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2023年11月01日

755番:「おとうと(3)(フィリップ短篇集より)」


「おとうと」(3)(フィリップ短篇集より)

LE PETIT FRERE



−−−−−−−−−−【3】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Lartigaud leur dit:
−−Allez, dépêchez- vous, les gaillards. Ce soir,
c' est la fête, vous allez coucher chez le père
Boutet. Votre mère et moi. nous allons en
voyage, et nous ne pouvons pas vous emmener.


−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ラルティゴーは子供たちに言った.
−−さあ、お前たち、急ぎなさい.今夜は祝い事
があるんだ.お前たちはブーテおじさんのところへ
行って泊まるんだ.母さんとわしは旅行に行くのだが
お前たちを連れて行くことはできないんだ.


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

dépêchez-vous:急いで下さい (命令2敬複pr)
     < se dépêcher:急ぐ
gaillard(e):(形) [ガイヤール(ガイヤルド)] 元気な、
   生き生きした、 ここでは子供たちへ
   の呼びかけで、「お前たち」
   gaillard (m) は名詞としても用いる.
   意味は「腕白小僧」
fête:(f) 祭り、パーティー、祝い事
emmener:(他) 〜を連れて行く

754番:「荷車」(43)(フィリップ短篇集より)



「荷 車」(43)(フィリップ短篇集より)

LA CHARRETTE
 

.−−−−−−−−−【43】−−−−−−−−−−−−−−−−

Ils passèrent ensuite au saucisson, au fromage, puis
aux pommes, puis aux poires. Il leur restait encore
du vin.  
 
.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 彼らはそれからソーセージ、チーズ、さらに、りんご、
そして梨と移って行った.まだ彼らにはぶどう酒が残って
いた.


−−−−−−−−−−《語句等》−−−−−−−−−−−−−−−−−

passèrent:(単純過去3複) < passer (自)[à へ] 移る 
saucisson:[ソーシッソン](m) ソーセージ
fromage:(m) チーズ;
   manger du fromage / チーズを食べる
pomme:(f) リンゴ
   croquer une pomme / リンゴをかじる
poire:(f) ナシ、洋ナシ、ナシの実
il leur restait encore du vin:まだ彼らにはぶどう酒が残って
            いた.


753番:アルト・ハイデルベルク(238)


アルト・ハイデルベルク(238)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌



−−−−−−−−−−【238】−−−−−−−−−−−−−−−

Karl Heinrich :Hm. (Zu Bilz.) Sie sind auch noch in
............................Heidelberg ?

..............Bilz:Jawohl, Eure Durchlaucht.

Karl Heinrich :Sie gedenken noch länger zu bleiben ?

..............Bilz:Ich−ich−ich stehe vor dem Examen,
......................Eure Durchlaucht.

Karl Heinrich :(fixert einen Dritten).

..............Bilz:(stellt vor). Herr von Bansin.

Karl Heinrich :Wo sind Sie her ?

.........Bansin:Aus Braunschweig, Eure Durchlaucht.

Karl Heinrich :Sie sind Jurist ?

.........Bansin:Jawohl, Eure Durchlaucht.

Karl Heinrich :(fixiert einen andern).

..............Bilz:von Reinicke.

Karl Heinrich :Sind Sie schon lange in Heidelberg ?

.......Reinicke:Drei Semester, Eure Durchlaucht.

Karl Heinrich :(immer eiskalt). Esdgefällt hier ?

.......Reinicke:Jawohl, Eure Durchlaucht.




−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

カール・ハインリヒ:ほう.(ビルツに)あなたもまだこちらに在
....................籍中ですか?ハイデルベルクに. 

......ビルツ:はい、さようでございます.

カール・ハインリヒ:まだしばらくはおられるのですか?

.......ビルツ:私、私は、その、卒業試験を控えておりま
....................す、陛下.

カール・ハインリヒ:(3人目の人を見据える)

......ビルツ:(紹介する) フォン・バンズィーン君で
....................ございます、陛下.

カール・ハインリヒ:どこからおいでですか?

...バンズィーン:ブラウンシュヴァイクでございます、陛下.

カール・ハインリヒ:法律志望ですか?

...バンズィーン:さようでございます、陛下.

カール・ハインリヒ:(4番目の人物を見つめる)

......ビルツ:フォン・ライニッケ君でございます.

