2016年10月17日
【フルメタル・パニック】アニメ 感想&あらすじ ミリタリーアクション、ラブコメディ、2つの特徴を持つ作品
フルメタル・パニック!
2002年1月WOWOWにて放送
監督:千明孝一
原作:賀東招二
脚本:志茂文彦ほか
相良宗介の声:関智一
千鳥かなめの声:ゆきの さつき
テレサ・テスタロッサの声:ゆかな
あらすじ・概要
いかなる国家にも属さず、世界の平和維持を目的として、軍事によってあらゆる紛争に介入する対テロ極秘傭兵組織ミスリル。各国が保持する現行兵器の遥か先を行く兵器と人材を有し、テロの殲滅、紛争阻止のため世界を駆け巡る秘密組織。そんなミスリルに所属する最年少の兵士・相良宗介は、日本の学校に通う女子高生・千鳥かなめの護衛任務を命じられ、高校生として潜入し彼女を秘密裏に護衛することになった。幼いころから戦場で生きてきた宗介にとって、学校は未知なる領域であり、一般人の常識にない行動から変人扱いされながら悪戦苦闘する日々を送る。
主要登場人物
・相良宗介
主人公。秘密傭兵組織「ミスリル」に所属する兵士。階級は軍曹。コードネーム「ウルズ7」。専門は偵察、AS(アーム・スレイヴ)の操縦。幼い頃から戦場で育ったため、一般の常識は欠如しています。そのため、高校では軍事オタク、変人として扱われています。怪しげなコネクションを持ち、そこから様々な物資を調達しています。
・千鳥かなめ
ヒロイン。都立陣代高校に通う女子高生。すれ違った人が振り返るほどの美人。活発で率直に物事を言うストレートな性格をしています。時代劇や熱血モノ作品が好き。作中ではもっぱら暴走する宗介のツッコミ役。「ウィスパード」という能力を有していることからテロリストの標的になっています。
・テレサ・テスタロッサ
16歳のミスリル作戦部西太平洋戦隊総司令官。潜水艦「ドゥアーハー・デ・ダナン」艦長。階級は大佐。彼女もウィスパードです。指揮能力に優れ、高い思考力・洞察力を持っています。その反面何もないところで転んだりもする運動音痴。あと、宗介に想いを寄せています。
・メリッサ・マオ
ミスリルの兵士。階級は曹長。コードネーム「ウルズ2」。日本における宗介とクルツ3人チームのリーダー。性格は男気ある姉御肌。テレサとはケンカもするほど打ち解けてる間柄。AS乗りであり、博士号も持っています。ビール好き。
・クルツ・ウェーバー
ミスリルの兵士。階級は軍曹。コードネーム「ウルズ6」。スナイパーとしてはAS搭乗時・生身どちらの状態でも超一流の腕前。モデル経験もある美青年だが、性格は下ネタ好きの下品な男で少々軽薄。誰よりも仲間想いな面もあり、下品であってもゲスではありません。
感想
秘密傭兵組織に属する少年が日本の女子高生の護衛を命じられ、高校生として潜入し秘密裏に彼女を狙うテロ組織から守る物語。軍事系のロボットアクションアニメという面と、コミカルに描いた学園生活の中で絆を深めていくラブコメディアニメという2つの特徴を持った作品です。私は未読ですけど長編小説が原作となっているアニメであり、マンガ化もされた人気作品です。
アニメは2002年に1期が放送され、その後2003年に一応2期とされている番外編的な「ふもっふ」、さらに2005年に1期本来の続編「The Second Raid」が放送されています。あとOVAも。それから、2015年にアニメ4期の製作が発表されてましたね。「ふもっふ」の感想は後日改めてこれとは別に書かせてもらいます。
ストーリーの特徴としては、普段は命令を受け着任した日本の高校で常識欠如からくる宗介の暴走をコミカルに描き、軍事オタク、変人、危険人物扱いされていながら、シリアスな展開になると一転、生身で銃やナイフや格闘技術を駆使し、時にはASを操りながら敵を殲滅するかっこいい戦士として描かれます。
ギャグとシリアスを良い塩梅で織り交ぜられていたと思います。いろんな要素を詰め込みすぎなきらいはありながらも、破綻はしてなかったのでそのあたりはちょっと感心。
ギャグパートに当たる学園での平和な日常は逆に宗介にとっては非日常であり、そこから生まれる数々の非常識な行動が面白く、それにつっこみを入れるかなめとの素晴らしいコンビ関係により最高のドタバタ劇になっていましたね。私はこちらの方が好きです。
シリアスパートはシリアスになりきれていないかなという若干の不満はありましたけど、ガウルンという個性立ちまくりの敵役が不足部分を補い緊迫感を生んでいたと思います。
続編の「ふもっふ」なんかはこの1期のコミカルパートをさらに加速させた形をしており、3期の「TSR」は学園を省きシリアスを全面に押し出した作りになっています。
ロボットものとも言える作品。原作にどう書かれているのかは知らないので正しくはないかもしれませんけど、原理のよく分からないオーバーテクノロジーを搭載したものなど、ロボも含め扱う兵器はリアリティを追求した類のものではないようですね。
ARX-7アーバレスト、潜水艦「ドゥアーハー・デ・ダナン」、赤いAS「ヴェノム」、巨大AS「ベヘモス」など、様々な特性を持った機体・兵器はかっこよかったです。私はASよりも潜水艦の方が好きかな。あと、べへモス出てきたときはその巨大さに圧倒されるよりも、作るのにいくらぐらい製造コストかかるんだろう、なんてどうでもいいこと考えてましたね。
面白くていざというときは頼れるカッコイ男・宗助だけじゃなく、カナメもいいキャラしてましたね。見た目は器量良しのスタイル抜群な美少女であり、生徒会副会長、クラス委員を務めるなど周りの信任も厚いようですし、さらに料理まで出来ちゃう完璧なヒロイン。でも中身はおっさんですね。笑うときも「ガハガハガハ」とか・・・。
このかなめと比べがちなのが艦長のテッサですね。彼女の方がかわいくてヒロインっぽいですけど、当て馬っぽいとも言えなくはないかと。シリアスなシーンでの鼻血出してた描写は笑っちゃいけないんでしょうけど笑ってしまいました。
女性陣でマオが一番好きな私としては、たまに見かけるかなめ派とかテッサ派とかはそれほど興味ないんですけど、どちらかと言えばかなめですかね。
いろいろなものが詰まっているけど分かりやすいストーリーで純粋に面白かったですね。学園の日常パートでは笑え、シリアスパートでの戦闘も見応えあり、味方も敵もキャラは立っていて魅力溢れており、上手くまとめてバランスよく作られていたと思います。OPも爽やかな感じが出ていて好きです。
続編の出来が個人的にはさらに素晴らしい作品になっていたこともあり、自信をもっておすすめできます。
フルメタル・パニック! Blu-ray BOX All Stories | ||||
|
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5542696
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック