ハネ吉のマンガ生活〜おすすめマンガ感想紹介〜

極上生徒会
2005年4月6日放送
監督：岩崎良明
原作：コナミデジタルエンタテインメント
脚本：黒田洋介
蘭堂りのの声：田村ゆかり
神宮司奏の声：生天目仁美


「私立宮神学園には 教職者より権限のある美しき乙女達がいる。宮神学園極大権限保有最上級生徒会。略して、極上生徒会」
母・ちえりを亡くしたことで天涯孤独の身になってしまった少女・蘭堂りのは、遺品として残された腹話術の人形プッチャンが唯一の友達。そんな蘭堂りのにミスター・ポピットと名乗るペンフレンドができ、ポピットの紹介から宮神学園に転入できることになった・・・のだが、入居するはずのアパートがまさかの全焼。困り果てていたりのだったが、宮神学園生徒会長・神宮司奏の強い意向によって、書記として生徒会に入ることになり、学園の寮にも入居することができた。こうして、りのは極上生徒会メンバーとして、賑やかな新生活をスタートさせたのだった。

極上生徒会は執行部、遊撃部、隠密部、車両部などに分かれています。
登場人物多いので、主要と個人的に気に入っているキャラクターをちょっと紹介します。
・蘭堂りの・・・本作の主人公。書記。腕には常に意志を持つ腹話術人形のプッチャンがついてます。明るい性格の女の子ですが、勉強も運動も苦手。
・神宮司奏・・・極上生徒会会長であり、学園理事長でもあります。りのをとても大切に想っています。
・和泉 香・・・遊撃部。りののクラスメイト。奏のことを慕っているため、彼女に寵愛を受けるりのに敵意を向けることもしばしば。
・シンディー・・・車両部。アメリカと日本のハーフ。片言の英語をよく使いますが、日本語が得意で英語が苦手という意外すぎる一面があります。個人的に一番好きなキャラです。


極上生徒会という教師よりも強い権限を持つ生徒会メンバーに選ばれた主人公が、個性溢れる様々な人たちと交流していく姿を描いた作品。
序盤は普通の学園コメディもので、後半はちょっとだけシリアスな展開が増え、りのや奏会長になどに関する多くの謎が解明されていきます。基本はコメディなので全体的には明るい雰囲気です。

生徒会だけで13名（かな？）いるので登場人物は多めですが、一人一人個性がちゃんと立っていて面白い。それぞれにしっかりスポットを当てられているので、邪魔な存在だとか存在感薄くて必要性を感じないキャラはいませんでした。最近は無駄に可愛い女の子たくさん登場させた結果、収拾つかずに駄作になり下がった作品も多く見られますが、本作はそのように残念なことにはなってなかったと思います。それぞれが極上生徒会という組織の中で、役割と持ち味を生かして活躍してました。誰かしら1人はお気に入りになるキャラクター見つけられるんじゃないですかね。

なんか、主人公・りのが一番地味だったような気がしますね。でも、いかんせん個性の強過ぎるキャラクターが多く登場してることからか、地味なのに地味なところがむしろ目立っていたと思います。それに加えて毒舌吐くプッチャンという人形を装備してるものですから、本人の特性とは反対に目立ちまくってます。このプッチャンがいろいろ謎多き存在でもあります。プッチャンは1話の時点でだいぶおかしな点を見受けられましたが、それでも最初はただの腹話術の人形だと思ってました。プッチャんの正体についても少しずつ解明されていきます。

リアルタイムで見ていた作品ではありませんが、この『極上生徒会』がきっかけでアニメ好きになったので、ちょっと思い入れ深くもあります。作画にちょっと難ありでしたけどとても楽しませてもらった作品でしたね。
特別深いメッセージ性があるわけではなくても、素直に笑わせてもらえる面白さがあります。女の子がたくさん出てくるとはいえ、萌えではないと思うので、その辺を期待されるとがっかりしてしまうかもしれません。好みは分かれると思いますが、ハマれば極上ものだと思いますので、よければ観てください。

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