2017年01月21日
漫画『スローモーションをもう一度』1巻の感想とあらすじ
『スローモーションをもう一度』1巻の感想。
スローモーションをもう一度
著者:加納 梨衣
掲載:ビッグコミックス
1巻発売日:2016年10月28日
高校では「ダサいやつ」になってはいけないと理解した1年生の大滝くんは、クラスのイケてるグループに属して学校生活を送っていた。一見充実した日々を満喫してるようにも見える大滝くんだが、実は誰にも話せない秘密の趣味の持ち主。
彼が愛してやまないモノ、それは「80年代文化」。80年代に活躍したアイドルや歌、当時発売されていた雑誌やおもちゃなどをこよなく愛し、周囲には悟られなよう注意して1人で密かに楽しんでいた。
ある日、机に入っていた1枚のプロマイド写真をきっかけに、大滝くんは隣の席の地味な少女・薬師丸さんの秘密を知ることになる。忘れ物を届けるために彼女の家を訪れると、そこには80年代アイドルの衣装を身に纏った薬師丸さんがいた。
はじめて同じ趣味を持つ同世代に出会い、はじめて誰かと過ごす時間を楽しいと感じた2人の高校生。趣味を通じて距離を縮めていく大滝くんと薬師丸さんは、次第にお互いを異性として意識するようになっていく。
誰にも言えない趣味を1人で楽しんでいた少年と少女が、お互い共通の趣味を持っていたことから一緒にその楽しさを共有するようになり、打ち解けていくうちに2人は次第に異性としても意識し合うようになっていく恋物語。
純度が非常に高い恋愛漫画。1話の試し読みが面白かったので1巻を読んでみました。表紙からも滲み出る昭和臭そのままに、ちょっと古臭さも感じるけどそれがまた新鮮な味わいを感じさせてくれるラブストーリーです。
80年代文化に精通している人や当時青春を送っていた人にとっては、ノスタルジックな気分に浸かれる描写が随所に散りばめられている作品。
ならそうでない人には楽しめない内容なのかと言うと、決してそんなことはありません。私は最近80年代、90年代のアニメにはハマっていますが、それ以外のことについては世代がズレているためあまり詳しくありません。懐かしのアイドルや当時の文化について紹介している番組から得た一般的な知識ぐらいしか持っていませんが、それでも身悶えしてしまうほどの甘々なラブコメ展開を楽しませてもらえました。
馴染みのない人にとっては新鮮であることはもちろんのこと、なぜか世代ではないのに懐かしさを感じてしまう不思議な魅力がありますね。
主人公・大滝くんの学校での姿は、イケメン、運動神経抜群、イケてるグループに属して女子人気も高いという、いわゆるリア充と言われる男子。
対してヒロイン・薬師丸さんは、学校のクラスでは地味で大人しいことから存在感が薄く、リア充大滝くんとは真逆な位置にいる女子高生です。
クラスのヒエラルキー上位と下位という一見あまり接点を持ちそうにない2人の共通点、それが80年代文化を趣味に持っているという点です。2人とも特定のジャンルに傾倒しているわけではなく、アイドル、歌、玩具、ファッションなど、80年代文化ならあますことなくといった感じに見えました。
とにかくニヤニヤが治まらないシチューエーションの数々に悶えそうになりますね。展開は王道というより古典的と言った方が正しいように思えます。80年代文化をただ楽しむ2人の姿を描いているだけではなく、イチャイチャする2人のラブコメ展開も80年代風のやりとりを見せてくれます。『きまぐれ☆オレンジロード』や『めぞん一刻』あたりの作品を読んだことある人なら分かると思います。
他の誰も知らない2人だけの秘密を2人だけの時間の中で共有し、少しずつ距離が近づいていったことで・・・。当人以上に見てる私の方が恥ずかしくなってくるレベルですね。少女マンガでもここまで甘酸っぱいイチャイチャはなかなか見れません。
2人ともかわいいけど特に薬師丸さんの可愛さは強烈。学校では大人しく影を潜めている薬師丸さんですが、誰にも邪魔されない趣味の時間になると普段の彼女はどこへやら、とてもイキイキした表情で喋りも饒舌になります。仕草もいちいち可愛いから大滝くんにとっては困りものですね。
2人は大滝くんに渡された「ポケベル」を連絡手段にしてます。この誰かとのやりとりが手早く簡略化している時代の中で、鳴らないポケベルにもどかしさを感じる少女の姿を見ることになるとは思いもしませんでした。さらに、ポニテの前髪いじられて「やっ・・・!」とか、ほんとなんなんでしょうね・・・。
純粋なラブコメを堪能させてもらえたので大満足。終始甘酸っぱく、そしてもどかしい2人のやりとりが展開されています。こんなピュアな高校生を私は見たことありません。
舞台は現代でありながら全体的に80年代風を徹底した内容で、タイトル通りスローモーションのように流れる2人の時間に頬がゆるみっぱなしになる作品でした。
思春期の恋愛に80年代文化というスパイスを加えた赤面必至のボーイミーツガールです。古典的で古臭さを感じる内容ですが、もしかしたら1週廻って現代の最先端なのかもしれませんね。とても面白かったのでこれからにも期待してます。
【eBookJapan】 スローモーションをもう一度