カール・ハインリヒ:あなたはもうハイデルベルクには長いので
...................すか?

ライニッケ:3学期(2回生)でございます、陛下.

カール・ハインリヒ:(相変わらず氷のように冷たく)
....................ここは気に入りましたか?

ライニッケ:はい、陛下.

 

−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−

gedenken:(自)≪高地≫zu 不定詞とともに
    〜するつもりである
fixiert:(3単現)< fixieren (他) ❶見据える、凝視する
   じろじろ見る
 ❷固定する、据え付ける、取り付ける
stellt vor:(3単現)<vor/stellen: jm jn vor/stellen
紹介する
Wo sind Sie her ?:どこからおいでですか?
Braunschweig:(地名) ブラウンシュヴァイク
eiskalt:(形) 氷のように冷たい、非常に冷たい.

2023年10月31日

752番:「おとうと」(2)(フィリップ短篇集より)

 
「おとうと」(2)(フィリップ短篇集より)

LE PETIT FRERE



−−−−−−−−−−【2】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 La mère Buvat soupa avec eux. Ils ne s' en
denandèrent pas la raison. Ils étaient contents
parce qu'il y avait une invitée à table, et les
enfants comme les hommes trouvent cela tout
naturel, lorsqu' ils sont joyeux.


−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ビュバおばさんは子供たちと一緒に夕食をとりました.
子供たちはどうして一緒なのかを聞こうともしませんで
した.お客さんが食卓にいることだけで嬉しかったので
す.そして、子供、大人を問わず、嬉しいときには、そ
れが全く普通だと思うものなのだ.



−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

la raison:そのわけ(なぜビュバおばさんがいるの?)
les enfants comme les hommes:子供も大人と同じように
naturel:(形) 当然の

751番:「荷車」(42)(フィリップ短篇集より)


「荷 車」(42)(フィリップ短篇集より)

LA CHARRETTE
 

.−−−−−−−−−【42】−−−−−−−−−−−−−−−−

Ils eurent un ennui, pourtant, parce qu' ils avaient
oublié d' emporter du sel. Tant pis ! Le beurre
était du beurre, c' est- à- dire une des meilleures
choses que l' on puisse manger.
 
 
.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 彼らには心配事がひとつありました.そのわけは、塩
を持って来るのを忘れていたからでした.仕方がありま
せん.だけどバターはさすがにバターのいい味がした.
食にするものの中では最高の食品のひとつだった.



−−−−−−−−−−《語句等》−−−−−−−−−−−−−−−−−

eurent:(単純過去3複) < avoir
ennui:(m) 心配、悩み
avaient oublié:(直、大過去3複)そのときすでに忘れていた
    と気がついた.
emporter:(他) 持って来る 
sel:(m) 塩;(ある分量の塩には部分冠詞du)
Tant pis !:仕方がない!残念!
Le beurre était du beurre:バターはたしかに
           バターの味がした.
 前半のバターは「バターというものは(すべて)」
 後半のバターは「食べた時のバター(部分冠詞つき)」
c'est-à-dire:つまり
une des meilleures choses que l'on puisse manger:
食べることのできる最高のもののひとつ
puisse は接続法です.なぜか?なぜなら最上級にかかって
いるから.なぜ最上級にかかると接続法なのか?
申し訳ないが、そこまでは私にはわかりません.
文法の先生にお聞きください.でも意見を述べる
だけなら、述べておきます.最上級になると
現実離れするからじゃないの?

750番:アルト・ハイデルベルク(237)


アルト・ハイデルベルク(237)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌



−−−−−−−−−−【237】−−−−−−−−−−−−−−−


−−−−−−−−−−−5. Szene−−−−−−−−−−−−−−−−

....................... Karl Heinrich und der Lakai Glanz


Karl Heinrich :(kommt langsam, schweigend durch die
.......................Mitte nach vorn, nach beiden Seiten grüßend,
.......................kalt, eisig).

.............Lutz:Der Wagen, Eure Durchlaucht, steht bereit.
.......................Es ist ungefähr noch eine Stunde bis zur
.......................Abfahrt des Zuges.

Karl Heinrich :(nickt).

.............Lutz:(tritt zurück).

..Engelbrecht:Eure Durchlaucht geben uns die Ehre, wenn
......................auch nur für kurze Zeit, mit uns zusammen
......................zu sein an Stätte, an der Eure Durchlaucht
......................vor Jahren vielfach Gelegenheit nahmen, in
......................unserer Mitte zu weilen. Wir heißen Eure
......................Durchlaucht in aller Ehrfurcht hier herzlich
......................und ehrerbietig willkommen.

Karl Heinrich :Sie sind bereits eine beträchtliche Reihe von
.......................Jahren in Heidelberg, Herr Engelbrecht ?

..Engelbrecht:−e −e −zehn Semester.

Karl Heinrich :Sie hatten damals die Absicht, die juristische
.......................Karriere zu ergreifen, oder die Verwaltung.

..Engelbrecht:Jawohl, Eure Durchlaucht.



−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−− 第5場 −−−−−−−−−−−−−−−

.......................カール・ハインリヒと従僕グランツ

カール・ハインリヒ:(中央から手前へゆっくり黙ってやって来る.
....................両側の人たちにあいさつをするが冷ややか
....................で、そっけない)

.......ルッツ:陛下、馬車の用意が整い、待機中です.
....................汽車の出発時間まで、まだあと1時間ほど
....................ございます.

カール・ハインリヒ:(頷く)

......ルッツ:(うしろに控える)

エンゲルブレヒト:陛下におかれましては当地にて我々と、た
....................とえ束の間のときでありましても、共にし
....................ていただける名誉をお与えくださいました.
....................まさに数年前かかる当地に陛下は我々の仲
....................間の中におとどまり下さいました.我々は
....................陛下を恐れ多くも、ここに心より畏敬の念
....................をもって歓迎の意を表します.

カール・ハインリヒ:エンゲルブレヒトさん、あなたはこのハイ
...................デルベルクではもう何年もの学期をお過ご
...................しですね.

エンゲルブレヒト:えーと、えーと10学期になります.

カール・ハインリヒ:あなたはあの頃、法学でやっていくという
....................ご意向でしたね.それとも行政で.

エンゲルブレヒト:はい、さようでございます、陛下.



−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−

schweigend:(現在分詞) < schweigen (自) 黙っている
    黙る
die Mitte 1:中央
vorn:(副) 前に、手前に、先頭に 
grüßend:(現在分詞) < grüßen (自/他) あいさつする
kalt:(形) 寒い、冷たい
eisig:(形) 氷のように冷たい、冷酷な、そっけない
    よそよそしい、無表情の
bereit:(形) 用意[準備]のできた(述語的に)、
ungefähr:(副) およそ、だいたい、約
    (形) およその、だいたいの(付加的に)  
die Abfahrt:出発、発車、出航
   (複数はあまり使わないがAbfahrten)
der Zug:(Züge) 列車; 本文Zuges は2格
tritt:(3単現) < treten (自) 蹴る、踏む、歩み出る
zurück/treten:(自) 後ろに下がる、後退する.
die Ehre:(Ehren) 名誉
die Stätte:(Stätten) 場所
vielfach:(形) 何重もの、何回もの、何倍もの
   ein vielfacher Preisträger / いくつもの賞の受賞者
die Gelegenheit:(Gelegenheiten) 機会、チャンス
Die Mitte 2:仲間、身内
weilen:(自) しばらくとどまる、滞在する
die Ehrfurcht:畏敬(の念)、畏怖
ehrerbietig:[エーア・エアビーティヒ](形)[文] 敬意の念
willkommen:(形) 歓迎される
bereits:(副) すでに、もう
beträchtlich:(形) かなりの、相当の
die Reihe:(Reihen) 列、順番;
   本文と意味を合わせると「学期」もしくは
   それを数える単位のことかと思います.
   「一連」という意味もありますので「学期」
   としておきます.
die Absicht:(Absichten) 意図、意向、もくろみ、目的
die juristisch:(形) 法学の、法律の 
die Karriere:[カリエーレ](Karrieren) キャリア、(輝かしい)経歴
ergreifen:(他) つかむ、握る
die Verwaltung:(Verwaltungen) 行政


2023年10月30日

749番:「おとうと」(1)(フィリップ短篇集より)


「おとうと」(1)(フィリップ短篇集より)

LE PETIT FRERE



−−−−−−−−−【1】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

A midi, les enfants n' avaient rien remarqué, mais
le soir, à quatre heures, lorsqu'ils revinrent de l'école
ils virent qu' il y avait une personne de plus à la
maison: c' était la mère Buvat, la sage- femme. Ils
allèrent jouer comme d' habitude, et, à six heures,
Lartigaud les appela pour le souper.



−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

正午、子供たちは何も気に留めていなかったが、夕方
4時、学校から帰ると、家にもう一人いることがわかり
ました.それは助産婦のビヴァおばさんでした.彼らは
いつものように遊びにいきました.そして午後6時にラ
ルティゴーは夕食のため、みんなを呼んだ.



−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

remarqué:(p.passé) <remarquer [ルマルケ]
remarquer:(他) 注目する、注意する、気づく
    認める;
    remarquer les défauts des autres
他人の欠点に気がつく 
virent:[ヴィール](単純過去3複) <voir
voir:(他) 見る、目撃する、分かる、知る
sage-femme (sages-femmes):(f) 産婆、助産婦
allèrent:(単純過去3複) < aller (自) 行く
   aller + 不定詞:❶〜しに行く;
   ❷[近接未来] これから〜しようとする
Lartigaud:(人名) ラルティゴー;フィリップの短篇集
   では皆同じ名前の人物が登場します.
   この ラルティゴーも「荷車」の登場人物です.
souper:(m) 夜食、田舎では「夕食」の意味だそうです.
souper:(自) 夜食をとる、夕食をとる;


−−−−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−−−−−−

使用テキスト対訳書の解説によると、本文の書き
出しは大過去、その後の話は単純過去が使われており、
これにより、時間の経過がはっきり示される奥行のある
ストーリー展開になっているとのこと.
つまり正午の時点では大過去が使われています.
その後はすべて単純過去で書かれています.



748番:「荷車」(41)(フィリップ短篇集より)


「荷 車」(41)(フィリップ短篇集より)

LA CHARRETTE

 
.−−−−−−−−−【41】−−−−−−−−−−−−−−−−

 Ils commencèrent par le beurre, dont ils firent six
bells tartines.
 
 
.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
彼らはバターから始めた.そのバターで6つの
見事なパンを作り上げました.


−−−−−−−−−−《語句等》−−−−−−−−−−−−−−−−−

tartine:(f) 薄切りのパン(バターやジャムを塗る)
tartine de beurre / バターを塗った薄切りパン
   tartine de confiture / ジャムを塗った薄切りパン
焼く前のトーストを想像すればいいかと思います.
bells:(辞書不掲載)(おそらくbelles のことでしょう)
   (植字ミス?)(このテキストは1978年版なので
    植字印刷によるものと思います)
beau:(形) 素晴らしい、見事な



747番:アルト・ハイデルベルク(236)


アルト・ハイデルベルク(236)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌


−−−−−−−−−−【236】−−−−−−−−−−−−−−−

...........Biltz: Ich weiß nicht, −aber wenn ich an Karl Heinrich
......................denke, wie er damals war − und nun heute −

............Lutz:(springt auf). Seine Durchlaucht !

............Alle:(horchen auf). Seine Durchlaucht !

............Lutz: Rüder, kommen Sie hierher ! An die Bücke !
......................Daß der Kahn nicht gegen das Ufer stößt !

..........Rüder:(eilt dorthin).

............Lutz:(zu dem Korps). Bitte meine Herren, treten Sie
......................dort hinüber ! Bitte, nicht hierher wenn ich
......................bitten darf−−−−

Engelbrecht:Einer muß ein paar Worte sagen −

(Große, erwartungsvolle Pause.)

............Lutz:(zieht den Hut).

............Alle:(ziehen ihre Mützen.)

(Der Fürst ist immer noch nicht zu sehen.)



−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−

........ビルツ:わからない−だが、あの頃のカール・ハ
.....................インリヒがどうだったかを考えると−そ
......................して今日−


........ルッツ:(とび上がる).陛下の御成りだ!

............全員:(聞き耳を立てる).陛下の御成りだ!

........ルッツ:リューダーさん、こちらへ!橋のほうへ!
.................... 舟が岸にぶつからないように!

