2016年10月18日
漫画『あの山越えて』1巻の感想とあらすじ
『あの山越えて』1巻の感想。
あの山越えて
著者:夢路 行
掲載:秋田レディースコミックスセレクション
1巻発売日:2003年2月27日
籍を入れてまだ4ヶ月目の新婚だった二年前のこと。夫の父が大病を患ったことをきっかけに、実家の田舎へ戻って農業をやりたいと告げられた妻・君子。この春、実家の近くにある小学校への転勤が叶い、2人は夫婦揃って東京を離れることになった。
実家へ帰らない長男に代わって農業を始めた夫の歩。君子は慣れない田舎での暮らしに戸惑うこともあったが、居心地の良過ぎる夫の実家での生活を満喫しながら、小学校の教師として毎日パワフルな子供たちを相手にしていた。
田舎ではちょっとした出来事でも瞬く間に近隣へ知れ渡り、意地悪い噂まで流される始末。しかし、優しい義母たちに支えられながら、自然に囲まれた環境で君子と歩はゆったり田舎ライフを送っていく。
田舎にある夫の実家へ引っ越すことになった都会育ちの女性が、夫婦で協力しながら慣れない農業と田舎暮らしを送っていく物語。
田舎でのほのぼライフを描いた夫婦物語。ほのぼのした雰囲気を醸しながら、田舎特有の閉鎖的な風習や、親族間でのややこしい人間関係、農作業での素人が直面する苦労や面倒事など、リアリティを感じられる苦労や事件も描かれている内容。
紹介文に書いてあった「のんびり」はあまりできてないんじゃないかなと感じましたが、田舎のゆったりとした雰囲気は確かにありました。
主人公の君ちゃんは東京で生まれ育ち、今まで田舎や農業とは無縁の生活を送ってきた女性です。平日は小学校の教師として元気な子供たちに囲まれ、たまにからかわれながら教師としての仕事をこなし、学校が休日の日は夫や彼の両親が従事している農作業を手伝っています。
近所のおばさんたちの意地悪い噂話の標的になりながらも、元々明るくさっぱりした性格をしていることから、不慣れな田舎暮らしでも毎日楽しそうですね。彼女は順応力も高いんだと思います。
君ちゃんの夫である歩はのんびりした性格です。実家に帰ってきたのも父が2年前に大病を患ったことを期になんとなく帰ることを決めたようですから。ですが、頑張り屋で家族思いの優しい人でもあります。君ちゃんのこともとても大切にしていて、夫婦関係は今でもラブラブ状態。
歩の両親とは良好な関係を築けているようで、特にお母さんとは友達や姉妹のような関係に見えました。特に君ちゃんの方が優しいお母さんに大好きオーラ放ちまくり。
ちなみに、2年前大病を患ったお父さんは現在ぴんぴんし元気にしています。なぜかお父さんには枠で囲んだフキダシでのセリフが皆無で、背景に溶け込んでいるような描き文字でのセリフが少しあるだけという妙な演出。
起こった騒動は長男家族内のいざこざぐらいで、他に大きな事件は起きませんでした。兄・一郎の娘であるまりなが家出したことや、夫婦関係のことなど、長男家族にとっては深刻な問題ではあるんでしょうけど、内容ほどドロドロした雰囲気にはなりませんでした。ただ、そんなちょっとした騒動や事件の中にも、家族の大切さ、ありふれた日常の尊さなど、読んでると考えさせられることは度々ありましたね。
何度でも読み返したくなる良作。新たな土地での暮らし、新たな職場、新たな人間関係に、少しずつ馴染んでいく過程を丁寧に描き、心地良いほのぼのした雰囲気の中にも強いメッセージ性ある作品だったと思います。
登場人物もそれぞれ個性的で好感持てる人ばかりなので、安心して読み進めることができますね。私はやはり君子さんが一番好きなのですが、長男一郎の嫁・富子さんもさっぱりした性格をしていて結構好きです。
現在も連載中ですけど既にかなりの巻数発行されてる作品なので、もしかしたら後々どこかで家族が増えてるかもしれませんね。
まったりしたいときに読むには良い漫画だと思います。全部読むのには時間かかりそうですが、とても気に入ったので少しずつ読んでいこうと思います。
【eBookJapan】 あの山越えて
