2017年01月22日
【紹介した作品の新刊発売情報】宇宙兄弟 第30巻 他4作品
2017年1月23日〜1月29日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。
宇宙兄弟 第30巻 2017年1月23日発売
宇宙兄弟の過去記事はこちら
スミカスミレ 第8巻 2017年1月25日発売
スミカスミレの過去記事はこちら
群青にサイレン 第4巻 2017年1月25日発売
群青にサイレンの過去記事はこちら
試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。
とんがり帽子のアトリエ 第01巻
著者:白浜 鴎
掲載:モーニングKC
2017年1月23日発売
仕立て屋を営んでいる母と城から離れた小さな村で暮らしているココは、魔法使いに憧れを抱いている女の子。魔法使いには生まれつき素質を持つ者しかなれず、普通の人はその恩恵を受けるのみだと教えられていたのだが、ココはどうしても諦めきれずにいた。
ある日のこと、村に魔法使いのキーフリーという男が訪れ、ひょんなことから決して見てはいけないと言われていた魔法をかける瞬間を目撃してしまったココ。そのことで魔法使いの秘密を知ったココは、自分でも魔法を試してみることにしたのだが・・・。
魔法使いに憧れを抱き、その秘密を知ってしまった少女に訪れる絶望と希望の物語。純粋な王道ファンタジー作品ですね。
とても良い雰囲気の世界観。この世界には魔法が溢れており、それは人々の生活を助け、魔法はなくてはならない便利なものになっていますが、その仕組みは解明されていない・・・と、一般の人々には伝えられているようです。しかし、実際は特別な道具と魔方陣の形さえ知っていれば誰にでも使えてしまうものであり、それは魔法使いにとって「絶対の秘密」とされているため、知ってしまった者の記憶は消されてしまいます。
子供の頃に夢みた絵本の中の世界みたいでした。洗濯で汚れた泉もかけられている魔法によって一瞬で澄んだ水に浄化され、空を飛ぶ馬車も存在するなど、魔法が生活のなかに溶け込んでいる夢のような世界です。
主人公のココは金髪の可憐な明るい少女です。黒髪の母親とはあまり似てないですね。父親は不明。
幼い頃にいかにも怪しい謎の人物から、魔法を使うための道具と魔法陣が描かれていた絵本を手に入れています。本人はそれがどういう用途のものかは知らずに持っていましたが、キーフリーの魔法を使う瞬間を目撃したことで仕組みを知ることになり、念願の魔法を使うことができて大喜びです。
喜びのあまり何の魔法かも分からずに魔法陣をいくつも描いてしまうんですが、案の定危険な魔法を発動させてしまい、ココを絶望させることが起きてしまいます。
しかし、訪れたのは絶望だけではなく、キーフリーの申し出から憧れの魔法使いになることを薦められ、起こしてしまった問題を解決するためにこれから魔法を学んでいくことになります。
このファンタジーな世界を描く作者の高い画力が素晴らしいですね。しっかりした線で描かれた精緻な絵は美しく、自然の風景は幻想的で静謐な空気を醸し出し、コマごとの背景も丁寧にしっかり描き込まれているので絵だけでも楽しめます。キャラクターの表情も豊かなので特にココは見ていて楽しいです。流麗な絵が物語の魅力を何倍にも引き上げており、世界観にも引き込む大きな役割を果たしていると思います。
続きを読みたくなる良くできたストーリーと、もっと見たいと思わせてくれる素晴らしい絵、とても良かったです。生まれや才能だけではなく、諦めずに抱き続けてきた強く純粋な思い、そして努力によって道を切り開いていくココの姿を見せてくれそうですね。
試し読みはモーニングさんの公式サイトで1話を配信しています。(こちら)
学園塔に魔女はオドる 第01巻
著者:シバ ユウスケ
掲載:ビッグガンガンコミックス
2017年1月25日発売
