2018年08月04日
書評『世にも奇妙な人体実験の歴史』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、トレヴァー・ノートン様の「世にも奇妙な人体実験の歴史」です
このような方にお勧めです
「ノンフィクション好き 歴史好き 教師」
著者の方のプロフィール
「英国リヴァプール大学名誉教授 専門は海洋生物学」
まとめ
「毒々生物の奇妙な進化」(https://fanblogs.jp/happiness8everybody/archive/369/0)と「自分の体で実験したい」(https://fanblogs.jp/happiness8everybody/archive/378/0)
この二冊の本とそして今回の「世にも奇妙な人体実験の歴史」
勝手な私(研究者でもないただの読書好き)の判断かもしれないが、人間(特に自分)の体を使って未来へ希望を残す人体実験モノの本はこの三冊で満足できるかもしれない
もっと他を探せば多くが見つかるかもしれないが内容が類似している可能性が高いだろう
今回の本でも「自分の体で実験したい」の中で紹介されている話がいくつか出てきている
この本だけに限った話ではないがノンフィクションモノを読んでいるときにいくつか思うことがある
例えば今回の本で言えば「その実験をしていた時に身に付けていた腕時計は何だったのか?」や「自分自身を人体実験の題材として使うイカレタ人間を育てた親の教育方針とは?」や「登場人物たちはどのような本を読んでいたのか?その実験に必要なジャンルだけ?それとも実験とは無関係のジャンルも貪欲に読み漁っていたのか?」などなど
第四章に登場するフランク・バックランド、この男の動物愛を読んでいても思ったことがある
「動物愛で知られるムツゴロウさんは、この男のようにはならなかった!?いや、日本のモラルや動物愛護関係によって世間には知らされなかっただけなんじゃないか?」と誠勝手に考えてしまった
この男フランクは子供のころから動物好きで様々な小動物などを飼っていた。しだいにフランクは以前から懐いていた願望をかなえ始める
野生動物を放し飼いにしたい。ついに仕事場を野生動物でいっぱいにしてしまう
とまぁここまではムツゴロウさんにも通じるだろう
しかしこの後からフランクの動物愛は父親の影響で大きく変わっていく
動物を食することに熱中しはじめてるのだ
動物園でヒョウが死んだという知らせを聞いたフランクはサンプルを送ってもらい食べたのち「あまり美味しくなかった」と語っている
そして外科医の免許を持ち病院勤務の経験があるフランクは正式に動物園から送られてくる死骸を検視する役を見事ゲットする
送られてくる死骸たちを前に解剖し終わり食べられそうと判断すれば食す、そんなイカレタ解剖医のフランク
もしかしたらムツゴロウさんもフランクのような動物食に興味があったのではないだろうか…なによりもムツゴロウさんは何回も獰猛な動物たちに攻撃され大けがを負ってもなお愛し続けたのだから、その愛に大きな変化が度々起こっていても不思議ではない
動物愛、この言葉を聞くとある男を思い出す
「なぜペニスはそんな形なのか」(https://fanblogs.jp/happiness8everybody/archive/375/0)という本の中で紹介されている動物性愛者たち
人間ではなくそれ以外の動物しか性の対象にならない動物性愛者
動物愛という一つの言葉の中には様々な感情が入り混じっているのだと改めて実感した
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。
世にも奇妙な人体実験の歴史 (文春文庫) [ トレヴァー・ノートン ] |
世にも奇妙な人体実験の歴史【電子書籍】[ トレヴァー・ノートン ] |
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