生懸命子供たちを指導してくださったことは有難いと思っています。

先生方の、一人ひとりの個を認め、子供たちが互いに違いを認め受け入れる力を伸ばしていけるよう、
心身共に育んでいく、子供たちが自ら伸びれるように、一歩を出せるようにステップを援助する、そんな大きな愛のかかわりの中、過ごすことができ、こうして卒園式を迎えることができた我が子は幸せだと思いました。

そしてそのように子供の成長を見ることができた私達親自身も…。
関わってくださった全ての方々に感謝したいと思います。



卒園内祝いに