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2018年08月04日

書評『世にも奇妙な人体実験の歴史』

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こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、トレヴァー・ノートン様の「世にも奇妙な人体実験の歴史」です

このような方にお勧めです
「ノンフィクション好き 歴史好き 教師」
著者の方のプロフィール
「英国リヴァプール大学名誉教授 専門は海洋生物学」

まとめ
「毒々生物の奇妙な進化」(https://fanblogs.jp/happiness8everybody/archive/369/0)と「自分の体で実験したい」(https://fanblogs.jp/happiness8everybody/archive/378/0
この二冊の本とそして今回の「世にも奇妙な人体実験の歴史」
勝手な私(研究者でもないただの読書好き)の判断かもしれないが、人間(特に自分)の体を使って未来へ希望を残す人体実験モノの本はこの三冊で満足できるかもしれない
もっと他を探せば多くが見つかるかもしれないが内容が類似している可能性が高いだろう
今回の本でも「自分の体で実験したい」の中で紹介されている話がいくつか出てきている

この本だけに限った話ではないがノンフィクションモノを読んでいるときにいくつか思うことがある
例えば今回の本で言えば「その実験をしていた時に身に付けていた腕時計は何だったのか?」や「自分自身を人体実験の題材として使うイカレタ人間を育てた親の教育方針とは?」や「登場人物たちはどのような本を読んでいたのか?その実験に必要なジャンルだけ?それとも実験とは無関係のジャンルも貪欲に読み漁っていたのか?」などなど

第四章に登場するフランク・バックランド、この男の動物愛を読んでいても思ったことがある
「動物愛で知られるムツゴロウさんは、この男のようにはならなかった!?いや、日本のモラルや動物愛護関係によって世間には知らされなかっただけなんじゃないか?」と誠勝手に考えてしまった
この男フランクは子供のころから動物好きで様々な小動物などを飼っていた。しだいにフランクは以前から懐いていた願望をかなえ始める
野生動物を放し飼いにしたい。ついに仕事場を野生動物でいっぱいにしてしまう
とまぁここまではムツゴロウさんにも通じるだろう
しかしこの後からフランクの動物愛は父親の影響で大きく変わっていく
動物を食することに熱中しはじめてるのだ
動物園でヒョウが死んだという知らせを聞いたフランクはサンプルを送ってもらい食べたのち「あまり美味しくなかった」と語っている
そして外科医の免許を持ち病院勤務の経験があるフランクは正式に動物園から送られてくる死骸を検視する役を見事ゲットする
送られてくる死骸たちを前に解剖し終わり食べられそうと判断すれば食す、そんなイカレタ解剖医のフランク
もしかしたらムツゴロウさんもフランクのような動物食に興味があったのではないだろうか…なによりもムツゴロウさんは何回も獰猛な動物たちに攻撃され大けがを負ってもなお愛し続けたのだから、その愛に大きな変化が度々起こっていても不思議ではない

動物愛、この言葉を聞くとある男を思い出す
「なぜペニスはそんな形なのか」(https://fanblogs.jp/happiness8everybody/archive/375/0)という本の中で紹介されている動物性愛者たち
人間ではなくそれ以外の動物しか性の対象にならない動物性愛者
動物愛という一つの言葉の中には様々な感情が入り混じっているのだと改めて実感した


ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。











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2018年07月31日

書評『動物農場』

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こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、ジョージ・オーウェル様の「動物農場 付「G・オーウェルをめぐって」開高健」です

このような方にお勧めです
「経営者 国際政治関係者 モヤモヤした気持ちになりたい人」
著者の方のプロフィール
「1903年イギリス植民地時代のインド生まれ イギリスの作家」

まとめ
多くのことながらこの一冊も何も考えないで書名のみで購入をした
生き物関連の本をよく読んでいる私であるためこの書名に反応したのだが、読んでみると小説であることにすぐに気づいたが動物たちの反乱が始まるとそのまま読むことをやめずに一気に読み進めてしまった
政治小説、というジャンルにあたる「動物農場」だがそもそも政治小説を私は初めて読んだ
しかも読もうと思って読んだのではなく書名だけで購入をして読んでみたら、政治小説だったのだ
この本との出会いもまた読書の良さを一層深く私に知らせてくれた 