多くの魔法使いを輩出してきた伝統ある名門魔法学園・ネムリスピカ。魂が宿る学園の意志により選ばれた新入生のルッカ=トドリは、良いことが起きた後には悪いことも起こるというネガティブな考えの持ち主だが、どんなときも明るい前向きな性格でもあった。
選ばれた時点で入学できると思っていたルッカだったが、学園では基礎能力不足により淘汰される事例が増えたため、「狂騒の森」と呼ばれる危険地帯を抜けた者だけが入学を認められる最終試験に挑むことになった。しかし、ルッカはある大きな問題を抱えていた。それは、魔法学園に選ばれたにも関わらず、魔法が使いえないということ・・・。
感情が魔力になる世界を舞台に、前向きだけどネガティブな主人公をはじめ、愉快な魔法使いたちが送るちょっとおかしなマジカルファンタジー。
ギャグ要素強めのかわいいファンタジー漫画です。
魔法使いが普通に存在する世界の物語です。魔法を使うにはNP(ネガティブパワー)と呼ばれる魔力の源を必要とし、NPは「感情」の高ぶりによって生まれるとのことです。
1人に1つ魔法発動に必要なNPは決まっており、「喜」「怒」「哀」「楽」や「羞恥心」「寒い」など、NPを生む感情はそれぞれ異なります。
ちょっと面白い設定ですね。羞恥心がNPの娘は魔力を貯めるためにあえて恥ずかしい行動をとったり、母性がNPの場合は動物なんかを可愛がったり、怒りの場合は常に何かに怒るなどして魔力を補充してるようです。
主人公のルッカは1話終盤まではNPが判明しておらず、魔法を使うことができなかった少女。この辺もある意味お約束の設定と言えますね。彼女のNPとなる感情は「自信」だったわけですが、前向きだけどネガティブな性格が見事に災いしてます。
カワイイ登場人物たちはみんなノリが良く、ギャグもなかなか面白くてクスっと笑え、テンポも良いので安心して読めます。シリアス展開はほとんどありませんでした。
ほのぼのしたファンタジー作品を楽しみたい人には良い漫画だと思います。私は結構好きですね。
試し読みはニコニコ静画さんのサイトで1話と他数話配信しています(こちら)
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。
宇宙兄弟 第30巻 2017年1月23日発売
宇宙兄弟の過去記事はこちら
スミカスミレ 第8巻 2017年1月25日発売
スミカスミレの過去記事はこちら
群青にサイレン 第4巻 2017年1月25日発売
群青にサイレンの過去記事はこちら
試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。
とんがり帽子のアトリエ 第01巻
著者:白浜 鴎
掲載:モーニングKC
2017年1月23日発売
仕立て屋を営んでいる母と城から離れた小さな村で暮らしているココは、魔法使いに憧れを抱いている女の子。魔法使いには生まれつき素質を持つ者しかなれず、普通の人はその恩恵を受けるのみだと教えられていたのだが、ココはどうしても諦めきれずにいた。
ある日のこと、村に魔法使いのキーフリーという男が訪れ、ひょんなことから決して見てはいけないと言われていた魔法をかける瞬間を目撃してしまったココ。そのことで魔法使いの秘密を知ったココは、自分でも魔法を試してみることにしたのだが・・・。
魔法使いに憧れを抱き、その秘密を知ってしまった少女に訪れる絶望と希望の物語。純粋な王道ファンタジー作品ですね。
とても良い雰囲気の世界観。この世界には魔法が溢れており、それは人々の生活を助け、魔法はなくてはならない便利なものになっていますが、その仕組みは解明されていない・・・と、一般の人々には伝えられているようです。しかし、実際は特別な道具と魔方陣の形さえ知っていれば誰にでも使えてしまうものであり、それは魔法使いにとって「絶対の秘密」とされているため、知ってしまった者の記憶は消されてしまいます。
子供の頃に夢みた絵本の中の世界みたいでした。洗濯で汚れた泉もかけられている魔法によって一瞬で澄んだ水に浄化され、空を飛ぶ馬車も存在するなど、魔法が生活のなかに溶け込んでいる夢のような世界です。