↑無料で立ち読みできます
あの山越えて
著者:夢路 行
掲載:秋田レディースコミックスセレクション
1巻発売日:2003年2月27日
籍を入れてまだ4ヶ月目の新婚だった二年前のこと。夫の父が大病を患ったことをきっかけに、実家の田舎へ戻って農業をやりたいと告げられた妻・君子。この春、実家の近くにある小学校への転勤が叶い、2人は夫婦揃って東京を離れることになった。
実家へ帰らない長男に代わって農業を始めた夫の歩。君子は慣れない田舎での暮らしに戸惑うこともあったが、居心地の良過ぎる夫の実家での生活を満喫しながら、小学校の教師として毎日パワフルな子供たちを相手にしていた。
田舎ではちょっとした出来事でも瞬く間に近隣へ知れ渡り、意地悪い噂まで流される始末。しかし、優しい義母たちに支えられながら、自然に囲まれた環境で君子と歩はゆったり田舎ライフを送っていく。
田舎にある夫の実家へ引っ越すことになった都会育ちの女性が、夫婦で協力しながら慣れない農業と田舎暮らしを送っていく物語。
田舎でのほのぼライフを描いた夫婦物語。ほのぼのした雰囲気を醸しながら、田舎特有の閉鎖的な風習や、親族間でのややこしい人間関係、農作業での素人が直面する苦労や面倒事など、リアリティを感じられる苦労や事件も描かれている内容。
紹介文に書いてあった「のんびり」はあまりできてないんじゃないかなと感じましたが、田舎のゆったりとした雰囲気は確かにありました。
主人公の君ちゃんは東京で生まれ育ち、今まで田舎や農業とは無縁の生活を送ってきた女性です。平日は小学校の教師として元気な子供たちに囲まれ、たまにからかわれながら教師としての仕事をこなし、学校が休日の日は夫や彼の両親が従事している農作業を手伝っています。
近所のおばさんたちの意地悪い噂話の標的になりながらも、元々明るくさっぱりした性格をしていることから、不慣れな田舎暮らしでも毎日楽しそうですね。彼女は順応力も高いんだと思います。
君ちゃんの夫である歩はのんびりした性格です。実家に帰ってきたのも父が2年前に大病を患ったことを期になんとなく帰ることを決めたようですから。ですが、頑張り屋で家族思いの優しい人でもあります。君ちゃんのこともとても大切にしていて、夫婦関係は今でもラブラブ状態。
歩の両親とは良好な関係を築けているようで、特にお母さんとは友達や姉妹のような関係に見えました。特に君ちゃんの方が優しいお母さんに大好きオーラ放ちまくり。
ちなみに、2年前大病を患ったお父さんは現在ぴんぴんし元気にしています。なぜかお父さんには枠で囲んだフキダシでのセリフが皆無で、背景に溶け込んでいるような描き文字でのセリフが少しあるだけという妙な演出。
起こった騒動は長男家族内のいざこざぐらいで、他に大きな事件は起きませんでした。兄・一郎の娘であるまりなが家出したことや、夫婦関係のことなど、長男家族にとっては深刻な問題ではあるんでしょうけど、内容ほどドロドロした雰囲気にはなりませんでした。ただ、そんなちょっとした騒動や事件の中にも、家族の大切さ、ありふれた日常の尊さなど、読んでると考えさせられることは度々ありましたね。
何度でも読み返したくなる良作。新たな土地での暮らし、新たな職場、新たな人間関係に、少しずつ馴染んでいく過程を丁寧に描き、心地良いほのぼのした雰囲気の中にも強いメッセージ性ある作品だったと思います。
登場人物もそれぞれ個性的で好感持てる人ばかりなので、安心して読み進めることができますね。私はやはり君子さんが一番好きなのですが、長男一郎の嫁・富子さんもさっぱりした性格をしていて結構好きです。
現在も連載中ですけど既にかなりの巻数発行されてる作品なので、もしかしたら後々どこかで家族が増えてるかもしれませんね。
まったりしたいときに読むには良い漫画だと思います。全部読むのには時間かかりそうですが、とても気に入ったので少しずつ読んでいこうと思います。
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