↑無料で試し読みできます
スローモーションをもう一度
著者:加納 梨衣
掲載:ビッグコミックス
1巻発売日:2016年10月28日
高校では「ダサいやつ」になってはいけないと理解した1年生の大滝くんは、クラスのイケてるグループに属して学校生活を送っていた。一見充実した日々を満喫してるようにも見える大滝くんだが、実は誰にも話せない秘密の趣味の持ち主。
彼が愛してやまないモノ、それは「80年代文化」。80年代に活躍したアイドルや歌、当時発売されていた雑誌やおもちゃなどをこよなく愛し、周囲には悟られなよう注意して1人で密かに楽しんでいた。
ある日、机に入っていた1枚のプロマイド写真をきっかけに、大滝くんは隣の席の地味な少女・薬師丸さんの秘密を知ることになる。忘れ物を届けるために彼女の家を訪れると、そこには80年代アイドルの衣装を身に纏った薬師丸さんがいた。
はじめて同じ趣味を持つ同世代に出会い、はじめて誰かと過ごす時間を楽しいと感じた2人の高校生。趣味を通じて距離を縮めていく大滝くんと薬師丸さんは、次第にお互いを異性として意識するようになっていく。
誰にも言えない趣味を1人で楽しんでいた少年と少女が、お互い共通の趣味を持っていたことから一緒にその楽しさを共有するようになり、打ち解けていくうちに2人は次第に異性としても意識し合うようになっていく恋物語。
純度が非常に高い恋愛漫画。1話の試し読みが面白かったので1巻を読んでみました。表紙からも滲み出る昭和臭そのままに、ちょっと古臭さも感じるけどそれがまた新鮮な味わいを感じさせてくれるラブストーリーです。
80年代文化に精通している人や当時青春を送っていた人にとっては、ノスタルジックな気分に浸かれる描写が随所に散りばめられている作品。
ならそうでない人には楽しめない内容なのかと言うと、決してそんなことはありません。私は最近80年代、90年代のアニメにはハマっていますが、それ以外のことについては世代がズレているためあまり詳しくありません。懐かしのアイドルや当時の文化について紹介している番組から得た一般的な知識ぐらいしか持っていませんが、それでも身悶えしてしまうほどの甘々なラブコメ展開を楽しませてもらえました。
馴染みのない人にとっては新鮮であることはもちろんのこと、なぜか世代ではないのに懐かしさを感じてしまう不思議な魅力がありますね。
主人公・大滝くんの学校での姿は、イケメン、運動神経抜群、イケてるグループに属して女子人気も高いという、いわゆるリア充と言われる男子。
対してヒロイン・薬師丸さんは、学校のクラスでは地味で大人しいことから存在感が薄く、リア充大滝くんとは真逆な位置にいる女子高生です。
クラスのヒエラルキー上位と下位という一見あまり接点を持ちそうにない2人の共通点、それが80年代文化を趣味に持っているという点です。2人とも特定のジャンルに傾倒しているわけではなく、アイドル、歌、玩具、ファッションなど、80年代文化ならあますことなくといった感じに見えました。
とにかくニヤニヤが治まらないシチューエーションの数々に悶えそうになりますね。展開は王道というより古典的と言った方が正しいように思えます。80年代文化をただ楽しむ2人の姿を描いているだけではなく、イチャイチャする2人のラブコメ展開も80年代風のやりとりを見せてくれます。『きまぐれ☆オレンジロード』や『めぞん一刻』あたりの作品を読んだことある人なら分かると思います。
他の誰も知らない2人だけの秘密を2人だけの時間の中で共有し、少しずつ距離が近づいていったことで・・・。当人以上に見てる私の方が恥ずかしくなってくるレベルですね。少女マンガでもここまで甘酸っぱいイチャイチャはなかなか見れません。
2人ともかわいいけど特に薬師丸さんの可愛さは強烈。学校では大人しく影を潜めている薬師丸さんですが、誰にも邪魔されない趣味の時間になると普段の彼女はどこへやら、とてもイキイキした表情で喋りも饒舌になります。仕草もいちいち可愛いから大滝くんにとっては困りものですね。
2人は大滝くんに渡された「ポケベル」を連絡手段にしてます。この誰かとのやりとりが手早く簡略化している時代の中で、鳴らないポケベルにもどかしさを感じる少女の姿を見ることになるとは思いもしませんでした。さらに、ポニテの前髪いじられて「やっ・・・!」とか、ほんとなんなんでしょうね・・・。
純粋なラブコメを堪能させてもらえたので大満足。終始甘酸っぱく、そしてもどかしい2人のやりとりが展開されています。こんなピュアな高校生を私は見たことありません。
舞台は現代でありながら全体的に80年代風を徹底した内容で、タイトル通りスローモーションのように流れる2人の時間に頬がゆるみっぱなしになる作品でした。
思春期の恋愛に80年代文化というスパイスを加えた赤面必至のボーイミーツガールです。古典的で古臭さを感じる内容ですが、もしかしたら1週廻って現代の最先端なのかもしれませんね。とても面白かったのでこれからにも期待してます。
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