動物たちが築いた国を守るための七誡を一つにまとめた「四本足よし、二本足だめ」というものがあるがこの言葉に対してな鳥たちが反対をするのだがそれに対して利口な豚はこう説明する「翼も足である」と、この言葉には深く考えさせられてしまった。他人を説得するときに用いられるであろう理解に時間がかかるような、時間をかけて考えるのを面倒と思わせるような言葉で相手を説得させる技術がこの言葉には隠れているように感じたからこそ、立ち止まり自分の人生に当てはめて考えることができた
過去にもこのような言葉で気づいたら丸め込まれていたことがあったのではないか?
これからはもう少し相手の言葉を聞く努力をしようと

独裁政権とはこの小説に登場するナポレオン一同のように造り上げられていくものなのだろう。下層階級を気づかないうちに造り上げ、誰もそれに反しようとするものはいない
反するものが出てこようものならば、言葉と暴力で攻撃し鎮圧させる
特に読んでいて恐ろしいのは、やっぱり言葉とは他人を洗脳することに最もたけていると感じたことだ
何となくそんな気をさせたり、実はそうだったのかもしれない、などと思わせることで過去を変え未来へとつなげていってしまうナポレオン一同の話術にはイライラしまくるが、これはやはり傍から見ているからこそ湧き出る勘定であり、実際にこのような人間が自分の国のトップであったら何の疑いもしないで、いや疑いが出てもかき消されてしまうように生きるしかなくなるのだろう

なにせ読み終えると今の自分の置かれている状況をもう一度確認したくなってしまった
私もまた下層階級者であるのなら、何が間違っていて何が正しいのか?今後の行く道を見直す良いきっかけを与えてくれた

ジョージ・オーウェルの作品で有名なのは「一九八四年」であるそうだが私が気になったのは「象を撃つ」
ジョージ・オーウェル作品の次は「象を撃つ」に決定


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2018年07月27日

書評『欲望の資本主義2』

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今回のご紹介する本は、丸山俊一様の「欲望の資本主義2 闇の力が目覚める時」です

このような方にお勧めです
「資本主義社会に生きる人々 哲学好き 読書好き 変化を好むもの」
著者の方のプロフィール
「1962年長野生れ NHKエンタープライズ制作本部番組開発エグゼクティブプロデューサー」

まとめ
色々なジャンルの本を読んでいるが中々ビジネス関連の本を読む気になれない、というよりも興味がわいてこないがこの一冊は何か違っていた
店頭に並んでいたのは、いくつものビジネス書、その中でこの本とその横に前回出版された「欲望の資本主義 ルールが変わる時」が置かれていた
数冊のビジネス書の中でもなぜかこの本に対してだけ読みたい衝動にかられた
衝動のままに購入をして早速読み始めてみると資本主義に対してというよりも、今後の自分の行動のヒントをいくつかもらった
全てのジャンルの本に言えることだが、読み方は人それぞれ

自分は特に変化を好んでいる
その変化は実際自分にどのように影響を与えているのか?自分の経済状況はどう変わったのか?それによって目標へと近づいたのか?
具体的には、禁煙、断酒、一日一食、毎日平均5時間歩く、読書
これらを行うことで過去の、それらを行ってこなかった自分と今の自分と、どれ程変化をしたのか?
その変化を理論的に構築してみる決心がついた、しっかりと考えてその変化によって何が起きているかを理解しなければ変化は無意味に近いモノとなる気がしてしまう
さらに変化をしたという事実は理解しても、それが自身の経済活動にどのような良い影響を与えているのかもしっかりと把握しなければならない
把握したものは本当の意味で分かるものではないことも考慮して、いくつかの視点に立ってみる必要がある
そして今の自分を正確に評価する

