2016年07月02日
【ジゼル・アラン】マンガ 感想&あらすじ おてんばお嬢様の成長と冒険の物語
ハルタ。2009年6月から連載中。既刊5巻
作者:笠井スイ
他作品:月夜のとらつぐみ
20世紀初頭のヨーロッパ。家庭の事情でアパートの大家を務めている少女・ジゼル・アランは、ある日何でも屋を開業することを思いつく。
博識だけどお嬢様育ちのため世間知らずのお子様だったジゼルは、アパートに住む青年・エリックを家賃滞納を盾に何でも屋稼業に付き合わせることに。好奇心からいろいろな物事に首を突っ込みたがるジゼルは、エリックを連れ周しながら様々な人たちと出会い、彼らが抱える問題に飛び込んでいく。
おてんばお嬢さまのジゼルが、何でも屋稼業を通じて様々なことを建研し、出会った人たちとの交流によって成長していく姿を描いた物語。
・ジゼル・アラン
資産家のお嬢さま。13歳。訳合ってアパートの管理人をしてます。好奇心旺盛な性格で、いろいろな問題に首を突っ込みたがる性分。まだ幼い少女でありながら博識ですが、お嬢様育ちのため世間知らずで常識に疎いところがあります。お嬢様育ちが起因しているのか、あまり物怖じすることはありません。態度も大きくて子供扱いされるのはイヤな様子です。アルセーヌという猫を飼ってます。
・エリック・ルブラン
ジゼルが管理するアパートに住む青年。3ヶ月家賃滞納をしてることから、ジゼルに逆らえず何でも屋の仕事に付き合わされる羽目に。見た目は華奢で少し頼りないところはあるも、ジゼルが危険な目に合いそうになると体を張って守ろうとする男らしさも見せています。小説家を目指して奮闘中。
・アパートの住人
最初の依頼者で、夫が亡くなり1人で暮らしている初老の女性・リーズ・クレペル。
少し内気な少女エミリーと、翻訳事務所で働いているているリシェの父娘。
同性愛者でジゼルに一目惚れしてしまったコレット。
フランスのようにもイギリスのようにも見えるヨーロッパのどこかにある国が舞台。全体としては、知識と好奇心はあるけど社会の常識がほとんど欠如しているお嬢様が、何でも屋の仕事で様々な問題を解決していく話ですね。お嬢様育ちで狭い世界しか知らなかったジゼルにとっては、冒険物語でもあると思います。
何といっても魅力はタイトルにもなってるジゼルという少女。ジゼルに魅力を感じられなければ全く面白くないでしょうから避けた方がいいです。
何かと暴走気味ですが、私は彼女を可愛らしいなと思いましたね。器量は良くて豊富な知識を持つなど全体的に高スペックの持ち主ですが、何でもかんでも物事が上手く回るわけではありません。当然失敗することもありますし、何でも屋の先輩や実家の執事さんを通し、自身の未熟さを知ることもあります。その中で少しずつ人として成長していくジゼルではありますが、好奇心旺盛な根の部分は変わらない彼女は魅力的ですね。結局なんでもかんでも首を突っ込むんですから。そんな彼女を支えるエリックには好感しか持てません。
読み始めるきっかけになった表紙絵だけではなく、中身の絵に関しても文句なしで素晴らしい。ヨーロッパの街並みや家具類、そしてキャラクターが纏う服装など、ひとつひとつ丁寧に描かれていました。背景に関しても大きなコマから小さいコマまでしっかり描き込んであるので、この作品の世界観をよく感じ取ることができるかと思われます。
そして、その背景以上に人物の描き込み具合が素晴らしい。特に表情の描き方が見事で、苦悩や喜び、コロコロ変わる子供の無邪気さ、大人の女性の艶かしさなど、どの描写もよく表現されていました。ただ、ちょっと独特な絵でもあるので、その辺りの好き嫌いは分かれそうです。
とても楽しませてもらえました。主人公・ジゼルの可愛さ、ノスタルジックな作品の雰囲気、サイドストーリーも面白い。ゆったりした流れを感じられる作品が好きな人は楽しめると思います。問題があるとすれば続きがきになるのに刊行ペースが遅いってことですね。やけに遅いと思ったら休載がちだったようです。
ジゼルとエリックの行く末は特に気になりますので気長に待つとします。派手さはないけど味わい深い作品なので、よければ読んでみてください。おすすめさせていただきます。
【漫画全巻ドットコム】ジゼル・アラン (1-5巻 最新刊) 紙版
作者:笠井スイ
他作品:月夜のとらつぐみ
あらすじ・概要
