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2022年07月13日

システム管理: ブログの MathJax の設定を見直す

ふと気付いたら, PC でもスマホでも, MathJax によるブログ内での数式表示が行われていない.

Getting Started with MathJax Components を見ると, MathJax の最新バージョンは 3.x である.

HTML のヘッダー <head> 〜 </head> に以下のような編集を加える.

まず, MathJax を有効にする.

古い設定:

<script type="text/javascript"
src="http://cdn.mathjax.org/mathjax/latest/MathJax.js?config=TeX-AMS_HTML">
</script>

を, 新しい設定:

<script type="text/javascript" id="MathJax-script" async
src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/mathjax@3/es5/tex-svg.js">
</script>

で置き換える.

次に TeX で使用されているようなドル記号 '$' で囲むことによる数式の表示を有効にし, さらに図式を描くための拡張機能 XyJax を使えるようにする.
XyJax は, MathJax v3 に対応した XyMax v3 が開発されている. このサイトにある README.md を参考にする.
古い設定:

<script type="text/x-mathjax-config">
MathJax.Hub.Config({
extensions: ["tex2jax.js"],
jax: ["input/TeX","output/HTML-CSS"],
"HTML-CSS": {
styles: {".MathJax_Preview": {visibility: "hidden"}}
},
tex2jax: {inlineMath: [["$","$"],["\\(","\\)"]]},
TeX: {
equationNumbers: { autoNumber: "AMS" },
extensions: ["AMSmath.js","AMSsymbols.js","http://sonoisa.github.io/xyjax_ext/xypic.js"]}
});
</script>

を, 新しい設定:

<script>
MathJax = {
loader: {
load: ['[custom]/xypic.js'],
paths: {custom: 'https://cdn.jsdelivr.net/gh/sonoisa/XyJax-v3@3.0.1/build/'}
},
tex: {
inlineMath: [['$', '$'], ['\\(', '\\)']],
packages: {'[+]': ['xypic']}
}
};
</script>

で置き換える.
まとめると, HTML のヘッダー内の設定は以下のようにする.

<script>
MathJax = {
loader: {
load: ['[custom]/xypic.js'],
paths: {custom: 'https://cdn.jsdelivr.net/gh/sonoisa/XyJax-v3@3.0.1/build/'}
},
tex: {
inlineMath: [['$', '$'], ['\\(', '\\)']],
packages: {'[+]': ['xypic']}
}
};
</script>
<script type="text/javascript" id="MathJax-script" async
src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/mathjax@3/es5/tex-svg.js">
</script>


下記の数式や図式が表示されれば設定は有効である.


テスト 1:
アーベル群における積について, ${\displaystyle \prod_{\nu=1}^n \prod_{\mu=1}^m a_{\mu\nu} = \prod_{\mu=1}^m \prod_{\nu=1}^n a_{\mu\nu}}$ が成り立つ.
テスト 2:
関手 $F,G : \mathrm{C} \rightrightarrows \mathrm{D}$ および $H,K : \mathrm{D} \rightrightarrows \mathrm{E}$ に対して, 自然変換 $\alpha : F \Rightarrow G$, $\beta : H \Rightarrow K$ が与えられているとする.
\begin{equation*}
\begin{xy}
\xymatrix@=36pt {
\mathrm{C} \ar@/^1pc/[r]^F_{~}="F" \ar@/_1pc/[r]_G^{~}="G"
& \mathrm{D} \ar@/^1pc/[r]^H_{~}="H" \ar@/_1pc/[r]_K^{~}="K"
& \mathrm{E}
\ar@{=>} "F";"G" ^{\alpha}
\ar@{=>} "H";"K" ^{\beta}
}
\end{xy}
\end{equation*}
このとき, $\alpha$ と $\beta$ の水平合成 $\beta\ast\alpha : HF \Rightarrow KG$ の $c \in \mathrm{C}$ における成分は, 可換図式
\begin{equation*}
\begin{xy}
\xymatrix@=36pt {
HFc \ar[r]^{\beta_{Fc}} \ar[d]_{H\alpha_c} \ar@{.>}[dr]|{(\beta\ast\alpha)_c}
& KFc \ar[d]^{K\alpha_c} \\
HGc \ar[r]_{\beta_{Gc}} & KGc
}
\end{xy}
\end{equation*} によって与えられる.
テスト 3:
圏 $\mathrm{C}$ がファイバー積を持つとする. 2 つの射 $X \xrightarrow{f} Z \xleftarrow{g} Y$ が与えられたとき, そのファイバー積 $X \times_Z Y$ は普遍性を持つ. すなわち, 射 $x : T \rightarrow X$, $y : T \rightarrow Y$ が $fx=gy$ を満たすとき, $\mathrm{C}$ の射 $\langle{x,y}\rangle : T \rightarrow X \times_Z Y$ で, 図式
\begin{equation*}
\begin{xy}
\xymatrix {
T \ar@/_/[ddr]_y \ar@{.>}[dr]|{\langle x,y \rangle} \ar@/^/[drr]^x \\
& X \times_Z Y \ar[d]^{\pi_Y} \ar[r]_{\pi_X} & X \ar[d]^f \\
& Y \ar[r]_g & Z
}
\end{xy}
\end{equation*} を可換にするものが一意的に存在する.
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