主人公のココは金髪の可憐な明るい少女です。黒髪の母親とはあまり似てないですね。父親は不明。
幼い頃にいかにも怪しい謎の人物から、魔法を使うための道具と魔法陣が描かれていた絵本を手に入れています。本人はそれがどういう用途のものかは知らずに持っていましたが、キーフリーの魔法を使う瞬間を目撃したことで仕組みを知ることになり、念願の魔法を使うことができて大喜びです。
喜びのあまり何の魔法かも分からずに魔法陣をいくつも描いてしまうんですが、案の定危険な魔法を発動させてしまい、ココを絶望させることが起きてしまいます。
しかし、訪れたのは絶望だけではなく、キーフリーの申し出から憧れの魔法使いになることを薦められ、起こしてしまった問題を解決するためにこれから魔法を学んでいくことになります。
このファンタジーな世界を描く作者の高い画力が素晴らしいですね。しっかりした線で描かれた精緻な絵は美しく、自然の風景は幻想的で静謐な空気を醸し出し、コマごとの背景も丁寧にしっかり描き込まれているので絵だけでも楽しめます。キャラクターの表情も豊かなので特にココは見ていて楽しいです。流麗な絵が物語の魅力を何倍にも引き上げており、世界観にも引き込む大きな役割を果たしていると思います。
続きを読みたくなる良くできたストーリーと、もっと見たいと思わせてくれる素晴らしい絵、とても良かったです。生まれや才能だけではなく、諦めずに抱き続けてきた強く純粋な思い、そして努力によって道を切り開いていくココの姿を見せてくれそうですね。
試し読みはモーニングさんの公式サイトで1話を配信しています。(こちら)
学園塔に魔女はオドる 第01巻
著者:シバ ユウスケ
掲載:ビッグガンガンコミックス
2017年1月25日発売
多くの魔法使いを輩出してきた伝統ある名門魔法学園・ネムリスピカ。魂が宿る学園の意志により選ばれた新入生のルッカ=トドリは、良いことが起きた後には悪いことも起こるというネガティブな考えの持ち主だが、どんなときも明るい前向きな性格でもあった。
選ばれた時点で入学できると思っていたルッカだったが、学園では基礎能力不足により淘汰される事例が増えたため、「狂騒の森」と呼ばれる危険地帯を抜けた者だけが入学を認められる最終試験に挑むことになった。しかし、ルッカはある大きな問題を抱えていた。それは、魔法学園に選ばれたにも関わらず、魔法が使いえないということ・・・。
感情が魔力になる世界を舞台に、前向きだけどネガティブな主人公をはじめ、愉快な魔法使いたちが送るちょっとおかしなマジカルファンタジー。
ギャグ要素強めのかわいいファンタジー漫画です。
魔法使いが普通に存在する世界の物語です。魔法を使うにはNP(ネガティブパワー)と呼ばれる魔力の源を必要とし、NPは「感情」の高ぶりによって生まれるとのことです。
1人に1つ魔法発動に必要なNPは決まっており、「喜」「怒」「哀」「楽」や「羞恥心」「寒い」など、NPを生む感情はそれぞれ異なります。
ちょっと面白い設定ですね。羞恥心がNPの娘は魔力を貯めるためにあえて恥ずかしい行動をとったり、母性がNPの場合は動物なんかを可愛がったり、怒りの場合は常に何かに怒るなどして魔力を補充してるようです。
主人公のルッカは1話終盤まではNPが判明しておらず、魔法を使うことができなかった少女。この辺もある意味お約束の設定と言えますね。彼女のNPとなる感情は「自信」だったわけですが、前向きだけどネガティブな性格が見事に災いしてます。
カワイイ登場人物たちはみんなノリが良く、ギャグもなかなか面白くてクスっと笑え、テンポも良いので安心して読めます。シリアス展開はほとんどありませんでした。
ほのぼのしたファンタジー作品を楽しみたい人には良い漫画だと思います。私は結構好きですね。
試し読みはニコニコ静画さんのサイトで1話と他数話配信しています(こちら)
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