20世紀初頭のヨーロッパ。家庭の事情でアパートの大家を務めている少女・ジゼル・アランは、ある日何でも屋を開業することを思いつく。
博識だけどお嬢様育ちのため世間知らずのお子様だったジゼルは、アパートに住む青年・エリックを家賃滞納を盾に何でも屋稼業に付き合わせることに。好奇心からいろいろな物事に首を突っ込みたがるジゼルは、エリックを連れ周しながら様々な人たちと出会い、彼らが抱える問題に飛び込んでいく。
おてんばお嬢さまのジゼルが、何でも屋稼業を通じて様々なことを建研し、出会った人たちとの交流によって成長していく姿を描いた物語。
主要登場人物
・ジゼル・アラン
資産家のお嬢さま。13歳。訳合ってアパートの管理人をしてます。好奇心旺盛な性格で、いろいろな問題に首を突っ込みたがる性分。まだ幼い少女でありながら博識ですが、お嬢様育ちのため世間知らずで常識に疎いところがあります。お嬢様育ちが起因しているのか、あまり物怖じすることはありません。態度も大きくて子供扱いされるのはイヤな様子です。アルセーヌという猫を飼ってます。
・エリック・ルブラン
ジゼルが管理するアパートに住む青年。3ヶ月家賃滞納をしてることから、ジゼルに逆らえず何でも屋の仕事に付き合わされる羽目に。見た目は華奢で少し頼りないところはあるも、ジゼルが危険な目に合いそうになると体を張って守ろうとする男らしさも見せています。小説家を目指して奮闘中。
・アパートの住人
最初の依頼者で、夫が亡くなり1人で暮らしている初老の女性・リーズ・クレペル。
少し内気な少女エミリーと、翻訳事務所で働いているているリシェの父娘。
同性愛者でジゼルに一目惚れしてしまったコレット。
感想
フランスのようにもイギリスのようにも見えるヨーロッパのどこかにある国が舞台。全体としては、知識と好奇心はあるけど社会の常識がほとんど欠如しているお嬢様が、何でも屋の仕事で様々な問題を解決していく話ですね。お嬢様育ちで狭い世界しか知らなかったジゼルにとっては、冒険物語でもあると思います。
何といっても魅力はタイトルにもなってるジゼルという少女。ジゼルに魅力を感じられなければ全く面白くないでしょうから避けた方がいいです。
何かと暴走気味ですが、私は彼女を可愛らしいなと思いましたね。器量は良くて豊富な知識を持つなど全体的に高スペックの持ち主ですが、何でもかんでも物事が上手く回るわけではありません。当然失敗することもありますし、何でも屋の先輩や実家の執事さんを通し、自身の未熟さを知ることもあります。その中で少しずつ人として成長していくジゼルではありますが、好奇心旺盛な根の部分は変わらない彼女は魅力的ですね。結局なんでもかんでも首を突っ込むんですから。そんな彼女を支えるエリックには好感しか持てません。
読み始めるきっかけになった表紙絵だけではなく、中身の絵に関しても文句なしで素晴らしい。ヨーロッパの街並みや家具類、そしてキャラクターが纏う服装など、ひとつひとつ丁寧に描かれていました。背景に関しても大きなコマから小さいコマまでしっかり描き込んであるので、この作品の世界観をよく感じ取ることができるかと思われます。
そして、その背景以上に人物の描き込み具合が素晴らしい。特に表情の描き方が見事で、苦悩や喜び、コロコロ変わる子供の無邪気さ、大人の女性の艶かしさなど、どの描写もよく表現されていました。ただ、ちょっと独特な絵でもあるので、その辺りの好き嫌いは分かれそうです。
とても楽しませてもらえました。主人公・ジゼルの可愛さ、ノスタルジックな作品の雰囲気、サイドストーリーも面白い。ゆったりした流れを感じられる作品が好きな人は楽しめると思います。問題があるとすれば続きがきになるのに刊行ペースが遅いってことですね。やけに遅いと思ったら休載がちだったようです。
ジゼルとエリックの行く末は特に気になりますので気長に待つとします。派手さはないけど味わい深い作品なので、よければ読んでみてください。おすすめさせていただきます。
|
【漫画全巻ドットコム】ジゼル・アラン (1-5巻 最新刊) 紙版
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5212086
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック