『ジュール叔父さん』(4)
−−−−−−−−−−−【4】−−−−−−−−−−−−−
Ma mère souffrait beaucoup de la gêne où nous vivions,
et elle trouvait souvent des paroles aigres pour son mari,
des reproches voilés et perfides. Le pauvre homme avait
alors un geste qui me navrait.
−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−
母は私たちの生活のやりくりにはたいそう苦しみました.
そしてしばしば夫に苦い言葉をみつけては、陰険な含みの
ある責めを浴びせるのでした.気の毒な父を見ると私は胸
をえぐられました.
−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−
souffrait <souffrir (自) 苦しむ、痛みを覚える
Elle a beaucoup souffert pendant sa maladie.
彼女は病気の間相当苦しんだ.
〘de〙のために苦しむ、(を)患っている
≪D'où souffrez-vous ?−−Je souffre de la tête. ≫
≪どこが具合悪いのですか?−−頭痛がするのです.≫
gêne (f) (肉体的な) 不自由、困難 ❷ 迷惑、面倒
❸ 金に困ること、不如意 ❹ 気づまり、気兼ね
voilé(e)(s)(形) 覆いのかかった、ベールをつけた、
❷不明瞭な、あいまいな
parler en termes voilé ぼかした言葉 [比喩、
ほのめかしなど] でしゃべる
perfide (形) 不実な、裏切る ❷偽りの、陰険な
ami perfide 腹黒い友
aigre (形) ❶すっぱい、❷(音、声が)鋭い、甲高い(→aigu)
❸(生格、言葉などが)気難しい、辛辣な、とげとげしい
(m) 酸味
reproches [rprɔʃ](m) 非難、批判
navrait <navrer (他) ひどく悲しませる、胸をえぐる、困らせる
(多くは受動態で))
geste [ジェスト](m) ❶身振り、しぐさ ❷行ない、行為、態度
s'exprimer par gestes / 身振りで表現する
avoir le geste noble / 物腰が上品である.
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