「変化を求める、その人が、そのうちに変化を求めながらも、今度は安定が欲しくなる。変化の連続が辛くなれば、どこかに安住の場を求める‥」
終盤に出合ったこの言葉は私を、もっともっと変化をしていこうよ、と語りかけているように感じた
変化の停滞は、私にとっては危険信号なのかもしれない
では今後どのような変化をするのか?
煙草をやめ、酒をやめ、通勤に使っていた車や電車をやめ徒歩で通勤をし、読書などとは全く無縁であった私が本を読み始めて初年度で400冊を読破し以後300冊/年、朝食と昼食をやめたりとしてきた私は次にどのように変化をするのか?
環境を変える引っ越し?これに関しては金銭面との相談が大きいので直ぐには難しい
お金をかけずに、またはそれに近いように変化をするには、そして今すぐに始められる変化は何だろうか?
それらも含めてこれから考えてみようと思う

私にとっては自分自身を見つめなおすには適している一冊と出会ってしまったことに感謝


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2018年07月23日

書評『不隠の書、断章』

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小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
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今回のご紹介する本は、フェルナント・ペソア様の「[新編]不隠の書、断章」です

このような方にお勧めです
「詩 哲学 独身者」
著者の方のプロフィール
「1888年生まれ ポルトガルの詩人、作家」

まとめ
本を読むことが好きな私にはフェルナント・ペソアの読書を嫌う姿勢が理解できない
本を読むことを嫌いながら孤独を貫いているフェルナント
孤独でありながら本の世界へと逃避しない姿勢は羨ましくもなる
そんなフェルナントのこの一冊は、考えさせられる言葉だらけで線を引く箇所が多く、読み終えた後に適当にページをめくると必ず線が入っている状態になった
そのため読んでは考え、読んでは考え、この繰り返しで中々先に進まなかった
このような本は私にとっては大当たり、ただただ言葉を読んでいるだけの本は大外れ
考えさせられる言葉が多いほど時間はかかるが得るものは大きい
この本はそんな一冊だ

「自分に対してあたかも他人であるかのようにふるまうことが重要なことを理解すること」
今適当に開いたページに引いてある線の言葉だ
どうすればいいんだろうか!?あたかも他人であるかのようにふるまう?自分に対して?
理解のやり方がわからない
自分が他人に対して懐く「もっとこうした方がいいのに」と思うことを自分に対して思い、あたかも他人であるかのように行動していくこと(他人と思えば行動に移しやすい?)、そういう意味も含まれているのだろうか?

「客観的に自分を見る」という言葉があるがそれとは違うと私は思う
「見る」のと「ふるまう」のとでは全然違う
客観的に見るというのは、他人から見た自分、結局自分だが
自分に対してあたかも他人であるかのようにふるまうこと、それは他人になるという事
もはや自分という存在価値は無くなり、他人になってみる
よく言われることだが、思考は現実化する、これらに付帯する言葉として「目標となる人物になりきる」など書かれている
これもまた他人であるかのようにふるまうことに通じているのか?

「偉大であるためには、自分自身でなければならない 何であれ、膨張せず、排除しないこと」
自分自身を膨張、つまり大きく見せたりすること
自分自身を排除、欠点や汚点を隠したりすること
ありのままの自分自身であり続けることがフェルナントは偉大であるという
しかしこのような偉大な人間でありたいと思うが、どうしても大きく見せたり、隠したりしてしまう自分がいる
今の自分が持っているモノや得てきた経験、汚点や欠点を受け入れ、膨張せずに排除せずに生きることができれば今よりももっと人生は生きやすくなるように思うが、成長という言葉からは大きく離れてしまいそうだ
自分自身を膨張するからこそ、その反動で今よりもその膨張した自分に近づこうと日々ちょっとずつ前進していくのではないか
排除するからこそ、その反動で排除した穴を埋めるために、または直すために日々前進するのではないか
もちろんこれらにゴールなど存在しない
存在するとしたら、やはりそのゴールは死だろう
年齢として死に近いといっても過言ではないおじいちゃんやおばあちゃん
この方たちはフェルナントのいう偉大に最も近いように思う
膨張も排除もしないで、今のありのままで生きている、会話をするたびに感じる
偉大へと私もまた向かって今日を生きている
がやはり、つねに成長を志し日々進歩を‥