.リューダー:(橋のほうへ急ぐ)

........ルッツ:(学生団に) どうか諸君、向こう側にお進
.....................み下さい.どうかこちらはご遠慮下さい.

.エンゲルブレヒト: 誰かお言葉を述べなくてはいけないな.

(長い期待に満ちた間)

........ルッツ:(帽子を脱ぐ)
.
............全員:(学生帽を脱ぐ) 

(大公の姿はまだ見えない)




−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−

horchen auf:(分離動詞) < auf/horchen
auf/horchen:(自) 聞き耳を立てる
an:(3,4 格支配、ここは4格なので方向)〜のところへ
die Brücke:(Brücken) 橋
an die Brücke:橋のそばへ
der Kahn:(Kähne) 小舟、ボート
das Ufer:(Ufer) 岸、河岸
stößt:(3単現)<stoßen (ここでは自)
[gegen + 4格に] ぶつかる、衝突する
stoßen:(他) 突刺す
eilen:(自)[+ 方向] [...へ]急いで行く、急ぐ
 *注意:Der Brief eilt. / その手紙は急を要する. 
[方向辞の無い場合、急を要するという意味が多い]
(手紙が急いでどこかへ行くわけではありません)
das Korps:[発音コーア](単複同形だが発音は複でコーアス)
   学生団、学友会 
hinüber:向こう側へ
treten:(自) 歩み出る
treten dort hinüber:向こう側へ進む
Bitte, nicht hierher wenn ich bitten darf:ルッツの懇願です.
ここでのwennは「もし〜」でも「〜するとき」
   でもなくwenn ich bitten darf こうしてお願いします
Bitte, nicht hierher wenn ich bitten darf
どうぞこちらはご遠慮ください、お願いいたします.

Einer muß ein paar Worte sagen:エンゲルブレヒトの
   セリフです.解釈によって「ひとり一句の言葉
   を言わなくてはならない」とも取れますが、
   ここはストーリーの流れと常識力で「誰かひとり
   (代表して)お言葉を述べなくては.」
erwartungsvolle:(形) 期待に満ちた
参考die Erwartung (弱en) 複数で用いる「期待」
große, erwartungsvolle Pause:長い期待に満ちた間
  großは「大きい」と習ったことでしょう.
  しかし時間に関してはしばしば「長い」の意味にな
  ります.die große Pause は学校や劇場での長い休憩
  時間を意味します. 
zieht:(3単現) < ziehen (他) 引く、引き抜く
den Hut vor j3~:〜人3に挨拶して帽子を脱ぐ
  

2023年10月29日

746番:ジュール叔父さん(86)(最終回)


ジュール叔父さん(86)(最終回)


−−−−−−−−−−【86】−−−−−−−−−−−−−−−−

Je n' ai jamais revu le frère de mon père !
Voilà pourquoi tu me verras quelquefois donner
cent sous aux vagabonds.


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 ぼくは叔父にはそれっきり会うことはなかった!
 これがなぜしばしばぼくが浮浪者に100 スーを与える光景
を君は見るのかというわけなのだ.


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

revu:(p.passé) <revoir (他) 再び会う
jamais:(副) 二度と〜ない;
   avec un souvenir qui ne réapparaîtra jaimais
二度と帰らぬ思い出乗せて
verras:(単純未来2単) < voir
donner:視覚動詞voir の補語、同時にvoir の目的語me
を意味上の主語にもつ述語不定詞.
   Tu vois me donner une pomme à Marie.
君は私がりんごをマリーにやるのを見ている.   
vagabond(e):(名) 浮浪者、放浪者、ホームレス.


−−−−−−−−≪学習は以上です≫−−−−−−−−−−−−−

長い間、おつき合いいただきありがとうございました.
「ジュール叔父さん」の学習はこれで終わりです.お
疲れさまでした.モーパッサンは文章が自然で素直だ
といわれており、多くの学習教材に使われています.
『ジュール叔父さん』もそのひとつで、フランス語
を学ぶ上での格好の教材かも知れません.この学習
で用いました教材は下記の通りです.

1:大学書林「首飾り(他三篇)」(p.42 ~ p.73)
2:大学書林「モーパッサン短篇集U」
3:第三書房「モーパッサン短篇集(1)」
4:folio calssique “Maupassant −Miss Harriet ”
(p.225 ~ p.236)


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