昼に起きてネットで配信している映画を観た. 相田和弘監督の『精神 0』という作品.
引退を間近に控えた老精神科医の日常を撮ったドキュメンタリーである.
医師が勤務している昭和 30 年代, 40 年代に建てられたような医院で診察が行われている. 4 畳半か 6 畳くらいの狭い診察室.
診察に使われている木製の机がいい. 引き出しの付いた昔からある造りのもので使い込まれている. 自分は以前仕事をしていたことがあるが, こういう机でしてみたかった.
後半は医師とその妻との日常を描いている. 時間の流れがゆっくりだ. 一つのことをするのにとにかく時間がかかる. 数少ない言葉もなかなか要点に辿り着かない. 二つ三つのエピソードで映画は終わる.
このなかなか物事が進まない感覚は自分の生活の速度に似ている. 自分の場合は行動の手順がわからなくなっていろいろなことに時間がかかってしまうのだが, その点で作品に没入できた.
ただ一か所, 映画の中で医師の携帯の着信音が鳴るシーンで瞬間的に恐怖を感じてしまった.
これは作品の瑕疵ではなく, 自分の電話恐怖のせいである. 未だに治っていない.
いい作品だった.
食事をとる. 冷奴と蕎麦.
夕方から鬱が苦しくなる. 布団に横になる.
堪え難い. 苦しい.
縮こまっていたら電話がかかってきたのでびっくりした. PSW さんから. 最近デイケアに来ないし連絡も無いので心配して掛けてきてくれたのだ.
現在の体調を伝える. 疲れが酷いこと, 主治医からは今は食べて寝るだけの生活で良いと言われていること, 酒を飲んでしまったこと, 今も鬱が苦しくて寝込んでいることを伝える.
そうしたら PSW さんから, 具合を知るために週に一回電話をしたいけれどどうだろうと提案された. それでお願いする.
電話を切ってそのまま休む.
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