フェルナントは言う
「私は進歩しない。旅をするのだ」と



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2018年07月19日

書評『桜桃』

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小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
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今回のご紹介する本は、太宰治様の「桜桃」です

このような方にお勧めです
「夫婦 親 酒飲み」
著者の方のプロフィール
「1909年青森生れ 小説家」

まとめ
「ヴィヨンの妻」「秋風記」「皮膚と心」「桜桃」と、4つの作品が書かれている
表題となっている「桜桃」に関して書こうと思ったが読んでみて「ヴィヨンの妻」が今の
私にとって印象深い作品のためこれに決めた
太宰の作品に登場する作家はどれも今の時代には存在できそうにもない、いかれた人格の持ち主だ
妻や子供、自分の周囲にいるおのたちに多大な迷惑をかけ、シラッと乗り切る
乗り切っている本人はもしかしたら少しは反省をしているのかもしれないが、その反省は未来へとは活かせれていないように思う

そんな旦那を見捨てもせずに妻として今できることをすることで旦那のケツを拭いていく
なぜ見捨てることをしないのか?そもそも出会いはどのようなものだったのか?付き合い当初からこのような男だったのか?出産には立ち会ったのか?子供の名前はどちらがつけたのか?そんな疑問がドンドン湧き出てくる、その度に開いていた本を閉じては想像をして、「ヴィヨンの妻」を読んでしまう

生きていさえすればいい…確かにこの時代ではそれで済んだのかもしれないが、今の我々が生きる現代は「生きてさえすればいい」という言葉だけを信じて日々を暮らしていたのでは精神が病むか、体が病んでいく(私としては精神が病んでいく方が先だと思うが)
どのように生きるかに多くの人たちは囚われている現代社会に、その日暮らしで乗り切れるほど世間は寛大ではない。それを行う目的は?意味は?まだ実家暮らしなの?何がしたいの?将来の目標は?明確なビジョンはあるのか?時間管理が大切!人生は逆算で考えろ!売上を上げることだけ考えろ!そして終いには、生きる目的は?
そんな言葉が世間から浴びせられ、さらに自分で自分に対して問いだしてしまう、この時代に生きるだけでは生きてはいけない

生きてさえすればいい…いつの時代でもそれは親が子に思う気持ちである
太宰の作品では子供を思う親心を描いた小説がないように思う(すべてを読んだわけではないが)、もちろんこの作品にも子供は登場するが父親と子供の触れ合いは描かれていない。もしかしたら太宰は「生きてさえすればいい」という言葉を作品の中に使用したのは親心を太宰なりに表現したのではないかと私は感じた

さて次なる太宰の作品は「斜陽」、いつ頃読めるだろうか…


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2018年07月15日

書評『雁』

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小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、森鴎外様の「」です

このような方にお勧めです
「愛の告白をしようかと迷っている人 恋愛に対して後ろ向きな人」
著者の方のプロフィール
「1862年島根生れ 作家 本名は森林太郎」

まとめ
森鴎外=もりおうがい
恥ずかしながらこの本を手に取るまで、森鴎外=もりうがい
そう読んでいた
鴎=う‥と、この書評に書く以外は今まで誰にもそのことを知らせていなかった
しかしもしかしたらわつぃと同じような読み方をしていた人がいるかもしれない、そう考え私の恥ずかしすぎる間違いを発表して森鴎外の雁について書きたいと思う

何よりも私が印象に残ったのは未造
ひょんなことがキッカケで成金道へと進んでいき、お金には困らない生活を送る
妻と子供を持ち、妾すら手に入れその妾のために一軒家を借りる
そんな金持ち未造ではあるが、締めるところはしっかりと、いや締めすぎなくらいお金を使わない
締めまくっている所というのは自分の家族である、妻と子供に対して
こんなにもお金に対して成功者である未造なのにもかかわらず妻と子供に対してのお金の締め方がぶっ飛んでいる
そしてそれに対して大きな反発行動を示さない妻がまた不思議でならない
雁を執筆中の夫と妻との関係性、この時代は常識だったのだろうか
現代でももしかしたら、妻に食べる物では苦労はさせないにしても身に付ける物や旅行などで少しの贅沢も味合わせない夫がいるかもしれないがこのような関係性は長くはもたずに妻から離婚が言い渡されるだろう
時代の世間体の常識、恐ろしい
今の時代の世間体の常識を疑いもせずに従うことは生きやすいかもしれないがそれは大きな勘違いかもしれない
未造の妻はきっと世間的に夫に従うのが常識と心得ていたのだろう
夫である未造は良質な物を着、良質な物を身に付けている
しかしその妻である私と子供はそれを許されない
それでも離婚という文字は出ずに我慢という文字に思考は埋め尽くされる
そんなある日夫に妾の噂を聞いてしまう、そして我慢という文字から疑惑に変わり、心の内に秘めてあった思いが未造にぶつけられていく
未造危うし!!


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2018年07月11日

書評『わたしが正義について語るなら』

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今回のご紹介する本は、やなせたかし様の「わたしが正義について語るなら」です

このような方にお勧めです
「子を持つ親 夢を追いかけている人 作家志望者」
著者の方のプロフィール
「1919年高知県生れ アンパンマン作者」

まとめ
ほぼすべての日本人が知っているアニメ「アンパンマン」
顔を食べてもらうことでお腹が空いて悲しんでいる者達の空腹を満たしてあげる正義のヒーロー
やなせたかしさんの正義、それを知ることで自分の中の正義の定義が成長する
正義とは何なのか?

私自身の正義とは…
???
出てこなくなってしまった

懐いていた正義感は、ある他者にとって悪に変わる
悪に変わらない正義とは何なのだろうか?
空腹で困らなくなれば肥満が襲い、肥満を恐れる者は運動をして無駄な出費をし家計を圧迫する。また、ある者は食事制限をする
もちろん極限状態の飢饉を味わったことがない私は空腹を満たす正義のヒーロー像は持ち合わせていない
正義のヒーローとは、やはりかっこよくなくてはいけないのだろうか?
しかしアンパンマンのように万人に平等に接することができる正義のヒーローはかっこよいとは言えないし羨ましがられることもない(裏の顔を無ければ表の顔もない)
人というものは、何かにあこがれを抱いて生きている
その対象となる像はテレビや映画などによって影響を受ける
映画やテレビアニメに登場するヒーローはほぼ全て、争いがテーマだ
つまり戦い、勝利し、そして相手は死ぬ
悪であるからこそ成敗しなければならない?
成敗方法は暴力で表現される
するとそのような正義のヒーローに憧れる子供たちは必ず悪役をつくる
そうして悪役を倒すことで正義感というものを味わう

しかしアンパンマンのようなごっこ遊びをしている子供は見たことがない
確かに「アンパーンチ!!」「アンキーック!!」と声を出して遊ぶ子はいるがストーリーを創り遊ぶことはない
空腹で困っている者に自分の顔の一部を与えて元気と食事を与え、意地悪をしているバイキンマンを懲らしめる(決して殺さない)、そんなごっこ遊びは見たことも聞いたこともない

正義感を振りかざすことで違いが生れ、その違いがいつの間にか膨れ上がり、戦争を引き起こしてきた
アンパンマン、このような正義のヒーロー像を世界が目指すのなら戦争で人が死ぬことは無くなるかもしれない
もうじき日本人として戦争を忘れないための夏が来る
読者の皆様どうでしょうか?アンパンマンを観て戦争について考えてみることにしませんか?


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2018年07月07日

書評『マンモス』

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今回のご紹介する本は、福田正己様の「マンモス 絶滅の謎からクローン化まで」です

このような方にお勧めです
「考古学好き 生き物の生態好き 進化の歴史好き」
著者の方のプロフィール
「1972年東京大学理学系大学院博士課程修了 北海道大学名誉教授」


まとめ
マンモスはなぜ絶滅してしまったのか?
人間による過剰な狩猟?気候の変動?ウィルスの蔓延?
そしてこの三つが合わさり絶滅しのか?
著書には著者の研究者としての考え方が書かれている
そして私個人的にもう一つ含んでほしいリストがある
それは植物側、つまりマンモスに捕食されていた被食者側の戦略によるマンモス絶滅説
気候の変動による植物の突然変異とマンモスからの捕食されないための被食者突然変異による防衛戦略
それら二つを成功させ環境適応を見事成し遂げた植物たち
そしてそれらを捕食していたマンモスたちは捕食できる植物が激的に減っていき、食べる物が無くなり弱りかけていたところにさらに人間たちが以前よりもたやすくマンモスをしとめられることで過剰狩猟が始まり絶滅に拍車がかかった、そう私はこの本を読んでいて考えてみた

ウィルス蔓延に関しては私はあまりイメージできない
もしマンモスにウィルスが蔓延していたのなら、マンモスを最大食糧と考えて摂取していた人間たちにも確実に被害があり、マンモスの数以上に人間はそのウィルスによって最悪死んでいたのではないだろうか
その事に早くに気づいたものは、そのことを広く人々に知らせようと努力をしたが人々はその忠告に関心を寄せずにマンモスを狩猟し摂取していた
そして忠告を無視していた人々が気が付いたころには手遅れで数々の人間の集団が消えていった‥
今現在そのような証拠や話、本など見たことも聞いたこともないし、イメージがわかないため誠勝手ながら、研究者でもなければマンモスマニアでもない私は考えてみた

このように考えられるのもやはり、読書の利点だ
このマンモスという本を読まなければ考えもしなかった絶滅説
昔の話で終わらせるわけにはいかない
今現在でも絶滅の危険がある生き物や植物、もしかしたらたった今人間の知らない場所で息絶えた最後の種があるかもしれない
なぜその生物や植物は絶滅をしなければならなかったのか?
絶滅というテーマでいつか誰かと話をしてみたい
出来れば専門家と

今現在この地球上にマンモスは生存していない
しかしもしいたとしたら?そう考えて空想の中で新たな地球を創ってみても楽しい
それにはある程度マンモスについて知ることがいい
そうすることで空想世界観を広げる



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2018年07月03日

書評『自然をまねる、世界が変わる』

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こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
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今回のご紹介する本は、ジェイ・ハーマン様の「自然をまねる、世界が変わる バイオミミクリーが起こすイノベーション」です

このような方にお勧めです
「環境問題に関連した事業関係者 自然を模範にして人生を生き抜いている人 エンジニア 就職活動中の人」
著者の方のプロフィール
「オーストラリア出身 ナチュラリスト 起業家 発明家」

まとめ
ビジネス書として学べる点が多いように感じ、著者自身の企業の経験談が詳しく書かれ、バイオミミクリーの社会を知ることができる
そしてもうひとつ、きっと投資関係者はこのようなバイオ関連の書籍を多く読んでいてもおかしくないと投資を経験したことのない私は読んでいて感じた
サスティナブルで自然環境にやさしいビジネスモデルを確立し、事業展開していく新しい会社へ投資家の目が光るように感じる

私の現在の本業は住宅リフォーム業であるため、一番の問題はやはりゴミ!!
ゴミをいかに少なくできるのか!?どうすれば使用する材料や道具を少なくできるのか!?やらなくてもいいリフォームはないのか!?環境破壊のスピードを少しでも緩めるような、少なくするようなリフォーム工事のやり方とは!?
そんな質問が次から次へとあふれ出てきて、自問自答を繰り返しては納得するような答えにはたどり着かない
しかしこのような考え方ができる、それだけでもこの本を読んだ意味は深いと感じる
今のあなたの仕事は環境に対してどのような配慮がなされているだろうか?
不安を安心に変え、不満を満足に変え、不便を便利に変える‥これは成功法則の一つとある本には書いてあった。ではどう変えるのか?そのヒントは常に目の前にあるのかもしれない

ビジネス目線のほか生き物の生態についても書かれている
その中でいくつかの視点のヒントを得ることができた
なんで今まで疑問に思わなかったのか?そんな疑問の視野の広さを仕事に生かせることができそうな期待を自分にしている
その一つが鳥と蜘蛛の生態についてだ
毎年多くの鳥がガラスに衝突して死んでいるという、鳥がガラスに衝突してしまう理由はわかる気がする
しかしその鳥はなんと、人間が見落とし引っかかってしまう蜘蛛の巣には引っかからないそうだ
そこには紫外線が大事なキーワードになっている
鳥は紫外線を見ることができ、蜘蛛の巣は紫外線を反射させる働きがある
蜘蛛にとっては巣をいちいち壊されていては面倒でエネルギーの無駄になる、鳥にしてみればいちいち羽が汚れ飛行力に悪影響を与えかねない
そんな両者は紫外線を利用してお互いを守っているのだ
そんな風に鳥と蜘蛛の関係を見ようとは思ってこなかった
他には海の浮遊ゴミが思わぬ活躍をしている!?その結果を知ると確かにそうなるかもしれない、そう思ってしまう。今度浜辺に立った時それを想って海を眺めてみたいと思う(あたり前だがそれでも海にゴミを捨てることを許すことなど到底できない)

このように視点を広げてくれる読書の力‥ありがたい




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2018年06月29日

書評『博物誌』

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小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
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今回のご紹介する本は、ルナール様の「博物誌」です

このような方にお勧めです
「画家 漫画家 哲学者」
著者の方のプロフィール
「1864年フランス生まれ 作家」

まとめ
著者独特の生き物への描写に魅了され、影響されてしまった
生き物への見方が広がっていく
特に二つの表現が印象的だ

おとなになったうさぎ
大人になった兎?
これは、ロバのことを表現している
是非今、ネット検索でロバの画像を見ていただきたい
確かに馬やポニーよりは耳は断トツ長い
この長い耳を兎のそれと重ね合わせて出来た言葉が「おとなになったうさぎ」
特に強調されているのは顔周辺だろうことはわかる
きっとロバの体に対しては、「おとなになったうさぎ」は含まれていないように私は思っている
ロバはおとなになったうさぎ、そういわれると確かにそうとも思えてくるから、ルナールの独特の表現に魅了されてしまう
このように他の生き物の成長過程を他の生き物を描写するときに表現方法として使用していく視点を身に付けていくきっかけを与えてくれた
では、うさぎは「子供のころのロバ」と表現できるのだろうか?
私はうさぎはこう表現してみたいと思う
おとなになったリス

もう一つは
ふたつ折りのラブレター
これはどのような生き物を表現しているかわかるだろうか?
答えは蝶である
蛾ではない、蝶=二つ折りのラブレター
なんだかとてもきれいな蝶をイメージしてしまうのではないだろうか?
二つ折りのラブレターという表現を見て真っ先に思ったことがある
それはジンクスや噂などにこれは応用できる、そう思った
ある生き物を見たら良いことがある、ある生き物を見たら不吉なことが起こる
そのようなジンクスや噂は多く巷に存在している
地域限定や全国的に有名なものまで幅は広い
その中に私が考えた胸ときめくようなジンクスをここで発表する
「蝶が自然と自分にとまったら近々誰かから愛を告げられる可能性が高い」

私はこの本を読むまで知らなかったが、ルナールは「あなたは何の作者であると呼ばれたいか?」という記者の質問に「にんじん、さ」と答えている
次のルナールの本は「にんじん」に決定
早速注文をかけた私であった


ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

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